2017年02月13日

元巨人軍・カトケン、ひのき舞台に縁遠かった18年は、名誉よりも人望を培った

巨人軍の選手が、また一人、ユニフォームを脱いだ。

加藤健捕手、35歳、背番号40、愛称カトケン。
聖籠町(新潟県)の出身で、新発田農業高校卒。
同じく新潟を故郷とする立場としては、さりげなく応援していた選手の一人だ。

先日、そのカトケンの引退にまつわるインタビュー記事が掲載されていた。
後輩でありながら、巨人の絶対的正捕手に君臨した阿部慎之助選手の陰に隠れる形で、18年間の現役生活のほとんどを、控え捕手という形で過ごした生き様がつづられている。スポルティーバより。

引退した元巨人・加藤健が語る、18年の控え捕手人生と「あの死球」 (web Sportiva)

新潟・新発田農業高から1998年のドラフト3位で巨人に入団した加藤健捕手(35歳)が、昨シーズン限りで静かにユニフォームを脱いだ。一度もレギュラーの座をつかむことはなかったが、第2、第3の捕手として巨人一筋、18年もの現役生活を送った希有な存在だ。

キャリアの途中からは、レギュラーを目指すよりもチームのための控え捕手でいることに価値を見出し、最後まで戦い抜いた野球人生を振り返ってもらった。また、2012年の日本ハムとの日本シリーズで起こった”死球騒動”についても、この機会に初めて言及した。
(以下略)

華やかなプロ野球の世界しか見えない我々にとって、控えでいることの苦労、ツラさは知る由もない。だが、その境遇を耐え忍び、18年間、巨人軍捕手の控えとして、常にベンチから出られる準備をしていたことへの誇りとプロ意識を、インタビューからは垣間見ることができる。そもそも、プロ野球選手を、しかも同一球団で18年続けること、そのものが出色なのだ。

ファンに対しては『控え選手の一人』でしかなかったカトケンだが、巨人軍の中では一目置かれていた存在のようで、引退が決まってからは、主力選手が、次々に粋な計らいで引退に花を添えてくれたようだ。人望のある選手であったことは疑いない。

引退後は、地元BCリーグ新潟の球団社長補佐に就任するという。
少しずつ結果を出してきたとはいえ、新潟はまだまだ野球後進県と言われている。18年という貴重なプロ野球選手としての経験を新潟に広め、次代のスター選手が新潟から輩出される、その礎を築いていただきたいものである。

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2017年01月12日

喫煙所足りえぬ渋谷駅ハチ公前は、もはやマナーもモラルもない悪の巣窟なのか

渋谷駅のハチ公前広場にあった喫煙所が撤去されたのが、昨年11月1日の話。

元々は、別に『喫煙者一掃』が目的だったわけではなく、この位置に公衆トイレを設置するのが目的。喫煙者に対しては、別位置の喫煙所を利用するよう、案内が掲示されている。

そして過日、喫煙所跡地がどうなったかというと……
『喫煙不許可』のハズの場所に、大量にポイ捨てされた吸殻が確認されたのは、SNSを始め、各メディアで報じられているので、目にした方も多いかと。

かような惨状を放置しておけるはずはなく、渋谷区は清掃会社に委託し、喫煙所跡地周辺の清掃にとりかかるわけだが、清掃員が掃除するその眼前で、平然とポイ捨てするバカどもがいるらしい。朝日新聞より。

ハチ公前、路上喫煙が後絶たず 清掃員の面前でポイ捨て (朝日新聞デジタル)

観光や待ち合わせスポットで有名な東京・渋谷駅前のハチ公前広場で、たばこの路上喫煙や吸い殻のポイ捨てが目立っている。広場にはこれまで喫煙所があったが、景観の改善で昨年11月に撤去したことがきっかけだ。区は注意書きの看板を設置するなど対応に苦慮するが、喫煙者の姿は絶えない。
(以下略)

この報道を見て、私が思ったこと。
いいぞ、どんどん吸え、どんどん捨てろ。

区や市などの自治体レベルでどうこうするレベルでは生ぬるい。条例で罰金・過料を徴収するルールを整備したとして、運用する側にその気概がなければ、ただの看板倒れに終わることは、川崎市の例が分かりやすい(悪い方の意味で)。

だからこそ、国として警戒心を抱かざるを得ないくらいに報道してもらい、最終的には東京五輪までに指定箇所以外での喫煙を禁止するよう、法整備をする、そのためのきっかけをどんどん作ってもらうためにも、違反者の実態をあぶり出す必要がある。

……ということ。

ただ、違反行為が続く過程で、迷惑を被る人は多いと思う。
たばこ臭いし、景観は損なわれるし、素行の悪い連中がたむろするし。

そういったことに不満を抱いた方は、どんどん声をあげるべきである。
おそらく、そういった声が増えたとしても、ポイ捨てやら禁止エリアでの路上禁煙は、絶対になくならないと思う。なくならない悪行は、法を持って裁くしかない。そのための道筋を作るのだ。

吸殻を路上に捨てざるを得ない(捨てるところがない)というのであれば、私が以前から書いている通り、たばこひと箱ひと箱に携帯灰皿を抱き合わせ販売すればよい。その上で(携帯灰皿ごとも含め)捨てるようであれば、おそらく罪悪感を持たないであろう、完全なる確信犯として、しょっぴくべきである。

申し訳ないが、ハチ公前は、言わばゴキ○リホイホイのような形で、違反者の巣窟として、その悪しき実態を世に知らしめる現場となってほしい。

表現としては不適切かもしれないが、たばこのポイ捨てなどで、外国人観光客に何らかの被害が及び、それが大きく報道されるようなことがあれば、日本政府の重い腰も、少しは軽くなるのではないか、と踏んでいる。

できれば、そうなる前に、すべての喫煙者がしかるべきマナーとモラルを身に着けていただきたいのだが……
まあムリですわな。

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2017年01月10日

新成人の減少とともに、トラブルも減少? 2017年成人式

本格復帰宣言のあとに書くネタがこれかよ、という気がしないでもないが。
裏を返せば、この時期にしか書けないネタ。
それが、毎年恒例、成人式騒動関連の話題だ。

少子化の波には逆らえず、新成人の数も、徐々に減少の一途をたどっている。
その影響もあってか、成人式にまつわるトラブルの数も、少しずつ減っていっている気がする。

一応書いておくと、成人式に、今後の活躍を期待させるような儀式やスピーチをしている新成人は、山ほどいる。彼らがいれば、日本も当分安泰だ、と安心させてくれるような方々だ。

とはいえ、トラブルは今年もあった。
成人とはなんぞや、ということを考える契機とするためにも、これらの騒動に関するニュースを、ご紹介しておく。

その1: 大阪府堺市で成人グループ同士がけんか

記念撮影のさなかに…新成人がグループ同士でけんか 大阪・堺、1人を病院搬送 (産経ニュース)

9日午後1時ごろ、堺市西区家原寺町の家原大池体育館近くの公園で「けんかをしている人がいる」と110番があった。大阪府警などによると、体育館で開かれた成人式の式典に参加したグループ同士でもめごとが発生。うち数人がけんかとなり、男性1人が顔にけがをして病院に搬送された。命に別条はない。
(以下略)

けんかに絡んだ新成人の中には、酒酔いのメンバーもいたそうで、早い話、飲みなれない酒に飲まれた阿呆の所業ということになる。

口火を切った男性は、ジャンプして殴りかかったとの話もある。我々の世代なら、ジャッキーチェンの真似事か、とも考えてしまうが、今の世代だとなんだ? 大パンチ飛込み昇竜拳か? いや、それも古いか。

その2: 岐阜県で新成人を乗せた車が死亡事故

単独、1人死亡 8人乗り「成人式帰り」の車 岐阜 (毎日新聞)

8日午後10時半ごろ、岐阜県岐南町八剣の国道21号で、8人乗りのワンボックスカーが走行中に道路脇のガードレールに激突し、乗っていた20歳前後の女性1人が死亡した。県警岐阜羽島署は、運転していた同県各務原市鵜沼三ツ池町、会社員、木村鯛容疑者(20)を自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で現行犯逮捕した。木村容疑者は「成人式に出た後、遊びに行く途中だった」と供述しているという。
(以下略)

乗っていたのは、20歳前後の男性と女性、合わせて8人。
全員が成人式の出席者だったかどうかは定かではないが、奇しくも運転手だった容疑者以外が病院に搬送されるという、皮肉な事態に。しかもうち一人は死亡したというから、どうにもいたたまれない。

もっとも、車が大破するような事故である。
同乗者に無事でいろ、という方が、土台無理な話なのかもしれないが。

その3: 沖縄で改造車走行騒動

沖縄の成人式で今年も騒動、屋根切り取った改造車で走行容疑など (ハフィントンポスト)

沖縄県警は8日、県内各地で、新成人やその後輩ら6人を道路交通法違反の疑いで現行犯逮捕した。

那覇署によると、那覇市の少年(19)は同市牧志2丁目の国際通りで、整備不良の改造車を走らせた疑いがある。屋根を切り取った乗用車に新成人の先輩4人を乗せていた。

本部署によると、本部町のホテル従業員の男(20)ら4人は、同町大浜の国道でオートバイ3台を横に連ねて走り、危険を生じさせた疑いがある。成人式の会場に向かう途中だった。
(以下略)

荒れる成人式の代名詞、沖縄からは、改造車による騒動のニュース。
とはいえ、別に事故を起こしたわけではないし、車で成人式会場に突っ込んだというわけでもない。
だが、このような事件が発生すると、「やはり沖縄」の感は拭えない。

この手の騒ぎを起こす連中に共通して言えるのだが、どうにも徒党を組んで動きたがるケースが目立つ。どうせやるなら孤軍奮闘、大人らしく、独力でやらんかい、と思わずにはいられない。

いや、まったくもって正論でないのは百も承知だが、結局のところ、一人じゃ何もできない連中が、数の力に任せて赤信号を渡る自分たちスゲー、ってのを世間にアピールしているだけな気がしてならないのだ。

ごく少数の無法者と一緒くたにされてしまう、沖縄の『まっとうな』新成人の皆様にとっては、実にいい迷惑。
ご愁傷様です。

その4: 茨城県で、式典壇上に駆け上がろうとして逮捕

茨城・つくば市で19歳の新成人逮捕 成人式で警察官の職務妨害容疑 (産経ニュース)

茨城県つくば市の成人式式典で、警備に当たっていた警察官の職務を妨害したとして、県警つくば中央署は8日、公務執行妨害の容疑で、新成人の会社員の少年(19)=同県土浦市=を現行犯逮捕した。容疑を認めている。)

逮捕容疑は8日午後1時50分ごろ、つくば市の「つくばカピオ」で開かれた「市成人の集い」の最中に、壇上に駆け上がろうとして警察官の制止を振り切り、職務を妨害したとしている。
(以下略)

今年の成人式のネガティブニュースの中で、最も多く報じられたのは、この件かもしれない。
バカはどうにもステージにのぼりたがる。警察の静止があっても、それを振り切ろうとする。結果、公務執行妨害による前科者のできあがり。

式典そのものに混乱をきたしたのは、今年はつくば市くらいのものだろうか。
騒動の様子が、ふつーに動画でアップされるのもイマドキではあるが、こんなのと一緒にされたくない、と思う新成人の方も多いことだろう。ぜひとも反面教師として、研鑽を積んでいただきたい。

 

反面教師と言えば、新成人ではないが、こんなひと悶着もあった。

その他: 賭博市長は成人式に出させてもらえず

飯塚市長、成人式欠席へ…賭けマージャン問題で (livedoorニュース)

福岡県飯塚市の斉藤守史市長(68)の賭けマージャン問題を受け、飯塚市は8日に開催する市主催の成人式で、斉藤市長が欠席することを決めた。

市幹部は「厳粛な成人式であり、混乱を避けたい」としている。
(以下略)

昨年末、平日の昼間から賭けマージャンに興じていたとして、各方面からのバッシングを受けた福岡県飯塚市の斉藤守史市長。
本来であれば、成人式にて新成人への訓示をするところなのだろうが、式典や新成人への影響を考慮し、早々に欠席が決定。代役は、市の教育庁があいさつに立った。

市長の思惑はさておき、新成人としては、こんな大人に、もっともらしいことを言ってほしくはないわな。

「一人前の大人として、社会の規範となる行動を心がけていただきたい」
「責任と自覚ある行動をお願いしたい」

……などといった、ありがたいお言葉をいただけたのかもしれないが。
仮にそんなことになっていたら、間違いなくこう切り返されたの違いない。

「お前が言うな」

と。

註:以下、後日追記分。

その5: 岡山駅近くで新成人同士がストリートファイト

岡山市の成人式で口論から投げ飛ばし、頭蓋骨骨折させる (スポーツ報知)

(中略)
男子大学生(20)を地面に投げ飛ばして重傷を負わせたとして、岡山中央署は9日、岡山市東区の自称アルバイト店員・武田誠人容疑者(20)を傷害容疑で逮捕した。

逮捕容疑は9日午前1時55分ごろ、同市北区のJR岡山駅近くの路上で口論となった滋賀県大津市の大学生を投げ飛ばし、頭の骨を折るなどの重傷を負わせた疑い。2人は面識がなかった。
(以下略)

ひと目合ったその日から、因縁が芽生えることもある。
それぞれ、別々の同窓会に参加した者同士が、ひとたび路上で鉢合わせると、そこには恋の花どころか、憎悪の渦が巻き起こる。何に対する憎しみなのかは知らんが。

この事件、重傷を負った側はかなり酔っていたらしいが、容疑者側はさほど酔った様子ではなかったという。勝敗の分かれ目は酔いの深さだった……かどうかは定かではないが、頭の骨を折っちゃいかんわな。神妙にいたせ。

その6: 宮城で新成人自衛官が列車に戦いを挑み、自爆

成人式後に飲酒 自衛官が列車と接触しけが (河北新報)

8日午後11時55分ごろ、宮城県栗原市瀬峰のJR東北線藤沢踏切付近で、線路の脇を歩いていた福島県郡山市の男性自衛官(20)が試験運転中の上り列車(10両編成)と接触し、男性が右肘の骨を折るなど大けがをした。
築館署によると、男性は栗原市出身で、8日にあった同市の成人式に出席するため帰郷していた。式典終了後に友人と酒を飲み、酔った状態で歩いていた。周囲に柵などはなく、誰でも線路に近づける状態だったという。
(以下略)

こちらも酔っ払いの事故、というか事件。
おそらくは酩酊状態で線路に近づき、意識せずに列車に戦いを挑み、そして敗れたものと推察する。
結果として、晴れの門出に右ひじ骨折という、なんとも悲惨な結果に。
年明け早々、なんとも先の思いやられる話では、ある。

一昔前なら、『ニューマンアスレチックス』(ナムコの超人ハイパーオリンピック的ゲーム)の競技『VS. EXPRESS』を思い起こさせるところだが、ネタがマイナー、かつ古すぎて、誰もついてこれまい。ふはははは。

それにしても、これだけ酔っ払いが事件を起こすのだから、周りの(比較的お酒に強い、あるいは飲まない)友人たちも、もう少し気を遣って、家まで送り届けてあげればよいものを。皆、そこまでの余裕はないということか。

自己責任という言葉がのしかかりながら、責任をとるには半人前過ぎる。
あわれな新成人たちの明日はどっちだ?

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2016年06月05日

ヘイトスピーチをめぐるデモ中止騒動、舞台は川崎市川崎区から中原区(武蔵小杉付近)へ

それは、一つの法案の成立から始まった

先月の衆議院本会議で、一つの法案が成立した。

ヘイトスピーチ解消法。
民族差別などを該当のデモ活動などで扇動する、ヘイトスピーチの対策として掲げられた法案だ。

そもそも『ヘイトスピーチ』とはなんなのか。
定義はあいまいだが、主たるところは、人種や国籍など、個人にとって欠点と見なされる要素を誹謗中傷する行動・発言を指す。

北朝鮮の拉致問題や韓国の反日活動に異を唱える団体、『行動する保守運動』主催の『川崎発!日本浄化デモ第三弾』が、川崎市川崎区桜本地区で、デモ活動を行うと予告された。この桜本地区というのは、通称『川崎コリアンタウン』ともよばれる、在日朝鮮・韓国人居住者の多い地域とされている。

これに対し、同地区に居を構える社会福祉法人が反発。デモの会場となる公園についても、許可を出す川崎市が『不当な差別的言動を行う恐れがある』として、公園使用の不許可を決定した。

しかし、デモ団体は、これでめげることはなかった。
デモ活動の舞台を、川崎区から中原区へと移したのである。

そのデモは、我々のすぐ近くで行われるはずだった

新たなデモ活動の舞台となったののは、武蔵小杉と元住吉の中間に位置する、中原平和公園だった。

デモ主催者は、基本的に平和公園に端を発する綱島街道でのデモを計画。公園の利用許可が自治体であるのに対し、道路の使用許可を管轄するのは警察。神奈川県警は、暗に中止を打診したが、デモは決行。結果として、現場で『カウンター』と呼ばれる反デモ活動グループと衝突し、デモは中止と相成った。

ちょうど私も、お昼過ぎにグランツリーへと買い物に出かけた。
すると、綱島街道に、神奈川県警の警察官がたむろしているではないか。

なんだ? このあたりの交通違反がひどくて、ようやく神奈川県警も本腰を入れる気になったのか?

