2011年09月19日

美味しく楽しく学べるカップヌードルミュージアムは、横浜の新名所となるか

実は直前まで知らなかったミュージアムの存在

9月17日(土)、横浜に新たなレジャースポットがオープンした。
その名を『カップヌードルミュージアム』(CUPNOODLES MUSEUM)という。

元々、まったくノーマークだったのだが、たまたまこの日、私は横浜の中華街からちょっと離れたところ(中華街ではない)で、中華料理に舌鼓を打っていた。

その最中で小耳に挟んだ、この情報。
近くまで来ているのだし、せっかくだから行ってみるか。
もう二度と来ないかもしれないし。
初日だから空いてるかもしれないし。

最後の要素はアホの戯言にすぎないのだが、これも何かの運命と思い、我々の足は、関内から赤レンガ倉庫方面へと向けられた。

カップヌードルミュージアムワールドポーターズの裏手、その一角に、そのビルはあった。
遠目に見ても、入り口付近から列が伸びているのが分かる。
さらに近づいてみると、建物の中では、入場待ち列がさらなる長さを形成しているようだ。

カップヌードルミュージアム・受付待ち行列(約一時間待ち)

どうしよう?
諦めるか、待ってみるか。
幸い、すぐに建物の中には入れそう。
中は涼しそうだし、せっかくだから待ってみるか。

ハイ、二名様ご案内〜。

安藤百福の足跡に学ぶ

このカップヌードルミュージアム。
正式名称を『安藤百福発明記念館』という。

正式名称:安藤百福発明記念館

安藤百福といえば、知る人ぞ知る日清食品の創業者にして、チキンラーメンやカップヌードルを発明した、言わば『ミスター即席めん』。

「美味しい」「楽しい」という娯楽的な要素が先に立つ一方で、この施設には安藤百福の足跡・功績を辿るという一面も併せ持つ。どうやってチキンラーメンが誕生したのか、インスタントラーメンがここまで普及した要因は何か、カップヌードル発明のきっかけはアメリカだった……など、社会的な歴史を振り返りつつ、新しいものを発明することの楽しさ、難しさ、そして素晴らしさを紹介している。

それまで、私が安藤百福について知っていたのは、その名前と、銀座でカップヌードルの大試食会を行ったことくらい。発明、商品化、そして普及までの道のりは、なかなかに唸らせるものがある。

実際、館内には『百福シアター』と呼ばれる、安藤百福の生涯を10分ちょっとの短編映像で紹介されるミニシアターがあったり、氏がチキンラーメンを開発した自宅の研究小屋を復元したもの、さらには安藤百福像まであり、2Fはさしずめ安藤百福フロアといったところ。

世界を席巻した安藤百福安藤百福像

館内では最も『お堅い』フロアと言えるかもしれない。
ただ、そこに小難しさが感じられないところに、この施設の工夫が感じられる。

展示や映像は分かりやすく作られているし、佐藤可士和がプロデュースしただけあって、アート的な見せ方も豊富。インスタントラーメンという、身近な存在を題材にしているだけあって、大人はもちろんだが、子どもにとっても興味の持てる展示作品になっていると思う。

参加型アトラクションは競争率高し

館内において、ファミリー向けの見所といえば、やはり

  • チキンラーメンファクトリー
  • マイカップヌードルファクトリー
  • カップヌードルパーク

この三つだ。

チキンラーメンファクトリー

チキンラーメンファクトリーは、小麦粉をこねるところから始まる一連の調理過程を体験し、実際にチキンラーメンを作ることができる。1日8回開催、席は全48席。家庭科調理室のような場所で開催されるため、同時催行人数にも限りがあることから、競争率は非常に高く、かなり早めの予約が必要。特に週末は、2ヶ月先までほぼ予約満了となるほどの激戦なので、覚悟するべし。

マイカップヌードルファクトリー

マイカップヌードルファクトリーは、スープ、トッピングを自由にアレンジし、カップを自由にデザイン、世界に一つだけのオリジナルカップヌードルを作ることができる。調理というよりは工作のような雰囲気か(完成品はお土産として持ち帰り可能)。こちらは事前予約の必要がなく、当日登録に参加する。

カップヌードルパークは、自分自身が『めん』となって、カップヌードルの製造工程を身を持って体験することのできるアスレチック施設。対象は3歳〜小学生に限られるが、じっとしていられないお子様方にはうってつけ。こちらも当日登録での利用となる。

なお、この三つのアトラクションはいずれも有料なので、ご注意を。

意外と侮れないワールド麺ロード

前述の三つが、お子様主体のアトラクションであるのに対し。
大人向けのアトラクションとして、さまざまな麺料理を実際に味わうことにできるスペースがある(もちろん、子どもでも利用可)。

その名は『NOODLES BAZAAR〜ワールド麺ロード〜』。

ワールド麺ロード入り口

名前の通り、世界各地の麺料理が一堂に会したフードアトラクション。
アジアの麺料理が中心ということもあって、施設内はアジアのナイトマーケットをイメージした、賑やかかつ雑多な雰囲気。

ワールド麺ロードの出品料理一覧オープン時は、8カ国の麺料理が揃っており、その内容は以下の通り。

  • 中国:蘭州牛肉麺(めんのふるさと発 辛味めん)
  • インドネシア:ミーゴレン(赤道直下のスパイシー焼きそば)
  • ベトナム:フォー(ツルンとなめらか さっぱり味の米めん)
  • タイ:トムヤムクンヌードル(辛くてすっぱい世界3大スープ)
  • 韓国:冷麺(お隣の国から本場の味)
  • イタリア:パスタ(パスタの王道 シンプルなトマト味)
  • マレーシア:ラクサ(甘味とカレー味のベストマッチ)
  • カザフスタン:ラグマン(アジアめん文化西端の味)

辛味の強い麺類が多いのも、アジア圏ならでは。
あまりお腹は空いていなかったが、せっかくだから何か一つだけでも……と思い、ここでは蘭州牛肉麺(中国)をチョイス。

蘭州牛肉麺(中国)

漂ってくるのは、『いかにも』辛そうな香り。
えいやっと、ひとすすりしてみると……

思っていたよりもコシのある麺で、噛み応えあり。
警戒していた辛さは、口当たりにピリッと来るものの、あまり尾を引くものではなく、これなら辛いもの苦手の私でも大丈夫。
量は多くないものの、牛の角煮もごろっと入っていて、見た目よりは食べた感アリマス。男性向け麺類ですな。

で、一つ完食してしまうと、せっかくだからもう一つくらい……と思ってしまう私。
というわけで、次に白羽の矢が立ったのが、タイのトムヤムクンヌードル。

トムヤムクンヌードル(タイ)

世界3大スープの一つ、トムヤムクンに、麺は合うのか?
レモンまで入った酸っぱさ満載のスープは、麺類足りうるのか?
食べてみると、これが案外いけちゃうから、不思議なもの。
ただし、辛さはこちらの方が上で、後から来る……というよりは、後に残る辛さは侮れない。家人はあまり気にしていなかったが、私はしばらく、舌にピリピリ感が残るほどであった。お子様は気をつけられたし。

この二つに限らず、アジア圏の麺類で注意しておくべきなのが、パクチーの存在。
私はパクチーが苦手だ。
で、アジア圏の料理には、パクチーがトッピングされてくるものが多い。
実際、今回食した蘭州牛肉麺、トムヤムクンヌードル、双方共に、パクチーが乗っかっていた。
基本的にアジア料理は好きなのだが、この特殊な香草の存在だけは、どうしても受け容れられない。
そんなんで、アジア料理を語る資格はないのは百も承知なのだが……

お値段の方は、麺類メニューが一食300円。
ドリンクは、各国のオリジナルジュースがそれぞれ200円、場内設置のドリンクバーが200円となっているので、こちらもお好みで。

とにかく、一食あたりの単価が抑えられているので、全部制覇しても1,800円で楽しめちゃうのは嬉しい限り。カップルやグループで訪れて、いろいろなメニューを少しずつシェアして味わえば、いろいろな各国の味覚を比べる面白さを満喫することができるだろう。

ワールド麺ロード・フロア内ワールド麺ロード・フロア内

ところで『刀削麺』という看板の掲げられた店舗が、シャッターが閉まったままだったのだが、これは単なるオブジェなのか、それとも何らかの事情で開店できなかった(あるいは開店待ち)なのか。

麺料理文化の総合エンターテインメントスペース

総合的に見て、カップヌードルミュージアムは『日清食品が運営する、即席めん中心のラーメンテーマパーク』といったところだ。

引き合いに出されそうなのは、新横浜のラーメン博物館だが、あちらほどの本格色はない代わりに、手軽さ・とっつきやすさがある。年齢層を問わず楽しめるのは、国民食と言っていいカップヌードルならでは。展示物一つとっても、親近感や懐古感を覚えるものばかりだし、家族で楽しめる体験型アトラクションのほか、ワールド麺ロードは、飲食目的だけで訪れるにも十分な魅力がある。

現状において問題と言えるのは、入場待ちの時間と混雑具合だろうか。我々は正午過ぎに訪れたのだが、一時間待ちを余儀なくされた。この日は外が蒸し暑かったこともあって、館内の空調が心地よかったの救い。むしろこうした屋内外の寒暖差があった方が、ポジティブに並んで待つ気になれるのかもしれない。

なお、館内に併設されているカップヌードルのグッズショップだけは、入場料なしで入場、および買い物が可能(だと思う)。
5,000円もする漆塗りのインスタントラーメン用と思しき器は、買う人がいるのだろうか……外国人観光客向けかしら?

購入された方には、ぜひその器で食べたチキンラーメンの味をレポートして欲しいものである。

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2011年07月21日

ビールを飲むためだけに、生麦のキリン横浜ビアビレッジを訪れる

武蔵小杉から一番近いビール工場?

横浜にキリンのビール工場がある。
そんなのは、以前から周知の事実。
知っていたにもかかわらず、足を運ぶことは、これまで一度もなかった。

なぜか?
なぜだ?
なぜなんだ?

我ながら理由はまったく分からないのだが、
「やっぱり行くなら夏だよね」
と毎年言い続け、そして毎年のように、
「暑いからなあ……」
と遠ざけていた。

今年も、例外なく暑い。
だが、ここで行かねばいつ行くのか!
キャシャーンがやらねば誰がやる!?

いざ、工場のある生麦へ!
……で、生麦って、どこだっけ?

生麦といえば……

京急生麦駅生麦。
しょうがではない。『なまむぎ』だ。

武蔵小杉を立った我々は、川崎で京浜東北線に乗り換えた直後に、生麦駅が京急線であることを知る。
こりゃいかんと、鶴見で途中下車。京急鶴見へと足を運び、横浜方面への電車へと乗り込んで、一件落着。

……と思いきや、気がつくと生麦駅は、あえなく通過。
乗った電車は急行だったのだが、どうやら生麦駅には止まらないらしい。なんてこったい。

やむなく、神奈川新町駅で上りに乗り換え、子安駅で6分以上の通過待ちを強いられ、すったもんだの挙句にようやく生麦駅到着。物理的にはそれほど遠くないはずだが、長い道のりであった。

さて、生麦といえば、誰もが思い浮かべるのが『生麦事件』。
江戸末期に起こった薩摩藩士がイギリス人を殺傷した事件のこと。倒幕の遠因ともされる事件で、内容はともかく、名前を知っている人は多いと思う。

駅から目的地に向かう途中、その石碑に遭遇した。
このあたりを、当時の実質的な薩摩藩トップ・島津久光の行列が通ったわけか。

生麦事件 石碑生麦事件碑

……と思ったら、石碑のあった場所は現在工事中で、現在見られるのは、仮住まいだとか。
なんてこったい。

でかいぞ、キリン横浜ビアビレッジ

キリンビアビレッジ横浜キリン横浜ビアビレッジは、生麦駅から歩いて、約10分ほどのところ。
駅から、あるいはその周辺からと、歩いて現地を訪れる人も多かった様子。

キリンの生麦工場は大正15年(1926年)に建設され、実に80年以上の歴史を持つ。元は横浜山手で操業していたものの、関東大震災の影響で、今の場所に造られたとのこと。

敷地面積は非常に広く、当然のように工場見学も実施されている。
この日も、多くの見学者で賑わっていたようで、予定されていたほとんどの見学プランは(あわよくば参加しようと思っていたのだが)、満員御礼であった。

スプリングバレー我々の目的地は、正面建物の右隣に併設された、ビアレストラン。
一つは、手前にあるパブブルワリー 『スプリングバレー』。
もう一つは、奥のバーベキューレストラン『ビアポート』。
今回は、あくまでビールが目的ということで、手前の『スプリングバレー』に入ってみた。

建物の造りは、赤レンガを基調とした、横浜ならではのもの。
店内はモダンな造りで、比較的早い時間だったにも関わらず、若干の『待ち』が入るほどの盛況ぶり。多くの空席が目立つところを見ると、ランチ時にも関わらず、予約を入れている団体さんが多いようだ。

とにかくビールを飲む

何はなくとも、まずはビールでしょ。
ってことで、一番搾りで、まずは乾杯。

一番搾りで乾杯

ここ数年、同じ銘柄でも、鮮度によって味が異なることを、身を持って体感しているだけに、できたて感の強い一番搾りを、しばし堪能。暑さもあって、一気に飲み干したい欲求を抑えながら、一口、そしてまた一口と、味わって飲む。

スプリングバレー(左)とブルーメン(右)

次に注文したのが、こちらのオリジナルビール、スプリングバレー。
そして家人は、スプリングバレーのシーズンビールとして期間限定で提供されているブルーメンを注文。

スプリングバレーは、香りはやや控えめながらも、あとに残る苦味が特徴。
対するブルーメンは、フレーバービールのような感じで、ほんのり甘い飲み口と、フルーティーな香り。典型的な地ビールの味わいと言えるかもしれない。

ブラウマイスター

で、最後に二人ともブラウマイスターをチョイス。
キリンシティでいつも頼む定番商品も、震災直後は供給問題の関係もあって、しばらくは飲めない日々が続いた。あらためて飲んでみて、我が家の嗜好には、このビールが一番合っていることを再確認させる、そんな一杯であった。

飲み放題だと、とかく量やペースを気にするあまり、あまり味わうことなく、喉越しを楽しむことに終始してしまいがちだが、こうしていろいろな銘柄のビールを、少しずつ楽しむのも、またオツなもの。これもまた、ビアレストランの楽しみ方の一つといえよう。

もちろん料理も食う

では、料理の方を。
今回はビールが主役だから、料理(つまみ)はほどほどに……とかいいつつ、勢いでちょこちょこと頼んでしまう、いつもな展開。

トルティーヤ

まずはトルティーヤ。
サルサソースのスパイシー加減が、ビールにはベストマッチですな。
ただ、トルティーヤそのものが大きすぎて、最初の時点でソースに浸かっているのは減点材料。
もう少し食べやすい大きさでもよいと思うぞ。

バレー風牛すじのビール煮

こちらはバレー風牛すじのビール煮。
黒ビールと黒砂糖で煮込んだという、こちらの店オリジナルの牛すじ煮込み料理。
ビールの風味は、いま一つ分からなかったが、色は確かに黒いという一品。
また、味も比較的濃い目で、美味いうまいと、これまたビールが進む。

そして、スプリングバレー風カスレ。
カスレとは、フランス南西部の豆料理のことだそうで、その名の通り、肉などと共に豆(白いんげん)がたくさん入っている。
見た目、こじんまりした感じの一皿だが、食べてみると、これがかなり食べ応えアリ。
皮付き豚バラ肉もそうだが、自家製ベーコンの存在感が大きい。食べ応えだけでなく、スモークされた香りが鼻をくすぐる。もちろん、ビールがさらに進んだのは、言うまでもない。

普通のレストランとしての利用価値も

それにしても、周囲の客層を見て思ったこと。
平均年齢が、非常に高い。
おそらくは、40〜50代。
予約していた団体さんに至っては、おそらく50〜60代だと思われる。ほとんどが工場見学の試飲でビールを堪能しきっていたのか、こちらの食事では、口を揃えてワインを注文しているのが、ちょっと可笑しかった。

一方、20代はほぼ皆無。
若者のビール離れを象徴する光景だったと言える。

もう一つ気になったのが、この店を『ビアレストラン』ではなく、普通に『レストラン』として利用している方が、結構多かったこと。
中でも、カレーライスやパスタが、非常に多く出ていたのが印象的。カレーはスタウトビールで煮込んだこの店オリジナルの一品だそうで、私が子供の頃に憧れた、カレールーとライスが別々に提供される古き良きスタイル。次回、食べてみようかなという思いが頭を過ぎったのは、当然の流れか。

今まで一度も足を運ばなかったのが、不思議であり、もったいなくもある。
これからは、足しげく……とはいかないまでも、鮮度の高いビールを堪能しに、足を運ぶ機会が増えそうである。
そして、次回こそは、ぜひ工場見学を。
うむ。

posted by たいにー at 00:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | 横浜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年08月16日

4度目の挑戦で、横浜そごうの『海の見えるビアガーデン』に行ってみた・後編

海の見えるビアガーデン・看板『海の見えるビアガーデン』訪問記の後編。
当日の様子を時系列でつづった前編は、以下のリンクより。

4回目にして、ようやくその門戸が開かれた『海の見えるビアガーデン』。
三度まで嫌われた今となっては、諦めてもよさそうなものだったが、やはり一度は試してみなければ、論じることすら叶わんということで、ここまできたら、ただの意地。

入店までの待ち時間と、その苦労

前回は、16時半頃に到着し、玉砕した。
ブログなどの情報を参照する限り、16時までに着けば大丈夫そうではあるが、サンプル情報が少ない上、時間が経つにつれて、その入店難易度が高まっている可能性もある。

『現地15時半到着』は、これらの事前情報を踏まえての計画であった。
結果的に、我々の訪れた日(土曜日)は、16:15くらいまでに着けば、開店時入場は確約されたようだ。

だが、この日は天候がパッとせず、お世辞にもビアガーデン日和とは言い難かった。
その証拠に、待っている間、そして食事中、たまに小雨がパラついたほどだ。
雨に降られたビアガーデンほど、悲惨なものもない。それを危惧して、敢えてこの日は来店を回避した、という人も多いかもしれないのだ。決して16時前後が安全圏とは、現時点では断じづらい。

そして、列は名簿等を記す形式ではないため、誰かが列に並ばなければならない。
逆に言えば、グループのうち、一人でも列に並んでいれば、ルール上はOKのようだ。寂しく一人で並んでいたとしても、途中、スタッフが人数確認して回るため、そのときに予定人数を告げればよい。

ただ、一人で並んでいるところに、突然7〜8人もの人が列に割り込む光景は、見ていて気持ちのよいものではないが。

また、列を形成する場所は、基本的に屋外。屋根もなければ椅子もない。
唯一、飲料の自動販売機があるのだが、ビアガーデン入店前に、のどを潤してしまうのは、なんだか屈辱的。
横にあるフットサル練習場を眺めて、暇を潰せる人なら問題ないが、ツライという人は、あらかじめ暇つぶしグッズを持参するのが吉であろう。
女性には、日傘の携帯をオススメしたい。

店内の印象と客層

ビアガーデンというと、どうしても男性が足を運ぶ場所、というイメージがある。
しかし、この店は、あくまで女性をメインターゲットに据えたお店だ。
実際、客層を見ると、女性の姿が目立つ。複数人の女性グループが多い光景は、他のビアガーデンではまず見られない。

であれば、それに合わせて、店も小奇麗だったり、普通とは違った印象だったりするのではないか。
戦前は、そんな期待を膨らませていた。

結論から書くと、それらは期待はずれであった。
やはり、ビアガーデンはあくまでビアガーデン。
テーブルレイアウト、料理の配置、トイレの雰囲気などは、既存のビアガーデンにおけるそれらの印象を払拭するものではなかった。

ただ、不快かというと、決してそうではない。
単に私の期待が高すぎただけで、その内容は、数あるビアガーデンにおいては、十分に上位に位置するものだ。

特に、スタッフの対応はすこぶる良好だった気がする。
若い人ばかりであったが、なかなか教育が徹底しているな、という印象を受けた。このあたりは、さすが百貨店といったところか。

また、お店の売りである『海の見える』については、決してウソではなかった。

『海の見えるビアガーデン』から見える海

ただ、『海が見える』といっても、言うほど絶景というものではないし、そもそも酒が進むにつれ、誰も海なんか見やしない。
花より団子、海よりビール、ということだ。

なお、恐らくではあるが、席の位置は店員によって指示されるため、任意に選ぶことはできないみたい。そこんとこはご注意を。
比較的、大人数グループが海側に配置される傾向にあるようだ。

料理、そしてドリンクの内容

沖縄メニューの一例この店では、料理メニューのテーマを、半月ごとに入れ替えている。
我々が訪れたときは、沖縄メニューだった。

ミミガー、イリチー、ゴーヤチャンプルー、もずく、タコライスなど、大皿に盛られた沖縄料理の定番どころが、バイキング形式で並んでいる。時間帯によって、少しずつメニューの入れ替えも行われるなど、同日内における変化もあるようだ。

ドリンクの方は、生ビール、黒生ビールのほか、焼酎やワイン、カクテル、ソフトドリンクなど、ビール以外もそこそこ充実。

ただ、不思議なことにビール『以外』の方が、混雑する。
これは、女性客が多いための弊害かもしれない。
なかなか面白い現象だ。

また、比較的、肉・魚系のメニューは少なかったように思う。
反面、野菜を使ったメニューは多い。
これらも、女性向けであるがゆえの傾向なのかもしれない。

若い男性には物足りなく感じるかもしれないが、昨今の草食系男子にはちょうどよい……かも?

時間無制限の威力

『海の見えるビアガーデン』の最大の特徴は、海が見えることでも、半月ごとに入れ替わる料理でもない。
ズバリ、食べ放題・飲み放題が『時間無制限』で提供されていることだ。

なにしろ時間制限を気にしなくていいので、好きなペースで飲み、頃合を見計らって帰宅の途につくことができる。我々も、最初は「せいぜい3時間も飲み食いすれば十分だよね」と言っていたほどだ。

ところが、蓋を開けてみればどうだ。
席を立ったのは21:45。
実に5時間近くも長居することになってしまったのだ。

その間、私が飲んだのは、生ビール×6、黒生×1、ジントニック×2。
総時間から考えれば、少なめの総量かもしれないが、ゆったりペースで飲み、食べ、喋りに興じられるゆとりと安心感は、何物にも代えがたい。

特に大人数になればなるほど、飲みも食べもせず、話に没頭するという光景が多くなることだろう。だが、現状のお店のシステムでは、これを抑止することができない。
逆に考えれば、必ず二次会に足を運ぶようなパーティーにとって、食べ飲み放題、かつ時間無制限というこの店のシステムは、素晴らしいの一言に尽きよう。

人数が多くなればなるほど、事前の予約が必須になるが、周りにお酒大好きグループが認められる人であれば、是非とも選択肢に入れたくなるお店だ。

誰も見ていない横浜の夜の海夜の『海が見えるビアガーデン』

屋外で、時間の経過とともに増す闇の深さを感じながら飲むビール。
いや〜、最高じゃございませんことか。

改善希望もちらほら

及第点っぽい感想を並べてはみたものの。
不満がないわけでは、決してない。

一つには、入場前の列形成が挙げられる。

我々が訪れた日は、曇天で比較的涼しかったからよかったものの、炎天下で猛暑日を記録するような日に、長時間立ったまま並ぼうものなら、熱中症で倒れる人も出かねない。

せめて、列は(多少離れた場所でも)屋内に作るよう誘導するなどの対策は、あってもいいような気がする。

いま一つは、チケットの販売方法。

現在は有人カウンターにて、スタッフが直接、販売作業を行っている。
どうせ販売するチケットは一種類なのだし、いっそのこと、自動券売機を導入したらよいのではないかと思う。これにより、チケット販売列の混雑が解消されるばかりでなく、販売担当のスタッフを、他の作業に振り分けることもできるからだ。

デメリットしては、カード払いなどに対応できなくなる点。
影響は微々たるものだと思うが、顧客の不便を厭う百貨店としては、目を瞑るわけにはいかないのかもしれない。

もっとも、今回のビアガーデンは8年ぶりに開催したもの。
来年以降の開催は未定だが、今年の実績をノウハウとして蓄積し、来年以降に改善反映される可能性は、十分にある。
復活途上と考えれば、今後に期待、だ。

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2010年08月14日

4度目の挑戦で、横浜そごうの『海の見えるビアガーデン』に行ってみた・前編

横浜そごうに8年ぶりにオープンした『海の見えるビアガーデン』。
既報の通り、時間制限ナシの食べ放題・飲み放題を特徴とするこの店は、開店以来、連日盛況のようだ。
ワタクシ、実はこれまでに三度チャレンジした。

一度目は、電話で予約したものの、当日に雨が降り、中止の通告。
二度目は、開店前に現地へ赴き、非予約での入店を試みたものの、すでに満席で撃沈。
この様子は、下記の記事でご紹介したとおり。

そして三度目は、お盆休み中に予約をとったものの、やはり雨で中止という憂き目に。
このビアガーデンには、縁がないのかもしれない。そう悟った、お盆休み終盤の某日。

それでも私は『期間限定』『8年ぶり』という言葉に惑わされ、一度は行ってみねばと意欲を再燃。
今回は予約ナシで、15時半に現地入りするという計画を打ち立てた。

開店予定は17時。
待ち時間、およそ一時間半。
真夏の炎天下の中では、決して楽ではない条件だが、やるっきゃない。

以下、時系列でその展開を追ってみることにする。

15:30
現地到着。
現地には、すでに30人ほどの列ができあがっていた。
中にはグループを代表して並んでいるというケースもあるであろうから、実際には40〜50人くらいの人が先着していると思われる。
この時間でもこんなにいるのか、という驚きと、このくらいの人数なら大丈夫だろうという安心感が同居する、不思議な感覚。
根拠はないが、なんとかなりそうな予感。

15時半時点の待ち行列

15:45
ひまひま。
幸いにして空は曇天。気温も比較的落ち着いたもので、熱中症の危険はなさそう。
だが、残り一時間以上を、どう過ごせばよいのか。
もちろん、それは計算済み。

「ヒマだし、麻雀でもしてるか」

そうつぶやきつつ、やおら取り出した二台のニンテンドーDSで、我々は麻雀の通信対戦を始めるのであった。
あ、それロン。役牌のみ。

16:00
行列の長さが100人以上に伸びる。
来た人のほとんどが、すでにできあがっている行列の長さに驚きつつ、その末尾についていく。スタッフを捕まえては、入店できるのかどうかを訊いているようだったが、その可否は定かならず。

16:15
各所に貼り紙が打ち出される。
その内容は『ただいま満席です』。
要は、並んでいる列の人数が、非予約者向けの座席数に達したということなのだろう。
片や、自分たちの席は大丈夫そうだと、安堵する行列の人々。
片や、スタッフに何事かを詰め寄りつつも、さらに行列を伸ばしていく人々。
果たして、その結末やいかに。

どんどん伸びる行列入店前にして満席の掲示

16:30
想定以上に行列が伸びたため、開店時間を30分繰り上げるとアナウンスされる。
30分繰り上げるということは、16時半開店ということ。
16時半はいつなのかというと、まさに今、この発表があったそのとき。
しかし、実際に店に入るのは、その10分後になるのであった。

16:40
入店開始。
にもかかわらず、人の流れはスムーズには進まない。
原因は、入店待ち(席を案内する)列と、チケットを販売する列が、入り口付近に密集してしまっているためだ。
本来であれば、席を案内してもらい、着席して説明を受けた上で、入り口付近のチケット売り場にてチケットを購入する。このチケットがビールジョッキの交換券となっていて、ジョッキ交換口渡すことで、ビールその他を飲むことができるようになるのだ。

購入したご利用券開店直後のビアガーデンの様子

16:50
無事着席。
先に料理を運び、あとからビールを注ぐ。ビールサーバは、自分でスティックを押して注ぐタイプのものとは別に、全自動で次いでくれるマシンがある。
所定の場所に空のジョッキを置くだけで、自動的に角度を調整し、ビール注入はもちろん、適度な泡立ちも提供してくれるスグレものだ。
その見事さは、思わず自宅に一台欲しくなるほど。

『海の見えるビアガーデン』のビアサーバ

17:10
料理バイキングの列が渋滞化。
今なお、新しいグループが少しずつ入店を進めているため、新たに料理を要求する人は後を絶たない。
さらには、最初に入った方々が、『次の料理』を所望しはじめる時間帯でもあり、この二つが相乗。
列についてから料理を取れるようになるまでの時間は、優に20分を数えた。
列の途中に割り込むオバちゃんのような気概があれば、話は別だが(実際にいた)。

どんどん混雑する料理列

17:30
第一次入店完了。
つまり、予約席を除いて、席が全て埋まったことになる。
この時点で、入店できずに入り口付近で待ちぼうけを食らう入店待ちの人の数、およそ50名。
『時間無制限』という状況の中、果たしてどれくらいの人が、いつ頃の時間に店をあとにするのか。
まったく見通しの立たない中、彼らの果てなき戦いは続く。

17:50
各所、各テーブルで、宴もたけなわ。
10人ほどの若者テーブルで、一番下っ端と思われる男の子が、6つほどのジョッキを携えて、ドリンクサーバへと走る。
入店待ち列は、未だ動かず。
諦めて離脱する人の姿もちらほら。

18:20
下っ端の男の子、今度は7つのジョッキを抱えて走る。
空ジョッキの残りを道端に捨てるのはともかく、唾まで吐き捨てるのはやめてくれ。

19:00
ほぼ陽も落ち、予約客もほとんど入店を済ませ、店内は完全満席状態。

19:15
入り口でおあずけを食らっていた入店待ち列の先頭客が、ようやく入店。
コンスタントに新しい客が入ってくるようになったのは、20時半以降のようだ。
並ばずに料理が取れるようになったのも、大体この頃。

20:30
隣のテーブルに、新規にカップルが着席する。
至って普通のカップルだったが、男性の方がイマドキな感じで非常に細身。
家人曰く「一緒に並んで歩きたくない」とのこと。

21:30
料理の提供終了がアナウンスされる。
すでに食いすぎている感があり、何の問題もナシ。

21:45
ドリンクの提供終了がアナウンスされる。
すでに飲みすぎている感があり、やはり問題ナシ。

21:50
22時閉店を前に、エレベータが混雑することを懸念し、一足お先に退店する。

……これが、三度目の正直ならぬ四度目の正直で体験した、海の見えるビアガーデン利用の流れである。
各要素についての具体的な感想については、本記事が長くなりすぎてしまったので、後編につづくということで。

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2010年07月24日

横浜そごうのビアガーデンに蹴られ、三尺三寸箸・横浜相鉄ジョイナス店へ駆け込む

それは、横浜そごうのビアガーデンから始まった

往年のラジオリスナーには時報CMでお馴染み、横浜そごう。
その横浜そごうが今年、8年ぶりにビアガーデンを開設したという。

その名も『海の見えるビアガーデン』。

コンセプトとしては、女性をターゲットとしているとのこと。
ビアガーデンというと、小汚く雑然としたイメージのあるだけに、ちょっと期待が持てる。

本当に海は見えるのか?
そんなことを確認する意思はこれっぽっちもなく、単純にビールを飲みたい一心で、予約の電話をしてみたのだが、あいにくと週末はいっぱいだという。

ならば、仕方があるまい。
当日、開店前から行けば、なんとか入れるだろう。
そんな安易な考えで、そごうの屋上に辿り着いた16:45。

その時間では『遅かった』。
念のため、近くにいた係員らしき人に確認してみると、

「すでに大勢のお客様がお待ちになっています」
「そうですね、開店時にお席にご案内することは難しいです」
「お待ちいただいても結構ですが、過去のお客様の傾向から見て、早々に席を立たれるお客様は、まずいらっしゃいません」

つまり、待つのであれば、2〜3時間は覚悟しろ、ということだ。

そもそもこのビアガーデン、食べ放題、飲み放題であるにも関わらず、時間制限ナシというのが大問題。女性をターゲットにしているということで、飲食量はそれほど膨大にならないという読みなのだろう。だが、女性はその分、喋る。ビールとつまみがあれば、何時間でも喋っていられるのが女性だ。男性でもそーゆーヤツ、多いけど(ごめんなさい)。

いずれにしても、炎天下の中、待つ根性も胃袋の耐性も持ち合わせていなかったので、この場はそそくさと引き下がることに。

癒しを求めて三尺三寸箸へ

しかし、悔しい。
そごうのエレベーターを降りながら、言いようのない悔しさがこみあげてくる。

「食べ飲み放題のくせに、時間無制限なんかにしてんじゃねーよッ!」

悲しみを怒りに換えて。
三尺三寸箸・横浜相鉄ジョイナス店前振りが異常に長くなってしまったが、今回訪れたのが、三尺三寸箸・横浜相鉄ジョイナス店。

川崎市民にとっての最寄三尺は、まぎれもなくラゾーナ川崎店。
横浜店も、前に一度だけ来たことがある。今回はその記憶を辿って、やってきた。

前述の通り、時間はほぼ17:00。
飲食店にとっては、夜の部が始まる時刻だ。

開店前にもかかわらず、我々以外にも入店を待つグループが何組か。
皆が皆、そごうビアガーデンに失望した人たちではないだろうが、入店を待つ思いは、一緒であった。

こうなったら、しこたま食っちゃる!

……私だけか、きっと。

開店待ち入店の特典

三尺三寸箸は、横浜店のほか、新宿と川崎に行ったことがある。
そのほとんどが、ランチ利用。
ディナータイムでの利用は、二回くらいだっただろうか(いずれも川崎店)。

しかし、ランチ、ディナーともに、開店時に入ったのは、今回が初めて。

17:00ジャスト。
同じくして入店したのは、5組、10人程度。
開店と同時に入店すると、どうなるか。

食べ放題料理の数々(手つかず)

料理がキレイだ〜。
まさに一番料理。誰も手をつけていない皿に、箸を、スプーンを入れられる喜びを、育ててくれた母に伝えたい!
お母さん、ありがとう!(意味不明)

ディナータイムは、比較的肉料理が充実しているのが特徴。
その分、ランチより値段が高いのだから、当然と言えば当然。

料理皿(一回目)料理皿(二回目)

写真には撮らなかったが、横浜店ではこのほかに、特別料理としてミニいくら丼を各テーブルに振舞ったり、串かつやバターコロッケの配膳があったりと、ビュッフェ以外の楽しみも(これらは食べ放題ではない)。

この日食べた中では、とろろかけうどん(左の写真右端)がなかなか。
逆に、右写真右下のジャージャー麺は、いまいち。
二つの写真ともに載っている、大粒納豆の美味さは、語るに及ばず。

この頃になると、すでにビアガーデンに行けなかった悲しみ……から変換された怒りは、ほぼ鎮まっていた。
ビールは飲まなかったが、料理だけなら、多分、こちらの方が美味いであろうからして。
人間、信じることが大事なのだ。

〆のデザートはわらびもち最後は家人のお気に入り、柿安のわらびもちでフィニッシュ。
家人がうまうまと、わらびもちをほお張るその傍らで、食べ過ぎに苦しむ私。

何事も、ほどほどがよろしいようで。
わかっちゃいるけど、どうにもならない。
それが食べ放題という世界なのだ。

並びたくない人はディナータイムがオススメ

毎度のコトながら、食べたいだけ食べて、一人当たりのお値段、2,580円(平日は100円引き)。
味、量ともに、このお値段なら満足できるレベルだ。
ビアガーデンショックは、完全に払拭(むしろ苦しくてかなわん)。

ただ、一つ気になったことが。
客足が、思ったほど伸びていない様子。
入店直後はともかく、店を出た19時頃でも、客の入りは50〜60%程度だっただろうか。

おそらく、ランチタイムはかなりの盛況だと思う(前回に訪れたときも、そうだった)。
だからこそ、ディナータイムの集客が課題となろう。
店側も指を咥えて待っている待っているわけではないようで、メールマガジンによる割引を設けるなど、いろいろな施策を講じている様子。
メールマガジンというメディアが果たしてどうか、という気もしないでもないが……。

そんなわけで、横浜で『とにかく食べまくりたい』という欲求をお持ちの方は、ぜひ行かれたし。
ただし、お昼は待たされる可能性が高いので、夜のご利用をオススメしたい。
ちょっと高いけどネ。

posted by たいにー at 22:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | 横浜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年04月10日

中華街・横浜大飯店の中華食べ放題に挑む

近年、横浜中華街では食べ放題がブームらしい。
そうだったんだ……と知ったのは、つい先日のこと。

一時期の中華食材騒動に端を発する中華(街)離れ対策として、中華街があれこれ試行錯誤を繰り返した上の、一つの方策なのかな、という気はする。違うかもしれんけど。

実際、中華街を歩いてみると、確かに食べ放題を提供している店は、多かった。
ざっと数えてみただけで、両手にあまるほど。

中華街における食べ放題に共通する特徴は、次の通り。

  • 食べ放題の対象メニューが多彩(中華だしね)
  • 多くの場合は大皿とりわけ式ではなく、オーダー式
  • 価格は2,000〜3,000円が相場
  • 時間無制限というお店が少なくない

横浜大飯店今回は、その中の一つ、横浜大飯店の食べ放題に挑んでみた。

中華街の中では、比較的端っこの方にあるお店。
クチコミランキングの横浜中華街食べ放題編では、第三位にランクインしている。

そしてこの店は、上に挙げた4つの特徴がすべて当てはまる。

食べ放題の対象は約90品目。中国四大料理(広東、上海、四川、北京)からまんべんなく採り入れられており、しかもそのすべてを、Webサイトで確認することができる。事前に何を食べようか、ある程度の算段をつけられるのは嬉しい。

お値段は、大人で2,480円(別料金で飲み放題もアリ)。
「高いよ〜」という批判も散見されるが、個人的には妥当なところ。

ちなみに、飲み物は中国茶のポット(五種類の中から一つを選択)がグループごとに無料でサービスされる。これ以外のドリンクは、別料金となるので、ご注意を。

また、ここは事前に予約することが可能だ。
もちろん、枠に限りはあるだろうが、計画的に動くことができるなら、予約して行くのが確実なのは、言うまでもあるまい。

ちなみに、直接お店に行ったときの待ち時間は、おおよそピークタイムで1〜1.5時間。
比較的大き目のテーブルが多いため、場合によっては相席となってしまうケースがあることを、覚悟しておきたい。

料理概略

一品一品は、比較的、量が少なめ。
なので、少人数で訪れても、いろいろな皿を楽しむことができる。
現に、最近少食ぶりが著しい我々でも、この日はデザートを含む19皿を完食。

全般的な傾向としては、非常にあっさりとした薄めの味付け。
『素材の持ち味を大切にする』というお店の言葉どおり、塩加減よりも食材の味や、だしの風味が勝っている。比較的多くの種類を食べることができる背景には、こういった要素も影響しているのかもしれない。

というわけで、今回オーダーした皿を、テキトーにご紹介。

一品料理

左から、帆立と茄子のかき油炒め、中国野菜のあっさり炒め、イカの青しそ炒め。
あっさり三銃士とでも名づけたくなるような三皿だ。
この中で意外だったのは、イカの青しそ炒め。
青しそが炒め物にも合うとは知らなかった。パクパク食べながら、今度是非、家でやってみようと心に誓う。

左が八宝菜、右が麻婆豆腐。
八宝菜は定番どころながらも、やはり美味いね。
肉、野菜、海鮮のバランスも絶妙だし、かかっているあんも、いい塩梅。
麻婆豆腐については、四川の麻婆ということで、相応の辛さを覚悟していたが、思っていたほどではなかった。
辛いのが不得意な私が言うのだから、大抵の人には問題のない辛さだろう。

点心

左からフカヒレ餃子、小籠包、だいこん餅。
点心については平均的といったところ。
餃子、シューマイ、中華まんと、いずれも三種類ずつ取り揃えているのだが、種類がやや寂しい……と感じるのは、私のわがままゆえであろうか。

ご飯・麺

左があんかけチャーハン、右が五目チャーハン。
複数のご飯モノが食べられちゃうという点で、そのボリュームのほどよさがご理解いただけるだろうか。普通じゃチャーハンを二杯も食べるなんて、絶対に無理であるからして。
ここでもあっさり路線は健在。
あんかけチャーハンのあんが比較的ゆるめで、どちらかというとスープチャーハンのような感じだった。ただ、ダシ加減は申し分なし。カニ肉も意外にたくさん乗っててびっくり。

左がピータン粥、右が坦々麺。
さすがに坦々麺はあっさり、というわけにはいかない。確かに美味しいんだけど、ごまペーストがちょっと固まりすぎていたような気がしたのが引っかかった。ホントはねぎそばやえびそばといった、別の麺モノも試してみたかったのだが、胃袋のキャパシティを案じて、ここは断念。

デザート

左、杏仁豆腐+マンゴープリン、右、ごまプリン+杏仁豆腐。
杏仁豆腐は家人のお気に入りで、おかわりしたのも家人。
マンゴープリンは、色合いの鮮やかさもさることながら、ほのかな果肉感もあって、ただ甘いだけじゃない、酸味を少し利かせたプリンというところがポイント。これは確かにオススメされるだけのことはあるかも。

左、墨汁ゼリー、右、雪解けのアルプス。
……んなわけはなく、左が漢方ゼリー、右が杏仁ソフト。
漢方ゼリーは、おっかなびっくりで食べてみたのだが、確かに味わいは漢方っぽい。
ただ、ほのかな甘さは確かにゼリーで、別に食べられないような味ではない。
しかし、このゼリーの真価は、のどを通った3秒後に発揮される。
苦いのだ!
かつて、こんなに後味の苦いゼリーがあっただろうか!
意外に美味いんだけど、最後が苦い。でも、次回も食べてしまいそう。そんなゼリー。

一方の杏仁ソフトは、その名の通り、杏仁風味のソフトクリーム。
ただ、見た目より食べ応えアリ。
デザートだからといって、〆に一人一品頼んだりすると、ため息をつきながら食べることになりかねないので、要注意。我々は二人で一つ食べて、ちょうどいい量であった。

総評

「また来たいと思うか?」と訊かれれば、ぜひまた来たいと答える。
あっさりめの味付けが我々には合っていたようで、いろいろな皿を無理なく楽しめるのがグッド。食べ放題でありながら、終わった後に(胃袋が)死にそうにならなかったのは、久しぶりかもしれない。

また、90種類のメニューの中には、まだまだ試してみたいという料理も残っており、俄然、次回への思いが募る。

でも、他の店の味も気になるのが、正直なところ。
食べ放題がブームになっている間に、いろいろな店を試してみるというのも一興だし。
……うーん、悩ましい。

posted by たいにー at 10:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2009年07月21日

食彩健美 野の葡萄@たまプラーザ

初たまプラーザでの初食事は、東急SC内、『野の葡萄』となった。

野の葡萄 たまプラーザ店野の葡萄が考える食の安全とは?

健康家族応援レストラン 食彩健美 野の葡萄 (公式サイト)
野の葡萄 東急たまプラーザ店 (ぐるなび)

野菜中心のメニューで構成された、健康志向のビュッフェレストランだ。
お店の傾向としては、柿安の三尺三寸箸に近い。

ビュッフェメニューは、ぐるなびのページでその一部を確認することができる。

食べ放題でとったお料理群・その1食べ放題でとったお料理群・その2

メニューをざっと見渡してみて、一番意外だったのは、冷汁があったこと。
麦飯を自分でよそって、そこにごま風味の強いだし汁をかけ、みょうがのトッピングを添えていただく。豆腐やきゅうりが入ってないなど、具材的には寂しいところもあるが、味はきちんと冷汁してるし、なによりこの時期にはうってつけの一品だ。

もう一つ、天ぷらがメニューに入っているのも面白い。
この日はたまねぎ、なす、さつまいもといったところがからっと揚がっていた。天つゆではなく、塩でいただく。回転重視のビュッフェにとって、この選択は正解だと思う。

健康志向の自然食ビュッフェということで、路線傾向は限りなく『三尺三寸箸』に近い。
ここでは、いろいろな要素について、野の葡萄と三尺三寸箸を簡単に比較してみたい。
ただし、言うまでもなくワタシの主観が入っているので、あくまで参考程度にご覧いただきたい。

品数・メニュー
実数を数えたわけではないが、所感としてはほぼ互角。
健康志向ということで、メニューも自然と菜食、低カロリー路線になるのは共通している。
その中でも、こと肉類に限ってみると、三尺は定番のハンバーグをはじめ、常時数種類の肉類メニューを用意している。豆類が多いのも特色。
それに対し、野の葡萄はから揚げや肉じゃが、あるいは冷しゃぶにちょこっと豚肉がのっているといった程度。肉を看板にしたメニューはほとんどない。
肉絶対主義の人は、そもそもこういったお店に足を運ぶ機会は少ないと思うが、頭の片隅に留めておきたい情報ではある。

味付け
三尺は割とハッキリとした濃い目の味付け。
大して野の葡萄は比較的薄めの味付け。
これもそれぞれに好き嫌いの分かれるところだ。

料理の彩り
料理一品あたりに使われている材料の数は、間違いなく三尺が上。
より多くの食材を摂取したいなら、三尺が勝るかもしれない(もちろん、選ぶメニューによることは言うまでもない)。
見た目の鮮やかさも三尺に分がある。
三尺は材料の色合い、コントラストのバランスがうまいと思う。

お皿
三尺はさいの目に区切られた皿を使う。
野の葡萄は、以前、三尺で使っていたような円形の木の皿だ。
ドレッシングやソースをかける料理が多い場合には、各部位が区切られている三尺皿の方が、扱いやすいと思う。料理の味がごちゃごちゃになっては、せっかくの料理も魅力半減になってしまうので。
ただし、サラダボウルなど、小物取り皿の種類については、野の葡萄が充実している。

ドリンク
ジュース、お茶、コーヒー、紅茶と、ベーシックなところが飲み放題であるという点で、どちらも共通している。

デザート
デザート諸君三尺はだんごやおはぎ、杏仁豆腐、フルーツといったあたりが主線。
対する野の葡萄は、ゼリーやパウンド、ぜんざいなど。
甲乙つけがたいところ……と言いたいが、わらび餅の完成度の差で、三尺に軍配だ。


お値段(大人料金)
ランチタイムでは、三尺(ラゾーナ川崎店)が平日1,680円、休日は1,880円。
野の葡萄(たまプラーザ店)は曜日問わず1,680円。

ディナータイムでは、三尺が平日2,480円、休日は2,580円。
野の葡萄は曜日を問わず1,980円。

他の要素は度外視して、単純に価格だけで見れば、曜日を問わず値段が一律、野の葡萄が一枚上手、ということになる。さらに野の葡萄は、お店によってはクーポンの適用も可能で、さらにお得に食事することができるかも。

混雑具合
三尺は、これまで新宿、横浜、川崎と行ったことがあるが、どこも入店待ちの列ができていた。
野の葡萄は、まだ今回の一回だけだが、すぐに入店することができた。店内の人の入りは、6〜7割といったところ。
人気の度合いという点では三尺ということになるのだろうが、三尺は下手すると1〜2時間も待たされることがある。行列は人気のバロメータとはいえ、これだけ待たされるのも考えものだ。

(独断と偏見の)対象年齢層
三尺は、ファミリー層を中心に対象年齢が幅広い。
その証拠に、三世代家族での来店も結構多い。すべての年齢層を満足させるメニューが必ずある、という安心感は強い。

それに対し、野の葡萄は若干年齢層が狭まるかもしれない。
中心は間違いなく二十代以上。それも女性が中心になりそう。
特に小さなお子さんが食べたいメニューは、限られるかもしれない。自分が子供の頃に訪れていたら、選ぶのに苦労しそうだなあ、と思いながら料理をとりわけていた。


そんなわけで、どちらも一長一短。
一概にどちらが勝っているとは言い難いのが現実だ。

ウチでは、私が野の葡萄派。
家人が三尺三寸箸派。

そしてどちらでもいいから、武蔵小杉に出店してくれないだろうか、というのがホンネだったり。
もし近くに店があったら、コンスタントに通うことになるのは間違いない。

posted by たいにー at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする