2017年03月05日

Blind Spot ライブ@汐留BLUE MOOD フルレポート〜待望のオリジナル新曲とともに

2017年2月25日(土)。
ところは東京・汐留 BLUE MOOD。
ここで、2017年のBlind Spotはスタートを切る。

前回のライブも同じ会場だったが、ワタシは前回は参加できなかったため、こちらを訪れるのは初めて。『ライブハウス&レストラン』という肩書きの通り、規模はさほどではないが、飲食を前提としたテーブルと椅子が備え付けられた完全着席、ジャズライブなどが似合いそうな、大人の社交場といった雰囲気だ。

ワタシにとっては約1年3か月ぶりのお目通り、セガ・アンオフィシャルバンドであるBlind Spotのステージ。
今宵は、果たして何が飛び出すか。

難局(難曲)がバンドを苦しめる

ライブ前のステージでは、最近では恒例となった、ジャスティンによるセガ・ゲームミュージックのDJプレイが繰り広げられている。セガサウンドをBGMに、鳳凰美田 純米大吟醸を傾ける、これはこれで贅沢なことかも。

グラスのお酒が半分以上なくなったころ、メンバーがステージに登場。
会場のイメージを考えると、最初は控えめなナンバーから始まるかと思いきや、初っ端から熱い曲が繰り出された。

01. Tachyon (BLIND SPOT)
02. Wilderness (ゴールデンアックス)

この日、会場、および日中に行われた東京ゲーム音楽ショーにて販売された『From Ula 2』というBlind Spot初のミニアルバムが紹介された。それとともに、Blind Spotのアルバムを製作することが発表された。詳細はまだこれから、ということのようだが、兼ねてよりアルバムの発売を期待していたワタシとしては、ようやくBlind Spotの新たな一歩が踏み出されることに、感銘を受けずにはいられない。

この感動を噛みしめながら、次の曲へいってみましょう。

03. Space Harrier Main Theme (スペースハリアー)
04. Sword of Vermilion (ヴァーミリオン)

低音で響き渡るイントロだけで、ファンにはもはやお馴染みとなりつつある『スペースハリアー』、そして読みは違うがスペルの同じ競走馬がいた『ヴァーミリオン』、いつもな感じの2曲が続く。

次にお送りする曲は、最近珍しくなくなった、非セガ楽曲。
セガ・アンオフィシャルという立ち位置を使わない手はないとばかり、コナミから発売された音楽ゲーム『ギターフリークス』に並木氏が提供した中の一曲が披露された。泣きのギターが心にしみるナンバーである。

05. J-Staff (ギターフリークス)
06. Galaxy Force Medley (ギャラクシーフォース)
(Coin〜Scene Select〜Beyond The Galaxy〜Take Back〜Alone Fighter〜Defeat〜Try-Z〜Stage Clear)

『Last Wave』が定位置だったバラードナンバーの座を奪いかねない新星の次は、何やら聞き覚えのあるクレジット音。
これだけで『ギャラクシーフォース』であることは、多くの人が分かったことだろう。そして直前に「めんどくさい曲」(並木氏談)という前振りがあったことから、おそらくメドレーになるというのも、おおよそ予想はついた。

ただ、その『めんどくささ』は、およそ私の想像を超えていた。
ここまで完膚なきまでにギャラクシーフォースオンパレードになるとは。

演奏が終わった後の、メンバーの疲労感も半端ではなかったようで、

「死ぬかと思った」(森藤)
「もう少しテンポ下げない?」(斎藤)
「それはダメ」(並木&森藤)
「じゃあキー下げよう、キー」(並木)
「キー下げたって一緒でしょ!」(森藤)

ギャラクシーフォースは、林克洋氏(ファンキーK.H.)と並木氏の合作で、アレンジをした森藤氏をして「難しい曲軍団」と言わしめる楽曲の数々。しかしながら「難しい曲は難しくやる」(森藤氏)というポリシーが、このバンドの今後を宿命づけている気もする。

第一部の曲は次で最後。
ということで、前半戦ラストは、Blind Spotになってからの定番曲で締めくくった。

07. Outride a Crisis (スーパーハングオン)

去りゆく大将、お目見え新曲

30分強の休憩(お食事タイム?)を挟み、始まった第二部。
その幕開けは、ある種、オープニングナンバーのスタンダードであるこの曲で。

08. Wave Motion (BLIND SPOT)
09. Hyper City (ストライクファイター)〜Bass Solo〜Drums Solo

リズムソロでは、斎藤%TURBOくんが客席に移動して演奏乱舞。今回、初めてワイヤレスを導入したとのことで、本人も不慣れなのを認めつつ、ちょっと満足気。

ソロ演奏を存分に魅せた二人の名前を紹介したところで、便乗するかのようにメンバー紹介。
そのままMCに入るわけだが、いろんなことでいっぱいいっぱいの並木氏(ライブ中、何度も「メモリ(=記憶容量)がいっぱいいっぱい」を連発)

そしてすかさず斎藤氏、ここでも、

「とりあえず、テンポ下げようよ」

と、意味不明なツッコミ。
このMCパートは、斎藤氏の独壇場。テレビ番組(アメ○ーーク)で、自信初めて「スペースハリアーの画面を見た」とのこと。この方(と熊ちゃん)が、演奏題材であるゲームのことを何も知らないというのは周知の事実だが、S.S.T.時代を通じて、約27年越しの新たな接近遭遇。これを機会に、彼の中に何か芽生えるものがあるのだろうか。いや、ないだろうな……。

じゃあ、次行きましょう、ということで、紹介されたのは、

「セガの社歌です」

10. 若き力 (セガ社歌、Guest Vocal:小林楓)

イントロが流れ始めると、どうも様子がおかしい。
メンバーがみな、怪訝そうに大将(松前氏)の方を見る。
やがて、イントロの段階で尻すぼみに終わってしまう演奏。

直後の大将のコメントが、痛快だった。

「テンポ下げましたけど……」

場内、メンバー、大爆笑。
いや、面白い。すばらしい。
Blind Spotは、いつからこんな小ネタを仕込むようになったんだ(註:かなり以前から)。

仕切り直しで、ハイテンポナンバーに生まれ変わった社歌が演奏される。最近ではもう、皆さんおなじみのナンバー。
ボーカルで小林楓さんが出てくるのも、これまたおなじみ。近年では売り子に、ゲストにと八面六臂の活躍を見せる彼女。もちろん、本業の歌手業もバリバリ、昨年末にはセカンドミニアルバムを発売している。

MCパートでは、これも毎回恒例、楓嬢をめぐるセクハラ問題。
周辺から巻き起こるセクハラ発言の数々だが、一番ヒドイのは、

「ドラムの人」(小林楓嬢談)

とのこと。

ちなみに、この話の流れで、彼女自身がぜひ一度歌ってみたい曲として「御旗のもとに」(サクラ大戦3オープニングテーマ)を挙げていた。当然のように、バンドメンバーは誰も知らない(元セガ社員のギターの方も)。
ワタシも大好きな曲だが、元がオーケストラサウンドを基調とした演奏なだけに、バンドアレンジをどのようにするか、森藤氏の力量が問われるところだ。難しい作業になるだろうが、これは次回公演に期待だ。

せっかく楓嬢がステージに立ったということで、ボーカルをもう一曲。
こちらも以前に一度演っている、森藤氏曰く「セガ史上最大の名曲」だ。

11. Dreams Dreams (NiGHTS、Guest Vocal:小林楓)

並木氏と森藤氏がコーラスで参加。この曲、元々はデュエット曲である。できれば、英語ボーカルも流暢にこなす光吉氏あたりとのデュエットを聴いてみたいものである。

ここでBlind Spotから重要なお知らせ。
次回ライブとなる、4月29日のステージをもって、S.S.T.BAND時代からのオリジナルメンバーとしてバンドを支えてきた松前公高氏が、ステージの場において最後の出演となることが発表された。

理由は、松前氏だけが大阪在住であることなど、リハーサルなどにおける負担も影響してのことのようだ。とはいえ『脱退』ではなく、あくまでステージに参加しないというだけの話。バンド運営やレコーディングにおいては、今後も参加するし、大阪公演の際は、ゲストとしてのさんかもあるとのこと。なんとも複雑なところではあるが、このバンドをここまで育ててくれたことに対して、松前氏にはお礼を申し上げたい。

しんみりとした空気を吹き飛ばすべく、次の曲は「いつものヤツ」と新曲。
さて、そのナンバーとは。

12. Magical Sound Shower (アウトラン)
13. Coconuts Beach at the time (オリジナル)

12曲目については、もはや解説不要だと思うので、省略。
新曲は、この日販売された『第二の海賊版』とも言われる『From Ula 2』というCD-Rに収録された曲。曲調としては爽やかなフュージョン路線で、矩形波倶楽部やT-SQUAREを彷彿とさせるもの。

Blind Spotとしては初のオリジナルナンバー。既存ゲーム曲のアレンジではないのだが、作曲者:森藤氏のコンセプトとしては、

「アウトラン1面の舞台であるココナッツビーチをイメージして作った」

とのことらしい。
こういった、曲としてはオリジナルだが、そのイメージはセガのゲームを元に作られる、というのは非常に面白い。ちなみに、曲を作ったのは、熱海ビーチラインを走っているときだったとか。

14. Like The Wind (パワードリフト)
15. Final Take Off (アフターバーナー)

ラスト2曲は……例によって解説省略。
S.S.T.BAND時代を考えると、『Final Take Off』がこの順序(メイン部のラストナンバー)として披露されるのは、隔世の感がある。かっこよくフィナーレというよりも、明るく楽しく終われるナンバー、といったところか。

おなじみ「S.S.T.!!」「ほぼ!!」の掛け声に続いて始まったアンコール曲は、こちら。

16. Qualtet Theme (カルテット)
17. After Burner (アフターバーナー)

私自身、久々に聞くこととなった『カルテット』は、この時間に聴くには清涼感ありすぎ。アンコールは、どちらかというと定番曲が来ることが多いだけに、これはちょっと意表を突かれた。

大トリは……これも説明は不要だろう。
最後はじっとしてなんかいられないとばかり、着席していた人々が席を立ち、大いにノった。

海岸部にほど近い汐留の風は、冷たく吹きすさんでいたが、BLUE MOODの夜は、熱く燃え上がるうちに、大団円を迎えたのであった。

次は4月29日、渋谷決戦

アルバム発売と松前氏のステージ降板。
グッドニュースとバッドニュース、2つの大きなトピックとともに、今年初のBlind Spotライブは幕を閉じた。

S.S.T.BANDにとって、松前氏は生みの親のようなものである。その屋台骨的存在がステージから消えることの大きさを、我々はまだ十分に理解できていない気がする。今後、ステージには4人体制で臨むのか、あるいは新たなメンバーが加わるのか、バンドの今後の動向を注目していきたい。

楽曲面では、ついに新曲が発表され、アポロ11号月面着陸のごとく、大きな一歩を踏み出した。
特に『セガゲーム、およびセガゲーム音楽大好きっ子』である森藤氏が、楽曲制作に携わっている意味は大きい。彼がいるかぎり、Blind Spotから(非公式とはいえ)『セガ』の看板が取り外されることはないと思われる。

予定されている新アルバムは、セガ曲のアレンジが中心となるのか、あるいは『BLIND SPOT』同様、オリジナルナンバーが名を連ねるのか、今から楽しみ。

次のステージは、4月末の渋谷GUILTY。
出演者や内容を考えると、一も二もなく行きたいのだが、時期的に結構困難……
はたして!?

[2017年2月25日 Blind Spot ライブ@汐留BLUE MOOD・セットリスト]

<第一部>

  1. Tachyon (BLIND SPOT)
  2. Wilderness (ゴールデンアックス)
  3. Space Harrier Main Theme (スペースハリアー)
  4. Sword of Vermilion (ヴァーミリオン)
  5. J-Staff (ギターフリークス)
  6. Galaxy Force Medley (ギャラクシーフォース)
    (Coin〜Scene Select〜Beyond The Galaxy〜Take Back〜Alone Fighter〜Defeat〜Try-Z〜Stage Clear)
  7. Outride a Crisis (スーパーハングオン)

<第二部>

  1. Wave Motion (BLIND SPOT)
  2. Hyper City (ストライクファイター)〜Bass Solo〜Drums Solo
  3. 若き力 (セガ社歌、Guest Vocal:小林楓)
  4. Dreams Dreams (NiGHTS、Guest Vocal:小林楓)
  5. Magical Sound Shower (アウトラン)
  6. Coconuts Beach at the time (オリジナル)
  7. Like The Wind (パワードリフト)
  8. Final Take Off (アフターバーナー)

<アンコール>

  1. Qualtet Theme (カルテット)
  2. After Burner (アフターバーナー)
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2017年02月26日

Blind Spot ライブ@汐留BLUE MOOD プレレポート(本編は3月4日掲載予定)

2017年、最初のステージとなるBlind Spot(ほぼS.S.T.BAND)のステージ@汐留BLUE MOOD。
ステージは、無事終了した。

すでにベース・斎藤昌人氏のブログに綴られていたので、こちらでも書いてしまう。
キーボードの松前公高氏が、このツアーと4月末の植松伸夫、ゲーマデリック合同ライブでのステージが、Blind Spotのバンドメンバーとしては最後となってしまうことが発表された。
(脱退というわけではなく、演奏者として最後、という意味)

残りわずかとなったチャンスを見逃す手はない。
松前氏の勇姿を目に焼き付けろ!

名古屋、および大阪公演は、下記のスケジュールとなっている。
近隣の方は、ぜひお運びを。

名古屋公演
日付:2017年3月3日(金)
時刻:18:00開場 19:00開演

会場:今池 TOKUZO
住所:〒464-0850 名古屋市千種区今池1-6-8 ブルースタービル2F
電話:052-733-3709
Web:http://www.tokuzo.com/
E-mail:mail@tokuzo.com

大阪公演
日付:2017年3月4日(土)
時刻:18:00開場 19:00開演

会場:高槻 MUSIC SQUARE 1624 TENJIN
住所:〒569-1117 大阪府高槻市 天神町1−6−24 天神ビル地下1階
電話:072-691-1624
Web:http://www.mam-1624.com/
E-mail:info@mam-1624.com

例によって、フルレポートは、大阪公演終了後にアップする予定。
しばしお待ちを。

※後日駐
下記にアップしました。

posted by たいにー at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年11月30日

笑いと熱気と衝撃と、全方位的に攻め始めたBlind Spotライブ@渋谷RUIDO.K2

年の瀬とは思えない、穏やかな週末。
天気も気温も冬らしさを感じさせない11月の某日、我々の姿は渋谷にあった。

前回ステージから、5か月足らず。
前週に大阪公演を終えたBlind Spotのライブは、2015年の幕を、ここ渋谷にておろす。

今回も、テキトーな感じでレポートをお送りするだ。

一曲目でいかにファンの度肝を抜くか

静かに奏でられるキーボードの音色。
そのイントロは、ワタシにスペースハリアーのメインテーマを予感させたが、遠からずとも当たらず。

同じスペハリでも、それは私がライブで聴いたことのない曲の数々だった。

01. Space Harrier Medley (スペースハリアー)
(Wiwi Jumbo〜Battle Field〜Ida〜Varda〜Godarni〜Syura〜Lake Side Memory〜Main Theme)

静かに忍び寄る敵……といったイメージから一転、軽快なドラムのフィルインとともに始まる『Battle Field』は、スペハリファンにはお馴染み、ボーナスステージのBGM。メインテーマに次ぐノリノリのナンバーということもあって、実にライブ向きな曲調。

Blind Spot@渋谷RUIDO K2(2015.11.28)

その後は、『Ida』、『Godarni』、『Syura』と、シューティングゲームばりのボスオンパレード。そして突然のローギアチェンジは、ワタシがゲーム内で聴いたことのないエンディング『Lake Side Memory』。一度ライブで聴いてみたかった曲だけに、一曲目にして、すでに私は満足感ゲージがneary-full。

そしてメドレーの最後は、おなじみのメインテーマ。
しかし、しかしだ! 私はメインテーマに入る直前に、コインクレジット音が入るのを聴き逃さなかった! エンディングには無縁だが、ゲームスタートはイヤというほど経験しているので(悲しいけど……)。

前回の『Memories of a Summer Island』といい、最近のBlind Spotは、一曲目でいかにファンを驚かし、何が飛び出すか分からない、といった主導権握りを意識しているような気がする。もちろん、ワタシとしては大歓迎。

森藤さん@Blind Spot(2015.11.28)

演奏後、ご挨拶と共にメドレーの説明が入り、いくつかのボス曲をつなげたこと、全部入れると長すぎる(のでやめた)ことなどが森藤さんから紹介されるのだが、それを聞いた斉藤さんが横から、

斉藤「ボスってのはいい人なの? 悪い人なの?」(場内爆笑)
森藤「……いい人です」
斉藤「じゃあ、オレらは悪い人の曲を演ってるの?」(さらに爆笑)
森藤「そうです」
斉藤「じゃあ演る気ない!」

まあまあ、そんなこと言わず。
気を取り直して、次の曲に行ってみまっせ。

個人的初体験の曲に感激

02. Air Battle (G-LOC)
03. Soup Up (ラッドモビール)

この2曲、どちらもライブでの演奏経験はそれなりに回数を数えているはずだが、期せずしてワタシはライブ初体験。ライブDVD『S.S.T.BAND LIVE HISTORY』で演奏の様子を拝見してはいたが、やはり生で聴く新鮮さはひとしおだ。

『Soup Up』は、各パートのソロ演奏にベース@斉藤さんがバッキバキにケンカを売りまくる、CDで聴くあの演奏をほうふつとさせる。このベース演奏は、周りのメンバー曰く『扇風機』だそうで。

04. Tetremix (テト●ス)
05. Magical Sound Shower (アウトラン)
06. Outride a Crisis (スーパーハングオン)

例によって、タイトルを言っちゃいけない『某落ちげー』として紹介された4曲目、通常、同じゲームタイトルだと、プラットフォームや発売会社が変わっても曲は一緒、ということは珍しくないのだが、このゲームのこの曲は、唯一無二のセガ版のみ。それでも深く親しまれているのは、皆がゲームセンターでこよなく愛したがゆえか。

『Magical Sound Shower』と『Outride a Crisis』については、もはや説明不要であろう。強いて言えば、『Outride a Crisis』は、通常であれば後半戦のラスト一歩手前あたりに登場することが多かったのだが、この日は比較的早めのお出まし。確かに展開は早い(かもしれない)。

このトークパートでは、並木さんが仕込んできたというとっておきのネタが披露された。
Blind Spotから参戦している森藤さん、実はKO大学時代、H県K市にあるKナミという会社のKKH倶楽部のキーボードオーディションを受け、残念ながら落選してしまっていたとのこと(文中の伏字は、すべて並木さんご本人のキビシイ検閲によるもの)。

ちなみにこのとき一緒にオーディションを受けたのが、のちにKKH倶楽部のドラムスを担当することになるTAPPYこと、岩瀬立飛氏。結局、第二期KKH倶楽部のキーボードの座は麻野真美さんが収まったわけだが、このとき森藤さんが加入されていたら、ひょっとすると今のBlind Spotはなかった……かも。

07. Hyper City (ストライクファイター)
08. 若き力 (セガ社歌、Guest Vocal:小林楓)

『Hyper City』は、地味なナンバーながらもファンの間では高い人気を誇る……というのは、以前のライブレポでもご紹介したとおり。

一方の『若き力』は、もはやBlind Spotの準メンバーと化した、小林楓嬢をゲストに迎えてナンバー。当初、演る予定はなかったのだが、前日に急きょ、セットリストに追加されることが決定。最初は物品売り子だけの予定だった楓嬢が、突如、ステージに立つこととなった。

小林楓 with Blind Spot(2015.11.28)小林楓 with Blind Spot(2015.11.28)

S.S.T.時代からインストバンドを標榜している同バンドだが、それでもこの曲を演るのは、並木さんいわく

「悔しいけど盛り上がるから」

やっぱり、ステージとお客さんの一体感が生まれる曲ってのは、演奏者側も望むところなのだなあ、としみじみ感じることのできる曲である。なお、『若き力』については、前回のライブレポをご参照のこと(手抜き)。

大抽選会とシャッフル演奏は、それぞれ別の意味で『門外不出』

ここで行われた、お楽しみ大抽選会。
写真撮影OKだったこのライブで、唯一禁止令が出たのが、このコーナー。
なんでも、公開されると、いろいろアレなものもあるそうで……

というわけで、抽選会の具体的な内容は、ここでは特に秘す。
ただし、一点だけ紹介させていただきたい。
ワタシ、下記のアイテムが当たりました。
今年はいろいろ苦労したので、これくらいツキをいただいても、罰は当たらんだろう、ということで、お許しをいただきたい。

セガガガTシャツ(Blind Spotライブ戦利品)

セガガガのTシャツである。
Mサイズなので、なんとか着れそう。よかった。
着るかどうかは、また別の話として。

ここで、前回のライブ以来恒例(?)と化しつつある、メンバーがそれぞれ自前のパート『以外』の楽器で演奏する、お楽しみシャッフルコーナー。
今回のパートとメンバーはこちら。

Drums: 並木晃一
Bass: 森藤晶司
Keyboard: 斎藤昌人
Keyboard: 熊丸久徳
Guitar: 松前公高

前回、『セミみたいなギター』と揶揄された熊丸氏が、ギターからキーボードへ転身。
心機一転、演奏するのは、

<シャッフルコーナー>
09. Like The Wind (パワードリフト)

Blind Spotシャッフルモード(2015.11.28)

ハッキリ言って、前回のスペハリよりは、数段まともだった(と思う)。
テンポが遅くても、一部音をハズしても、なんとか最後まで演奏しきった。音楽業界にとっては小さな話だが、メンバーにとっては大きな一歩である。見よ! この斉藤さん↑の緊張に満ち溢れた表情を!

だが、だがしかし!
今回も熊ちゃんがやってくれた!
ストイックに、そして曲名のごとく風のように走り抜ける姿をイメージさせる曲なのだが、その至るところで、熊ちゃんの演奏するキーボードから奏でられたのは、シンセの『ぴよよよ〜ん』という音。言うまでもなく雰囲気ぶち壊し。ストイックさ壊滅。

一応、戦犯者の弁をお伝えしておくと、
「だってそういう風(音色セット)になってたんだもん!」(熊ちゃん談)
とのこと。

なお、この超脱力系企画は、今後も続く可能性大とのことで、楽しみなことである。
大将(松前さん)の「巧くなったら面白くない」という一言が、すべてを物語っているのかもしれない。

さて、気を取り直して。
久しぶりの演奏という振りで始まったのは、

「『う』にてんてんで!?」

10. Sword of Vermilion (ヴァーミリオン)
11. Reckless Running (セガラリーチャンピオンシップ)

確かに久々かもしれないヴァーミリオン。
とはいえ、このあたりの曲は、もはや昔取ったきねづか状態。安定のキメに安定の合いの手。
そしてセガラリーは、再びターボくん大車輪が唸り、並木さんも思わず作曲者(光吉猛修氏)への文句がこぼれる一曲。確かに、光吉さんの作る曲って、演奏者泣かせのものが多かったという印象が強いですな。それでも演っちゃうのが、プロたるゆえんかもしれないが。

MCでは、森藤さんが、さらりと野望を披露。
なんでも、鹿児島に『指宿いわさきホテル』という、レトロゲームを大量に構えるホテルがあるそうで、そこでBlind Spotのディナーショーをやってみたいとのこと。

ちなみに、指宿いわさきホテルのご案内はコチラ。
鹿児島市内から若干距離はあるものの、指宿は砂風呂で有名なだけに、ワタシもぜひ一度行ってみたいものだ。

『Belldeer Wind』に酔いしれて

いよいよライブも中盤戦。
ここからはお馴染みのナンバーが、でででん、と。

12. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)
13. Last Wave (アウトラン)
14. Burning Point Rhythm Solo (サンダーブレード)

ここもお馴染みのナンバーが出揃った。
いつもであれば、リズム隊ソロはサンダーブレードメドレーあたりからの流れで始まるのが通例だが、今回はちょっと気分を変えて(?)、サンダーブレード(Burning Point)のリズム隊パートのみを披露してくれた。

斉藤&熊丸コンビ@Blind Spot(2015.11.28)熊丸さん@Blind Spot(2015.11.28)

こういったソロパートを聴かせつつ、実は何かの曲を演奏している、という隠し要素的な趣向は、ちょっと面白い。次回はぜひカルテットあたりで。

あとは最終盤を一気にどどどん、と。

15. Belldeer Wind (オリジナル)
16. Wilderness (ゴールデンアックス)
17. Power Drift Medley (パワードリフト)
(Adjustment Mind 〜 Poker Face 〜 Side Street 〜 Silent Language 〜 Like The WInd)
18. Tachyon (Blind Spot)

『Belldeer Wind』は、これまたワタシ自身、初のライブ視聴。
S.S.T.ナンバーの中でも一、二を争う爽やか路線は、KKH倶楽部をほうふつとさせるものがある。元はメガドライブ用のF1シミュレーションゲームが題材だったという話だが、ゲームそのものがお蔵入りとなったため、曲だけがオリジナルナンバーとして生き残ったという珍しいケースの産物。いや、曲までお蔵入りにならなくてよかった、と思える名曲である。

『Wilderness』は、Blind Spotになってからのスタンダードナンバーであったが、夏のツアーでは一回休み。久しぶりというには時間が経っていないが、安定安心の重厚感は健在だ。

そして、春の吉祥寺で25年ぶりの復活を遂げた『Power Drift Medley』が、再びお目見え。楽曲構成がすでに完成されている感があるが、ぜひともここに『Artistic Traps』を加えてもらって、完全なるパワドリメドレーを作り上げていただきたい。

最後は『Tachyon』で締め。
さあ、もうひと踏ん張りのために、メンバー各位には一旦、退場していただきましょう。

もはや驚きは要らないアンコール

アンコールは、タイトルも曲としても、大団円の幕開けにふさわしい一曲。
そしてフィナーレは、(こともあろうに)ライブ開始直後に予告のあった、鉄板ナンバーだ。

19. Final Take Off (アフターバーナー)
20. After Burner (アフターバーナー)

2015年のBlind Spotライブは、これにて閉幕。
全20曲、メドレー分を入れたら、30曲に近いだろうか。
ここのところ、仕事に忙殺されていたワタシにとっては、大いなる元気と笑い、そして活力をもらえたライブとなった。いつものことではあるが、メンバーの皆様、ありがとうございます。

渋谷 RUIDO K2

今のところ、主だった活動はライブ公演のみのBlind Spot。
とはいえ、間違いなくライブの回数は安定している。
ちらほらと懐かしのナンバー、そして新アレンジが登場する機会も増えてきた。
あとは、オリジナルの創出を願うばかり。

正直なところ、オリジナル曲を、そして新アレンジを用意しなくとも、まだ演奏していない曲を含め、ローテーションを組めば、飽きのこないセットリストを準備できるという点は、称賛に値する。飽きられたとしたら、それはお客さんが来なくなることを意味するからだ。

まだ公表はできないとのことだが、来年以降、また新たな活動展開を検討しているとのこと。
Blind Spotにとっての2015年は、本格的なボーカルの導入、セガにとらわれない楽曲選定、見せ方聴かせ方の新境地開拓など、地道ながらも着実な進化を遂げた一年ではなかっただろうか。

ただ、今回のライブで、一点だけ難点が。
あまりにもスピーカーに近い位置に立っていたためか、一夜明けてなお、耳鳴りが止まず……
そのうちに治まるものと願いつつ、来年もまた、我々のいい意味で驚かせてくれる楽しみ方を、期待したい。

Blind Spotライブ@渋谷RUIDO.K2セットリスト(2015年11月28日)
  • 01. Space Harrier Medley (スペースハリアー)
    (Wiwi Jumbo〜Battle Field〜Ida〜Varda〜Godarni〜Syura〜Lake Side Memory〜Main Theme)
  • 02. Air Battle (G-LOC)
  • 03. Soup Up (ラッドモビール)
  • 04. Tetremix (テト●ス)
  • 05. Magical Sound Shower (アウトラン)
  • 06. Outride a Crisis (スーパーハングオン)
  • 07. Hyper City (ストライクファイター)
  • 08. 若き力 (セガ社歌、Guest Vocal:小林楓)

<お楽しみ大抽選大会>

  • 09. Like The Wind (パワードリフト:Shuffle ver.)
  • 10. Sword of Vermilion (ヴァーミリオン)
  • 11. Reckless Running (セガラリーチャンピオンシップ)
  • 12. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)
  • 13. Last Wave (アウトラン)
  • 14. Burning Point Rhythm Solo (サンダーブレード)
  • 15. Belldeer Wind (オリジナル)
  • 16. Wilderness (ゴールデンアックス)
  • 17. Power Drift Medley (パワードリフト)
  • (Adjustment Mind 〜 Poker Face 〜 Side Street 〜 Silent Language 〜 Like The WInd)
  • 18. Tachyon (Blind Spot)

<アンコール>

  • 19. Final Take Off (アフターバーナー)
  • 20. After Burner (アフターバーナー)
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2015年06月20日

熱気と驚きと笑いに包まれた、Blind Spot祭り@六本木BeeHive(ライブレポート更新)

2015年6月19日、東京・六本木。 
梅雨真っ只中の時期にふさわしく、小雨のぱらつく中。
『Blind Spot祭り』は行われた。

六本木BeeHive(Blind Spot祭り)

ライブタイトルからして、これまでにはないネーミング。
その前の『ブラ×ジャーナイトフィーバー』(Blind Spotと古川もとあき with VOYAGERのジョイントライブ)もそうだったが、最近のBlind Spotは、内容こそ硬派ではあるものの、ノリが若干、コミックバンドの路線に転向しつつある気がする(S.S.T.の時代からそーゆー節はあったが)。

第一部:度肝を抜くには頭を使い、体を張れ!

会場から開演までの待ち時間。
通常であれば、ライブハウスが流す音楽で間を繋ぐところだが、この日はここにも『祭り』の要素が。ゲーム音楽DJとして名を馳せるジャスティン氏が、セガのゲームミュージックで、飽きさせないDJタイムを展開。原曲・アレンジ入り乱れてのセガナンバーオンパレードは、退屈になりがちな開演までの空白を、濃密な時間と化す。これイイ。すごくイイ。

やがてメンバーがステージに登場し、いつもの配置に、いつもの雰囲気。それぞれが思い思いのオープニングナンバーを想像して臨んだと思うが、おそらくそのすべては裏切られたに違いない。だって、オープニングナンバーがコレだったんだもん。

01. Memories of a Summer Island (矩形波倶楽部)

こんな爽やかな曲、Blind Spotのレパートリーにあったっけ?
『Belldeer Wind』とはちょっと違うし、なんだか矩形波っぽいイントロだなあ。

……と思っていたら、ホントに矩形波の曲だった。
並木さん曰く「渾身のネタ」(Twitterより)。

言ってみりゃこのバンド、『主にセガの曲を演奏するバンド』であって、『セガの曲を演奏しなければならないバンド』というわけではないということを、あらためて思い知った。メンバー(というか並木さん)、してやったりの図。

Blind Spot祭り(六本木BeeHive)Blind Spot祭り(六本木BeeHive)

02. Quartet Theme (カルテット)
03. Tetremix (テト●ス)

かつて、Game Music Tribute Liveで、メドレー曲の一部に組み込まれていた2曲が、晴れて独立曲として昇格。日の目を見る日がついにきた。

カルテットは、全曲メドレーとかではなく、最も馴染みの深そうなステージ1、2のあの曲。
並木さんも、かねがね「やってみたい」とおっしゃっていただけに、ようやくその日が来た格好だ。その爽やかさ、華やかさは、ファーストナンバーにも負けていない。

一方のテトリミックスは……、あまり触れるとケガしそうなので、あくまで曲名紹介のみということで。
メンバーの皆さんも「ゲーム名だけは口にしないよーに!」と厳命されていたにもかかわらず、無意識のうちに何度も口をついていたようで。

04. Born Out (ストライクファイター)
05. Reckless Running (セガラリー・チャンピオンシップ)
06. Time Attack (GPライダー)

『光吉トリビュート』と題して演奏された3曲は、いずれも壮年ミュージシャンにはキツイナンバー(発表当時からキツイという言葉は出てましたしね……)。

『Born Out』は、私にとっては『ついに逢えた』ナンバー。中盤の熊ちゃんドラムソロ、CDとライブビデオでしかお目に、お耳にかかれなかったあの感動が、ついに目の前で再現された。

そして、前回死にそうになりながら演奏したということで、もう二度目はないだろうと思われていた『Time Attack』がもう一度聴けるとは! ただ、演奏が終わった後、メンバーが揃いも揃って半死半生だったのが、演奏の壮絶さを物語る。ちなみに『Time Attack』のリズムは、今回の演奏ナンバーの中では最速の207BPMだそうで。

第二部:Blind Spotがコミックバンドと化した日

このままでは死んでしまうということで、休憩を設けなければならない。
Blind Spotのメンバーも、そんな年齢になった。いや、ちゃんと休んでもらわなければ。

というわけで、ただ休むだけってのもアレなので、突如、ステージにイスが用意されてのトークショー開催。普段、MCとしてダラダラ喋ってる(失礼)アレを、休息を兼ねて、しかもオフィシャルにした格好だ。

Blind Spot祭り・トークショー

トークの内容は、懐かしいS.S.T.BAND時代の昔話から、質問大会に至るまで、幅広い内容が繰り広げられたのだが、その中で、過去に行われたプライベートライブで、メンバーがそれぞれ別の楽器を持って演奏したことがあったというエピソードを紹介。ならば、今日もやってみようか、ということで、Let's Part Change!!

メンバーは、以下の通り!

  • Drums: 並木晃一
  • Bass: 森藤晶司
  • Keyboard: 斎藤昌人
  • Guitar: 熊丸久徳
  • Guitar: 松前公高

何と豪華な、ツインギター構成!
そしてお送りするのは、Blind Spotのスタンダードナンバー。

07. Spece Harrier Main Theme (スペースハリアー:パートチェンジ版)

Blind Spot祭り・パートチェンジ版

一言ではとても語りつくせない、内容の素晴らしさ。
遅いテンポに、よたよたな演奏で収拾がつかなくなり、終いには途中で演奏が終了してしまうありさま。会場は、爆笑という言葉ですら物足りなく感じるほどの笑いと涙に包まれた。熊丸さんのあまりに単調なギター演奏に、斉藤さんいわく「(熊ちゃんのギターで)なぜかミンミン、セミが鳴いてる」。

同じパートチェンジするにしても、もっと巧く演奏できるパートの割り振りはあったはずだが、敢えてそうせず、面白さを追求した点に、今回のチャレンジ(?)の意味がある。プロのミュージシャンでも、畑(楽器)が異なると、これだけシロウトっぽくなるのか、と感じさせる演奏の姿は、多くのアマチュアミュージシャンに勇気と自信を与えたに違いない。S.S.T.BAND〜Blind Spotを通じて、同バンドのライブで、史上最高に笑った時間であった。

このままではイカンということで、正規のパートに戻し、あらためてスペースハリアーを……と、イントロが終わったところで、前回のBlind Spotライブでもゲストボーカルを務めた、小林楓嬢が登場。てっきり、スペースハリアーのボーカルバージョンを歌うのかと思いきや、どうも様子が違う。聴こえてきたのは、なんと!

08. Space Harrier イントロ 〜 チェリーブ○ッサム (松田S子、Guest Vocal:小林楓)

Blind Spot祭り・小林楓嬢登場

かねてから曲の展開やフレーズが似ているとされてきた2曲が、ついに夢のコラボレーション。メインは80年代のアイドルソングだが、イントロとエンディングはしっかりハリアーという、まさに一夜限りの夢の競演……いや、曲演。それにしても、この娘、ノリノリである。

なお、曲名については、コメントにもいただいたとおり、一部懸念アリとのことで、伏字とさせていただいた。それにしてもS子って、やな伏せ方だな。

ふざけ過ぎたね、ちゃんとセガの曲やります。セガの曲、演るよ!
……という、思わせぶりなフリとともに始まった曲が、こちら。

09. 若い力 (セガ社歌、Guest Vocal:小林楓)

セガの社員なら誰でもそらで歌える……かどうかは知らないが、れっきとしたセガの社歌。
この曲、実は私は初聴。元の社歌は、当然真面目に坦々と歌い上げる曲調で、今回演奏されたのは、セガ ハード・ガールズと呼ばれる、セガの歴代ハードを擬人化したキャラクターたちが歌った、いわばハードなアレンジバージョン。歌っている楓嬢、やっぱりノリノリである。

紅一点がステージにいるうちに……と思ったかどうかは知らないが、ここで、以前から予告の在った、最初で最後の(?)大抽選大会〜。どんどんひゅーひゅーぱふぱふ〜。

ライブ中は、時間が押し気味だったこともあって、駆け足で進行したが、このレポートも、かなり間延びし始めてきたので、商品だけざっとご紹介。

  • ☆[CD] ツインビー・ボーカルボム
  • ・[CD] 少女義経伝
  • ・[CD] 少女義経伝(2)
  • ☆[CD] スーパーハングオン
  • ☆[CD] セガ・ゲームミュージックVol.1(再販版)
  • ☆[CD] 悠久音楽祭
  • ☆[PS] 悠久幻想曲
  • ・[CD] キリーク・ザ・ブラッド サントラ
  • ☆[CD] F1エグゾーストサウンド1991
  • ☆[CD] メガセレクション
  • ★[CD] Super Sonic Team
  • ☆[CD] ハイパードライブ
  • ☆[CT] ゲームミュージックライブ'93夏 公式海賊版
  • ・[ETC] キルミーベイベー Tシャツ
  • ・[ETC] 松前DTM入門書
  • ・[ETC] 松前シンセサイザー入門書
  • ・[ETC] 森藤16Bit帽子
  • ・[DC] チューチューロケット
  • ・[ETC] 熊丸ドラムスティック
  • ・[ETC] 熊丸ギターピック
  • ・[VHS] ゲームミュージックフェスティバル'90
  • ☆[ETC] ゲームミュージックライブ電撃'93 パンフレット
  • ・[ETC] 日本酒 剣菱
  • ・[ETC] 新潟こしひかり

ちなみに、一番下の4つは、いずれもメンバーのサイン入り。ステージ上で直接贈呈が行われた。リストにおける☆マークは、持っているので当たらなくて良かったアイテム。★マークは、持ってるけど当たっちゃったアイテム。というわけで、『Super Sonic Team』のCD、当たりました。開封してメンバーにサインをお願いしようかとも思ったのだが、開封する勇気がなかった……。

Blind Spot祭り・大抽選会Blind Spot祭り・大抽選会

なお、大抽選会のあと、「私もあったんだ……」と、一度引っ込んだ楓嬢が持ってきたのは、なんとバースデーケーキ。大将こと、松前氏は、6月13日にお誕生日を迎えたのであった。おめでとうございま〜す。
ということで、写真はケーキをもらってニッコリ顔の松前氏。
誰ですか? 「じゃあこれも抽選で……」とか言ってるのは!

第三部:定番ゆえの省略っぷり

ここからはもう、定番どころのナンバーが、どんどん、ドドンと炸裂。

10. Tachyon (BLIND SPOT)
11. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)
12. Thunder Blade Medley 〜 Drums Solo 〜 Base Solo (サンダーブレード)

Blind Spot祭り・ベース&ドラムソロ

サンダーブレードメドレーは、5人体制になってから初めての演奏。言われてみれば、確かにそうかも。
ドラムソロ〜ベースソロは、他のメンバーにとっては休憩時間になるのだけど、皆、引っ込んでからなかなか出てこないから、困ったもの。体力の回復が追いついていないのか、あるいはめんどくさくなっているのか(コラ)。

13. Magical Sound Shower (アウトラン)
14. Like The Wind (パワードリフト)

最後は、定番も定番、ド定番。
ただ、光吉トリビュートあたりのテンションと比べて、かなりしのぎやすい演奏になっている……のは、私の見方が穿ちすぎだろうか。いや、パワードリフトの演奏で死にそうになられても困るけど。

というわけで、予測不能の全14曲は、これにて終了。
さて、「S.S.T.!!」「ほぼ!!」を叫びながら、次を予想しましょうかね。

アンコール:見せ場、聴かせ場は、最後の最後に

さて、アンコール。
ラストは、十中八九、アフターバーナー。
となると、おそらくあるだろうもう一曲が何か、というところに想像が膨らむ。

『Rush a Difficulty』(ターボアウトラン)か。
はたまた『Final Take Off』(アフターバーナー)か。

しかし、並木さんは、ここでも我々の予想を(いい方に)裏切った。

ゲストは一人とは言っていない!
そして、このアンコールにおよんで、アンコール限定のゲストが登場!
現れたのは、先週ライブを終えたばかり、ゲーマデリックのリーダー・MARO!!

仙人もかくや、というほどの口髭を蓄えた氏とともに、会場に聞き覚えのあるフレーズが流れてくる。このイントロは……、そしてよもやこのメンバーで聴くことになるとは……、そう、ゲーマデリックの看板ナンバーだ!

Enc01. Vapor Trail (空牙、Guest Guitar:MARO)

Blind Spot祭り・MARO氏登場

先週のゲーマデリックライブに参加できなかったワタシにとって、このサプライズは嬉しさ倍増。Blind Spot(旧S.S.T.BAND)のメンバーが、矩形波倶楽部やゲーマデリックのナンバーを演奏するという光景に、よもやS.S.T.解散から20年以上経った、このタイミングで遭遇できる、この状況、感涙という二文字をおいて、ほかにはあるまい。

で、最後はやっぱり、コレっきゃない、やるっきゃない。

Enc02. After Burner (アフターバーナー、Guest Guitar:MARO)

Blind Spot祭り・異色のツインギター

曲の確認に没頭するあまり、電車を乗り過ごしたというMARO氏の参加で、Blind Spotは束の間のツインギター復活状態に。曲については、もはや説明不要だと思うし、ここで書くネタも尽きたので、割愛。ゲーマデリックばりに『アツクテシヌゼ!』


こうして、Blind Spot祭りは幕を閉じた。
演奏曲数、全16曲。
数だけ見ると、いつもよりも少ないかもしれないが、内容の充実度においては、従来に勝るとも劣らないものとなった。演奏内容、選曲もさることながら、企画の勝利と言ってもいいかもしれない。『Blind Spot祭り』の名にふさわしい、バラエティに富んだステージとなった。

特に、他のバンドの曲を丸々演奏したという意味は、大きい。
もちろん、許諾関係の問題はあるにしても、S.S.T.BAND時代では不可能だった、さまざまな可能性が見えてくる。

ライブの最中でも発表があったが、すでに次回のライブが、東京は11月28日(土)、大阪は11月21日(土)に決定している。そして、こちらに向けても、すでに新たなネタ……いや、新たな曲の仕込みが始まっているそうで、実に楽しみなことである。

とはいえ、メンバーの皆さん、それぞれいいお年になってきているのも事実。
なにとぞ体に無理のない程度に、元気な状態で、次のステージを見せていただきたい。

メンバーはじめ、関係者のみなさま、お疲れ様でした。

 

Blind Spotライブ@六本木BeeHive セットリスト(2015年6月19日)

  • 01. Memories of a Summer Island (矩形波倶楽部)
  • 02. Quartet Theme (カルテット)
  • 03. Tetremix (テト●ス)
  • 04. Born Out (ストライクファイター)
  • 05. Reckless Running (セガラリー・チャンピオンシップ)
  • 06. Time Attack (GPライダー)

<トークショー&質問大会>

  • 07. Spece Harrier Main Theme (スペースハリアー:パートチェンジ版)
  • 08. Spece Harrierイントロ 〜 チェリーブ○ッサム (松田S子、Guest Vocal:小林楓)
  • 09. セガ社歌・若い力 (Guest Vocal:小林楓)

<大抽選大会>

  • 10. Tachyon (BLIND SPOT)
  • 11. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)
  • 12. Thunder Blade Medley 〜 Drums Solo 〜 Base Solo (サンダーブレード)
  • 13. Magical Sound Shower (アウトラン)
  • 14. Like The Wind (パワードリフト)

<アンコール>

  • Enc01. Vapor Trail (空牙、Guest Guitar:MARO)
  • Enc02. After Burner (アフターバーナー、Guest Guitar:MARO)
posted by たいにー at 00:44 | Comment(7) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年02月11日

Blind Spot ライブ@吉祥寺Star Pine's Cafe 本レポート・後編

前半戦レポートはこちら

予想だにしなかった帝都の世界、夢の世界

往年のゲームミュージックフェスティバルを思い起こす、そんな要素があちこちに散りばめられた前半戦も終わり、舞台は後半戦へ。

最初の段階から『マニアックな選曲がある』という予告が並木さんからなされていたのだが、いよいよそのベールを脱ぐときが来た。

まず、その下準備として、ゲストがご登場。昨年秋の『アツクテシヌゼ』イベントで、販促会場の売り子も務めた、シンガーソングライターの小林楓さんだ。

元々は、「Blins Spotで歌モノをやろう」というところから話が始まったのだが、誰がボーカルをと務めるかというところでテストしたところ、大将(松前氏)判断で、全員不合格(!)。じゃあ、誰か入れようということになり、小林楓嬢に、白羽の矢が立った……ということのようだ。彼女はすでにソロで活動しているアーティストで、そのプロデュースをしているのが、斉藤さんなのだ。

紅一点をステージに構え、何をやるのか。
その選曲は、おそらく誰もが想像すらしていなかった、そしてイントロですぐに分かる、アノ曲だった!

10. 檄!帝国華撃団 (サクラ大戦)

  • from『檄!帝国華撃団全集』
  • from『サクラ大戦 帝撃歌謡全集』
  • from『セガコン 〜THE BEST OF SEGA GAME MUSIC VOL.2』……ほか

このゲーム、発売は確かにセガだ。このバンドのコンセプト(セガ・ゲームミュージックのアレンジ演奏)にもまったく反していない。だが、これはまさに度肝を抜かれた。

S.S.T.BAND時代の『それいけ!ココロジー』以来、21年半ぶりの同バンドボーカル曲(B-univ時代を除く)。仕掛け人は、どうやら森藤氏のようで、他のメンバーを説き伏せたと言っているところからも、いかにこのバンドらしくない曲かが分かる。

2000年の頃だっただろうか、当時、声優ブームの流れに乗って(?)それなりにヒットした『悠久幻想曲』の出演声優を一堂に集めた『悠久音楽祭』なるコンサートイベントが開催されたことがある。

このときのバックバンドが、準S.S.T.BANDともいうべき布陣だった。並木さん、松前さん、熊丸さんに、ファンキーK.H.こと林克洋さん(『悠久幻想曲』シリーズのメインコンポーザー、セガ時代には『カルテット』や『S.D.I.』などの作曲を担当)も演奏に参加していたのだが、すさまじい違和感を感じたのを、今でも思い出す(ワタシは歌ってる人ではなく、後ろのバンドメンバーばかりを見ていた)。

今回の檄帝は、これと同等、あるいはそれ以上の衝撃を感じた。
これまで想像も及ばないどころか、あり得ない組み合わせだと思っていたからだ。

曲自体は、CMにも使われていただけに、多くの人が知っていただろう。マイクを取った小林さんは、歌はもちろんのこと、オリジナルを歌う横山智佐さんの振り付けもバッチリマスターして、手狭なステージを一人躍動した(演奏前から、森藤さんがフロントの二人に「邪魔だからどいてください」とスペースを空けさせていた)。

本来なら、オリジナルのキャラである真宮寺さくらのコスプレで登場するべく、衣装も手配済みだったのだが、この日には間に合わなかったらしい。大坂の皆さん、そのお姿はいかがであっただろうか。

サプライズは、これだけではなかった。
もう一曲……というからには、ボーカルがもう一曲ということになるが、これも我々の予想がおよびもつかないチョイス。多くの名作を輩出してきた『SONIC TEAM』の作品の中でも、今なお多くのファンを持つ、あの名作からだ!

11. Dreams Dreams (NiGHTS)

  • from『セガサターン「NiGHTS」オリジナル・サウンドトラック』
  • from『Power Play -BEST SONGS FROM SONIC TEAM-』
  • from『セガコン 〜THE BEST OF SEGA GAME MUSIC VOL.2』……ほか

Blind Spot、およびS.S.T.BANDからは、最も縁遠いような気がする『ファンタジー』。全編英語歌詞の曲だが、その世界を、小林さんが見事に歌い上げた。私も一時期、カラオケで歌いたいがために、必死に歌詞を覚えた甲斐を、よもやこのタイミングで実感できるとは思いもよらず。

この小林さん、調べてみたら私と同郷(新潟県出身)なのですね。
新潟にも、こんなパワーのある方がいたんだ……。いまさらですが、Blind Spot同様、応援してまいります!

ベーシストの本懐、ここにあり

ひとしきり熱狂した(なぜかこれまでで一番盛り上がった)のちは、森藤氏(Key.)と斎藤氏(Bass)だけがステージに残り、斎藤氏の前には、大がかりなウッドベース(コントラバス)が登場。もちろん、アノ曲だ。

12. Blue Moon (S.D.I.)

  • from『GAME MUSIC FESTIVAL 〜SUPER LIVE '92〜』

並木さん曰く「この日のために15,000円で調達した」ウッドベースは、かなりの存在感。1992年の初演奏以降、この曲は基本的にフレットレスベースで演奏されていたのだが、斎藤さん曰く、『Blue Moon』はウッドベースで演奏してみたかったとのこと。落ち着いた雰囲気に、念願叶ったベーシストの想いが重なり、会場からも自然と拍手が湧く。

ウッドベースはこれにてお役御免となったが、ベースのひのき舞台はまだまだ続く。
というか、このバンド(の演奏する曲)はベースの負担が大きいものばかりという気もするが。

13. Defeat (ギャラクシーフォース)

  • from『GALAXY FORCE -G.S.M. SEGA 1-』
  • from『MEGA SELECTION -G.S.M. SEGA-』
  • from『BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜』

14. Hyper City (ストライクファイター)

  • from『STRIKE FIGHTER -G.S.M. SEGA-』
  • from『GAME MUSIC FESTIVAL 〜SUPER LIVE '92〜』

スピード感のある曲が多いセガ体感ゲームシリーズの中にあって、『ギャラクシーフォース』は、宇宙の奥深さや重厚感が漂う異質の作品。その中でも『Defeat』は、ベースの低音が映える曲だ。この良さは、若いときには分からなかったものだ。

そして『Hyper City』。これも一応、メドレー曲なんだよね(『Hyper Hopper』〜『K-City』)。ま、あまり気にしないでおこう。今回のライブは、リズムソロのコーナーがなかったこともあって、この曲のベースソロ vs ドラムソロの戦いは、リズム隊最大の見せ場。

ここからは、もう一気に仕上げ。
全着席で、各人のスペースがやや手狭だったため、立ち上がるのを躊躇していた観客衆も、熊ちゃんの「立たせてみせるよ!」という、聞きようによっては卑猥なひとことと、次の曲のイントロで、一斉に全員起立!

15. Tachyon (BLIND SPOT)

  • from『BLIND SPOT』
  • from『TACHYON』
  • from『BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜』

16. Sword Of Vermilion (ヴァーミリオン)

  • from『HYPER DRIVE -G.S.M. SEGA 4-』
  • from『MEGA SELECTION II -G.S.M. SEGA-』

17. Outride a Crisis (スーパーハングオン)

  • from『Super Hang-On 20th Anniversary Collection』

いずれの曲も、演奏者、観客ともに、イントロを聞いただけでどうなるか、どうするかが分かる曲たち。『Tachyon』はギターのサウンドに胸が高鳴り、『Sword of Vermilion』お約束のキメキメは、もはやBlins Spot伝統芸能の域。比較的新参の『Outride a Crisis』は、よもやラストを飾るまでに出世するとは。コトバ不要で一気に駆け抜けた3曲であった。

『Tachyon』は、別記事にもある通り、F1ドライバー、ゲルハルト・ベルガーのウィナーズテーマとして、彼が優勝した際にテレビで流れた。連絡していただければ、冒頭でメディアに登場した映像の蔵出し集に加えるべく、このときの映像をお渡ししたのに……というのは、今となってはあとの祭り。

さあ、次はアンコールだ。
なにせ、最初の段階でネタばれしちゃった『アノ曲』、まだ演ってないしね。

Back to THE 1990s

毎度おなじみ、

「S.S.T.!!(ほぼ!!)」
「S.S.T.!!(ほぼ!!)」

のオリジナリティあふれるアンコールに応え、再登場するメンバーたち。
そして、シーケンサーから流れる、どこか聞き覚えのあるリズム。
その瞬間、ステージは1990年8月25日、日本青年館のあの瞬間に戻った。

18. Power Drift Medley (パワードリフト)
(Adjustment Mind 〜 Poker Face 〜 Side Street 〜 Silent Language 〜 Like The Wind)

  • from『POWER DRIFT & MEGA DRIVE -G.S.M. SEGA 2-』
  • from『S.S.T.BAND LIVE!』
  • from『MEGA SELECTION -G.S.M. SEGA-』
  • from『MEGA SELECTION II -G.S.M. SEGA-』
  • from『BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜』

ゲームミュージックフェスティバル'90、S.S.T.BANDのアンコールナンバー。
その内容と楽曲、構成、ほぼ同じ形で、この曲は再現された。

最初の『After Burner Medley』が、オリジナルに『Red Out』が追加された構成となっていたが、こちらはまごうことなき、完全コンパチ構成。GMTLで30曲メドレーに入っていた『Artistic Traps』(Eコース)が入らなかったのは残念だが、そんなことは、もはやどうでもよい。永遠にビデオやCDでしか訊けないと思っていたパワドリメドレーは、今、現実となって、目の前で再現されたのだ。

で、ようやく最後ですな。
最初に予告(?)した通り、トリはいつものコレでござい。

19. After Burner (アフターバーナー)

  • from『GALAXY FORCE -G.S.M. SEGA 1-』
  • from『MEGA SELECTION -G.S.M. SEGA-』
  • from『AFTER BURNER -G.S.M.1500-』
  • from『S.S.T.BAND LIVE!』
  • from『BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜』

GMF'90の再現という点でいくなら、
「そして最後のナンバーはぁ、おなじみの『あふた〜ばぁなぁ〜』」
というセリフが、あってもよかったかもしれない。

思えば、必ずと言っていいほど演奏している『After Burner』だが、唯一、1992年のGMF’92では、演奏されなかった。これが虫の知らせだったのか、翌年のGML電撃’93では、事実上の解散に至っている。魔よけの意味を込めて、Blind Spotには、この曲を演奏し続けていただく必要があるかもしれない。

こうして全19曲。
終盤は、メンバーだけでなく、観客までもが汗だくとなった熱狂のステージ。
その熱さは、外に出たとき、真冬の寒風が心地よいとさえ思えるほどに、高まっていた。

Blind Spotに秘められる古くて新しい可能性

プレレポートでも書いた通り、今回のライブは、随所にS.S.T.BAND最盛期である1990年代をほうふつとさせる演出が見られた。

冒頭の特別映像は、その懐古感を仰ぐのに十分だったし、アフターバーナーとパワードリフトの各メドレーは、当時の音源から(おそらくは森藤さんが)譜面を起こしなおして、リテイクしたと思われる。あの当時、学生だったことや、地方に住んでいたこともあって、ライブに行きたくても行けなかったワタシのような境遇のファンにとっては、涙なくしては語れないステージになったに違いない。

また、小林楓嬢を迎えての企画コーナー(?)では、奇想天外な選曲で、ファンの意表を突くという荒業もやってみせた。バンドとしての幅の広がりを感じるとともに、変なこだわりさえなくせば、セガサウンドにはまだまだ珠玉の名曲がたくさんあることを、再認識させられた。

とりあえず、これまでのBlins Spotライブの中でも、1、2を争う、満足喉の高いステージであったことは、間違いない。Blind Spotメンバー、ゲストの小林楓さん、そしてライブ開催に尽力されたスタッフの方々には、あらためて御礼を申し上げたい。

さて、このタイミングで『次』を語るのは、少々野暮かもしれないが、それでも期待してしまうのが、人の性というもの。バンドの方でも、カルテットの演奏や『Blue Moon』(S.D.I.)のスタジオ録音に意欲的なツイートがあったりと、今後の展開に期待を持たせてくれる。

あとは、『Blue Moon』と『Last Wave』に続く、新しいスローナンバーの開拓も希望してみる。具体的な提案としては、『Lake Side Memory』(スペースハリアー)や『Victory Way』、『Hot Snow』(いずれもファンタジーゾーン)あたり、いかがでしょうか。暇があれば、押し入れからSC-88Proを引っ張り出して、自分でアレンジしたいくらいだが……。

ところで、最初に予告してた写真撮影タイムは?
(「忘れてごめんなさい」 by Pretty "Mickey" Kouichi)

Blind Spot 吉祥寺Star Pine's Cafe ライブ セットリスト (2015年2月7日)

  1. After Burner Medley (アフターバーナー)
    (Maximum Power 〜 City 202 〜 Super Stripe 〜 Red Out 〜 Final Take Off)
  2. Wave Motion (BLIND SPOT)
  3. Time Attack (GPライダー)
  4. Wilderness (ゴールデンアックス)
  5. Bottom Funk (BLIND SPOT)
  6. Magical Sound Shower (アウトラン)
  7. Passing Breeze (アウトラン)
  8. Opa-Opa! (ファンタジーゾーン)
  9. Bonanza Bros. Medley (ボナン・ザ・ブラザーズ)
    (摩天楼のテーマ 〜 ボナンザ兄弟仁義 〜 摩天楼のテーマ 〜 ボナンザ・ゴーゴー)
  10. 檄!帝国華撃団 (サクラ大戦)
  11. Dreams Dreams (NiGHTS)
  12. Blue Moon (S.D.I.)
  13. Defeat (ギャラクシーフォース)
  14. Hyper City (ストライクファイター)
  15. Tachyon (BLIND SPOT)
  16. Sword Of Vermilion (ヴァーミリオン)
  17. Outride A Crisis (スーパーハングオン)

<アンコール>

  1. Power Drift Medley (パワードリフト)
    (Adjustment Mind 〜 Poker Face 〜 Side Street 〜 Silent Language 〜 Like The Wind)
  2. After Burner (アフターバーナー)
posted by たいにー at 22:42 | Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Blind Spot ライブ@吉祥寺Star Pine's Cafe 本レポート・前編

大阪ステージも終わったと思うので、そろそろ本レポート。
よろしくお願いします!

特別映像と共に振り返る昭和の時代

冬深まる2月。
『天気に恵まれた』
と書かれたBlind SpotのTwitter投稿をあざ笑うかのように、夕刻には小雨がちらつき、寒さも度を増していく。

吉祥寺 STAR PINE'S CAFE

この日の会場(吉祥寺Star Pine's Cafe)は、ライブハウスでありながら、なんと全員着席。
出演者と共に高齢化が進む参加者年齢層を考えると、これは大変ありがたい。特に今回の会場は、いくつかの座席ごとにテーブルも配置され、飲食しながらライブ鑑賞ができるスタイル。

ライブに先立って、スクリーンに映し出されたのが、メンバー特製の特別映像。
その内容は……

S.S.T.BANDが、さまざまなメディアに登場した、その映像を一手に集めたもの。
『メガドライブ・スパークリング1989』ライブツアーの観覧募集CM、およびそのステージの映像、JR東海から発売された新幹線ビデオのBGMとしてS.S.T.BANDの楽曲が使われている映像、ゲームミュージックフェスティバル初開催(1990年)をとりあげた、TBS朝の情報番組の特集映像……etc, etc。

これらの実にレアな映像集が一通り流れたのち、スクリーンが上がり、バンドメンバー登場。謎のイントロから始まったのは、直前に紹介されたGMF'90、そのオープニングを飾った、あのナンバーだった!

1. After Burner Medley (アフターバーナー)
(Maximum Power 〜 City 202 〜 Super Stripe 〜 Red Out 〜 Final Take Off)

  • from『SUPER SONIC TEAM -G.S.M. SEGA 3-』
  • from『MEGA SELECTION -G.S.M. SEGA-』
  • from『S.S.T.BAND LIVE!』
  • from『AFTER BURNER -G.S.M. 1500-』

CD(スタジオ録音)版の『Maximum Power』は、どうにも迫力に欠けるのだが、やはり生音の威力は違うね〜。その後の『City 202』〜『Super Stripe』、そして斎藤氏のベースソロへと続く流れは、GMF'90のそれと同進行。

違ったのは、この後に『Red Out』が入ってきたこと! そのあとの『Final Take Off』を含め、他が予想通りの展開だっただけに、唯一の既定路線外となる展開は、ワタシの意識を完全に置き去りにしてしまった。

オープニングトークは、年明け最初のライブということで「あけましておめでとうございます」から始まったかと思いきや、餅の食べすぎで太ったネタ。そこからなぜか、やたら斉藤さんをハゲハゲ口撃する並木さん。

その斉藤さんは、この日は観客全着席のステージということで、やや拍子抜けのご様子。
「ずっとこれでいくの? 最後のアフターバーナーまで行くの?」
「あっ、最後(の曲名)言っちゃった!」

と、一曲目を終わった時点で、ラストナンバーをネタばらしする、かつてない展開。まあ、皆、分かっていることだとは思うので、さほど気にすることではないし、斉藤さんも別段引きずる様子はナシ(計算ずく?)。

事前にTwitterでも告知されていた通り、いつものライブと同じよう、今回も撮影タイムが設けられるとのことで、皆、おのおののカメラをスタンバイOK。その声がかかるのを待つ。

まずはステージを進めよう。

ハードナンバーは体力のあるうちに?

2. Wave Motion (BLIND SPOT)

  • from『BLIND SPOT』

3. Time Attack (GPライダー)

  • from『FORMULA -G.S.M. SEGA 5-』
  • from『MEGA SELECTION II -G.S.M. SEGA-』

アルバム『BLIND SPOT』のオープニングナンバー、通称『バカの曲』(詳細は以前のレポートを参照あれ)と呼ばれる『Wave Motion』。

そして3曲目が、意外&狂喜の『Time Attack』。
以前の記事でもぜひ演奏してほしい一曲として挙げていたこの曲が、何の前触れもなく演奏されたことに、2秒ほどついていくことができなかった(私は予想外に嬉しい曲が流れてくると、こういう反応を起こす)。

非常にノリのいい曲で、かつてラストを務めたこともあるナンバー。それだけに、この早い段階で演奏されるのも、ある意味意外。テンポが速く、演奏者泣かせの曲というのは、アルバム発表の頃から言われてきた話だが、20年以上経って、並木さんから出てきた言葉は、

「50過ぎのじじぃに、『Time Attack』はキツイ」

だった。しかも、オリジナルのテンポよりも幾分速いとのこと。首謀者は熊ちゃん。リズム隊は速くしたくなるし、速くなっちゃうんだよねぇ。しかしなるほど、3曲目での登場は、このハードナンバーを後半に持ってきたくなかった、ということなのだろうか(深読みしすぎ?)。

毎度のごとく、トークがぐだぐだになりがちなところは、

松前「そろそろ、次の曲いきましょう」
熊丸「いきますッ! 1, 2, 3, 4……」

と、バンドの良心回路がきっちり方向修正。
もっとも、この二人を良心回路と呼ぶのは、他のメンバーが黙っていないかもしれないが……。

4. Wilderness (ゴールデンアックス)

  • from『HYPER DRIVE -G.S.M. SEGA 4-』
  • from『MEGA SELECTION II -G.S.M. SEGA-』
  • from『S.S.T.BAND LIVE!』

5. Bottom Funk (BLIND SPOT)

  • from『BLIND SPOT』

コアなファンは存在するものの、ゲームの知名度からすると、よくぞ曲がここまで生き延びているなあ、と感じずにはいられない『Wilderness』。Blind Spot結成後は、ほぼ毎回演奏されているこの曲、私自身も、実は再結成後に好きになったという、なかなか異色の曲だったりする。

Bottom Funk』は、Blind Spotの中盤を支えるミディアムテンポの曲として、今では貴重な存在。とはいえ、収録アルバムや試聴機会が、他の曲に比べて少ないのが難点か。渋井ナンバーではあるが、万人受けする曲でもなさそうだし。

Blind Spotにもあったラテンの香り

ここからは、若干『ゆるめ』のナンバーが続く。
ゆるいとは言っても、いずれもS.S.T.を代表する名曲だ。

6. Magical Sound Shower (アウトラン)

  • from『S.S.T.BAND LIVE!』
  • from『GALAXY FORCE -G.S.M. SEGA 1-』
  • from『OUT RUN -G.S.M. 1500-』
  • from『MEGA SELECTION -G.S.M. SEGA-』
  • from『BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜』

7. Passing Breeze (アウトラン)

  • from『OUT RUN -G.S.M. SEGA-』

8. Opa-Opa! (ファンタジーゾーン)

  • from『MEGA SELECTION -G.S.M. SEGA-』
  • from『BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜』

9. Bonanza Bros. Medley (ボナン・ザ・ブラザーズ)
(摩天楼のテーマ 〜 ボナンザ兄弟仁義 〜 摩天楼のテーマ 〜 ボナンザ・ゴーゴー)

  • from『MEGA SELECTION II -G.S.M. SEGA-』

今回の会場はオール着席だったわけだが、席に座ってドリンク片手に聴く、というシーンにちょうどいい4曲。

Magical Sound Shower』と『Passing Breeze』については、特に解説も不要だろう。私も書くネタが尽きてしまった。『Passing Breeze』の原題が『Passing Wind』で、これが『おなら』という意味だったためにタイトル変更を迫られた……という話も、ここを読んでいらっしゃる方にはイマサラ話だろうし。

Opa-Opa!』は、私のライブ初体験曲。途中にショップのフレーズを織り交ぜる、オリジナルアレンジとほぼ同様の構成。合間合間に松前さんのホイッスルが甲高くこだまする。気分はカリブのリゾートビーチだ。

Bonanza Bros.』、こちらもワタクシ、ライブ初体験。
この曲はGMF'91での初出時のイメージが非常に強い。演奏中、曲に合わせ、並木氏&斎藤氏がステージ上でケンケン走りをするなど(当時『観る側』だった森藤さんも、このネタに触れてましたね)、それまで硬派一辺倒と思われていたS.S.T.BANDに、コミックバンドの風を吹き込んだ一曲である。

ここまでが、ある意味、前半戦。
そして後半戦では、思いもよらない展開が、我々を待ち構えているのである。

というわけで、後半戦レポートへつづけ!

posted by たいにー at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年02月08日

Blind Spot ライブ@吉祥寺Star Pine's Cafe プレレポート(本編は後日掲載予定)

2月7日のBlind Spot@東京・吉祥寺ライブ、無事に終わりもうした。

詳しいレポートは、セットリストが被ったり、ネタバレの関係もあることから、大阪のブラ×ジャーナイト(Blind Spotと古川もとあき with BOYAGERのジョイントライブ)が終わった後で、アップしようと思う。

少しだけ書いておくと、今回のライブ、私にとっては

Back to the 1990s

という感じだった。
あの頃、地理的にも経済的にも、行きたくても行けなかったS.S.T.BANDのライブに、25年越しで参加した、あるいはあの頃にタイムスリップした、そんな感覚を覚えたステージだった。

順当にいけば、ライブレポートは2月11日の夜あたり(?)に掲載の予定。
それまでに、なんとか記憶とメモと興奮の余韻を総動員して、字面にまとめておこうと思う。
それまでは、過去の拙作Blind Spotライブレポートで、お茶濁しを……

以下は、大阪公演の内容を公式サイトより引用。

Blind spot & 古川もとあき with VOYAGER
高槻ブラ×ジャーナイトフィーバー!2015

チケット前売り4000円、当日4500円
開場16:00、開演17:00
終演20:00予定

チケットに関しては、基本的には、予約を受付後に入金順の整理番号となります。
プレイガイドでの扱いは有りません。オールスタンディングではなく、前方50席用意して、後方立ち見で、キャパ180〜200になるそうです。

会場: MUSIC SQUARE 1624 TEIJIN (大阪府高槻市)

大阪のステージに参加される方は、是非楽しんで!

※後日註
レポート、アップりました。

posted by たいにー at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年09月10日

SPINOUTS 2014 アツクテシヌゼ・レポート(3)〜ゲーマデリックの復活、変化、その先には……

ヘラクレスファンの心を揺さぶったSaint☆Peach & Two Muse

本レポートのメインは、あくまでゲーマデリックだったが、その前に出演した『Saint☆Peach & Two Muse』について、少し触れておきたい。

せいんと☆ぴーちこと、桃井聖司氏と、Two Museと称した女性コンビ(ボーカル:岡村麻未さん&フルート:山本葵さん)のユニットが、懐かしの『ヘラクレスの栄光』を奏でた。

ワタシは同シリーズのIII、およびIVしかプレイしたことがないのだが、シリーズのテーマ曲ともいえる『勇気ある者たちへ』は、今も耳に残っている。力強さを感じさせるメロディが、岡村さんのボーカルと山本さんのフルートの音色に包まれて、幻想的な色を帯びる。

(筆者註)
ゲームミュージックフェスティバルなど、90年代のゲーマデリックライブに参加したことのある人はご存じかもしれないが、ゲーマデリックは当時、ライブの直前に自社のゲームを題材にした自作のムービーを上映するお約束があった。

この中で『ヘラクレスの栄光III』がテーマになったことがあるのだが、『不死身の主人公』という要素を表現するのに、『高いところから落ちても』というメッセージとともに、塔から飛び降りるゲーム中の画像が流れた後に、おっさんが一人タバコをふかしながら『死にません』というシュールな映像が流れる……私にとっての当時の『ヘラクレス〜』のイメージは、申し訳ないがこれがすべてだった(のちにゲームをプレイして、印象が180度変わることになる)。


これだけではなく、続編『ヘラクレスの栄光IV』で流れる『ぜんぶ好き』という歌(当時、スーパーファミコンに歌わせるのが流行ってました)を、生歌で聴けるなんて!
いや、長生きはするもんだ。

桃井氏の二人を見守る先生っぽさも滲み出て、非常に温かみのあるステージとなった。
『ヘラクレスの栄光』を奏でるには、ピッタリの三人だったと言えると思う。

MR☆KはTATi&GOLDとして新境地へ

今回のライブ直前、こんなツイートが密かに物議を醸していた。

MR☆K氏の、事実上の脱退宣言ともとれるツイートだ。
これを見て、私はてっきり、今回のライブがMR☆K引退記念を兼ねた、ボーカル中心のステージになるのではないかと予想していた。

ところが、蓋を開けてみれば、内容は真逆だった。
MR☆Kの参加曲は、最初の2曲と、アンコールのおまけリプライズのみ。
おなじみの『WALK LIKE SUPER COP』や、「MAROのギターはカッコいい!」などのフレーズでメンバー紹介用の恒例ナンバーとなった『LIFELINE OF NEWYORK』など、主要ボーカル曲も軒並みナシ。

その一方で、こんな同氏のツイートも(ライブ前に)あった。

『GAMER'S DREAM』は、『ダンクドリーム』というNEO・GEO用バスケットゲーム曲のボーカルアレンジ版。ゲーデリボーカルの中では貴重な『聴かせる』メロウナンバーである。

この曲をTATi&GOLD、ゲーマデリック、どちらで演るつもりだったのかは分からないが。
聴きたかった。是非聴きたかった。

この曲と『RAIN』は、ゲーマデリックのテイストとはちょっと毛色の違うボーカル曲で、私は今でも頻繁に聴いている。果たして、再び生歌を耳にする機会は訪れるのか……。

しばしの潜伏期間、そしてその先にある新たなゲーマデリック像

今回のライブは、昨年の復活第二ステージとなった渋谷ブエノスでのソロライブと同じ、9月7日だった……というのは、後から気づいた話。そうか、もう一年になるのか。

さて、今回のMR☆K氏の離脱が事実だとすると、今後のゲーマデリックの活動にも大きな影響を及ぼすのは明白だ。ゲーマデリックがとるべき道は、

  • 新たなボーカリストを加え、これまでの路線を踏襲する
  • 現メンバーだけでインストバンドの路線を突っ走る

の二択となる。

ただ、ボーカリストの代役を立てるには、このバンドにおけるMR☆Kの存在が、あまりに大きくなり過ぎた。こういう書き方は失礼かもしれないが、他社のバンドに比べてヒットゲームに恵まれなかったゲーマデリックにとって、その良質な楽曲・演奏とともに、MR☆Kのパフォーマンスは、他のバンドと肩を並べる上で、大きな要因になっていたと思うのだ。

ATOMIC氏のMCでも語られた通り、半信半疑で再スタートを切ったゲーマデリックは、思いのほか周囲の反応が良いとのこと。 と同時に、しばらくの間、ライブ活動は控えるという発言も、同氏の口から飛び出した。

と言っても、これは活動しなくなるというのではなく、あくまで胎動期間。すなわち、一年間かけてリハビリを行ってきたゲーマデリックが、いよいよ本格的に『新生ゲーマデリック』としての扉を開く、そのための準備期間ということである。

具体的な内容は明かされなかったが、来春をメドに『何か』を制作するとのこと。
それがアルバムなのか、新アレンジなのか、あるいは新曲なのか、
今は想像することしかできないが、着実に前へと歩み出しているという点は、ファンにとっては安心でもあり、期待材料でもある。

そしてその内容こそが、復活を遂げ、最(再)盛期へと船出したゲーマデリックの羅針盤となるのかもしれない。
もちろん、我々は『そのとき』を期待して待つのみである。

密かに『ゲーマデリックのテーマ・NEO』とか作ってくれないかな〜とか妄想しているワタシ。

posted by たいにー at 23:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年09月09日

SPINOUTS 2014 アツクテシヌゼ・レポート(2)〜復活一周年、ゲーマデリックが川崎で躍動!

この日に限っては、Blind Spotはあくまで前座に過ぎず。
真打ちはこちら、元データイーストサウンドチームバンドこと、ゲーマデリックだ。

この日のゲーマデリックはボーカル少なめ、インストてんこ盛り

今回は余分なイントロも演出も一切ナシ。
「教授、この洞窟に日本に古くから伝わる伝説の秘宝があるんですね?」
から始まる、お約束の『ゲーマデリックのテーマ』で直球スタート。

続けて定番その2『カルノフが街にやってきた』。
オープニングナンバーが固定化しているバンドというのは珍しくないが、2曲目までもが固定化しているバンドは、そうそうないと思う。ゲーマデリックの場合は、ボーカルとインストの二本立てという性質上、この2曲で始まる展開が、一番スマートなのかもしれない。

前半戦はMR☆Kのラップショー……と思いきや、MR☆K氏は2曲目で退散。
代わって登場したのが、真っ赤なチャイナドレスを身にまとった……あれ? これって『Saint☆Peach & Two Muses 』として登場していた岡村さん?
そして、彼女が歌うのはアルバム『RAP a de Lic』の名曲『チャイナタウン』。

それにしても衣装といい振り付けといい、この方、ノリノリである。
男性コーラス(?)による、冒頭の「国士無双〜九蓮宝燈」までのくだりもバッチリ。
ただし、一点だけ異議あり!

初公開との触れ込みだったが、『チャイナタウン』は、現役時代にも一回演ってまっせ!(確か1996年の原宿ルイードライブ) ボーカルは当時のキーボーディスト・RingRing嬢が担当。このときもやはりチャイナドレスだったよーな。

そして次の曲、こちらは押しも押されもせぬ、文字通りの本邦初公開。
今回のライブの目玉といってもいいかもしれない。

「炭鉱夫」「我が前に敵は無し」……
さまざまなキーワードから紡ぎだされたのは、なんと『チェルノブ』!!
あの単調なベースラインが耳について離れない曲が、バンドの演奏曲として成立するのか?
そしてこれが成立しちゃうんだから凄い。しかも原曲の構成を極力再現している。あらためて、ゲーマデリックのバンドアレンジ力を思い知らされた一曲だ。これはぜひともCDで聴きたい。

お次は、これまた懐かしの『DRAGON GUN』。ゲームをやったことのある人が、果たしてどれくらいいるのか心配になってしまうタイトルだが、気にするな。私も一回しかやったことないから。

ゲーマデリック(SPINOUTS@川崎セルビアンナイト)

ゲーマデリック(SPINOUTS@川崎セルビアンナイト)

なお、この曲から恒例の写真撮影解禁。
久々の『DRAGON GUN』をじっくり聴きたい欲求と、いいショットを撮りたい欲求がせめぎ合っていた。

ラスト3曲はゲーマデリックの完全復活宣言?

最後は、アンコールを含めての『牙』シリーズ三連発。

ライブアルバム『Re-union』に新録されて以来、聴くのを待ち焦がれていた『SKULL FANG』。
RAIKA氏のキーボードソロが冴えわたる『ROHGA』。
そしてアンコール、「いつもの演ります」の『いつもの』といえば、もちろん『VAPOR TRAIL』。

『VAPOR TRAIL』は、ゲーマデリックのライブでは必ず演奏される曲。何度も聴いているのに、全然飽きない。
もういいやとは思ったことがない。毎回、あのギターイントロを期待してしまう自分がいる。
ゲーマデリックにとっては珠玉の一曲でもあり、超えなければならない一曲でもあるのかもしれない。

最後にもう一度MR☆Kが登場し、ゲーマデリックのテーマ・一番だけを歌った『ゲーデリ・リプライズ』で大団円。
大トリということで、もしやBlind Spotメンバーとのセッションが……と淡い期待を抱いていたのだが、残念ながらそれは叶わなかった。ただ、親交のある両バンドのこと、いずれ機会は訪れるに違いない。

[9月7日 SPINOUTS 2014 ゲーマデリック ステージ・セットリスト]

  1. ゲーマデリックのテーマ
  2. カルノフが街にやってきた (カルノフ)
  3. チャイナタウン (チャイナタウン)
  4. チェルノブ (ちぇるのぶ)
  5. DRAGON GUN (ドラゴンガン)
  6. SKULL FANG (スカルファング)
  7. ROHGA (ウルフファング)

<アンコール>

  1. VAPOR TRAIL (空牙)
  2. ゲーデリ・リプライズ

というわけで、開始から約4時間。
立ちっぱなしによる足の痛みも忘れて、盛り上がった川崎の夜は、幕を閉じた。

皆さん、お疲れ様でした。

ステージを振り返って

選曲としては、変わり種あり、新曲あり、そして懐かしナンバーあり。
全9曲という限られた枠の中では、かなり満足度の高い内容となった。

ただ、冒頭に書いたように、MR☆Kのボーカルを期待して来られた方にとっては、いささか肩透かしを食ったかもしれない。なにせ歌ったのが実質2曲。かつてない少なさと言っていい。

また、一つだけワガママを言わせてもらうのであれば、イベントのサブタイトルに『アツクテシヌゼ』を冠している以上、『OPERATION THUNDER ZONE』(サンダーゾーン)は演奏曲に入れてほしかったのがホンネである。

このフレーズ(?)から連想されるのは、ゲーマデリックの歴史をつづったページにもある、

「ゲーマデリック」として初のCD「サンダー ゾーン」リリース(「熱いゼ、熱くて死ぬゼ」
ファンの電話より。MAROいわく「どおぞ」)

だと思うので。
同様の期待をしてた人、いないかしら?

というわけで、ライブレポートはこれにて終了。
もう一回だけ、余談を交え、ゲーマデリックの今後を考察してみたい。

posted by たいにー at 23:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SPINOUTS 2014 アツクテシヌゼ・レポート(1)〜Blind Spotは準メインとして登場

いきなりで恐縮だが、川崎は『音楽のまち』を標榜している。
市内には2つの音楽大学、4つの市民オーケストラ、150を超える市民合唱団があり、川崎駅前のミューザ川崎シンフォニーホールは、市の音楽の象徴として存在している。

そんな川崎に、ゲーム音楽のイベントがやってきた。
場所は川崎駅の南側に位置する、川崎セルビアンナイトというライブハウスだ。

SPINOUTS 2014 アツクテシヌゼ(川崎セルビアンナイト前)SPINOUTS 2014 アツクテシヌゼ(川崎セルビアンナイト)SPINOUTS 2014 アツクテシヌゼ 配布うちわ

ゲーム音楽にまつわるアーティストを集めたイベントである。
あいにくこの日は、小雨のぱらつく天気で、気温も低め。お世辞にも『アツクテ……』とは言えない。
あくまで外気の温度は。

参加バンドは、出演順に、

  • ソウルキッチン
  • TATi&GOLD
  • Blind Spot
  • Saint☆Peach & Two Muses
  • なかやまらいでん
  • ゲーマデリック

という布陣。
Blind Spotを準メイン、ゲーマデリックをメインに据えている。
本記事は、ゲーマデリックの『前座』を務めることとなった、Blind Spotのステージをご紹介。

筆者にとっての8月雪辱戦は、Blind Spot 4人ver.

8月23日の六本木ソロライブに行けなかった私としては、ここは是が非で行っておきたかったライブ。

演奏曲の方は、在りし日のゲームミュージックフェスティバルくらいのボリュームで、一般的な『S.S.T.ベストナンバー』に近いと思われるラインナップを揃えてきた。

ただし、NHK『今日は一日“ゲーム音楽”三昧』での出演時同様、この日もマイナスワンならぬ、マイナス森藤状態。森藤さん抜き、4人でのステージとなった。いわゆるCASIOPEAスタイルである(最近だとTRIXスタイルと言ってもいいのか?)。

というわけで、演奏曲もNHKでの3曲+定番どころ4曲。
当然、松前さんとシーケンサーが大活躍するわけだが、一ファンとしては、どこがシーケンサー任せになるのか、松前さんの演奏を見ながら(聴きながら)一人納得するのが楽しかった。また、松前さんは開始前、MacBookの接続と調整で大苦戦、開始後は唯一のキーボーディストとして大車輪と、大忙しのステージとなった。

そんな中で、『HYPER CITY』を入れ込んできたのはちょっと意外というか新鮮というか。再結成後、すでに演奏した曲ではあるが、ギターもキーボードも一本ずつ。さらには間奏でGMF'92ばりのベース&ドラムソロが入り、こちらはリズム隊大活躍の一曲に。

全体を通してみると、Blind Spotファンからすれば、あまりにも聴き慣れたナンバー大集合となったが、この日のメインがゲーマデリックであったことを考えると、王道で攻めたというのは、ある意味正しいのかも。私としては、8月23日に六本木で演った『Polygonic Continent』が聴きたかったのだが、それは来年2月のお楽しみとしてとっておけというところか。

もっとも、GMFやってた頃を思い返してみると、1ステージ7曲という制約の中で、『LIKE THE WIND』、『SPACE HARRIER』、『MAGICAL SOUND SHOWER』、『AFTER BURNER』といった豪華ラインナップを一度に演奏したことは、なかったような気がする。実はゴールデンアックス以外、すべて体感ゲームナンバー。冷静に考えると、これって結構豪華なんじゃなかろうか。

ライブ本編とは関係ないところも気にしてみた

今回、ステージ上の機材がかなり限られていたこともあって、いつもよりもメンバーのお姿をよりハッキリと拝見できた。

他人のことは言えないが、皆さん、頭髪やら体型やら、いろいろ気にしたくなくても気になる年頃になりつつある。自分よりも年上のいいオトナを捕まえて、年頃もなにもあったもんじゃないが。

そして、私は今回気が付いたことがある。
大将(松前さん)のお腹は、意外とヤバい!

GMF'90のビデオ(ウチはLDだけど)で確立された、大将のクールビューティーなイメージがッ!
このままじゃイカン! というかイケナイ!

お願いだ松前さん、痩せてくれ!
いや、並木さんも他人事じゃないっスよ!

Blind Spotの真の戦いは全ステージ終了後!?

ゲーマデリックを含めた全ステージが終了したのち、会場はわずかに残された時間の中での大物販会場と化した。

今回の出演者は、ライブステージもさることながら、この物販に大いなる期待を寄せていた演奏者は少なくない。活動原資を稼ぐという意味では、当然といえば当然の話。

Blind Spotも、CDやらTシャツやら、物販に余念がない。
メンバー総出でブースに立ち、販促やらサインやらに応じている。

中でも人一倍、気を吐いていたのが、熊ちゃんこと熊丸久徳氏(ドラム担当)。

「Blind SpotのCD買って〜!」
「セガラリーのCD買って〜!」
「買ってくれないと、次のアルバム作れないよ〜!」
「これ!(斎藤さんとのユニット、TK Projectのアルバム) 熊ちゃんも叩いてるよ!」
「お客さんそれ買う!? い〜ねぇ、熊ちゃん祭りだねぇ!」

ノリは完全に怪しい露天商か何か。
露天商の口車に乗って、ワタシも一枚、買わせていただきました。

クール&ミステリアス路線を突き進んでいたS.S.T.BAND時代も良かったが。
距離感の誓い庶民派Blind Spotも、これはこれでアリなのかもしれない。

[9月7日 SPINOUTS 2014 Blind Spot ステージ・セットリスト]

  1. LIKE THE WIND (パワードリフト)
  2. WILDERNESS (ゴールデンアックス)
  3. BEYOND THE GALAXY (ギャラクシーフォース)
  4. SPACE HARRIER MAIN THEME (スペースハリアー)
  5. HYPER CITY (ストライクファイター)
  6. MAGICAL SOUND SHOWER (アウトラン)
  7. AFTER BURNER (アフターバーナー)
posted by たいにー at 01:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年05月02日

初のゲーマデリック・単独ライブCD『GAMADELIC 〜Reunion〜 Live at Vuenos』発売!

先日ご紹介した、ゲーマデリックのライブCD。
無事に、めでたく、予定通り、4月20日に発売された。

GAMADELIC 〜Reunion〜 Live at Vuenos 2013.9.7

いやー、よかったよかった。
おわり。

……いや、さすがにそれは、どうかと。
ということで。
少しばかりCDの紹介でも。

とは言ってもだ。
解説するような内容は、ライブレポートで全部書いちゃった。
よって、もう書くことがないッ!

ゲーマデリックのCDはさんざん聴いてきたけど、ライブバージョンを聴くのは初めて、という方にとっては、初CD化となる『WALK LIKE A SUPERCOP』や『THE LIFELINE OF NEWYORK』あたりは、新鮮に聴こえるかもしれない。MR☆K氏のラップの運び方が、ライブ独特の要素が結構あるからだ。これは初期のライブからずっとそうなので、早くライブ盤に慣れるべし。

それにしても、つくづくゲーマデリックの楽曲は、オリジナル曲の良さもさることながら、バンドアレンジが巧いと思う。曲のつなぎや展開に無理がない。それでいて、初期のゲームミュージックアレンジにありがちだった『ただのゴージャス版』ではない、このバンドだからこそ出せる音が、彼らの曲には感じられる。

ライブ演奏をCD化するにあたって、多少のお化粧((c)並木@Blind Spotさん)はあっただろうが、必要以上に編集が入らなかったのは、ファンとしてはありがたい。『THE LIFELINE OF NEWYORK』間奏中のメンバー紹介、そして16年ぶりでもなぜか『おなじみ』扱いの

「MAROのギターはかっこいい!」
「MAROのギターはせかいいち!」

これも、ゲーマデリックのライブでは、もはやお約束。というか、『THE LIFELINE〜』の歌詞の一部と言ってもいい、この文字通りライブな雰囲気が、伝わってくるのが嬉しいじゃないか。

ライブとは別録りとなった、ボーナストラックについても少々。
『スカルファング〜空牙外伝〜』から、メインテーマ『SKULL FANG』。
空牙、ウルフファングと並ぶ、牙シリーズ三部作の一角。

構成や展開は、ほぼオリジナルのアレンジ(という言い方も変だが)と一緒。ただ、聴き比べれば、リミックスなどではなく、別テイクであることはすぐにわかる。

『VAPOR TRAIL』、『ROHGA』、『SKULL FANG』と、各作品のメインテーマばかりにスポットが当たりがちだが、これらの作品には、ほかにもかっちょいい曲がたくさんある。そのあたりも交えた『牙メドレー』なんてのも、一度聴いてみたいものですな。

唐突に発表され、唐突に発売された、このCD。
5月のジョイントライブ(古川もとあき with VOYAGER/GAMADELIC ボイ☆デリ フェスタ2014)を前に、これ以上の予習教材はない。

かつてのゲーマデリックではない、『今』のゲーマデリックを堪能できる、貴重な一枚である。私は残念ながら神戸に行くことは叶わないのだが、念だけは飛ばしておこう。いや、怨念とかの類ではないので、ご心配のなきよう。

ファン以外に手に取ってもらうのは極めて難しいのを承知の上で、「ファンならずとも一聴の価値アリ」と評させていただこう。

そして次作は、ぜひともN'GJA三浦氏のマジックショートラックを……(もうええっちゅーの)。

GAMADELIC 〜Reunion〜 Live at Vuenos 2013.9.7 トラックリスト

  1. ゲーマデリックのテーマ
  2. カルノフが街にやってきた(カルノフ)
  3. WALK LIKE A SUPERCOP(ロボコップ2)
  4. せいんと☆ぴーちのピアノショー(大怪獣デブラス)
  5. Shooot!!(フライングパワーディスク)
  6. GALLANT SAVAGE(デスブレイド)
  7. THE LIFELINE OF NEW YORK(クルードバスター)
  8. ATOMICのベースショー(空牙)
  9. VAPOR TRAIL(空牙)
  10. ROHGA(ウルフファング)
  11. ゲーマデリックのテーマ・リプライズ
  12. SKULL FANG 〜Re-Recoded Version〜(Bonus Track: スカルファング〜空牙外伝〜)
posted by たいにー at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年04月12日

発売は突然に、昨年の9月ゲーマデリックライブが、CDとなって4月20日にリリース決定!

ライブ終了後より、かねてから出る出ると噂されていて、一向に動きのなかった、ゲーマデリックの新しいCD。
出る出る詐欺にならなきゃいいのだが、と思いながら、気長に待つ覚悟でいた。

それが!
なんと!
ついに!

出る出る出る出る、ついに出る!!(by ゼルダの伝説/スチャダラパー)

内容はライブCD。
昨年、渋谷ブエノスで行われたライブの模様を、余すことなく収録してくれている(はず!)。

収録内容は、以下の通り。

  1. ゲーマデリックのテーマ
  2. カルノフが街にやってきた(カルノフ)
  3. WALK LIKE A SUPERCOP(ロボコップ2)
  4. せいんと☆ぴーちのピアノショー(大怪獣デブラス)
  5. Shooot!!(フライングパワーディスク)
  6. GALLANT SAVAGE(デスブレイド)
  7. THE LIFELINE OF NEW YORK(クルードバスター)
  8. ATOMICのベースショー(空牙)
  9. VAPOR TRAIL(空牙)
  10. ROHGA(ウルフファング)
  11. ゲーマデリックのテーマ・リプライズ

<Bonus Track>

  1. SKULL FANG 〜Re-Recoded Version〜(スカルファング〜空牙外伝〜)

おー、すげー。
なにがすげーって、メインの演奏のほか、出し物コーナーとして披露された、せいんと☆ぴーち氏のソロ演奏、およびATOMIC氏が主役の空牙バラードまでもが網羅されているッ! こいつぁ予想GUYだ!

#N'GJA三浦氏のマジックショーは、さすがにムリだったか……。

そしてさらに、ボーナストラックまで収録。
曲は、ライブでは演奏されなかった『スカルファング』。
同曲は1996年発売のCD『スカルファング/アベンジャーズ・イン・ギャラクティックストーム』にも収録されているが、今回のメンバーで、18年越しのリテイクを果たしたということか。こいつぁ楽しみだッ!

発売日は4月20日(日)。
Amazon専売になるようで、この記事を書いている4月11日現在は、あまりの人気に『現在在庫切れです』の文字が!(実際は販売開始待ちで、在庫が用意されていないだけ)

まだお値段が発表されていないのが、気になるといえば気になるが。
10,000円とかにならないことを願いたい。

ところで、5月には古川もとあき with VOYAGERとのジョイントライブが行われるわけだが。
CD発売記念のライブとか、計画されてたりはしないでしょうか?
いや、計画なんて生ぬるいことは言わず、ぜひとも開催に漕ぎつけていただけると、ありがたい次第でごわす。
ぜひ。

posted by たいにー at 01:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年12月15日

ゲームミュージック再興に沸いた2013年の年納め、Blind Spotライブ@六本木Bee Hive

師走の東京・六本木。
あたりはクリスマスイルミネーションに染まり、早く仕事を切り上げて忘年会へ駆け込む、そんな人々で賑わっている。

その片隅で、私も早く仕事を切り上げ、六本木の住宅街へ向かった。
別に六本木に知人や親戚がいるわけではなく、住宅街の真っ只中に存在する、ライブハウスが目的地だ(ほんとに静かな住宅地の中に、ぽつんとある)。

六本木Bee Hive

Blind Spotライブ@六本木Bee Hive。
会場前の待ち列は、おおよそ50名といったところ。
私は仕事後に駆けつけたクチなので、一番早い人がどのくらいから並んだかは知る由もないが、住宅地=騒がしくできない環境であったことを考えると、非常に平和的だったと思う。

会場後、チケット代を支払って入場。
最初は会場の半分入るかどうか……と思われていたスペースは、仕事をやっつけた戦士たちによって徐々に埋められ、最終的には『いつもの』人入り、そして雰囲気となった。
師走の忙しい中、よく集ったものである。自分を含めて。

入場から待つこと約一時間。
立ちっぱなしで足も痛くなってきた頃、ようやく選手入場。
今までとは違うW型の配置で、まずはあの曲の演奏から始まった。
おおお〜って、あれ? 『う』にてんてんで、は?

斉藤さんと松前さんが大車輪状態

  1. Sword of Vermilion (ヴァーミリオン)

出だしがヴァーミリオンというのは、91年のGMF以来か。
ゲームをやったことのない人はもちろんのこと、やったことのある人でも、すでに映像を忘れつつあるのではないかというゲーム。こうして曲だけが子々孫々語り継がれ、いずれゲームは『なかったこと』になる日が来るのかもしれない、などと妄想したり。

5人での再出発ということで、演奏パートが微妙に変わっている。
当たり前の話だが、ギターパートの一部をシンセ、主には松前さんがカバーしていたようだ。

  1. Wilderness (ゴールデンアックス)
  2. Bottom Funk (BLIND SPOT)
  3. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)

定番どころのナンバーに挟まれての『Bottom Funk』。
ちょくちょく演奏はされているのだが、不思議と私が参加するライブでは演奏されず、92年のGMF以来、久々に耳にすることとなった。ワイドショーとかでイントロが使われるなど、アルバム『BLIND SPOT』楽曲の中でも、割とテレビ使いされる曲だ。

そして『Beyond The Galaxy』は、S.S.T.BAND時代を髣髴とさせる、キーボードがメインメロディを担当するアレンジに。GMF'90の映像で見た、あの感覚が甦ってくる。

さてさて、ここからは『ターボくんコーナー』と称して、斉藤"TURBO"昌人氏がフル回転。
年齢に負けない、ベースプレイ見どころ満載の3曲だ。

  1. Defeat (ギャラクシーフォース)
  2. Blue Moon (SDI)
  3. Power Game (セガラリー)

メロディよりもベースラインが目立つという、コーナー名を名乗るに相応しい3曲。
特にライブ初登場の『Power Game』は、アルバム発売以来、日の目を見るまでに約5ヶ月を要した。ベースだけでなく、各パートのソロが入る、きわめてバンド向けな曲である。

並木さんが一時退場しての『Blue Moon』は、言うまでもなくベースがメインを務めるBlind Spotの定番バラード。後半部で、熊丸さんのスネアブラシっぽい音が、ベースのメロディとユニゾンしているのが面白かった。

演奏終了後、並木さんが、緊張しまくりのゲストを見ながら一服してきたことを報告。緊張していた二人というのは、もちろん新メンバー募集の『公開オーディション』と銘打って応募した3人のギタリスト、のうちの二人。

そう、ここからが、新メンバー選考(?)を兼ねた、セッション大会のはじまりだ。
トップバッターは、S.S.T.BANDのコピーバンド・S.S.B.のギタリスト、オザキさん。
若い。20代だろうか?
演奏曲は、こちら。

  1. Like The Wind (パワードリフト)

終盤のギターソロ(飯島さんが担当していた部分)も、フロントでしっかりプレイ。
本人談の通り、かなり緊張している雰囲気が感じられたものの、ライブテイクとしてはバッチリだったのではなかろうか。

そしてもう一人は、先の千葉県で行われたイベントにて、並木さんとセッションした実績のある、いっちーさん。オザキさんはそのままステージに残り、並木さんがローディー(楽器のセッティング)を行った挙句、観客席に下りて鑑賞側に回るという構図。その画は、お前らちゃんと演奏できてるか、と現場を見守る監督か、はたまたプロデューサーか。
『ほぼS.S.T.BAND』から『割とS.S.T.BAND』になったメンバーで演奏されたのは、これまたおなじみのナンバー、

  1. Space Harrier Main Theme (スペースハリアー)

経験の差なのかどうかは分からないが、いっちーさんは明らかにステージ慣れしている印象だ。アクションから観客へのアピール、スタンド位置の取り方など、随所に堂に入っている感があった。ある意味、きちんと成立していたステージングを象徴する並木さんのコメントが「疎外感を感じた」。

『公開オーディション』がどのような雰囲気で行われるのか、皆目見当つかなかったが、終わってみれば、この日一番の盛り上がりを見せた場面だったかもしれない。

  1. Reckless Running (セガラリー) 〜Drum Solo
  2. Passing Breeze (アウトラン)

セガラリーからもう一曲は『Reckless Running』。
てっきり『Conditioned Reflex』がくると思っていたので、これは嬉しい誤算。
ここもターボくん全開! 熱いぞ!

MCではなぜか、年相応(?)の頭髪問題に言及。
どなたとは言わないが、前髪が薄くなってきた……という話が出たかと思いきや、なぜかここにはいない光吉さんの名前が引き合いに出される始末。おまけに話題の主も「そこ(=光吉さん)までじゃないッ!」と猛烈に主張。このくらいの年代のバンドには、必ずと言っていいほどついてまわる問題である。

ここで話題に出たのが、会場内での写真撮影許可の話。
先日のGMTLで、ゲーマデリック(古川もとあきさんも)が一部写真撮影OKにして、その写真がネット上を賑わせたのが悔しかったらしく、最初は冗談半分だったのが、場の流れで『これ以降』写真撮影OKに。

  1. Outride A Crisis (スーパーハングオン)
  2. After Burner (アフターバーナー)

もはや終盤ナンバーのスタンダードとなった感のある『Outride A Crisis』。
しかしながら、今回は突如として設定された写真撮影のため、音よりも画を気にした人が多かったのではないか。かく言う私も、撮影に気をとられて、曲(特にソロ演奏)をほとんど意識できなかった……。

Blind Spotライブ@六本木Bee Hive(2013年12月12日)Blind Spotライブ@六本木Bee Hive(2013年12月12日)Blind Spotライブ@六本木Bee Hive(2013年12月12日)

そしてラストは、もはや説明不要の『After Burner』。
説明不要ゆえ、コメントは省略。
これを手抜きという。

メンバーがステージから退いたのちは、今やおなじみとなった

「S.S.T!」「ほぼ!」
「S.S.T!」「ほぼ!」

の大合唱。ほどなくして、このコールに応える形で、メンバーが再登場する。
アンコールナンバーは、クールダウンしつつ、定番中の定番でまとめる形となった。

  1. Last Wave (アウトラン)
  2. Magical Sound Shower (アウトラン)

師走の六本木にこだましたセガサウンド、そしてそれを堪能できた夜。
皆さん、お疲れ様でした。

Blind Spotライブ、大団円

この日はホント、皆さん、いい表情されてました。
ワタシのいた位置の関係もあるが、森藤さんの表情がほとんど見えなかったケド……。

チャレンジだったメールでのチケット予約

さてさて、今回のライブを振り返ってみて。

今回はチケット前売りにおいて、プレイガイドを通さず、メールでの予約という形を取った。
Yahooのフリーアドレスを掲載して受け付けたこともあって、後半は「お金受け取ってください」系のスパムメールで溢れ、一部予約希望者のメールが埋もれてしまうというアクシデントもあったようだが、ファンのネット利用度や、参加者のモラル度などを考えると、今回のような方法は、アリだと思う。

難点は、上記のようなスパム問題と、予約者=来場者とは必ずしもならないことくらいか。
原則的にキャンセルOKとなっているため、あまりにキャンセルが増えると、開催側としてはツライところだ。
スパム対策は専用の応募フォームページを作成するなどして対応、キャンセル問題はファンのモラルに委ねる……といったところだろうか。

新メンバー『候補』2名はフレッシュ&エネルギッシュ

今回の新メンバー選考・公開オーディションに出演した、SSB・尾崎さんと、いっちーさん。
本当はもう一人、現役女子大生(!)が参加する予定だったらしいのだが、大学が忙しいとのことで、急きょ不参加となった。バンドがゆるければ、応募者もゆるいとは、並木さんの弁である。言い得て妙。

オーディションと銘打ったものの、実際には(並木さんの公言通り)セッションの色が濃かった。
別段、審査をするわけでもなく、アピールタイムがあるでもなし。純粋にゲストが登場して、一緒に演奏した。そして盛り上がった。バンドとしてどう評価するかはともかく、今回はこれでよかったのではないかと思う。

Blind Spotのメンバーは、比較的淡々と演奏するプレイヤーが多い。だからこそ、ターボくんの参加がセンセーショナルだったわけで、そのあとに続いた熊ちゃんと合わせ、リズム隊の存在感が、今なお際立っている。
ゲスト2人のエネルギッシュな演奏が新鮮に映ったのは、こうしたBlind Spot(旧S.S.T.BAND)のカラーと一線を画する何かがあったからかもしれないな、などと思ったり。

私が一番ビックリしたのは、結構お若いはずの二人が、S.S.T.のコピーをやっているということ。
S.S.T.BAND最盛期といえば、まぎれもなく90年代前半。リアルタイムでハマった人は、中学生から社会人くらい。あれから約20年経過していることを考えると、前後のマージンを見ても、30歳は超えている人がほとんどのはず。

若い人がS.S.T.の楽曲に興味を持ち、聴き、演奏してくれているというのは、一ファンにとっても嬉しい。大御所バンドのように、とはいかないかもしれないが、20年後、30年後と、S.S.T.の『音』が受け継がれていくのでは、と考えると、ちょっと楽しくなる。

5人になったBlind Spotの今後

6人体制から5人体制へと変貌を遂げた、Blind Spot。
Drum、Bass、Guitar、Keyboard×2という構成は、往年の矩形波倶楽部やゲーマデリックと同じ。

今までは、100の音を6人で奏でていた。
一人あたま、およそ16.7%。
ところが、これからは一人あたりの音の割合が20%に増える。
今までよりも、一人一人の音が鮮明になる。今回は、その『一人一人の音』を、今まで以上に実感できるライブではなかっただろうか。

特に、松前さんのソロが飛躍的に増えた感がある。
今まではどちらかというと、バッキングなどの地味なパートに回ることが多かったが、否が応でも出番の増えた今回、前述の『Beyond The Galaxy』のソロをはじめとして、古くからのS.S.T.ファンにとっては、感慨深いステージになったに違いない。

敢えて苦言を呈するならば、やはり選曲。
セガラリーの2曲が初登場ではあったが、『Bottom Funk』を除けば、ほぼ定番どころのナンバーで固められた。メンバー減によるパートの割り振りやリアレンジなど、いろいろ苦労はあったと思うが、少しずつ新鮮さが薄れてきているのもまた、事実である。

8月のゲームミュージックトリビュートライブで、事前に「今回(GMTLで)演る曲は、当分聴けないかも」といった類の発言があったように記憶している。諸般の事情はあるだろうが、GMTLの選曲が、ほぼもれなく今回も演奏されたというのは、やや引っかかる点ではある。

その意味で、2名のゲストギタリストが登場した2曲は、いずれも聞き慣れた曲ではあったものの、Blind Spotが失いかけている『新鮮さ』を見出してくれたように思う。

ある程度、選曲が毎回かぶってしまうのは、仕方のないところ。
だが、その中にあっても、以前とは違うなにか……例えば、同じ曲でもアレンジが異なるとか、特定プレイヤーのソロをピックアップする、他の曲とメドレー仕立てにするなどの、観客が『予想できない』展開が欲しいところだ。

六本木Bee Hive

とはいえ、今年も都合、3回のライブが行われた。
毎度同じことを書いてしまうが、S.S.T.BANDの時代を考えると、信じられないくらいのハイペースである。

そして今年は、ゲームミュージックライブ・リバイバルの一年だったといっていい。
だが、まだまだビジネスとしては厳しいものがあるに違いない。
いつまで続けられるかも、不透明だと思う。

それでも、ライブがあるなら、我々ファンは足を運びたい。
そして、足を運ぶ機会が、少しでも長く続くことを願いたい。
それが、20年待った末に感じる、一ファンとしての素直な気持ちである。

 

最後に、今回のセットリストを再掲。
多分、間違ってないと思うけど……。

Blind Spot@六本木Bee Hive セットリスト(2013年12月12日)

  1. Sword of Vermilion (ヴァーミリオン)
  2. Wilderness (ゴールデンアックス)
  3. Bottom Funk (BLIND SPOT)
  4. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)
  5. Defeat (ギャラクシーフォース)
  6. Blue Moon (SDI)
  7. Power Game (セガラリー)
  8. Like The Wind (パワードリフト)
  9. Space Harrier Main Theme (スペースハリアー)
  10. Reckless Running (セガラリー) 〜Drum Solo
  11. Passing Breeze (アウトラン)
  12. Outride A Crisis (スーパーハングオン)
  13. After Burner (アフターバーナー)

<アンコール>

  1. Last Wave (アウトラン)
  2. Magical Sound Shower (アウトラン)
posted by たいにー at 18:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年10月11日

Blind Spot(ほぼS.S.T.BAND)飯島丈治氏、12月のライブを目前に突然の脱退

12月12日に、六本木での単独ライブを控えるBlind Spot。
再結成後、緩やかながらも順調に活動を続ける彼らに、先日、激震が走った。

S.S.T.BAND黎明期から参加していた飯島丈治氏(Guitar)が、脱退を表明。
TwitterやFacebookで一報が知らされた。
下記の文章は、並木さんのブログから引用。

報告と連絡と。 (Koichi Namiki Loading...:並木晃一 公式ブログ)

(中略)
飯島丈治が脱退しました。
理由について詳細を語るつもりはありませんが、
大雑把に言えば「方向性の違い」です。
彼は彼でバンドを愛していました。
いや、バンド愛は彼が一番強かったのかもしれません。
それが裏目に出てしまったのだと思います。
我々とは目指している姿が大きく食い違ってしまった。

コンビやユニットですら、意見の相違が生じる世界である。
バンドメンバーが6人もいれば、方向性の違いが出て当然なのだ。(森藤さん加入を除けば)むしろ現メンバーが集った1991年以降、18年の冷却期間を挟んだ都合22年。一堂に会したその雄姿を、約2年に渡って拝見することができただけでも、奇跡的だったのではないかと、今あらためて感じる。

離脱については、諸事情があったからこその結論だと思うので、ご本人が語られない以上、あれこれ詮索するのはやめておこう。ただ、1993年のS.S.T.BAND電撃解散宣言と同じ衝撃が走ったのは、私だけではないはずだ。

引き合いに出して申し訳ないが、フュージョンバンド・T-SQUAREに至っては、30年以上に渡る歴史の中で、10回以上のメンバーチェンジを行い、一度はバンド形態を解消(=ユニット化)するなど、波乱に満ちた変遷である。並木氏の師匠格・野呂一生氏が所属するカシオペアも、3度の大がかりなメンバーチェンジや、約6年間の活動休止などを経ている。

決定的に修復不可能な亀裂が入って、脱退に至ったわけではない(と思いたい)。
当面は難しそうだが、Blind Spotが長く活動を続けられたなら、そしていずれほとぼりが冷めたなら、ライブにゲスト出演していただく……そんな日が来ればいいなと、今はそう考えるのが精一杯だ。

『セガの曲を演奏するバンド』にふさわしいメンバーとは

Blind Spotが結成されて、2年を迎えた。

境遇の都合上、光吉さんの不参加はやむを得ないとしても、それ以外のメンバーで構成されたことに、このバンドの意義はあった。メンバーへの失礼を承知で書かせていただくなら、どんなにテクニカルなプレイヤーよりも、S.S.T.BANDのメンバーであった彼らこそが、セガの、S.S.T.BANDの曲を演奏するにふさわしい。それは、セッションとは違う『バンド』として培ってきた一体感であり、文化のようなものだ。

今回の飯島氏脱退は、言うまでもなく大きい。
ギタリストとして、選曲担当として、はたまた毒舌担当(?)としての彼の立ち位置は、そうそう穴埋めできるものではない。GMTLでの立ち回りや、弊ブログでいただいたコメントなどを拝見しても、肝心なところで彼が『締めて』いた様子が伺える。

運良く後任ギタリストが決まったところで、残された時間は約二ヶ月。曲を把握してもらうだけでも大変だろうし、ましてやアドリブ、アンコールなどの『持ち弾』を増やすのは、かなり難しそうだ。仮に新メンバーが緊急参戦するとしても、後半の数曲に留めるというのが現実的だろうか。

いずれにしても、12月のライブは、今までとかなり経路の異なるステージになりそうだ。
それを楽しみに待つべきかなのかどうか、なんともフクザツなところではあるが。
そーゆーことは、とりあえずチケットを買ってから考えるべ。

飯島氏は去っても、”Galaxy”は死なず

飯島氏にとっては本位ではないかもしれないが、S.S.T.ファンにとっては今も、そしてこれからも、Galaxyのコードネームを忘れることはない。

重鎮メンバーの脱退という一大事は、多くのバンドが経験する試練だ。
願わくば、飯島氏の脱退を契機に、Blind Spotがさらなる飛躍を遂げることを、そしてBlind Spotでの経験を糧に、飯島氏がさらなる活躍をされることを、共に期待したい。

最後に。
先日のゲーマデリックライブの際、期せずして拝見した飯島さんに対し、不躾な挨拶をおかけしてしまったことをお許しください。そして、ありがとうございました。m(_ _)m

posted by たいにー at 00:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年09月08日

9月7日、ゲーマデリック復活ライブが、渋谷ブエノスにやってきた〜のレポート

2013年9月7日(土)。
場所は渋谷。

渋谷VUENOS

渋谷VUENOS(ブエノス)というライブハウスで、ゲーマデリックのライブが行われた。

ライブを演るのは、実に約1か月ぶり。
前回のライブ(GMTL)が16年間待たせた末のステージだったことを考えると、今回は、それはもう超短期間での再舞台だ。もちろん、GMTLの前から企画されていたものだとは思うが、ゲーマデリックの復活が一夜限りのユメマボロシに終わらないことは、手放しで喜ばしい。

私は約一時間前に現地入りしたのだが。
すでに会場の周りには、予想外の、というよりは予想をはるかに超える大勢の人だかりが。

ただ、人だかりの様子がちぃとおかしい。
人だかりの中心は、10代後半の若い女性。どうやらVUENOSではなく、お隣、渋谷O-Eastのライブ入場待ちのようだった。ただ、彼女らの持ち物にアニメイトの袋があることを考えると、おそらく『その筋』のライブらしい。
暇なので調べてみたら、『Circle of friendsTour Vol.2〜僕たちの夏2013〜』というライブツアーのファイナルらしい。せっかく、ゲーマデリックにもこんな初々しいファンが……と(ほんのちょっとだけ)期待したのに。

予定よりやや遅れ気味で入場し、まるで秘密基地のような構造のライブハウス地下一階に案内。
比較的見晴らしのいい場所に立ち、ステージの開演を待つ。

ゲーマデリックのライブに先駆けて、まず始まったのは、MR☆KことTATi氏にまつわる3アーティストのオープニングアクト。ステージは、

  • 綾香
  • 美弥英
  • TATi&GOLD

の順に、それぞれ4〜5曲を披露した。
綾香さん(シンガーソングライター)が正統派のポップスボーカル、美弥英はアコースティック、TATi&GOLDはロックと、見事に異なる音楽ジャンル。

美弥英とTATi&GOLDについては、GMTLの際に、CDが無料配布されていたので、そちらで予習済み。
特に美弥英の『家に帰ろう』がお気に入りだ。すごく素朴なメロディと歌詞なのだが、実に心に染み入る。作詞・作曲担当の堺さんをはじめ、メンバー全員が『涙もろい』というバンドとしての優しさが感じられる、そんな曲だ。なんでもこの美弥英、ステージ開始前の声掛けが「がんばろう!」などのポジティブなものではなく「泣くなよ? 泣くなよ? 泣くなよ?」というものだったとか……。

この前座ステージで、たっぷり2時間消費。
さすがに立ちっぱなしで体力を削られる中、(お互い)老体に鞭打つように、真打ち登場のお時間がやってきた。
そう、「ゲーマデリックが、渋谷ブエノスに、あ、やってきた〜!」

ゲーマデリック伝統と鉄板の序盤戦

  1. ゲーマデリックのテーマ
  2. カルノフが街にやってきた (カルノフ)
  3. Walk Like Super Cop (ロボコップ)

最初の3曲は、表現は悪いが、GMTLそのまま。
なので解説も、前回のGMTLレポートで代用(手抜き)。

『カルノフが街にやってきた』なんかは、それこそゲーマデリックファンなら誰もが一緒に歌えるほどのド定番ナンバーだと思うが、過去のステージにおいて、MR☆K氏の「爆弾攻撃」「火炎放射」あたりのセリフがそのときどきで異なっていたのを憶えている方は、どれくらいいらっしゃるだろうか。

「揚げ玉ボンバー」(「爆弾攻撃」の代わり)
「ソースフラッシュ」(「筋肉ムキムキ」の代わり)
「カッパのアルシンド」(「あなたのお名前なんてーの?」の代わり)

こんなことを、未だに記憶している私もワタシだが、なぜか記憶の片隅から離れない。
いつか、こういったセリフアレンジの21世紀版が聴けるものと、ひそかに期待している。

  1. 大怪獣デブラス (せいんと☆ぴーち ピアノソロ)

さてさて、今回のゲーマデリックライブでは、ちょっとした『出し物コーナー』が用意された。
その第一弾は、復活後の新メンバー・せいんと☆ぴーち氏のピアノソロ。
曲は、彼がデータイーストで最初に手掛けたというファミコンソフト『大怪獣デブラス』。

『もちろん』私は知らない。なんせファミコン持ってなかったんで……。
曲の方は、怪獣感を感じるにはあまりにも荘厳。メーカーもジャンルも全然違うけど、タイトー『ライトブリンガー』のピアノアレンジに近いものを感じた。早い話が『デコっぽくない』ということだ。

  1. Shooot!! (フライングパワーディスク)
  2. Gallant Savage (デスブレイド)

闘魂の二文字を背負って立つ『Gallant Savage』は、GMTLに引き続いての登場。そのGMTLでは演奏されず、今回久々の登場となったのが、NEO・GEO『フライングパワーディスク』から『Shooot!!』。ワタシが待ち焦がれた一曲でもある。

この曲は、言ってみればゴキゲンなアメリカンナンバー。キメキメ部分でのベース、ギター、ドラムのソロが実に小気味よい。本体も持っていないくせに、NEO・GEO・CD版の『フライングパワーディスク』を持っているのは、すべてこのゲームの音楽をCD音源で聴きたいがためでもある(本作の音楽は、サイトロンアレンジ版や、原曲とは異なるので)。

『Shooot!!』の直後、実は出し物コーナー第二弾があった。
それは、N’gja三浦氏(ドラム)の手品コーナー。
普段は一番後ろで、演奏の土台を支える彼が、この時ばかりはメインで主役。会場のお客さんから、希望者一人をステージに上げ、N’gja氏があらかじめ予想したトランプカードを、お客さんにも引かせるというもの。もちろんBGMは、マジックの定番『オリーブの首飾り』のような曲を、メンバーが即興で演奏だ。

地味ではあったが、意外に盛り上がっていた。N’gja氏のひのき舞台(?)、ここにあり。
次回は、ドラムセットからハトを出すような仕掛けをぜひ(むちゃくちゃ)。

予定されている曲を想定外に楽しんだ後半戦

  1. 上を向いて歩こう (坂本九 カバー曲)

突如として現れた、ゲーマデリック初(?)のカバー曲は、川崎市が誇る名歌手・坂本九氏の名曲『上を向いて歩こう』。元々、2011年に復活を計画していた頃に練習していた曲でもあるらしい。前座を含め、ここまで出ずっぱりのMR☆K氏は、若干喉がつらいのか、やや高音が苦しめ。MARO氏のギター独奏に合わせ、往年のナンバーをしっとりと歌い上げる。

  1. The Lifeline of New York (クルードバスター)
  2. Vapor Trail 後半部バラード (空牙)

昭和のナンバーが、突如として重厚ラップに転換してしまうのが、ゲーマデリックの凄いところだ。
もちろん、メンバー紹介や恒例のMAROのギター大称賛大会も抜かりはない。
MAROさん、セリフの音程に合わせて、ちゃんとギターでそれっぽく聴こえるようにハモってるし。

9曲目は、よく分からないという人もいるかもしれないが、実は出し物コーナー第三弾、アトミック編。
CDのアレンジ版『Vapor Trail』を知っている方なら、その後半部分のバラードっぽいパート……といえばお分かりいただけるだろうか? CDではギター2パート(メロディ/バッキング)を、MAROさんが一人で(途中寝ながら?)演奏していたらしいのだが、今回はメロディをアトミック氏(ベース)が、バッキングをMARO氏(ギター)が演奏するという、今までありそうでなかったライブナンバーが実現した。事実上、リズム隊が存在しないため、テンポを合わせるのがかなり大変そうではあったが……。

  1. Vapor Trail (空牙)
  2. Rohga (ウルフファング)

何の前触れもなく、突然始まったギターソロのイントロ。
観客全員の意表を突く形で始まったのが、ラストナンバーとしておなじみの『Vapor Trail』。
先ほどまで、CDアレンジ版の後半部分を演奏していたわけで、今回のライブは、順番が逆転した格好だ。

期せずしてラストナンバーのお鉢が回ってきたのが、ウルフファングより『Rohga』。
いつも『Vapor Trail』の後塵を拝していた、言ってみればセミファイナルナンバー。たまたま位置したロケーションに恵まれ、作曲者であるRaika氏(キーボード)のソロ弾きもバッチリ拝見させていただいた。『Vapor Trail』の曲順が変わるだけで、ゲーマデリックのライブの様相が一変することを思い知らされた終盤戦だった。

これにて、ゲーマデリック復活第二弾のステージは、ひとまず終了。
さあ、アンコールだ、と誰もが思うわけだが、ここでアンコールを考えていない人たちがいた。
何を隠そう、当事者の皆様。そう、ゲーマデリックのメンバーたちだ。

メンバーだけが予期していなかったアンコール

「アンコールのこと、考えてなかった……」
「だからアンコールきたら、なんか演んなきゃいけないって言ったじゃん!」
「いまさらそういうこと言う!?」

突如として始まる、ステージ上での内輪もめ。
会場からは、思い思いに勝手な希望が飛び交うのだが、

「ゲーマデリックのテーマ!」
「サンダーゾーン!」
「スカルファング!」

みな、言いたい放題。
私だったら「メタルマックス!」と叫んでいたかもしれない。

  1. ゲーマデリックのテーマ (アンコール:1番のみ)

結局は、『ゲーマデリックのテーマ』を1番だけ演奏することに決定。
ただ、これはこれですんなりとはいかない。何せ予定になかったので、1番で終わらせる展開を、各メンバーが意識して演奏する必要がある。いわば一発録り状態。実際、1番が終わった後の後奏は、しっかり間違っていたが、これも含めて、味のある『予期せぬアンコール』であった。

ゲーマデリックライブ終演後の渋谷VUENOS

かくして、復活ゲーマデリックの2ndステージは、無事終了。
オープニングアクトの皆さまを含め、本当にお疲れ様でした。

Blind Spotと似て非なる問題を抱えるゲーマデリック

かくして