……などとのんきなことを考えていたワタシだが、そのわずか数百メートル南の位置で、上記のような騒動が繰り広げられていたということになる。いや〜、元住吉へ買い物に行かなくてよかった。

敵はヘイトか、ヘイトを発する恐れのある者すべてか

正直なところ、ヘイトスピーチと呼ばれるものは、ないに越したことはない。

ただ、ヘイトスピーチが起こるからには、その理由もあるはずである。
スピーチを元に暴動、抗争に発展するのならいざ知らず、デモのレベルで済んでいる行動に、そこまで目くじらを立てるのも、いかがのものかと思ってしまう。それこそ、純然たる言論の自由を侵す恐れすらある。

また、このヘイトスピーチ解消法成立の背景には、明らかに対・朝鮮半島に対する不当な見識・発言の抑制を意識した節が見られる。もちろん、それも検討すべき材料ではあるが、『朝鮮半島に対して物申してはならじ』となっては、一体誰のための法律か、という話になる。

『不当な発言』は規制されて然るべきだ。
だが、反対勢力の声が大きければ、不当でないもの(=単純に時刻に不利益をもたらす発言)ですらも、規制の大将になるのではないか、という懸念を抱いてしまう。今回のデモについても、十数名のデモ行進に対し、数百名の反対グループが取り囲んだ、というが、正義が悪を蹴散らすにしても、いささか数の暴力に過ぎはしないか。あの場で、地域(それこそ通行を妨害されたバスなど)に迷惑をかけていたのは、デモ隊か、あるいは反デモ隊か。

現実に事が起こってからでないと、なかなか重い腰をあげない、それが立法だと、私は考えている。
ヘイトスピーチに関しては、その現実を未然に防ぐ意味で、実に素早い動きを見せ、罰則はないにしても、法案成立までこぎつけた。その速さは、異端とも言える。

ヘイトスピーチは憎むべき存在だが、該当しない発言にまで『ヘイト』の肩書をかぶせようとする勢力がいるような気がしてならない。

そんなことを、身近で起きたデモ中止騒動に感じた、梅雨入りの週末であった。

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2016年01月12日

2016年の成人式、酒に呑まれる新成人続出するも、沖縄の別格感は圧巻

年に一度、そして新成人にとっては一生に一度の大イベント、それが成人式。

日本中の同じ年齢の人を公式に、それも同時に祝うというのは、成人式くらいのものである。海外ではそもそも『成人』の定義が国によって異なることもあって、日本のような形態はあまりないらしい。ふむ、そうなのか。

そんな一大イベントであるからして、参加者も熱が入る。
熱が入れば、興奮もする。興奮すれば暴走する。

というわけで、今年もそんな季節となったぜよ。
まずは過去4年間の成人式の状況を振り返りつつ、今年起きた事件をつぶさに眺めていこう。

以下、『こんなオトナになってはいけないぞ』という反面教師の場でもある、新成人にまつわる成人の日事件簿、いってみよー。

その1・和歌山県和歌山市:傷害容疑で逮捕

和歌山市で行われた成人式会場で、新成人の男性が顔や頭に大けがを負わせたとして、同じく新成人の男性(建設作業員)を傷害の疑いで逮捕。
殴る蹴るの暴行を受けた被害者の男性は、急性硬膜下血腫などのけがを負った。

容疑者は「知らない男にいきなり後ろから首を掴まれて腹が立ち、シャンパンの瓶で殴った」とのことだが、容疑者、被害者共に酒に酔っていたとのことで、『いきなり後ろから首を掴まれて』の情報、およびその前後関係については、かなり眉唾もの。

被害者は一時、意識不明の重体となっていたが、現在は意識が回復しているとのこと。
最大の謎は、なぜ会場にシャンパンの瓶を持ち込むのか。

その2・愛知県刈谷市:暴行容疑で逮捕

愛知県刈谷市での成人式会場前で、乗用車の運転席にいた28歳の男性に「うるさい、お前、どこのやつだ」と言って胸ぐらを掴み、首を絞めたのち、平手打ちを喰らわせたとして、市内在住の新成人の会社員男性が暴行の疑いで逮捕。

犯行の際、警察官が止めに入ったが、容疑者は逃走。
翌朝、自宅にいたところを逮捕された。

調べに対し容疑者は、胸ぐらを掴んだことは認めているものの、暴行については否認しているとのこと。

加害者は新成人だが、被害者は既成人(28歳)。被害者は新成人の知人女性を迎えに来ていたとのことで、とんだとばっちりを受けた。
今回紹介した逮捕者の中では、唯一逃走した挙句に掴まっていることを考えると、悪質性も十分。水でもかぶって反省しなさい。

その3・岐阜県関市:傷害容疑で逮捕

岐阜県関市で、成人式後に行ったカラオケ店で口論となり、面識のない別の新成人の会社員男性を口論の末、数回殴り、鼻を骨折させるなどの被害を与えたとして、とび職の新成人(この時点では19歳)が逮捕された。

当時、二人とも酒に酔っていたとのこと。
被害者男性は中学時代の担任と同席しており、この元担任が通報した。

式の会場で飲んでいたわけではない、というだけまだマシかもしれないが、殴った新成人の酒量は、そのキャパシティを明らかに超えていた、と見るよりほかない。
期せずして通報することとなった元担任の悲痛や、いかばかりか。

その4・沖縄県那覇市:公務執行妨害で8人逮捕

沖縄県那覇市で、成人式のトラブル警戒にあたっていた警察官に向かって、停止を求めたにもかかわらず車を走らせたとして、公務執行妨害で新成人男性8名を現行犯逮捕。

御用となった車は2台、いずれも改造車で、警察の検問を突破し、国際通りに乗り入れようとした。

毎度おなじみ、さすがの沖縄は規模が違う。
危険行為でも集団心理が働いて……ということはしばしば見受けられるが、逮捕された連中の場合、ハナから捕まる気満々でやってたんじゃないか、という疑念すら浮かぶ。
捕まって悔いなし、とかだったら、実に面倒、かつ厄介な存在である。

その5・沖縄県沖縄市ほか:道交法違反で4人逮捕

沖縄県沖縄市の新成人男性(会社員)が、市内で赤信号の交差点を通過したとして、道路交通法違反(信号無視)の疑いで現行犯逮捕。

同じく沖縄市の新成人男性(大工)が、市内の国道で反対車線を30メートルほど逆走したとして、やはり道路交通法違反(通行区分違反)の疑いで現行犯逮捕。

このほかにも道路交通法違反で、計4名の新成人が逮捕された。
逮捕された新成人の一人は、「これまで成人式を見てきて、同じように暴れたかった」と供述しているという。

世の中には『モラル』という、社会共通の普遍的概念があるのだが、地域によっては、成人になってもなお、反社会的行動に憧れる輩がいるらしい。
これで合計12人の逮捕者を輩出した沖縄県。
基地問題と尖閣問題に揺れる国境県の明日はどっちだ。

その6・神奈川県横浜市:会場ステージでトラブル発生

日本最大級の規模となった、横浜市・横浜アリーナの成人の日を祝うつどいで、式典の最中に一部の新成人が周囲の制止を振り切り、壇上に上がるトラブルが発生。警備員などと揉みあい、一時騒然となったが、逮捕などの事態には至らなかった模様。

25000人規模で行われた、国内屈指のマンモス成人式。
人が多ければ、アホの一人や二人は出るということか。

その7・茨城県水戸市:式典の進行妨害、および破壊活動

茨城県水戸市の成人式で、式典の実行委員長が誓いの言葉を述べているときに、一部の新成人がマイクを取り上げ、式典をジャック。取り上げたマイクで叫んだ内容は、

「おめえがあいさつしてんじゃねえ! このやろ〜!」
「なめんじゃねーよ!」
「みんな、よろしく〜!」
「盛り上がっていこうぜ!」

といったもの。その後、この実行委員長が

「僕が話すことが気に入らない方もいると思います。
みなさん、しっかりと成人としての自覚をもち、これから社会人としてはばたいていきましょう」

と気丈に語ったが、返す刀で

「てめーが代表じゃねえ、このやろー!」

とやり返したとか。

その後、バカどもは焼酎のボトルをあおりながら、ステージ脇の大型スピーカー設置台によじ登り、機材を破壊。現場には警察官約20人が駆け付けるなど、会場は大混乱。

式典終了後も一触即発の事態となったが、騒ぎを起こした新成人らが謝罪したとして、警察は立件を見送った。

普通に逮捕事案じゃないの? という気がしないでもないが、かなり寛大な措置を取った模様。アホ軍団と対峙した実行委員長の絶妙の切り返しが素晴らしい。委員長が自分のひのき舞台を飾るために用意した脇役だったとしたら……。いや、演じるにしてもアホすぎるか。

後日註
一旦は立件を見送った警察だが、上記のような所業に加え、式典を主催した職員が被害を訴えたこと、およびSNSに妨害行為を誇示するような書き込みがあったことから、威力業務妨害容疑での立件する方針とのこと。式のあとにゴミ拾いをしていたとのことで、そこだけは称賛に値するが、ホントに『そこだけ』である。

その8・静岡県湖西市:過失運転致傷容疑で逮捕

静岡県湖西市の成人式会場敷地内で、車のドリフト走行を行っていた新成人の男性(工員)が、60代の夫婦をはね、重傷を負わせたとして、静岡県警はこの男を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕した。

被害者のご夫婦は、孫の成人式を見に来場しており、二人とも歩道で車にはねられた。
男性は頭部外傷、女性はろっ骨骨折、骨盤骨折の重傷を負った。

孫の晴れ姿を見に来たご夫婦に、超絶アホンダラの所業による悲劇が降りかかった。
ご夫婦もつらいだろうが、新成人の孫もさぞかしつらいであろう。
っつーか、成人式に何しに来とんじゃ、おのれは。

その9・愛知県豊田市:暴行容疑で逮捕

愛知県豊田市の成人式会場で、新成人の男性(会社員)が、焼酎の瓶を持って会場に入ろうとしたところ、受付の男性に注意され、トラブルに。
終いには口に含んだ焼酎を、この受付男性に吹きかけたとして、暴行容疑で逮捕された。

暴力(暴行)が正論を捻じ曲げる、典型的な例。
非行を注意されて逆切れする人に、成人の肩書を名乗ってほしくはない。
小学生からやり直したまへ。

その10・福岡県北九州市:公務執行妨害で逮捕

福岡県北九州市の成人式終了後に、会場の外で出席者によるケンカが発生、駆けつけた警察官を突き飛ばしたとして、公務執行妨害の疑いで新成人の男性(建設作業員)が逮捕された。

逮捕された男性は、血を流して倒れていた友人を介抱していたらしく、殴った空いては別にいるとみられる。駆け寄ってきた(助けようとした)警察官を突き飛ばしたのは、例によって酒に酔っていたから。

沖縄と並び、毎年『荒れる』ことで有名な北九州市の成人式は、開催前から派手な衣装の自粛呼び掛けが成されていたが、ほぼ意味を成さなかったらしい。それでも、公妨の一件だけで済んだとなれば、地元としては御の字か。

 


例年に比べ、目立とう精神(死語)による暴挙が少なかった分、今年は飲酒によってたがの外れた若者による事件が目立ったように思う。

酒の飲み方、自身の許容量も知らないくせに、成人式=量を問わず公然と酒を飲んでいい日と勘違いしているバカどもが多すぎる。ましてや、暴れている姿に憧れるなど、狂気の沙汰もいいところだ。

もっとも、家庭で食事すら一緒にしないという現代において、家族(親)が酒の飲み方を子供に教えるなど、夢のまた夢か。

いずれ、大学などで教養課程の一環として、アルコールの種類や摂取と、それに伴う社会的影響を理由させる日が来るのかもしれない。

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2015年09月15日

事はそう単純ではない、「国勢調査員はサボっている!」の批判に物申す

2015年は、5年に一度行われる、国勢調査の実施年。
今年から、PCやスマートフォンなどを使ってインターネット経由での回答も可能になり、『スマート国勢調査』などとも呼ばれている。

登録手続きや調査回答が簡便になる一方で、別の問題が今、巷を騒がせている。
調査にあたっては、各地域で選ばれた『国勢調査員』なるスタッフが、管轄エリアの各世帯に調査用紙を配って歩く。この調査用紙には、固有のIDとパスワードが記載されており、回答内容と紐づくようになっている。

原則的には、各世帯に手渡しで渡すべきとなっているこの調査用紙が、さまざまな場所で『郵便ポストに無造作に投函されている』というのが、騒動の内容だ。

「セキュリティ意識の欠如だ」
「サボっている国勢調査員が多すぎる」

などといった意見が、ネットを中心に各所で飛び交っている。

この批判に、私は敢えて反論したい。
同じ調査を担当する、国勢調査員の一人として。

稼働時間のほとんどない調査員もいる

前述の通り、国勢調査の調査用紙は、原則として手渡しである。

ただし、訪問した時間に居住者が在宅している保証はない。
『○日○時にまたお伺いします』という紙を投函したところで、その時間に在宅してくれている保証は、どこにもない。

もっというと、平日に動けない人……すなわち、私のように帰宅時間が深夜に及ぶような人は、必然的に休日に作業せざるを得ない。調査用紙の配布だけで何週間もかけるわけにはいかないから、せいぜい2回訪問して不在であれば、郵便受けに投函するよりほかない。これは、自治体から指導された内容でもある。

動静っ中年』でも書いたが、調査員を担当する多くの方は、高齢者や主婦など、日常的に在宅している方が多い。

通常であれば、そのような人に作業をお願いするべきなのだが、町内会が私にこの作業を依頼してきたのは、『インターネットによる国勢調査』という部分に高齢の役員陣が尻込みしたのではないか、とも邪推している。あるいは以前に町内会でのSNS導入を提案(見事に却下)したことを慮ってのことか。

調査員にとって鬼門の集合住宅

実際、私は国勢調査員として、約80軒ほどのお宅を回った。

実際に手渡しできたのは、約半数。
裏を返せば、残りの半数は、郵便ポストへの調査用紙投函を余儀なくされている。

とりわけ、集合住宅での調査は、面倒極まりない。
最近のマンション・アパートは、建物入口の所にインターホンが集約されており、住人の許可なくして中に立ち入ることはできない。ましてや、一軒について入場を認められたからといって、その余勢を駆って他のお宅を訪問しようものなら、怪しまれること、このうえなし。かといって、一軒一軒、出たり入ったりを繰り返していたら、いつになっても終わりやしない。だから、在宅していても「郵便受けに投函しておくので、あとで確認のうえ、調査にご協力ください」としか言いようがないのである。

さらには、集合住宅の不在率も顕著だ。
古めのアパートでは、各世帯のドア横のチャイムを押すことになるのだが、中から生活音が聞こえ、明らかに在宅していることが分かっていても、平然と不在を装われてしまうケースは、少なくない。ニートなのか、はたまた対人恐怖症なのかは分からないが、外界とのコミュニケーションを遮断している人は、思っていたよりも多いと感じた。

集合住宅のように、全世帯のポストが一か所に集約されているような場所を目の当たりにすると、全部適当にえいやっと投函したくなる気持ちも、ワカランではない。
だが、そこは最低限、在宅しているか、そもそも空室ではないか、といった点を確認し、最後の手段として『外から取り出しにくい』形でポストに投函する義務が、調査員にはある。これもまた事実だ。

人の冷たさと温かさを知る

対面できない状況でこれなら、対面さえできればいいのかというと、事はそう簡単ではない。
実際に世帯の方にお会いできても、一筋縄ではいかないこともある。

国勢調査といえば、国が行っている施策の一環で、知名度もそれなりにあると思っていたのだが、現実は厳しかった。

「娘から余計なものを受け取るな、と言われている」(ご高齢のおばあさん)
「コクセイチョウサってなんですか?」(30代と思しき父親)
「よく分からないんでご協力できません」(20代くらいの女性)

国勢調査員は、身分を証明するための証明書、および腕章の携行を義務付けられている。
しかも国のお墨付きなのだから、素性と調査の意義さえ理解してもらえれば、さほど苦労することはないと思っていたのだが、甘かった。

自分の説明能力を憂うべきか、あるいは人徳(人間力)のなさを呪うべきか。女性にとっては、男性調査員に不安を抱くということもあるかもしれない。

下手をすれば、人間不信に陥りかねない、これらの展開。
だが、調査に協力的な方も、中にはいらっしゃる。

国勢調査の趣旨を理解してくださっていたり、苦労をねぎらっていただいたり、お礼をいただく、というようなことも。自分も以前に調査員をしたので、その大変さは理解できる、ぜひ頑張ってほしいと励まされたこともあった。近隣でこういった方々が何か困っていたときには、全面的に力を貸してあげたいと、強く思う。

何を信頼し、何を任せたらよいのか

ではこの問題、事態打開に向けて、どうすればいいのか?

すべての調査用紙を郵送で送りつけるという手が考えられるが、そもそも国が持っている情報が、調査時点での最新データではない。そのため、新設された住居、新たに入居した、あるいは退去した人がいるはずで、どうしても調査時点での居住実態を把握する必要には迫られる。

そうなると、全国に流通網を持つ業者、つまりは各種宅配業者か、あるいは日本郵政あたりが妥当な線となる。ネットで回答できれば、それに越したことはなし、利用できない環境の方なら、集荷を依頼すればよいだけの話だ。

問題はコストと情報管理。
前者は入札で、後者は機密保持契約の拘束力で……と言うのは簡単だが、実際には難しいのだろうな。紛失や情報漏えいが起きたときの責任分限でも揉めそうな気がするし、そもそもこなせる体力を持つ企業が限られるだけに、手を上げる業者がいなくなったら、ハイそれまでよ。

そこには、国民の税金が投入されるわけで、調査員ががんばろうが、業者に任せようが、結局は国民(納税者)の理解が不可欠となるのは、間違いない。

ぜひとも国勢調査にご協力を

この国勢調査、インターネット回答だけで終わればいいのだが、実際にはそうはいかない。
調査員の業務としては、このあと、インターネット回答の催促、ネットが使えない世帯への郵送物の配布、配布世帯情報のまとめ、およびそれらの役所への提出……と、この秋の週末は、ほぼこれで潰れる勢いだ。

一応、国勢調査員の活動については報酬が出るのだが、なけなしの休日を犠牲にしてまでやる作業ではない。引き受けた以上、今回は責任を持って遂行するが、次回以降は、謹んで、ほかの『稼働に余裕のある』方にお譲りしたい。

各地の国勢調査員の状況から察する限り、確かにサボっている、あるいは手を抜いている人もいるのだと思う。皆が同列に受け止められてしまうことを考えると、そういった手抜きは、ぜひやめていただきたいと、切実に願う。

「サボっている、と糾弾するくらいならお前がやってみろ」などと言うつもりはない。
ただ、調査における現実、調査員が活動しづらい実態も、いろいろあるのだということを、皆さんにはぜひご理解いただき、調査員の方が訪問された際には、その苦労を察して、できる範囲で協力してあげていただきたい。

今回の騒動で浮き彫りになった最大の問題は、調査員の対応などではなく、調査員が訪問してもまともに調査に協力してもらえない、あるいは信用してもらえない、日本の治安、および互助精神の低下にあるのかもしれない。

世の国勢調査員の皆さん。
ともにがんばりましょう。

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2015年01月13日

2015年の成人式、荒れ具合はやはり西側強し、新成人『以外』も続々逮捕

一年の計は元旦にあり。
って、もう元旦終わっちゃった。

次なるイベントを探すとなると、一年の恵は成人式にあり。
……と、誰が言ったかは知らないが(誰も言ってません)、今年も約12万人の新成人(予定者含む)が、大人の階段を上った。幸せは誰も運んできちゃくれないぞ。

まあ、それはそれとして。
成人式となると、気になるのは全国各地における、新成人の荒れっぷりだ。

とはいえ、荒れに荒れた2010年前後から、その荒れ具合は少しずつ沈静化の方向に向かい、

で、2015年の蓋を開けてみると……

今年も、意外とおとなしめ?
荒れた成人式的なニュースは、『無理やり探さないと出てこない』レベルなので、全国的にも落ち着いた成人の日となった模様だ。

その『無理やり』な話題を、かいつまんでご紹介しておく。

大阪で新成人の男逮捕 パトカーに缶投げた疑い (西日本新聞)

成人式を終えた若者同士のけんかの現場に駆けつけたパトカーに缶コーヒーを投げつけたとして、公務執行妨害容疑で大阪市のとび職男性(20歳)を現行犯逮捕。男性は当時飲酒しており、けんかの原因は、友人から「飲み過ぎや」と諌められたため。「パトカーが何台も来て腹が立って投げた」と容疑を認めている。さすが、酔っぱらいの理論はワカラン。

酒に酔った新成人、警官突き飛ばし逮捕 京都 (産経ニュース)

成人式会場で歩行者に迂回を呼びかけていた警備担当巡査を突き飛ばしたとして、公務執行妨害容疑で京都市のアルバイト男性(20歳)を現行犯逮捕。会場近くで缶ビール5〜6本を飲んで酔っており、迂回に対して腹を立てて犯行に及んだとのこと。屋外で缶ビール飲酒に興じたのは、一刻も早く飲みたかったからか、あるいは店で飲むと高くつくからという計算か。

成人式 横浜市で一部新成人が暴れる騒動 (FNN NEWS)

横浜市の成人式会場・午前の部で、一部の新成人が柵を超えて舞台に上がろうとする騒ぎに。暴れていた新成人らは、警備員に取り押さえられ、その後、退場。全国最大規模、午前午後に分けて3万人強が集ったマンモス成人式だったが、人数が増えればアホな人間の出現率も高くなるということか。

新成人注意され逆上、市職員けが 岐阜・美濃 (CHUNICHI Web)

岐阜県美濃市の成人式、式典終了後の地区別写真撮影で、全ての写真に写ろうとした新成人2人がカメラマンに注意されて逆上、暴れたうえに、取り押さえようとした市職員にけがを負わせた。新成人は酒を飲んでおり、会場に木刀を持ち込もうとした上、式典の市長式辞にもやじを飛ばしていた。いろんな意味でガキっぽさ満載の騒動である。

成人式帰り駅員殴る 容疑の男逮捕 宮城 (産経ニュース)

成人式帰りの16時前、宮城県仙台市の地下鉄駅構内で、新成人の男性会社員(20歳)が、勤務中の男性駅員の顔を肘で殴ったとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕。ご想像の通り、飲酒済み。事実のほどは定かではないが、「袴の袖が当たっただけで、殴ろうとしたわけではない」と一部容疑を否認しているとのこと。

沖縄の荒れる成人式がネット上で話題に 「マッドマックスを超えた」「リアルヒャッハー」 (AOL News)

もはやニュースにすら取り上げられなくなった沖縄の成人式の模様は、もはやこれが沖縄一般の成人式とお墨付きを与えられたかのような様相。一見すると、族かヤクザの抗争前夜という雰囲気も漂うが、彼らが何と戦っているのかは永遠の謎。日本人は中韓の教育を問題視する前に、足元の沖縄を真剣に考えるべきかもしれない。

多くの場合で、自分の酒に対する耐性も知らないくせに、酒飲みすぎ。
弱い人に限って、無差別に飲みたがる傾向もあり、さぞ回りは苦労したことだろう。

……と、ここまでは自身の晴れ舞台に率先して泥を塗った阿呆軍団のお話だが。
今年は、なぜか新成人以外が式に絡む事件も、いくつかあった。

成人式会場近くで警官を平手打ちの19歳専門学校生を逮捕 姫路 (産経WEST)

兵庫県姫路市の成人式会場近くで、警備中の男性警察官に暴行を加えた同市の男子専門学校生(19歳)が、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕。彼は新成人の一学年下で、車道で寝転がった先輩方の記念撮影をしようとしたところ、注意してきた警察官に対して、「邪魔や、どけ」というセリフを浴びせた挙句、こともあろうに頬を平手打ちしたとして御用となった。成人前から前途有望な若者である(ため息)。

成人式会場に改造バイクの35歳男、「車検証見せなあかんのか」と警察官に暴行 和歌山 (産経WEST)

成人式会場に隣接する敷地内で、改造バイクを走行させていた土木作業員の35歳男性が、職務質問した警察官を突き飛ばし、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕。職質に対する回答は「なぜ車検証を見せないといけないのか」だったらしいが、酒酔いも何もなく、素面で出てきたセリフだとしたら凄いぞ(酒酔いなら、それはそれでまた別の問題となるわけだが)。

巷の噂では、福岡県北九州市の成人式も、かなりアレだったようで、一緒に出席せざるを得ない同市の新成人各位にとっては、なんともお気の毒なことでございます。人を見た目で判断する/しない以前の問題という気がするので。

そんな奇想天外な新成人があちこちで出没する成人式だが、そういった姿を、世の中の女子(と思われる人々)はどう思っているのか。

ネット上でアンケート調査を行った結果が公開されていたので、かいつまんでご紹介する。詳細はリンク先のWebサイトをご覧いただくとして、大筋では、今回のような騒動記事に取り上げられる諸氏は、いずれも『恥ずかしい』人々と認識されるようだ。

  1. 派手な羽織袴で完全に悪目立ちをする
  2. 酔っ払って呂律も回らない状態で参加する
  3. ヤジを飛ばすなど式の進行を妨害する
  4. 喫煙所以外でタバコを吸って迷惑をかける
  5. ホストのようにチャラくスーツを着崩す
  6. 取材のテレビカメラにしつこく映りこもうとする
  7. 女子と見れば声をかけてナンパする
  8. 仲間と群れて地べたに座る
  9. 異常なテンションではしゃぐ

今回のニュースや、この恥ずかしい項目群を見ても分かるのは、予想以上に酒に酔って会場を訪れる人が多く、さらにそういった人々は、本人が思っている以上に煙たがられているということですな。

だいたい、朝や昼から酒なんか飲んだら、そのうち寝込んで、そのあと丸一日潰れちゃうんだから、せっかくの記念日、かつての同級生と顔を合わせる貴重な日が、もったいないことこの上ない。

晴れて成人となった皆さん、および来年、成人式を迎える皆さんは、これらの教訓を、ぜひとも他山の石としていただき、立派なオトナになっていただきたい。

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2015年01月06日

今の若者にあいさつと酒、敬語はいらねぇ、スマートフォンさえあればいい?

とかく、若い人の行動というのは、鼻につきがちである。
どの年代でも、多かれ少なかれ、年下の行動をあげつらい、「若造め」などと年輩者ぶる人はいる。自分は違う、とは断言できないのがツライところだが。

そんな若者たち、具体的には社会人歴の浅い人向けに、年寄りどもが若者に抱く不満について、マイナビの記事にまとめられていたので、ご紹介しておく。

この記事で指摘されていた若者の顔をしかめる行動は、大まかに以下の通り。

■スマートフォンいじりすぎ

あるある〜。
続に言う『歩きスマホ』というヤツですな。

ただ、敢えて言わせていただくなら、これ、別に年代に関係ないような気がする。老若男女、やってる人はみんなやってる。特に深夜の首都圏駅構内、および周辺を見てみたまえ。歩きスマホ率はハンパないぞ。

■あいさつしない

うーん、これも年代問わない気がする。
むしろ、若者の方が(そういう教育を受けたばかりということもあってか)、あいさつする人は多いような気がする。声の小さい人が多いというのは否めないが、それだってしないよりはマシというもの。

これが年輩者になると、しない人は頑なにしない。あとは絶対に自分からはしない(相手があいさつしてくれば返す)人も結構いる。目下の人に対して『お前が先にオレにあいさつするのが筋だろう』という考え方の持ち主は、少なくないように思う。

■お酒を飲まない

若い人の飲酒率が低い、これは確かにその通りだとは思うのだが。
これは嗜好の問題なので、別にいいんじゃなかろうか。

同様に、最近の若いモンはたばこを吸わない(=喫煙所で親睦を深められない)とか、ゴルフをやろうとしない(=誘えない)、なんて考えてるオッサンも多いんだろうか。

ただ、敢えて年寄り臭いことを言わせてもらうなら(前述の項目にも絡むけど)、飲み会中に頻繁にスマートフォンをいじっているのは、どうかと思う。メールの着信対応くらいならともかく、ゲーム始めちゃうとか、LINEに没頭するとか、個人的には『飲み会の間くらい我慢しようよ』と思えることも、平気でできちゃう若者世代は凄いと思う。もちろん、皮肉で。

■言葉遣いがなってない

軍隊的、体育会系的なヒエラルキー(階級社会)が骨の髄まで染みついていた時代から比べると、現代は個を尊重し、年下は年上に絶対的服従、という風潮も弱まっている。となれば、当然、敬語を使うシーンも少なくなるわけで、敬語力の弱体化は、社会の変化の産物と言えるかもしれない。

私個人の考えとしては、敬語は教わるものではなく、耳で覚えるものだと思っている。
周りが頻繁に、かつ適切な敬語を使っていれば、若い人も自然と覚えていくものだと思うのだ。何年経っても敬語が使えない人は、その周りの敬語の使い方に問題アリ、という可能性があるような気がしてならない。

ただし、あまり幼少のころから敬語を徹底させようとすると、「子供らしくない」とか「他人行儀過ぎる」といった印象を相手に与えかねないので、なかなか難しいところだ。

 

もっとも、今回紹介したマイナビの記事を読んで思ったこと。
それは、「最近の若者は……」という言葉を口にするようになった、あるいは記事の内容に少なからず共感を覚える自分は、オッサンになったのだなあ、としみじみ感じるのであった。

posted by たいにー at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年09月29日

問題は低予算か、あるいは…… 仁川アジア競技大会、噴出しすぎる問題を総ざらい

2014年仁川アジア競技大会。
9月19日に開幕し、10月あたままで、アジア各国が競う、スポーツの祭典である。

連日、部分的に報じられてはいるものの、漏れ聞こえてくる、運営のずさんさ。
そして、その実情を深く調べてみると、とにかく酷い。酷過ぎる。
かつて、これほどトラブルの多い国際スポーツ大会があっただろうか、というほどに。多くの問題が指摘された、その問題の多さたるや、今夏のブラジルワールドカップをはるかに凌ぐほど。

問題の根源がどこにあるのかは今後の検証作業となるだろうが、強く指摘されているのは、大会予算の使い道。2600億円の予算に対し、競技場などの建設に2100億円もの費用を投じたため、自動的に運営費が500億円となり、人員配置やインフラ整備など、各所に弊害が生じ、実際に問題となった。

本記事では、これら発生した問題について、報道や写真などで内容が確認されたものに限り抽出し、いくつかのジャンルに分けて、まとめてみた。

別に韓国に恨みがあるわけではない(好きではないけど)が、あまりにも山積する問題の数々に、これはいくらなんでも、あんまりでねーの、と思わずにはいられない。

<運営サイドの不備・不手際による問題>

  • 仁川競技場の聖火が約12分間、完全に消える事態が発生
  • バドミントン女子団体の会場で、試合中に停電、一時試合中断
  • アーチェリーの会場で、大型電光掲示板とメディア席の拡張工事を、試合と同時進行
  • 重量挙げ女子の表彰式で、運営側がインドネシア国旗を間違えて用意、急きょ選手が持っていた国旗を借りて表彰式を続行した
  • 昼食の弁当からサルモネラ菌などが検出され、弁当76個を廃棄。代替を用意できず、軽食が用意されたものの、射撃とフェンシングの中には昼食抜きで競技に出場した選手も
  • 選手村のエレベーターが断続的に停止。22階(サッカー)や17階(バレーボール)に宿泊の日本選手が階段で昇り降りする羽目に
  • 同じ宿舎には空調設備もなく、高層階でも蚊が発生、にもかかわらず、部屋には網戸なし
  • 女子サッカー1次リーグで得失点差の計算方法を誤り、準々決勝の組み合わせを訂正
  • ビーチバレー会場の選手控え室が仮設テントで、空調も飲料水もなし、更衣室は外から見えるテントで、しかも控え用テントから150m離れた場所
  • チケットの販売不振が深刻、開幕後の26日現在、目標の65%にしか達していない
  • イスラム教徒の女性が髪を覆う「ヒジャブ」の着用が認められず、女子バスケットボールのカタール代表が試合を放棄。禁止であると通告を受けたのは試合直前
  • 選手村内のカフェテリアに不審者が侵入し、選手を怒鳴りつける事例が発生
  • 韓国SBSが女子バレーボールの日本−韓国戦を放送中、『大韓民国』を『大韓日本』と表記し、問題に
  • 開幕後の記者会見場のイスの数が足りず、Wi-Fi利用のパスワードも非公開状態。各国メディアは自前の通信手段を使う羽目になったが、開会式では組織委員会が準備したネットワーク以外をすべて遮断、開会式の映像や情報をリアルタイムで配信することが不可能に
  • 大会の通訳スタッフ数十人が、待遇を理由に辞退。そのため通訳の絶対数が足りず、ハンドボール日本代表はインタビューできずに会場を去る一幕も
  • 大会スタッフ用の席がなぜか販売に出され、混乱
  • アーチェリーの試合会場で用意された弁当が賞味期限切れ、ボランティア260人が食事を拒否
  • 男子バスケットの中国代表の宿泊部屋が選手村内で不足し、キッチンで就寝する選手も
  • 卓球・福原藍が出場した試合で使われた卓球台が、明らかに傾斜していた上、ネットの高さがおかしなことに(※後日追記)
  • 陸上女子3000m障害競技で、バーレーンの選手が圧倒的な速さで優勝、表彰式に臨んだが、金メダルを授与するその直前になって、突如、反則により金メダルが無効とアナウンス。翌日、あらためて表彰式を行うこととなり、各メダルはそれぞれ繰り上げで授与される予定だったが、あらためて試合映像を確認した結果、反則は認められず、メダルは当初の結果通りとなった(※後日追記)
  • 陸上女子100m決勝前に降った雨による水たまりを除去するため、審判員らが雑巾で作業を行った(※後日追記)
  • 閉会式で音響設備から白煙があがるトラブル発生(※後日追記)

<モラルの問題>

  • 開会式で、日本選手団に会場からブーイング
  • ソウル市内の野球場で練習したタイ代表チームが照明点灯を断られた
  • 柔道会場で取材エリアを担当するボランティアが選手と写真撮影
  • ボランティア学生が「これこそボランティアに志願した理由です」というコメントともに、記念撮影した写真をネット上で公開
  • 大会会場でボランティアスタッフが賭け花札やトランプに興じていた
  • 韓国の大会関係者が資格認定証の他人への貸与を行い、資格のない人物が会場入りしていた事実が数多く発覚
  • 柔道の試合会場で、大韓柔道会会長が入館証のない知人3人を連れて入ろうとしたところ、警備関係者と衝突。自分が王であると誇示した上で、警察を恫喝する一幕も
  • エアピストル競技で、中国チームに敗れた韓国チーム監督が、中国チーム側からの挨拶を無視、男子10メートルエアピストルでは韓国が金メダルを獲得したが、他国の競技が終了しないうちから選手、観客、メディアが大騒ぎ
  • 男子1メートル板飛び込みで、韓国選手がカエルのような姿勢で着水し、0点という結果に。コーチは「風が強すぎたせいだ」と主張しているが、組織委員会は「空調は稼働させていない」と説明(※後日追記)
  • 韓国のシンクロ代表選手選抜に置いて、大韓スイミング連盟理事が選手の親から金銭を受け取った疑い(※後日追記)

<意図的と思われそうな問題>

  • バドミントン男子の日本−韓国戦で、コートチェンジ前後両方で、日本に向い風
  • 台湾の野球チームが試合前に抜き打ちのドーピング検査を受け、ウォーミングアップできず
  • 同じく台湾のバドミントンチームが試合の2時間前に会場入りしろと言われ、送迎車を待っていたら、2時間待たされた
  • 馬術で、韓国人選手だけが、メディア取材からのガードを受けた
  • バドミントン女子の団体戦決勝・中国−韓国戦で、韓国の選手が審判にシャトル交換を要求する際、シャトルを握りつぶして審判に渡したり、中国選手にシャトルを渡す際、遠い位置に打って相手の体力消耗を狙うなどの行為があった
  • 馬場馬術の試合で、韓国が他国の競技中に音楽を流して妨害
  • ボクシングで韓国人選手と戦ったモンゴルやインドの選手が、明らかに優勢だったにもかかわらず、判定に持ち込まれると、決まって0-3で敗れるという結果に。インドの選手は憤慨のあまり、表彰式で銅メダルの授与を拒否
  • レスリング競技のイラン−韓国戦で、明らかにイラン有利に試合が展開するも、韓国側に高得点が加算される不可思議さ。最終的に韓国の勝利となった結果に不服を抱いたイランの選手は、試合後の整列を拒否(※後日追記)
  • 男子ボクシングのバンタム級試合、優勢に見えた中国人選手が、相手の韓国人選手に0-3の判定で敗れた。3人のジャッジ全員が28-29という結果で、会場からも判定にブーイング(※後日追記)
  • バドミントンの風問題は、韓国−中国戦でも見られ、同様に中国チームが向かい風となり、コートチェンジの際は空調が切られたと、中国チーム監督が語っている。試合も韓国が勝利した(※後日追記)

<無理やり政治を絡めた問題>

  • 開会式の日本人選手入場の際、『周辺国と深刻な外交摩擦を起こす国』というテロップで紹介
  • ホッケー日本代表の練習を見学していた韓国の女子高生が、記念品として渡されたバッジのデザインを『旭日旗に似ている』として抗議
  • サッカー男子の日本−韓国戦で、韓国のサポーターが安重根(伊藤博文暗殺犯)の顔を描いた幕を掲げる
  • 大会メディア関係者専用バスの車内で、抗日ドラマが放送されていた(※後日追記)
  • 仁川の小学生が、授業で作った参加国の国旗のうち、北朝鮮の国旗を持って女子マラソンの応援に訪れたところ、警察が回収、学校には再発防止の要請(※後日追記)

<その他のトラブル>(※後日追記)

  • ネパール選手団の3人と、パレスチナ代表の重量挙げ選手が行方不明に
  • 韓国NAVERのメダル数ランキングの基準が、状況に応じて『メダル獲得総数』『金メダル獲得数』と変化しており、韓国が一位になるような指標に恣意的に変更された
  • 金メダルに輝いた中国の女子ハンマー投げ選手が、ドーピング発覚により失格処分に

至るところで、選手のパフォーマンスを十二分に発揮できないような仕掛けが散りばめてある。無論、その多くは意図してやったものではないのだろう(と信じたい)。これが途上国で開催されたものであれば納得もいくが、開催地は(自称)先進国の韓国である。手抜き、不備、事故があったとしても、あまりにも度が過ぎやしないか。

特にスポーツと政治を露骨に絡めてくる姿勢は、世界広しといえども、韓国くらいではなかろうか。日本を嫌うのは一向に構わないが、『外交摩擦を起こす国』だからどうだというのだろうか? インチキ、反則しても構わない相手、とでも言いたいのか。この点においては、同じ反日でも中国の方が、すがすがしく感じられるほどだ。

もっとも、日本も一方的にホスト国を責められる状況ではない。
日本の競泳選手が韓国メディア記者の高級カメラを盗んだとして、現地警察から事情聴取を受けており、選手団から即時追放されている。選手としてというより、人として責められるべき行為というほかない。

さて、今回の件だけでもお腹いっぱいだが、恐るべきは、同じ国で4年後、冬季五輪が開催されるという現実である。平昌五輪でも、今回同様、予算不足や工期の遅れなどが指摘されており、解決のメドが立っていない。冬季の競技は、場合によっては命に関わるようなものが多いだけに、選手にとっての最高の舞台が、悲劇の舞台となる可能性も、十分にある。

2020年に夏季五輪を控えるどこかの都知事が、この仁川アジア大会に学びたいと言っているようだが、反面教師という言葉以外、学ぶ要素が見つからない。とりわけ、ローコスト運営を追求するがあまり、必要な部分に十分な予算を割かないと、問題が噴出するという点は、肝に銘じておくべきだろう。

韓国にとって、スポーツの国際大会は、カネのなる木、かつ国威発揚の機会ととらえる向きがあまりにも強い。国内における関心の薄さ(チケット販売の不振)、他国選手の活躍に浴びせられる罵声、他国の選手にのみ降りかかる不利益、不慮の事故などを見ていると、これを否定するのは、なかなかに難しいと思うのだが、いかがだろうか。

敗者には何もやるな。
勝つためには手段を選ぶな。
今の韓国は、この格言(?)を地で行っているのかもしれない。

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2014年06月28日

路上喫煙に対する注意義務は喫煙者側に、東京高裁が横浜での過料処分取り消し請求を棄却

近年、日本各地にその領域を広げつつある、路上喫煙禁止区域。
神奈川県でも横浜、川崎などの大都市圏を中心に、いくつかの自治体が対象地域を設定している。

その横浜市で、2012年に東京在住の60代男性が、問題となる横浜駅前の路上喫煙禁止エリアで喫煙したとして、過料2000円の処分を受けた。これに対して男性が処分の取り消しを求めて訴訟をおこし、一審では処分取り消しの判決。市側が控訴して、26日に二度目の判決が下された。

控訴審の判決は、横浜市の過料処分を認めるもの、言わば『逆転判決』となった。
神奈川新聞より。

路上喫煙訴訟:「禁止地区と認識できた」 横浜市の過料認める 東京高裁 (カナロコ)

指定した地区での路上喫煙を禁じる横浜市の条例をめぐり、過料2千円の処分を受けた東京都の自営業の男性(64)が、「違反現場が禁止地区とは認識できなかった」として市に処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が26日、東京高裁であった。田村幸一裁判長は「注意すれば現場は禁止地区と認識できた」として、処分取り消しを命じた一審判決を覆し、男性の請求を棄却した。
(以下略)

男性が喫煙した場所は、JR横浜駅近くの路上。現場には喫煙禁止地区であることを知らせる直径30センチの路面標識、および看板が設定されている。
男性側の言い分は「喫煙禁止を示す標識が小さく、認識できなかった」とし、問題の喫煙が過失かどうかが焦点となった。

これに対し東京高裁の判決は、「路上喫煙が制限されていることは男性も認識しており、注意していれば喫煙した場所が禁止地区かどうかは認識できた」(=そこが禁止地区かどうかを意識していれば、禁止の表示は見えたはず、見えなかったのは、注意を怠ったから)というものだった。

そもそも『路上喫煙』という言葉が、これだけ市民権を獲得、そしてそれに対する問題意識が高まる昨今、吸う側に注意義務が課せられるのは、ある意味当然かもしれない。逆説的に考えれば、受動喫煙させられる側は、注意するにも限度があるのだし。

今回の判決が、他の自治体にとっての『他山の石』となるように

それにしても、これだけ認知度も問題意識も高まっている条例でありながら、これだけ違反の多い条例も珍しい気がする。所詮、これが『条例』の限界なのか。それでも制定する自治体が増える背景に見えるのは、期待か、はたまた打算か、なんとも判断がつきかねる。

2014年3月現在、日本全国で199の自治体が、路上喫煙禁止、または規制の条例を施行している。罰金条例を制定しているところも多いが、実際に過料として徴収できている例は、きわめて少ないのが現状だ。

判決文では、違反者の過失を認めるとともに、(条例の)周知が不十分な場合は、自治体の責任であることをうたっている。過料を徴収するには、この周知徹底が欠かせないわけで、逆に言えば、事前の周知徹底を十分に行う意欲がないから、過料の徴収に後ろ向きな自治体が多いのかもしれない。

ところで、今回の裁判、判決の前にカナロコが掲載した記事で、こんな一節があった。。

横浜・路上喫煙 一律徴収 是か非か 関係自治体が判断注視 (カナロコ)

(略)
昨年度までの過料処分総数は川崎市が11件、大和市は3件にとどまる。ほかの6市町では、規定があるものの過料処分や刑事手続きに至ったケースはなかった。

2012年に、路上喫煙禁止条例施行後、初の過料徴収を実施した川崎市だが、それから2年いつに間にか11件も過料徴収していたらしい

これって、どこかで実績データを確認する方法ってあるのかしら?
そして、なんでそれを大々的に告知しないのかしら?
過料徴収の実態を喧伝することが、路上喫煙の抑止につながるとは思わないの?
それとも、私が知らなかっただけ?

いろいろな疑問が渦巻く、風雲・川崎市。
いや、仕事してくれるのはいいんだけど、なんか中途半端というか、ホントにやる気あんのかっつーか。

過料取ならきゃ文句言うし、取ったら取ったで文句言うし。
我ながら、ヤな市民だ。

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2014年06月25日

明智光秀、謀反! 本能寺の変の遠因は、長宗我部家討伐を含む四国征伐計画にあった?

戦国時代ファンにとっては、むむっ、と唸りたくなるようなニュースが飛び込んできた。
産経新聞より。

謎に迫る新史料 光秀、四国攻め回避で決起か 林原美術館が明らかに (MSN産経ニュース)

明智光秀が主君の織田信長を討った「本能寺の変」について、林原美術館(岡山市北区)が所蔵する「石谷家(いしがいけ)文書」に土佐の長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)が光秀の腹心に宛てて四国攻めに苦悩する書状があったことが23日、明らかになった。変の要因には諸説あるが、長宗我部との関係を重んじた光秀が四国攻めを回避するため決起した可能性を示す史料として大きな論議を呼びそうだ。
(以下略)

この記事、光秀周りの武将に詳しくない方にとっては、いろいろ人物名が出てきたややこしいだけかもしれないが……。

長宗我部元親は、戦国時代に四国統一を目指した土佐の大名。
石谷頼辰は、明智光秀の家臣にして、斎藤利三の実弟(元は斎藤家の長男)。
斎藤利三は、光秀の叔母を生母とし、光秀の重臣にして、大奥で有名な春日局の実父。

元親の正室が頼辰の妹(異父妹)ということから、長宗我部家は石谷家のみならず、明智家とも親交があったと思われる。

本能寺の変に至るシナリオとしては、概ね以下のような流れだ。

  1. 四国を制圧を目指す長宗我部元親、四国各地に侵攻。
  2. 本願寺との和睦が成立し、中国・四国制圧を狙う信長、元親に土佐・阿波半国以外の領地を放棄するよう迫る
  3. 元親、これを敢然と拒否
  4. 一部の元親家臣が、これに抵抗。三好康長(信長方)に寝返り、阿波の諸城を奪う
  5. 元親、信長の勧告を受け入れ、恭順の意を示す書状を光秀家臣に送る
  6. 信長、四国征伐軍を編成、渡海の準備を進める
  7. 同日、本能寺の変勃発、明智光秀が信長を討つ

気になるのは、5→6へ至る展開が、あまりに唐突な点だ。
元親の恭順は、おそらくは光秀から信長に伝えられているだろうから、通常ならこれで丸く収まるはずである。にもかかわらず、四国征伐の準備が進められたのは、信長が「遅きに失した」と考え、もはや長宗我部討伐を既定路線に組み込んでいた可能性が高い。

織田家と長宗我部家との仲を取り持つはずだった光秀は、この決定に理不尽さを覚えた可能性が考えられる。長宗我部家の安泰、ひいては日本の安泰を図るためには、この不条理な男を亡きものにするよりほかないという結論にたどり着いたとしても、不思議はない。四国征伐軍編成直後の謀反というのも、信長軍に四国の地を踏ませないとする意図がうかがえる。

信長を討ち果たした光秀の顛末は、ご存じの通りである。
信長の横死で九死に一生を得た長宗我部元親は、再び四国統一事業を再開。ほぼ目標を達成してはいるが、信長に代わって天下統一に乗り出した羽柴秀吉の四国征伐に成すすべなく、最終的には土佐一国に封じ込められている。

これまで、光秀が謀反を起こした理由は、謎とされてきた。
その陰には、さまざまな陰謀説が見え隠れする。秀吉、家康、毛利、本願寺、朝廷……などなど。時代を動かした事件にもかかわらず、その真相が謎に包まれているだけに、多くの人が興味を持ち、考え、想像を膨らませる。

その『謎』に、一つの方向性が示されようとしているのが、今回の発見である。
小説家や脚本家にとっては、メシの種が減るかもしれない。

ところで、現在放送中のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』は、秀吉による中国攻めが始まるところ。
すなわち、信長が本能寺に倒れるまで、残りあとわずか。

今からでも遅くはない。
四国攻めを巡って確執を深める織田家と長宗我部家の関係に、光秀が思い悩み、そして謀反へ至る……そんな感じにストーリーを変更するのだ!(いや、もう完全に間に合わないけど……)

posted by たいにー at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年06月23日

セクハラやじですらも『議会の華』なのか、東京都議会に巻き起こった騒動の顛末は

普段なら気にも留めなれない、一地方議会(東京都議会)が、全国ニュースに持ち上がった。
内容は、35歳の女性議員が、子育て政策についての一般質問に立った際「自分が早く結婚しろ」という趣旨のヤジを浴びたというもの。

そして今日、渦中のヤジ将軍が、謝罪会見を開き、この女性議員に深々と頭を下げた。
ただし、そのおじぎの角度以外に、反省と誠意を感じられる点は、ない。

そもそもこの男性議員、ヤジが問題になった直後に、某テレビ局のインタビューで、そのときの状況について「私ではない」と明確に答えている。『名乗り出ずに反省』しているらしいが、名乗り出ないどころか、ウソをついているという点については、「反省しております」の一点張りで、何の説明にもなっていない。

放っておけば、そのまましらばっくれていた可能性が高い。数日経って事実を認めたのは、党のトップである幹事長が「名乗り出ろ」と指示し、自民党都議連が、それを無視できなかったからに他ならない。要は上からの圧力で、謝罪『させられた』ということですな。ずいぶんとご立派な対処だことで。

口は災いの元、言い訳は炎上の元

問題のヤジを発するに至った理由は、

「少子化・晩婚化の中で、早く結婚していただきたいという軽い思いから」

だそーだ。
同じ職(議員)に就く者同士とはいえ、失礼極まりない。
それで思いは伝わったのだろうか? 少子化・晩婚化を解消する手立てを考えたことはあるのだろうか?

この議員の実績を私は知らないので、今回の件は『軽はずみな失言』として、大目に見たい気もする。だが、少なくともこの男性議員に、少子化や晩婚化を社会問題としてとらえる目と意識はなさそうだ。その点に関する信用は、本件で完全に失墜してしまった。

おおかた、新人議員に対する洗礼、もしくは我ながら鋭いツッコミ、くらいのつもりだったのだろうが、発言内容も、その言い回しも、まったくもって下劣の一言。資質を問われるのも、致し方のないところ。

今のところ、ご本人は身を引く意思をお持ちではないとのことなので、本人が仰る通り、初心に帰って頑張っていただき、そのあとの判断は、大田区の有権者に委ねることになりそうだ。

『ヤジは議論の一部』という大きな誤解

昔から『ヤジは議会の華』などと言われてきたが、もはや時代錯誤で、陳腐化した表現ではなかろうか。
牧紳一(海南大付属/スラムダンク)も眉をひそめる『小汚ねぇヤジ』は、本質的には匿名掲示板の書き込みと、なんら変わらない(本人特定もしづらいし)。

少なくとも質問や答弁は、発言者が意見し、その他大勢はそれを聞く場であって、発言機会のない人間が無差別に声を荒げたところで、それはすでに『議論』ではない。おそらくは、日本に存在する中で、もっともやかましい議論が、政治の議会だ。大人が子供に教える「人の話はちゃんと聞きなさい」を、最もできていないのが、ほかならぬ国の舵取りを任された政治家というのも、なんとも情けない限り。

今回の自民党の対応は、政治の世界の危機管理としては、比較的迅速だった。
党としての問題ではなく、あくまで個人の問題として収束させ、今後の党運営、ひいては来春の地方統一選挙に影響が出ないよう、火消しに努めたものと思われる。個人の資質はともかく、組織としては然るべき対応をとったのではなかろうか(都議団が緘口令を敷いたのは引っかかったが)。

こう書くと不謹慎と言われるかもしれないが、個人的には、件の議員にはとことんシラを切ってもらい、声紋鑑定で発言者を特定して、「声紋鑑定ってスゲー」な展開を期待していたのだが……(というか、こんなに早く党が動くとは思っていなかったので)。

とはいえ、他のヤジの発言者がまだ特定されていないようなので、まだ科学の力の出番はあるかもしれない。便乗ヤジが飛んでる以上、この男性議員に責任を押し付けるのも、フェアではないし。まさか、名乗り出た(名乗りださせた)彼をスケープゴートにして、他の不適切ヤジ発言は『なかったこと』になんかしないですよね、自民党のエライ先生方!

それにしても、『セクハラやじ』と書かれると、どうしても『セクハラおやじ』と文字を自動補完して読んでしまうのは、果たしていいのか、悪いのか。

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2014年05月21日

PC遠隔操作事件、約2年を経ての決着〜第5の逮捕者がもたらした社会的混乱の幕切れは

その事件は、2年前から始まった

2012年に発生し、容疑者が逮捕されながら、いまだ解決に至っていなかった、他人のパソコンをウィルスに感染させて乗っ取り、殺人予告などの反社会的なメールを勝手に送信させ、世の中を騒がせた、いわゆるPC遠隔操作事件。

約2年の歳月を経て、ようやく収束の方向に向かいそうだ。
この経過を、大雑把におさらいしてみる。

2012年6月28日
東京都の男子大学生(当時19歳)が、横浜市ウェブサイトに、横浜市小学校での無差別殺人を行う予告を投稿したとして逮捕された。大学生は当初、犯行を否定していたものの、のちに容疑を認め、保護観察処分を受ける。約2か月後に処分取り消し。

2012年7月29日
大阪府公式サイトの相談窓口ページに、大阪市内で無差別殺人の予告を書き込み、大阪府のアニメ演出家(40代)を逮捕。男性は犯行を否定し続けたが、のちに起訴。釈放されたのは、逮捕されてから約一か月後。その翌月に起訴取り消し。

2012年9月1日
福岡市在住の男性(20代)が幼稚園の公式サイトに園児らを殺害する予告のメールを送信した容疑で逮捕。当初、犯行を否定していた男性は、翻って容疑を認めた。その背景には、同居していた女性が本件に関与していたと考え、これをかばったためとされる。のちにPCのウィルス感染が確認され、9月27日に釈放、一か月後に不起訴処分となる。

2012年9月14日
伊勢神宮爆破予告を掲示板に書き込んだとして、三重県在住の男性(20代)が逮捕された。男性は遠隔操作の可能性を主張し、新種のウィルスがPCに感染していたことを確認。逮捕から一週間後に釈放、翌月に不起訴処分。

これら4人の誤認逮捕者を出し、警察の面目は完膚なきまでに丸つぶれ。
「今の警察にIT犯罪を取り締まる能力はない」とまでささやかれる始末。
法律だけでなく、警察機能も時代に追いついていないことを、図らずも証明してしまった。

『第5の容疑者逮捕』は警察の名誉挽回か、恥の上塗りか

そんな中、年明け、事態は急展開を見せる。

2013年2月10日
東京都在住のIT関連会社社員(当時30歳)の男性を、威力業務妨害で逮捕。東京地検は、6月までに計10件の事件で、同容疑者を起訴。

公判中、被告は「真犯人にPCを遠隔操作され、犯人に仕立てられた」と無実を主張。

2014年3月5日
家族が用意した保証金1,000万円と引き換えに、被告が保釈される。
同日、被告は都内で会見。あらためて無実を主張。

この段階で、被告の犯行を裏付ける情報は、

  • 遠隔操作の被害に遭ったPCの接続先米国サーバーにあったウィルスファイルに、被告の派遣先会社のPCで作成された痕跡があった
  • 江の島のネコの首輪から、ウィルスの設計データが入った記憶媒体が見つかる直前、現地を訪れていた被告の姿が付近の防犯カメラに映っていた
  • 報道の数日前に、被告の携帯電話で『猫 首輪』と検索された記録がある

といったもの。
いずれも犯罪行為に至る『状況』を裏付ける証拠であって、犯行を行ったことを裏付ける『直接』的な証拠ではない。

逮捕から一年以上が経過。
決定的な証拠もなく、被告が保釈されるに至り、実はこ被告も誤認逮捕だったのでは……という空気が漂ってきた頃、事態は動く。

一通のメールが、事態の流れを大きく変えた。

事件の『真犯人』を名乗る人物から、マスコミや弁護士宛てにメールが届いたのだ。
メールの内容は、おおよそ以下の通り。

  • 犯人しか知りえない情報(過去に首相官邸に送った無差別殺人予告メールの全文)を掲載するなどして、自分が真犯人であることを主張
  • 被告のPCや検索記録から犯行に絡んだ情報が確認されたのは、自分が仕込んだから
  • このタイミングで名乗り出たのは、被告がかわいそうになったから

にわかには信じがたい『真犯人』の登場。
このタイミングで、この理由で、真犯人が登場する理由は、およそ限られる。
当然、送信元の特定に全力を注ぐ捜査員。

そして過日、被告がスマートフォンを河川敷の土の中に埋めていたことが判明。この端末からは、先の『真犯人メール』全文の記録はおろか、被告のDNAも検出されるというオマケつき。

膨らむ疑惑の一方で、忽然と行方をくらませた被告。
保釈から3か月足らず。その身柄は、2回目の公判を待たずして、再び確保されることとなったのだ。

事件の顛末は、死傷者なき大惨事

この事件については、三つ考えることがある。

一つは、あのまま安穏と保釈期間を過ごしていたら、どうなっていたのかということ。
捜査の内容は、さすがにワタシの知るところではないが、これだけの期間をかけて、直接的な証拠が何一つ浮かんでいない。仮に有罪になったとしても、状況証拠だけでの結審は、社会にも一定の不安と動揺を及ぼしたに相違ない。

一つは、なぜあのような稚拙な手段に走ったのかということ。
この『手段』は、言うまでもなくスマートフォンで真犯人メールを遅延送信し、その端末を埋めたことだ。一連の事件究明が困難だったのは、手法が複雑怪奇で、一般人には容易に理解できないものだったからだ。しかしスマートフォンでのメール遅延送信など、いまどきの子供でも思いつきそうなもの。わずかな可能性にすがってでも保身を図るほどに、被告は追い詰められていたということか。

いま一つは、少なくとも4人の人生を大きく狂わせてしまったこと。
結果的に誤認だったとはいえ、何の罪もない4人の一般人が、身に覚えのない事案で逮捕され、うち2人は、警察の取り調べによって容疑を認めてしまっている(これについては警察の取り調べ方法も大いに問題視されるべきだが)。また、『真犯人』が、逮捕から保釈に至るまで、一貫して無罪を主張したという事実は、今後、冤罪に巻き込まれる人々にとって、悪影響を及ぼすことだろう。

まごうことなき真犯人が登場したとあって、これからマスコミが、被告についてあることないことを報道していくことだろう。おそらくはご子息の無実を信じていたであろうご両親の心境を思うと、どうにもいたたまれなくなる。

だが、行動には責任が伴う。被告本人はもちろんのこと、最後まで真実を打ち明けてもらえなかった家族も、事件のいきさつを考える必要がありそうだ。

「死ぬるべからず」は、神のお告げか

行方をくらませていた被告は、缶チューハイ5本とともに高尾山へ。
酒をかっくらい、ベルトで自殺を図ったという。

いろいろな思いが脳裏を過ぎる中、首に巻きついたベルトが被告の息の根を……
……止める前に、切れちゃった。

彼にとって、それが幸だったのか不幸だったのかは分からない。
一つ言えるのは、彼の自殺を遂げるには、ベルトの強度が足りなかった。そーゆーことだ。

その後、高尾駅へと移動。
駅のホーム下(避難スペース)に潜り込み、入線してくる電車に飛び込もうとしていたらしい。

しかし、その直前で弁護士に電話し、思いとどまるよう説得を受け、自殺を断念。
飛びこまなかったのは、待てども電車が来なかったのか、あるいは時間が経って冷静になってしまったためか。ともあれ、これ以上、人様に迷惑をかける事態にならなかったのは幸いであった。

死のうと考え都内をさまよい、彼は生きて、公の場に戻ってきた。
これは、犯した罪をきちんと償えと言う、神の暗示か。
あるいは、とりあえず痩せろという、外見印象の改善要求か。

この事件、一人の社会不適格者が起こした事件と片付けてしまうにはたやすいが、事件が落とした影は、あまりに暗く、あまりに大きい。誤認逮捕の被害者にとっては、失ったものもさぞ大きいことと思う。
とりわけIT犯罪への適応力のなさを露呈した警察各位に対しては、『適正』な態勢の中、時代に則した捜査を行うことを、この事件を契機に、より徹底していただきたいものである。

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2014年04月22日

朝鮮半島沖・韓国旅客船事故で韓国国内外を駆け回った『ウソ』の数々

自称『先進国家』が積み重ねた有事での虚偽

韓国南西部・珍島(チンド)付近で、韓国の旅客船『セウォル号』が沈没した。
原因は明らかになっていないが、座礁などではなく、航行上の操舵に問題があったとする見方が強い。言わば人為的ミス、人災だ。

ただ、人為的ミスという言葉で片付けるには、あまりにも被害が大きい。
特に、高校の修学旅行生を中心とした300名以上の死者・行方不明者が出ているのは、なんともいたたまれない。

起こってしまったことは仕方がない。
となれば、あとは事故の収束と、原因究明、および再発防止が急務となる。

だが、そこは韓国、一筋縄ではいかない。
あらゆる方面の『立場を悪くしそうな人々』による、数多のウソが、収束どころか、事態を混沌とさせているのが実情だ。

これまでに報じられた事件に関するウソ、あるいは誤報をまとめてみた。

  • 事故発生翌日、政府は「368人救助、安否不明は107名」と発表
    → でたらめ、のちに救助者数164人、安否不明293人と訂正
  • 船の乗船客数を459人と発表
    → 発信源やメディアごとに数字がバラバラ。462人、474人、477人、476人と情報が錯そうし、最終的に475人に落ち着く
  • 出向前に提出する点検報告書に、一般貨物657トン、車150台積載と記載
    → ウソ、実際は貨物1157トン、車180台、記載のなかったコンテナ105個も積載
  • 船の運営会社は10日ごとに消火訓練や海上安全訓練を実施する義務がある
    → ほとんど履行せず、予算の使い道も広告費約2300万円、接待費約600万円に対し、安全教育研修費はわずか5万円ほど
  • 京畿道教育庁が「全員救出された」と発表
    → 言うまでもなくウソ
  • 事故から3日後、政府が「船内で捜索活動を開始」と発表
    → この時点ではウソ、数時間後に撤回
  • テレビに出演した民間の女性ダイバーが「政府に救助活動を妨害されている」「外側から客室の中の音がした、生存者がいるはず」と発言
    → 発言内容も女性がダイバーであるということも、すべてウソ
  • 船から救助された人が救助船に乗り込む際に「自分は一般市民だ」と告げる
  • 救助された船員が搬送先の病院で身分を訊かれ「自分はただの船員で何も知らない」
    → いずれもウソ、同一人物で、実はセウォル号の船長だった
  • 名前を偽って救助されていた人がいた
    → のちに事故当時の操船権を握っていた3等航海士であることが発覚
  • 被害者家族に対し、当局は「救助作業員555名、ヘリコプター121機
    → ウソ、実際は作業員200名未満、ヘリコプター2機
  • 被害者家族から「日本の捜索支援の申し出を断ったと聞いたが本当か」との問いに、海洋警察幹部が「初めて聞いた。確認してお答えする」と回答
    → 多分ウソ、この時点ですでに日本の支援要請を断っており、拒否したのは韓国海洋警察自身
  • 船内に残された人の生存時間を伸ばすため、船内に酸素を注入している」と海洋警察が何度も説明
    → ウソ
  • 船内から生存者が家族に送ったと思われるメール
    → ウソ、小学5年生の子供によるいたずら
  • 船内に取り残された姉との最後のチャットの様子をSNSに掲載
    → ウソ、学生によるいたずらで、知人の姉が船に乗っていたという話を元にした作り話だったと暴露
  • 「1億ウォン払えば子供を船から救い出す」と被害者家族に接近
    → 問題外
  • 被害者家族の男性が、保護者代表としてメディアのインタビューやイベント進行を担当
    → この男性、実は地方選出馬予定の野党候補、被害者やその家族とは一切関係なし
  • 潜水士が救助活動していた様子をテレビで報道、海から上がって濡れた状態のまま、捜索状況のインタビューを実施
    → インタビューは休憩後に行われたもので、臨場感を出すために潜水士をウェットスーツに着替えさせ、全身に水をかけて救助活動『直後』の状態を演出。さらには潜水士が海中の視界を「50〜60センチ」と回答したところ、救助活動が困難であることを伝えるために「30〜40センチに変更しろ」と要求したことも発覚
  • 「船内に残された犠牲者のほとんどが指を骨折していた」と一部メディアが、匿名ダイバーのコメントとして報道
    → 韓国政府が否定。左中指にギプスをした犠牲者はいたが、指を骨折していた犠牲者は確認されていない

多いなんてもんじゃない。多すぎる。
混乱の中で、不確定情報が飛び交い、誤報化することは、ある。
だが、意図的な改ざんと思われる情報が、この短期間でこれだけ出てくるのは、およそ尋常ではない。なんとか被害者を救いたいと思う人がいる一方で、なんとか自分の保身を図ろうとする人も同じくらいいるというのが、私の感想だ。

韓国政府が守りたいものは何なのか

過日、被害者家族の待機場所を朴大統領が訪れた。
家族の意見を聞いて回ったというが、その行動に『パフォーマンス』以上のどんな意味があるというのか。政府としても、情報公開や救助活動は後手に回る一方で、家族はおろか、国民の憤激を買い続けるばかり。

国政の主が無意味な行動をアピールして回る姿は、東日本大震災における、かの国の首相(当時)をも思い起こさせる。救助や復旧活動を優先させたい現場にとっては、放置するわけにもいかない、まさに『招かれざる来賓』だ。

おまけに、高官が事故現場の港で記念撮影をしようとしただの、海外の支援を拒否しただのと、政府への反発は強まるばかり。およそ今回の事故に対して、政府が機能しているとは、国内外ともに思っていないだろう。

いずれにしても、今回の一件で朴大統領の支持率が急降下するのは避けられない。
おそらくは、すでに反日政策で維持・挽回できる状態ではない。そんなことをすれば、国民から『矛先逸らしだ』と揶揄されるのは明らかだからだ。

万が一、さらなる反日政策で支持率低下が食い止められるようであれば、そのときこそ、韓国という国家はもはやそれまで、ということになるのだろう。

今回の一件が、政権転覆の起爆剤にならなければよいのだが。

自称法治国家、その実態は感情国家

事態の収束もままならない状態で、出すべき話題ではないと分かりつつ。
各方面でささやかれ始めた『次の関心』は、容疑者たる船長たちの刑罰の重さだ。

今回の逮捕容疑は船舶事故逃走罪で、最高刑は無期懲役。
ただし、船舶事故逃走罪適用は船舶間の事故が前提で、今回の事故に適用されるかどうかは、かなり怪しい。打倒と思われるのは、業務上過失致死や船員法違反による刑罰だが、こちらは最高でも懲役7年6か月。被害者感情からすれば、『軽すぎる』と反発されるのは必至だ。

これまでの反日政策からも分かる通り、基本的に韓国国民の辞書に『許す』という文字はない。そして、司法や政府が感情に左右されるのは、靖国神社に放火した中国人容疑者を政治犯扱いにして中国に送還したり、対馬から盗まれた仏像が返却されなかったりといった問題からも明らかである。

この国の舵を取っているのは、法でも理性でもない。
感情が支配・左右するのだということを、隣国の人間としては、いま一度認識しておくべきだと思う。

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2014年04月15日

公務は身内よりも優先されるのか? 多方面で賛否を二分する、高校教諭入学式欠席問題

一公立高校教諭の入学式欠席が、世論を二分する大問題に発展

この春から新一年生の担任となる、埼玉県内の県立高校に勤務する女性教諭。
同校の入学式が行われた日、彼女は休暇を取って自身の高校の入学式を欠席した。

これだけなら、別にありそうな話である。なんら珍しいことはない。

事が大きくなったのは、『休暇を取った理由』が、教諭自身のご子息の高校入学式に出席するためだったということ。公務である自身の学校の入学式よりも、自分の子供の入学式を優先させたとして、あちこちで物議を醸している。

その賛否は、どこもかしこも真っ二つ。
ところ変われど、立場違えど、見事なまでに擁護と批判が入り乱れている。

ウチでも、私は容認派、家人は否定派。
自分が同じ立場だったとすれば、おそらくは公務を優先させている。だが、それは個人の価値観の問題であって、他人に強いるのは筋が違う気がする。

教諭の責任とは? 組織の責任とは?

この先生が別の理由(たとえば病欠とか)で申請し、あとで事実が発覚したとかなら、糾弾されるのも、まだ分からなくはない(それでも許容の範囲という気もするが)。

しかし今回、彼女はきちんと届けを出し、息子の入学式に出るという理由まで告げ、認められた方法で休みを取得している。そこに放擲はおろか、道義的な責任も、私はないと感じている。

そして本件は、校長が休暇取得を認めているのだ。であれば、責任を追及するのであれば、その矛先は学校に向けられるべきではないか。仮に今回、この先生が自身の学校の入学式に出席したとしても、いずれ何かの折に『息子の晴れの門出(入学式)よりも公務を優先するような教師に、子供を任せることができるだろうか』といった論調が出かねない。そんな雰囲気が、今の日本の教育界には感じられる。

学校側も気が利かない。わざわざ先生が休んだ理由を、バカ正直に公表せず、濁しておけばこんな騒ぎにはならなかった。騒ぎ立てることで、教諭が受け持つ新入生、教諭自身、そして心ならずも原因の一端を担ってしまった、教諭の息子さんが気に病むかもしれないことを、学校や教育委員会は、少しでも考えただろうか。

今回の問題、とかく『担任に入学式を欠席されてしまった新入生の気持ちを考えると……』といった話が飛び交うが、むしろ新入生の気持ちをおもんばかっていなかったのは、問題となった先生よりも、学校、そして教育委員会なんじゃないかという気がしてならない。問題の根源は教諭にあるかもしれないが、事を大きくしたのは、間違いなくその周りの人間だ。

教師は兵隊でも、ましてや聖人君子でもない。
かねてからのモンスターペアレント問題も後を絶たない昨今、こんなことで教師の、そして教育現場の質が向上するとは、到底思えない。

教諭の入学式欠席を叩いている場合じゃない

公務員としての意識うんぬんと指摘する声がある。
だが、そこを指摘するのであれば、国政・地方議員の議会欠席の方が、よほど糾弾されてしかるべきではあるまいか?

式の来賓として出席した県議やら、そこに同調した代議士やらが、こぞってこの教諭を叩いているようだが、公務放棄という点では、アナタがたの方が断然質が悪いことを、理解されているのだろうか? 代議士センセのツイートの一節、「公職としての自覚があるのか?」は、そのままそっくり返したくなる。

いまやおなじみとなった、選挙が近づくと、国会会期中であろうが、地方選出議員が選挙対策のために里帰りし、本会議に空席が目立つというシーン。再来年の参院選シーズンでも見られるであろうこの行動について、今回の先生以上に許容される要素が、どこにあるというのか。

そのあたり、件の政治家先生各位に、ぜひとも伺ってみたいものである。

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2014年04月07日

消費税8%スタート、増税に伴う小売店の思惑と、消費者の現実

2014年4月1日、ついに消費税は、5%から8%への扉を開いた。
増税直前の駆け込み需要が凄まじかったこともあって、増税後数日は、各方面の換算具合や増税影響などが報じられたが、喉元過ぎれば何とやら。一週間が経過した今となっては、すでに過去のこととなりつつある。

実に、政府の思惑通りといえよう。

増税直後は激痛に感じられても、時間とともに、その激痛にも慣れてくる。
かのバグナード卿のごとき精神力を、人は皆、持ち合わせているのかもしれない。

#ロードス島戦記を知らない方、ごめんなさい。

かくいう私も、慣れてはきた。
だが、増税の影響は、そこかしこで感じている。

98円だった商品、増税後は100円? それとも106円?

たとえば、消費税5%時は98円で売られていた商品。
これは商品価格が93円で、消費税5円を乗せることで、販売価格98円となっていた。

これを単純に消費税8%化した場合、販売価格は100円となる(93円+消費税7円)。

だが、現実はどうだ。
多くの店舗で『98円』という従来通りの価格が大きく躍りつつ、その片隅に、小さく『106円』と書かれているケースが少なくない。この場合、税抜価格が93円→98円と、5円値上げされていることになる。パーセンテージにして、5%の値上げだ。

実際のところ、商品価格が上がるのは仕方がないと思っている。
消費税が発生するのは、なにも小売りだけの世界ではない。資材調達、原材料費、すべての面で、消費税は等しく3%上がった。

98円だった商品が税込100円で販売される場合、元の商品価格は増税前と一緒ということになる。それはすなわち、小売店を含む上流の企業(メーカーなど)が、何らかの負担を強いられていることになるのだ。それは、およそ健全な市場経済とは言い難い。

そして現実は、というと、旧価格98円のものが、新価格100円で売られているケースも散見される。
その場合は、誰かがデメリットを被ったことになる。メーカーなのか、小売なのか、はたまた量やサイズを小さくして消費者にしわ寄せしているのか。手段はさまざまだ。

増税後のネガティブ思考だからこそ、嫌悪感を和らげる販売施策を

個人的に、商品価格の値上げは、ある程度は仕方がないと思っている。
ただ、その値上げを『あからさま』にするのはやめてくれ、といいたい。

具体的には、
『せめて税抜価格は以前の販売価格より少しでも安くしてほしい』
のだ。

もともと98円だったものであれば、せめて増税後の商品価格は96円、ないしは97円にしてほしい。この場合、消費税8%の税込み価格は104円、ないしは105円となる。

これだって十分に元値がかさ上げされているわけだが、少なくとも一度、税抜価格に戻して見直した『姿勢』が見て取れる。5%税込98円が、8%税抜98円になるのは、どうにも購入者の錯覚を狙った、あざとい商売に思えてならないのだ。

法に抵触するわけではない。
買い物時に意識していれば、気が付く事象ではある。

ただ、同じものを消費税5%時と同じ感覚で買って、あとで想定していない高い価格で買ったことを知ったときには、かなりのガッカリ感に苛まれる。買った私がアホなのもあるが、購入行為に対する納得感は極めて低いし、その店における次回以降の購買行動に、少なからず影響する。

各社とも、いろいろ事情はあるだろうが。
増税分3%の値上げならともかく、5%も上げられては、便乗値上げと揶揄されても、仕方のないところではあるまいか。

税抜表示を見て見ぬフィルタリング能力を磨け!

それまで、商品の価格表示は、5%の消費税を乗せた税込み価格が一般的だった。
これは2004年から、税込み価格での表示が法律(消費税法)で義務付けられたことが大きい。ほとんどの店でメインに税込み価格、横に小さく税抜価格、というスタイルが定着していた。

ところが、今回の8%増税から、税込み価格の表示義務付けは撤廃された(もちろん法改正済み)。
理由は、早ければ来年10月に予定されている、消費税率10%化。短い期間の間に、立て続けに増税が行われると、販売サイドの表示負担が大きいため、期間限定の特例措置として、税抜価格での表示が認められたのだ(ただし2017年3月31日まで)。

予定では、この消費税10%化をもって、価格の総額表示が復活することになっている。

おそらく、消費税10%化は避けられない。
であれば、既定路線に則って、滞りなく増税を行い、我々が納得して買い物できる環境を整えてほしいものである。あるいは、販売側が対応しないのであれば、買う我々が、(安い)税抜価格をなるべく見ないよう、フィルタリングをかける能力を磨くよりほか、ないのかもしれない。

 

増税初日となった4月1日、私は飲み会帰りに、ローソンでパフェを買った。
値段は、確か250円くらいのつもりで買った。
ほかにもいくつか商品を買って、全部で800円くらいのつもりだったが、お会計では1,000円を超えた。

そうか、消費税増税の影響か、と思ってレシートを見ると。
250円だと思って買ったミニパフェが、400円以上もしてるじゃねーかッ!

あれ、絶対に高いデザートを安い値札の近くに作為的に配置しているんじゃないかと思うのだが。
というか、これのどこが増税と関係あるのか?
ただの勘違いか、あるいは八つ当たりか……。

posted by たいにー at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年03月27日

日本のベアリング大手4社、ヨーロッパでもカルテル問題で総計約370億円の制裁金支払いへ

うーん、この問題はなかなか収束しませんなあ。

機械部品・ベアリングの大規模カルテル問題。
弊ブログで、国内のベアリングカルテルを取り上げたのが、約2年前の話。
その翌年に、各社に対する公判が行われ、担当者、および当該企業が処罰の憂き目を見ている。

その一方で、ベアリングカルテル問題は、海外にも飛び火していた。

EUでは、締めて1000億円強の鉄槌制裁

今回話題になっているのは、ヨーロッパ。
日本の4社を含む計6社が、2004年4月から2011年7月まで、7年以上にわたって欧州内でカルテル(価格談合)を実施。EU・欧州委員会は各社に対し、制裁金を課すことを発表した。

欧州での問題は、2011年にEU競争法に基づき、欧州委員会が関係各社に立ち入り調査を行ったことに端を発するもの。各社に課せられた制裁金の額は、次の通りだ。

企業名 制裁金額
NTN 2億135万ユーロ(約283億円)
日本精工 6240万ユーロ(約88億円)
不二越 396万ユーロ(約5.5億円)
ジェイテクト 8600万ユーロ(約120億円)→全額免除
シェフラー(ドイツ) 約3億7050万ユーロ(約519億円)
SKF(スウェーデン) 約3億1510万ユーロ(約441億円)

ジェイテクトを除く5社総額、9億5330万ユーロ(約1,350億円)という大商い。
日本のケースと同様、ジェイテクトはリーニエンシー制度(カルテルへの関与を自主申告することで、刑罰が減免される制度)によって、制裁金を免れている。

ベアリング製造は歴史を繰り返す業界?

前述のとおり2012年、独占禁止法違反の容疑で、日本国内のベアリング大手4社に対し、捜査のメスが入った。明けて2013年、各社に対する課徴金が発表されている。その額は次の通り。

企業名 課徴金額
不二越 5億900万円
日本精工 56億2500万円
NTN 72億3100万円
ジェイテクト リーニエンシー制度により免除

規模はともかくとして、今回の欧州委員会の発表と、ほぼ同じ傾向だ。

こと国内カルテルについては、不二越と日本精工の担当役員が関与を認め、有罪判決が確定している。一方でNTNは関与を否定、無罪を主張した。にもかかわらず、制裁金額はNTNが突出。課徴金にしても制裁金にしても、多くは当該事業の売上高を基準にすることから、価格調整による恩恵も、NTNが突出していたと考えるのが自然だ。

とはいえ、カルテル問題が取り沙汰され始めた2012年〜2014年にかけて、関係各社の株価が落ち込んでいるかというと、そんなことはまったくない。値動きの傾向は各社とも類似しており、総じて右肩上がりを続けてきた。景気回復の兆候もあるだろうが、カルテル問題による影響は、会社、株主ともに微々たるものと受け止められているのだろう。むしろ、カルテルによって生み出されてきた利益は、問題発覚による損害をも上回ったのかもしれない。

そんなズブズブの世界であるにもかかわらず、技術的に世界のトップを争う環境が構築できているのは、ある意味凄いと言えるのかもしれないが。

リーニエンシー制度の効果は今後の展開次第

自動車用部品については、アメリカでも昨秋、日本企業9社が、米国内で不正な価格調整を行ったとして、総額7億4000万ドル(約730億円)の罰金を支払っている。また、同様の立ち入り検査はシンガポールでも行われている。

ベアリングカルテルの実態が次々と明らかになっている背景に、世界各国で導入されている『リーニエンシー制度』がある。これはカルテルへの関与を最初に自主申告すると、刑罰が減免されるというものだ。厳罰を避けたい自動車部品メーカーがこの制度が利用し、芋づる式にカルテル関与者が明らかになっていると見られる。

業界によっては、たとえカルテルが露見したところで、ほとぼりが冷めたころに、また同じカルテル協定が構築される。ベアリングは、まさにその典型例。約40年前にカルテルを結んだ企業は、今回槍玉に挙がった4社なのだ。

しかしながら、今回、カルテルが露呈した要因が、前述の『リーニエンシー制度』を活用したという事実は大きい。言わば内部分裂を起こしたわけで、今後の状況次第では合併・再編といった展開もあり得る。そして風が落ち着いた頃、静かにカルテルに向けた動きが胎動し始め、やがて『歴史は繰り返される』……かもしれない。

いたちごっこの根絶対象か、時代が生んだ必要悪か。
これもまた、答えは出ない。
いずれ、時間が解決してくれるのだろうか。

posted by たいにー at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年02月17日

17日より東急東横線、全面復旧。事故原因は雪かブレーキ設備か、あるいは人為的問題か

2月15日(土)の未明に、東急東横線・元住吉駅構内で発生した車両脱線・衝突事故。
東急電鉄は、最終的に19人が軽傷を負ったと発表。
けがをされた方にとってはお気の毒な話だったが、それでも大事に至らなかったのは幸いだった。

15日夜、東急電鉄は記者会見を実施。
事故調査で明らかになった内容を発表している。
以下、その一部をかいつまんでご紹介。

<事故を起こした車両について>

  • 電車は時速95キロ設定の区間を80キロに落とし走行中、通常なら非常ブレーキをかけると200メートル足らずで止まるところを、速度が落ちずに約600メートル以上も走り、前方の先行電車に突っ込んだ
  • 追突時の速度は、時速30〜40kmだった
  • 東横線は自動列車制御装置(ATC)を導入しているが、非常ブレーキをかけるとATCは作動しなくなる。今回は非常ブレーキを作動させたため、ATCは機能しなかった。運転士が非常ブレーキではなく、徐々に減速させていれば追突しなかった可能性もある
  • 非常ブレーキをかけたあとも、先頭車両の車輪が回り続けていたことがデータで判明している。

<追突された車両について>

  • こちらも元住吉駅到着時に、約30メートルオーバーランしていた
  • 後続車両が600メートル手前で非常ブレーキをかけたのは指令室の指示だった

<他の運行車両>

  • 風雪に見舞われた同じ14日には、近くの綱島駅や大倉山駅をはじめ、18〜25メートルのオーバーランが計10件発生していた。うち2件は、事故のあった元住吉駅で発生

<東急線全般>

  • 東急の電車は、車輪にブレーキをかける制輪子(ブレーキシュー)に雪が固着しない「耐雪ブレーキ」と呼ばれる装置を有しているが、今回の事故ではこの装置が十分に機能しなかった可能性が指摘されている
  • 東急の発表では「車輪とブレーキパッドの間に雪が挟まり、摩擦力が落ちた可能性がある」としている
  • 15日の運転見合わせによって影響を受けた乗客数は、およそ55万人と試算

参考記事:

 

今となっては結果論だが、今回のような事故を防ぐためには、

  • 天候や積雪状況による耐雪ブレーキ装置への影響を、再検証する
  • 同日のオーバーラン発生状況を深刻に捉え、以降の低速徐行を徹底させる
  • 前の駅で列車が滞留している際の、後続列車への迅速な指示

あたりが、今後の課題となるだろうが。

他者線区に比べると、比較的災害やトラブルに強いイメージのあった、東急東横線。
しかし、今回の一件で、そのイメージ(神話)は揺らぎつつある。大雪という想定外の事象が絡んでいるとはいえ、危機管理の甘さを指摘されても、致し方のないところだ。

ともあれ、運転見合わせが月曜日まで引きずらなくて、本当に良かった。
もしも週明けまで不通が続こうものなら、代替路線(田園都市線、横須賀線、湘南新宿ライン、東海道線など)の利用者は、悲鳴をあげていたに違いない。

運転を再開した本日は、特に大きなトラブルもなく、運行されていたようだ。
今後、東横線は、今までよりも列車遅延の回数が増えるかもしれない。
しかしそれは、大きなトラブルを未然に防ぐための必要税だと思って。
ある程度、寛容に受け止める必要がありそうだ。

今回の事故を、よい教訓として。
がんばれ、東急電鉄。

しかし、2014年になってからというもの、
横浜地検川崎支部からの容疑者逃走といい、
武蔵小杉駅のエスカレーター事故といい、
県立麻生高校での爆弾予告騒ぎといい、

今年は本当に、川崎市にとって厄年なのかもしれない。
厄除け神社としてご利益のあるとされている川崎大師は、なにをやっておるのか。
参拝者の信心が足りないのか、あるいは神社の根性が不足しているのか……。

posted by たいにー at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年01月16日

2014年の成人式、娯楽イベント化が進むも、トラブルは減少傾向に

2013年も終わり、2014年が始まった。
新しい年が始まり、正月が終わると、真っ先に意識するイベントは成人式、あるいは大学入試センター試験。

とりわけ成人式は、毎年ネタに事欠かない。
日本各地で、さまざまな話題を提供しては、主に50代以上のオトナに「最近の若いモンは……」という言葉を口走らせる、格好の機会を与えている。

そんな状況に業を煮やしたのか、あるいは単純に若者の数が減った影響なのか。
今年はどこも、比較的平和な成人式となったようだ。

もちろん、まったく無害というわけにはいかなかったが、報道をにぎわせるような騒動は、数えるほどしかなかった。

成人式ウォッチャーとしては、いささか拍子抜けな成人の日になったかもしれない。
なけなしの騒動は、以下のとおりである。

岡山県倉敷市で、成人式後に飲酒運転し、さらにはひき逃げ(乗用車と衝突)したとして、建設作業員の男性を自動車運転過失傷害、道交法違反(酒気帯び+ひき逃げ)の容疑で逮捕。衝突した車に乗っていた女性と子供は軽傷。

12日に行われた静岡県富士宮市の成人式で、会場に刃渡り70センチの模造刀を持ち込んだとして、建設作業員の新成人男性が銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕。式は滞りなく進行したが、逮捕された容疑者曰く「家にあったので持ってきた」。

北海道帯広市で行われた『成人の集い』で、市長の祝辞の最中に、突如として新成人十数人が壇上に乱入。大声を出したり、騒ぎを起こすなどしたため、会場外へ強制退出。

大阪市淀川区で行われた『成人の日記念のつどい』で、橋下市長の祝辞中に新成人とみられる男性グループが、拡声器を使って騒ぎ立て、会場外へ強制退去。

千葉県在住の新成人とみられる男性が、成人式の数日前に、千葉市長への暴行を予告する投稿をTwitterで行っていたことが判明。ネット上では話題になるも、市長が冷静に対処したこともあり、成人式当日を含め、主だったトラブルはなし。


このほか、東京都世田谷区でも、成人式の最中に暴走族が会場に現れ、壇上で大暴れした、なんて話もあるが、せいぜいそのくらい。弊ブログで紹介した、過去の成人式関連記事、

などを見ても、今年との差は歴然。『荒れた成人式のメッカ』として名高かった沖縄に至っては、今年は新成人が率先してゴミ拾いを行うなど、穏やかな成人の日となったようだ。

ただ、ディズニーランドでの成人式を筆頭として、年を追うごとに式が『娯楽イベント化』していくのは、いささか引っかかるものあり。本当の大人は30歳であるとして『30歳の成人式』が全国に広がりをみせているのも、成人式の形骸化を裏付けている気がする。

20歳になったからといって、突如として世間を知れ、政治に興味を持て、社会的責任を意識しろというのは、土台無理な話。とはいえ、現代の成人式の方向性は、

「しばらくは、まだ子供のままでいいよ。でもキミたちは『一応』20歳になったことを意識してね」

というレベルでしかないような気がしている。
もっとも「大人にはなりたくない、責任ある仕事はしたくない」という若者が増えている現状では、それもやむを得ないのかもしれないが。

新成人各位の奮起と活躍を期待する!
「最近の30代以上は、いい歳して……」と言えるようになってくれ!

posted by たいにー at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年12月17日

埼玉県北本市の新駅建設をめぐる住民投票、反対票が圧倒的多数を占める結果に

埼玉県北本市の南部、JR高崎線の北本駅〜桶川駅間に持ち上がった、北本新駅構想。
その新駅建設をめぐって、北本市で住民投票が行われた。

結果は、実に明解なものとなった。
東京新聞より。

「無駄遣い」圧倒的多数 埼玉・北本市住民投票 市費で新駅「ダメ」 (TOKYO Web)

埼玉県北本市が市費でJR高崎線の新駅を建設することの是非を問う住民投票が十五日あり、反対票が有効票の過半数に達した。石津賢治市長(49)は「一票でも上回った方に従う」と表明しており、市は長年の悲願としてきた建設計画を白紙撤回する方針だ。
(以下略)

賛成8,353票、反対26,804票。
それはもう、気持ちいいまでの反対派圧勝である。

投票率は、実に62.34%。
2011年の前回市長選が53.82%だったことを考えると、その関心の高さが伺える。
そして、その関心の高さは、主に反対派の票となって表れたと見るのが、自然だろう。

反対の要因は、多大な負担と不十分な説明

この地域における新駅構想は、昨日今日出たものというわけではなく、約30年間に渡っての、大げさに言えば『悲願』であった。

北本市としては、人口減少に歯止めを欠ける起爆剤として、新駅の誘致を核としたまちづくり構想を掲げていた様子。しかしながら、市が掲げる経済効果には懐疑的な側面が多い上に、新駅建設予定地は、お隣の桶川市からもほど近く、むしろこちらの方が恩恵を受けるという見方もある。にもかかわらず、桶川市の負担は一切これなく、協議すらもされていない。

最大の懸念は、総事業費72億円(うち市の負担が最大57億円)。市債発行を抑制する切り札として、市は財源の一部に庁舎建設基金(約19億円)を充てると発表。ただし、これは名前の通り目的基金のため、流用の妥当性に疑問符がつく。

とにかく、経済効果の試算がいいかげんすぎた。
広報資料を見る限り、書いてあることは耳あたりのいいいいこと『だけ』。通販番組の商品紹介と、なんら変わりがない。オマケに言っていることもうさんくさいとなれば、今回の投票結果も、納得のいくところだ。

北本市としては苦虫を噛み潰しているところだろうが、市長としては、ハッキリとした結論が出せてホッとしていることだろう。ただ、市長が交代した暁にはこの問題、再燃しそうな気も……。

市民の反対多数で、頓挫を余儀なくされた、北本市の請願駅設置。
では、これまでの他地域の請願地域はどのような状況だったのか。
それらを、

  • 請願駅計画が中止に追い込まれた例
  • 近隣地域で請願駅が設置された例
  • 請願駅建設費用が高額だった例

の三つでご紹介してみたい。

請願駅という点で、他の地域は同だったかというのを、いくつか紐解いてみたい。

ケースその1:請願駅計画が中止に追い込まれた例

請願駅の中止決定といえば、真っ先に思い出すのが、南びわ湖駅。

中止決定となった最大の要因は、なんといっても建設費用。
約240億円という巨額費用は、地元が全額負担(117億円を滋賀県、101億円を栗東市、残りを近隣自治体)とあって、そりゃ地元から反発が起こるのは必定。

予定通りに事が運んでいれば、昨年(2012年)には開業していたはずだが、着工直後に新駅建設凍結派の知事が就任したため、工事は中断。翌年には中止の憂き目に遭っている。
東海道新幹線、米原〜京都間に建設し、『最後の東海道新幹線新駅』とも言われていた同駅だが、ついに姿が形になることはなかった。

ケースその2:近隣地域で請願駅が設置された例

埼玉県内のJR新駅といえば、武蔵野線・吉川美南駅が2012年3月に開業している。

旧武蔵野操車場跡地における再開発の一環として建設。
当然ながら、駅のみならず、商業施設や住宅建設など、幅広い開発が後押しし、計画から建設まで、かなりスムーズに事は運んだ様子。

総事業費、約71億円、JR東日本が28億、吉川市が43億円。
額として決して安くはないものの、位置から街を作るという点において、駅の存在は不可欠だったという見方もできる。税金の使い方という意味で議論はあったかもしれないが、立地や近隣への影響などについては、さほど問題にならなかったと思われ、比較的『望まれた駅』として誕生したのではなかろうか。

ケースその3:請願駅建設費用が高額だった例

請願駅建設における最高額の駅がどこかは分からないが、我がお膝元、JR武蔵小杉・横須賀線駅の建設が、かなりの巨費だったことは違いない。

当初の総事業費、約226億円。
駅舎を川崎市が全額負担、連絡通路は川崎市とJR東日本が折半。
額面にすると、川崎市の負担は約128億にものぼった(JRが38億、周辺住宅企業が60億を負担)。

さらにその後、事業変更や材料費の高騰などにより、追加費用が発生。
当初額に加え、約50億円の負担増となった(うち川崎市の負担は39億円)。

単純計算で、160億円以上の費用を投じて作られた、武蔵小杉・横須賀線新駅。
なんとなく、これだけの金額を見せられると、湘南新宿ライン快速や、成田エクスプレス全列車が停車するのも、頷けなくはない。

実際、この新駅開業は、武蔵小杉を経由して横浜、あるいは品川方面にアクセスしやすくなったという点で、川崎市全体に大なり小なり恩恵があったと思う。無論、最も恩恵を受けたのは中原区住民であり、こんだけの川崎市負担額をみせられては、住民としては「あざーす」と言うほかないわけで……(その分、周辺は家賃や固定資産税などが上がっているわけだが)。

あれば嬉しい鉄道の駅、作ると大変鉄道の駅

日本の交通インフラにおいて、鉄道の占める重要性は、他国の比ではない。
街は駅を中心に発展し、首都圏に近ければ近いほど、住まいは駅近を求める傾向にある。

だが、今回の北本市の例を見ても、駅を作ることが簡単でないことは明白。
30年以上の歳月をかけ、ひたすらに駅の建設を願っても、時代の移り変わりや、周辺環境の変化が、駅建設のニーズを低下させる可能性があるということを、今回のケースは物語っている。

駅は、あるに越したことはない。
駅に近い生活は、確かに便利だと思う。

でも、そのために犠牲にするものがあるということも、忘れてはならない。
なんでもかんでも、求めすぎはイカンということ。

だから、
「こうなったら武蔵小杉に東海道新幹線の駅を!」
などと、軽々に期待してはイカンのだ、と。

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2013年11月10日

日本の外食産業を席巻する食材偽装問題、主要事例3つを素人目で考えてみる

10月下旬に、阪急阪神ホテルズが直営レストランでの食材偽装を公表してから、約半月ほど。
#本記事では『誤表示』ではなく、敢えて『偽装』と表記します。

『赤信号、みんなで渡れば怖くない』を大合唱するかのように、ウチもワタシもと、同様の偽装を行ったホテル、レストラン、百貨店が次々に出現。2ちゃんねるじゃないが、まさに「この流れの速さなら言える!」状態。元々蔓延していた偽装文化を、便乗して吐き出してしまえという心理が働いているように見える。今なら法的責任を問われない、この段階で。

実はこのネタ、先週のどこかで記事を起こそうと、一覧情報をまとめにかかっていた。だが、もはやまとめるには事例が多くなりすぎた。どこのホテルがどんな偽装をやっていたか、紐づけるのが困難なまでに、偽装件数は膨れ上がった。

というわけで、今回はどこがなにやった、という事例はおいといて。
一般的に、偽装傾向がどのようなものかを、簡単にまとめてみたい。

養殖エビ市場を席巻しつつも高騰しているバナメイエビ

今回の食品偽装問題で、最も多いのが、ブラックタイガーやバナメイエビの養殖エビを、『芝エビ』や『車エビ』として提供したという事例だ。

本問題によって、一躍その知名度を高めたバナメイエビ。
クルマエビ科に属するエビで、生育期間の短縮や病気に対する耐性の強さなどが評価され、ブラックタイガーにとって代わる形で養殖エビの定番となりつつある。

某ホテルの会見で、中華レストラン料理長が、「小さなエビは総称して芝エビと呼ぶ」と公言していた。この発言に、中華料理界の名だたる重鎮が抗議の声をあげるのではないかと思っていたが、今のところ目立った動きがないどころか、ほかの偽装発覚事例からも、同様の意見が出てくるところを見ると、本当に『業界内の常識』だった可能性が高い。

最も、偽装に至ったケースはさまざまなようで、最初は芝エビを使っていたが材料調達が困難になった、材料の変更は認識していたが名称を変更する必要性を感じなかった、最初から確信犯的に芝エビという名前をかぶせた……などなど。ただ、総じて

「材料を変えたってバレやしないだろう」
「しかもこちらの方がコストダウンにもなるし」
「名前を変えたらメニューの箔がつかなくなってしまう」

といった、自分勝手な思惑が深部にあったことは否めない。

結局のところ、提供する側もされる側も、料理の味とともに、名前にも金を出させていた(出していた)ということなのだろう。

成形肉や加工肉はちゃんと表示せんかい!

ステーキ料理の説明書きに、牛の成形肉を使っている旨を表記しないまま、客提供した、この事例もまた、非常に多かった。

消費者町サイトに掲載されているQ&Aには、以下のような記載がある。
(質問と回答は要約しました)

Q. 牛の成形肉を焼いた料理を『ステーキ』と表示してもよいのか?
A. 成形肉を焼いた料理を『ステーキ』と表示すると、優良誤認に該当し、景表法上問題となる。

成形肉の定義は、大雑把にいえば『生肉、脂身、横隔膜等を添加物などで人工的に結着させ、形状を整えたもの』となっている。別名『結着肉』、あるいは『圧着肉』とも呼ばれる。スーパーの牛肉売場などで売られている格安牛ステーキ肉のラベルに、さりげなく『成形肉』と書かれているのを見たことがある人もいらっしゃるだろう。

私はスーパーで買った成形肉の脂加減がどうにも好きになれず、それ以来、成形肉の類は購入していない。そういえば、どこかで食べた牛肉を食べたときも、霜降りの脂で気持ち悪くなって、もう霜降り肉は食べられない歳になってしまったのかと落胆したのだが、あれはもしや……。

これもまた『どうせバレないだろうから』の心理が元凶だ。
成形肉を使うのは、材料調達よりもコスト的な問題が大きいため、より悪質性は高いと思われる。牛脂等を注入した加工肉を用いた例も同様である。

ある宿では、『和牛』と表記したメニューに成形肉を用い、アレルギーを申告した客のみ、伊賀牛を提供していたという。言ってみれば『ウソメニューで問題が発生し得る客にのみホンモノを提供する』という構図で、そもそも客商売としての姿勢に問題がありすぎる。どこの旅館とは言わないが。奈良のどこでしたっけかね。

自家製であること、新鮮であることの『価値』とは

「自家製をうたいつつ、実は委託製造だった」
「既製品をフレッシュジュースと表示した」

この手の事例も頻発した。

バナメイエビと成形肉の問題は、よほどの食通であれば、見抜けるかもしれない。
だが自家製かどうかを舌だけで判断するのは、ほぼ不可能なように思われる。

そもそも『自家製』が提供する付加価値は、味というよりもイメージである。
自家製であれば、より新鮮だろう、より安全だろう、より責任所在が明確だろう。
そんな先入観があるから、そこに付加価値が生まれる。店はそれを狙ってメニューに言葉を、ときには価格を上乗せする。

おそらくは品質的な問題はないのだろうが、ウソでも言葉を盛りたくなるほど、『自家製』『フレッシュ』という言葉には魔力があるということなのだろうか。『自家製』がだめなら『○○特製』とかにしておけばよかったのか? 『フレッシュジュース』がだめなら『さわやかジュース』なんてのはどうだ? 意味がまったく分からなくなるが。

経済不況、デフレ、コストダウンが引き起こした『必要悪文化』

今回の問題群、これだけ多くの(しかも名だたる)店で起こっていたとすると、もはやこれは店舗や従業員の問題ではなく、飲食業界を中心とした『日本の食文化』としての問題である。

日本は長きにわたって、経済的に低空飛行を続けた。デフレの波に飲食業界も否応なく飲みこまれ、現場は無地にはコストカットを要求される。より安い材料を調達しつつも、味や品質を維持する姿勢は、むしろ評価されていもいいのでは、とすら思う。『名前にウソがなければ』という条件はついてしまうが。

やむにやまれぬ事情があって、一時的にメニュー表記と異なる材料を使うというケースは、おそらくどの店にもあるはずだ。問題は、それが常態化するかどうか、まさにモラルの問題である。

「緊急措置的に出してみたけど、特に問題はなさそうだった」
「実はこのまま代替材料のままでもイケるんじゃね?」
「値段とメニューはとりあえず据え置きで。今はあくまで『緊急措置』だから」

店側の解釈を、最大限好意的に考察すれば、だいたいこんなところか。
まったく同情に足るものではないけれど。

過去の日記(動静っ中年)で、私は本問題について、いかのように書いた。

今回の一件で、おそらく多くのレストランに、同様の疑念が持たれることだろう。そして、店によっては人知れずメニューを書き換えるかもしれない。逆に、素材について自信のあるレストランは、堂々と「ウチのレストランは表示メニューに嘘偽りなくご提供しています」と掲げたらいい。

上記のように書いたのは、ウソ偽りを並べる店が増えているからこそ、正直にメニューを表記している店こそが、評価されるようになるのではないかと思ったからだ。ウソが蔓延しているからこそ、正直者はもっと評価されてもいいはずである。

だが今のところ、かようにアピールする店の存在は、聞こえてこない。

正直に表示することは、自慢することでもなんでもなく、当然だと思っているのか。
はたまた、どの店も多かれ少なかれ、後ろめたい『偽装』を抱えているということなのか。

私は、騙される方(消費者)にも考えるべき点はあると思っている。
だが、一連の問題を『誤表示』で解決しようと逃げ口上を並べる店側の対応には、どーにも納得がいかない。

このまま、法改正の呼び水になるだけで、店はお咎めなく終わってしまうのか。
だとすれば、我々は『高級店であっても、隙あらば客をだまそうとしている店がある』ことを、常に頭の片隅に留めおくべきなのかもしれない。

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2013年08月29日

TwitterやFacebookを火種に各地で炎上(2)〜暴走は止まらず、反面教師が泣いている

勢いは衰えず、異常行動も枚挙にいとまなく

8月20日に掲載した、Twitterなどを舞台とした一連の自爆迷惑写真掲載による非常識行動の数々。
その勢いはとどまることを知らず、今週になっても、発覚件数は増えるばかり。

あれから明らかになった騒動を、かいつまんでご紹介。

道とん堀 (お好み焼きチェーン)
千葉県内の店舗で、男性客がソースとマヨネーズの容器を鼻の穴に突っ込んでいる写真を撮影し、Twitterに投稿。同店舗は営業停止を自主的に決定。ソースなどの調味料セットは、全店舗で新品に入れ替えることを検討中。
ピザーラ (宅配ピザチェーン)
同店を運営するフォーシーズが、東京都内の店舗に勤める女性アルバイト店員2名の不適切行為を発表。内容は調理場の冷蔵庫に入ったり、食材を顔に付着させる、あるいは冷蔵庫に貼り付けるなど。同店は営業を休止し、店舗内の清掃や消毒、食材入れ替えを実施。
スシロー (回転寿司チェーン店)
愛知県内の店舗で、男性客が備え付けの醤油差しに口をつけている様子を撮影した画像がTwitterに投稿されていることが判明。詳細は調査中だが、スシローでは愛知県内36店舗の醤油をすべて新しいものに替え、醤油差しの洗浄作業も行った。
西友 (スーパーマーケット)
東京都内の店舗で、都内の女子高生2人が、店内の冷蔵庫に入る、食品の陳列棚に上がる、商品かごの中に入るなどの行為を撮影し、その画像をブログに投稿していたことが発覚。この店は深夜の営業時間を臨時休業として、店内の清掃や商品の入れ替えを行った。
ビッグボーイ (ファミレス)
京都府内の店舗で、男性アルバイト店員が店内サラダバー下の冷蔵庫に入り、サラダ用容器の置き場所から顔を出した姿を友人が撮影し、その画像がTwitterに投稿されていたことが発覚。サラダバーの設備は毎日営業終了後に清掃しており、健康被害などの問題はないとのこと。「悪ふざけだった」と釈明した店員は、後日解雇。
宮城県内の精米所
宮城県塩釜市の県立高校男子生徒が、精米所内の精米機に入って「精米所なう笑」とTwitterし、大炎上。さらになぜか4人もの友人が、Twitter上で(よりによってアホ側の)援護に入り、火に油。この集団、飲酒運転やら飲み屋情報の交換やらを平然と繰り返していることが判明。学校側は現在、実態を調査中のご様子。

斜め45度の行動は、飲食店にとどまらない。
バカさ加減は、国境を…・・・いや、公共を超える。いや、公共にも及ぶというべきか。

北海道釧路郡釧路町交番
交番前に止めてあったミニパトの上で男性が騒ぐ映像がTwitterに投稿される。車体の天井に傷が残ったため、道警は器物損壊容疑で、19歳の男性漁師2人を逮捕。パトカー周辺での騒ぎにも関わらず、交番にいた5人の警官が誰も気付かないというのもお粗末な話だが、投稿ツイートには「みんなでパトカー荒らしてきたぜー」などと書かれており、悪質なのは確か。
大阪市営地下鉄
堺筋線の恵美須町駅で、兵庫県の県立高校に通う男子生徒2名のうち、一人が線路に降り、もう一人がその様子を撮影。「人身事故なう」というコメントと共にTwitterに投稿された。携帯電話を線路に落とし、取りに下りたときに撮影したとのこと。さらにその男子高校生が先月、電車内の網棚に寝そべる友人の姿を撮影し、やはりTwitterに投稿していたことも判明。生徒は現在、自宅待機中で、今後学校が面談した上で処分を決定する。

……日本の若者は、日本を潰す気か?

載せる阿呆にチクる阿呆、どちらも阿呆なら……

こういった問題を受け、東京都教育庁は、公共マナーの改善や、情報モラルの徹底などを求める通知文を、都立高校などに向けて送付したという。そんな次元の低い話を……と思うかもしれないが、やるべきである。それだけ『次元が低い』のだ。

「楽しくなければテレビじゃない」というコピーをうたったテレビ局があったが。
今の若者にとっては、「楽しくしなければネットじゃない」。

ネタさえ振れば、注目される(仲間でいられる)
楽しいと思われなきゃ、そのうち仲間はずれにされかねない。
ネットで仲間はずれにされたが最後、待ち受けるのは暗黒の学校生活。
それだけは、なんとしても避けねばならない。

一連の行動の背景には、そーゆー危機感もあるのかもしれない。
彼らにとっては、社会的トラブルの危機管理よりも、ネットコミュニケーションの危機管理の方が重要なのだ。

彼らが行ったことの非常識っぷりに加え、他人の不幸(俗に言う『メシウマ』)を求めて止まないネット住民の拡散力が、本来、穏便に収束させられるトラブルを、必要以上の大問題に仕立て上げてしまうから恐ろしい。実際、騒ぎになっていなければ、営業休止したり、大掛かりな洗浄作業まで行うつもりのなかった企業もあるはず。

なんだかこうして見ると、Twitterってかつての『チェーンメール』を髣髴とさせる危険性を持っているようにも見えちゃう。デマだろうが違法性のある情報だろうが、一度拡散が始まれば、その波を止めることはなかなか難しい。そしてチェーンメールと異なり、それらの行為(リツイート)が公に認められているというのは、実はとても憂慮すべきことなのかもしれない。

無論、有益な情報の拡散に役立った実績(震災など)は百も承知。
機能を恐れるよりも、まずは知識と道徳を身につけさせろ、ということか。

日ごとに増える、Twitterバカ三昧。
社会的にバッシングを受けるTwitterユーザーを見ても、この方々の目には、
「アウトローでカッコいい」
くらいにしか映っていないんだろうなあ。

なんだか、インターネットの利用は、数年ごと免許更新制にしたほうがいいんじゃないかと、割と真剣に考えるようになってきた今日この頃。

だめ、もう全然予想つかない。
このままだと、人を殺し、その現場を撮影して「殺人なう」とアップしたり、「ドラッグまいうー」と薬物自慢に走る連中が出てきても、全然不思議じゃないと思えるのは、私の感覚がマヒしてしまったためか。

posted by たいにー at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年08月22日

いい歳した川崎市職員、総勢8名、バレないのをいいことに終業時刻を勝手に前倒し

もう、タイトルからして「ハァ?」という3文字を並べずにはいられないニュース。
一番詳しそうな東京新聞より。

早く帰宅がしたくて 無断早退繰り返す 川崎市職員8人ら処分 (TOKYO Web)

終業間際の無断早退を繰り返したとして、川崎市は二十日、浄水場に勤務する上下水道局の職員八人と、管理監督者の上司二人を文書訓戒としたと発表した。処分は十四日付。
市によると、八人はいずれも男性で、同じ職場の四十四〜六十一歳。二〇一二年六月〜今年二月、適正な手続きをせず、終業時刻の午後五時十五分から二〜六分早く帰宅していた。回数は三十回から八十回前後で、最も多い職員は早退時間の累積が四百三十分前後にもなる。職員らは「少しでも早い電車に乗りたかった」などと話している。
(以下略)

いずこの自治体でも、問題の温床となりがちな清掃局、そして水道局……。

加担した人々の年の頃、44〜61歳。
でも、やってることは、高校生が授業を『フケる』レベルと同等。
しかもそれを、公務員たる市職員がやっててだ。
フケた理由が、言うに事欠いて「少しでも早い電車に乗りたかった」ってどういうこと?
キミたちは熊谷か高崎あたりから通っているのかえ?

些細なことといってしまえばそれまでだが、明らかに就業意識の低い人が公共の実務に携わっていることは間違いない。そして我々市民は、そういった人々に税金を託し、市の運営を任せているのだ。もちろん、一生懸命働いてくださっている市職員の方がほとんどだとは思うが、こういった一部のやる気のない職員までをも、市民が養っているのもまた現実なのだ。

「反省してるみたいだし、給与も(該当分を)返還したから」

と、懲戒処分にしないあたりは、相変わらず甘々な体質だことで。
一人二人ならいざ知らず、8人もやってたとなれば、これはもう組織的な問題だ。民間企業なら部課が再編されてもおかしくない。ましてや、最終的に厳重注意程度+実損失額の返還程度で済んでしまうのであれば、不祥事の抑止効果など、あったものではない。

なにせ約8ヶ月もの間、無断相対を繰り返したのだ。バレてなきゃ(=市民からのタレこみががなければ)今なお続いている可能性が高い。反省したというよりは、怒られたんで謝罪したに過ぎないという色が強い。今頃は反省どころか、混雑する電車の中、吊革に捕まって帰らなければならなくなったことに、そしてチクった市民に憤りを感じているのでは……と勘ぐってしまう。

監視社会の象徴という言われ方もするが、就業管理が満足にできないのであれば、GPS端末を持たせて行動をチェックするくらいのことは、必要なんじゃなかろうか。

とりあえず、まじめに働いている川崎市職員と、納税している川崎市民に対し。
けじめの謝罪くらいはあってもいいんじゃないかと。

posted by たいにー at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年08月20日

TwitterやFacebookを火種に各地で炎上、小売・外食業界を殲滅させかねないアホの盲目ぶり

このネタは、取り上げるほどでもないかな、と思っていたのだが。
よもや、ここまで頻発することになろうとは……。

皆さんご存知の通り、最近、やたらと馬鹿げた行動を、お笑い芸人のネタのようなノリで、自信満々にネットに投稿し、炎上するという事件が相次いでいる。

ローソンを休業に追い込んだ冷蔵庫写真事件以降、判で押したかのように、同じような事件が連続して明るみになった。以下、その概要である。

ローソン(コンビニ)
高知のフランチャイズ店舗で、アルバイト店員の21歳男性が、売り場のアイスクリーム用冷蔵庫に横になり、撮影した写真をFacebookに投稿。店はフランチャイズ契約を解消され、現在休業状態に。
ミニストップ(コンビニ)
京都の店舗で、高校2年の男性客がアイスクリーム用冷蔵庫に入っていた様子を写真に撮影し、Twitterに投稿。冷蔵庫と中の商品をそっくり入れ替え、特定期間にアイスを買った客に対しては返金に応じることに。
丸源ラーメン(ラーメンチェーン)
大阪・門真市の店舗で、高校生の女子アルバイト店員2人が、店舗食材のソーセージをくわえて撮影した写真をTwitterに投稿、炎上。食材の廃棄や冷蔵庫内の消毒を実施。アルバイト店員は解雇。
ブロンコビリー(ステーキハウス)
東京都足立区の店舗で、18歳の男性店員2人が、冷蔵庫に入る写真をTwitterに投稿。店舗は無期限の営業休止状態になった末、臨時取締役会で閉店を決定。2人は解雇処分。
バーガーキング(ハンバーガー)
八王子市内の店舗で、アルバイト従業員が大量の廃棄予定バンズを並べ、その上に寝そべり、撮影した写真をTwitterに掲載。処分は行ったとのことだが、内容や従業員に関する詳細、およびどこの店舗なのかといった情報は一切不明。
ほっともっと(お弁当)
愛知県豊川市内の店舗で、10代の男性アルバイト店員が冷蔵庫の中で寝そべる写真をTwitterに公開。『ほっともっと』のロゴ付き帽子をかぶって撮影されていたことから問題化。運営会社はサイト上で謝罪するも、同じく詳細な情報については不明のまま。
ピザハット(ピザデリバリー)
都内店舗で、アルバイト従業員がピザ生地をマスクのように顔全体に貼り付けた写真をTwitterなどに掲載し、炎上騒ぎに。問題の写真は閉店後、廃棄食材を使用したとのこと。アルバイト従業員の処分については不明。

不遜なヒーローになるための踏み台にされた飲食業界

TwitterやFacebookを発端とする騒動は、以前からあった。
自分の勤める店に有名人が来たことを、自慢話のようにツイートして問題化した、なんて話は、枚挙に暇がない。

これは、従業員再教育で、なんとかけじめをつけることができた。
だが、上に上げた一連の騒ぎは、それだけでは収まらない。

なにせすべて、食品に絡む問題だ。
仮に廃棄食材を使っただの、客には提供していないだのと弁解されても、日頃からこういった意識で業務にあたっているのでは……と想像しないわけにはいかない。疑い出せばキリがないが、少なくともそういった疑念を抱きやすい状況を、彼らが無駄に作り出しているのは間違いない。

もちろん、日本人特有の潔癖症たる気質が影響しているということもあるだろう。
店の存亡をも左右する今回の問題も、海外で発生したら、何のお咎めもなかったかもしれない。
各店とも、こんなくだらないことでブランドイメージを損ねたくはないから、徹底して問題改善にあたり、場合によっては店舗閉鎖という英断も迫られる。お子様のいたずらにしては、影響力がでかすぎる。

盲目ぶりに起因する一連の騒動は、社会が生み出した必然か

我々の世代のように、ある時代から少しずつネットが浸透し始めた世代に比べ、今の若者は物心ついた時から、ネット社会の渦に巻き込まれている。

ネットはあって当たり前。便利で楽しくて友達との交友路としてなくてはならないもの。
果たして、そこに潜む問題や危機感を、家族や学校、社会はどれだけ教えてきただろうか。
ネットは決してクローズドな世界ではなく、一度船出したら引き返すことは難しい大海原なのだというイメージはあったのか。パソコン通信のBBSに書き込むときの緊張感や恐怖感を、今の若者は感じたことがあるのだろうか。

また、想像力の貧困ぶりも一因だ。

それぞれの事例で、犯人(と敢えて言わせていただく)がもてはやされているだけなら、模倣犯が出るのも分からんではない。だが、事態は社会問題化し、当事者たちはしかるべき処分を受けている。それどころか、同じ店舗・グループ、そして関係者に多大な迷惑をかけることは、周知の事実だ。

これだけ『やっちゃいけないこと』として世に知らしめているにも関わらず。
次々と量産される『次の犯人』たちは、そこに目が行かない。
彼らの目に映るのは、

『たったあれだけのツイートで一躍注目されるなんて、うらやましい』

これだけだ。
言ってみれば、皆が騒ぐからと安易に火をつける放火犯と、なんら変わりがない。
注目されなければ、騒がれなければ、こんな馬鹿げたことをやるとは思えないのだ。

『恋は盲目』という言葉があるが、『アホは盲目』という言葉があってもいいんじゃないか、とさえ思わせる、一連の問題。 企業側も、アルバイトや従業員を採用する際には、インターネットに対する意識や危機感などをチェックする必要に、迫られているのかもしれない。

現場での指導は、企業に頼るほかないが、その根幹は、やはり親の教育だ。
『人様に迷惑をかけない』ための道徳観、そして想像力をいかに養うかが重要となる。

皆さんのご家庭では、大丈夫ですか?

posted by たいにー at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年08月12日

伊藤・鹿児島県知事の中国需要取り込み野望のために、鹿児島県民はどこまで耐えられるか

以前に少しご紹介した、鹿児島県の公金による上海研修旅行問題。
この研修の内容が明らかになるとともに、予想通り、県民の批判が強まってきた。
産経新聞より。

視察10分で「出てけ」、教育研修は休みで無人の学校…公費3400万円「丸抱え職員上海研修」の無駄、無駄、無駄 (MSN産経ニュース)

鹿児島県が7月から始めた県職員ら300人の「公費丸抱え上海研修旅行」が予想通り、県民の猛批判を浴びている。実際、1時間の市場見学の予定が10分で退場させられたり、夏休みで生徒のいない学校を訪問したため授業見学ができなかったりと、現地でのお粗末な実態が次々と明らかになっている。計画を打ち出した伊藤祐一郎知事はあくまで「研修は立派な行政マンに育つ糧になる」と強弁するが、県民は「お気楽な慰安旅行にほかならない」として責任追及に向けた動きを活発化している。
(以下略)

研修として派遣された(される)県職員、および教職員は、7、8月の2ヶ月間で、計100人。

これまでにあがってきた研修報告、その中身といえば、農政部職員による野菜卸売市場の視察や、土木行政職員による世界最大規模のコンテナ港視察、上海の学校・学習塾見学……などなど。

しかしながら、市場視察は1時間の予定が、10分強程度で切り上げ。洋山深水港を訪れた際は、職員の乗ったバスが港湾管理局パトロール車に事情聴取を受け、約30分の足止め。学校見学は夏休み中で、授業の様子は視察できず終い。とても実があったとは言い難いが、帰国後に教育次長が「有意義だった」と感想を語るのは、火に油を注いではいないか。。

鹿児島−上海路線存続のために県民が払う代償

記事の中でも触れられているが、今回の研修旅行における最大の目的は、中国東方航空の鹿児島−上海路線の存続、これがすべてといっても過言ではない。

しかし、路線の存続に対して、鹿児島と上海の温度差は大きい。
ゆえに、鹿児島サイドが陳情に出向くことになるのだが、上海側の存続確約を取り付けるには至っていない。

それどころか、中国東方航空幹部から、運行コスト削減支援を求められるなど、完全に足元を見られている。そして、それを飲まない限り、路線存続の道が閉ざされる公算が大きい。

存続の意義を訴えるとともに、なんとか県民の反発を緩和すべく、鹿児島県は公式サイトで、本件に関するQ&Aページを立ち上げた。

中国からの入国者数を2023年には約304万人とする目標や、同路線の搭乗者数・搭乗率の年間推移、そして採算ライン未達の現状など、比較的具体的な情報を公開している点は、評価できる。だが、研修実施の大義名分となり得るかと言われれば、それはまた別の話。

そもそも、日本からの中国渡航を呼びかけるには、あまりにも国家間摩擦が大きすぎる。尖閣問題における対中感情もさることながら、中国国内において日本人を襲撃する事件がたびたび報じられるとなれば、安心して観光を楽しめるわけがない。

鹿児島県としては、いずれ日中関係が改善した暁には、継続的に対中友好施策を展開していた存在としてアピールしたい思惑もあるのだろうが、そのために払う代償が、あまりにも大きすぎるように見える。

伊藤祐一郎知事の大望は成就するのか

路線存続の目論見もさることながら、その後ろ盾となるはずなのが、研修旅行。
この研修旅行から垣間見えるのは、とにかく計画がずさんであるということ。

計画頓挫の原因の一部は、帯同するマスコミの不手際によるものとの報道もあるが、それだけが問題ではないということは、誰の目から見ても明らかだ。とにかく予算をつけるのに全身全霊を注ぐあまり、研修計画まで手が回らなかった、そのほころびがあちこちに露呈している。

度重なるネガティブな報道の連続に、県民の疑念は、深まるばかり。
ついには市民団体によるリコール(解職請求)のための署名活動も始まるという。

果たして、中国需要で件を活性化させようとする伊藤・鹿児島県知事の『先見の明』は、県民の心に届くのか。
今後の行方に注目だ。

posted by たいにー at 22:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする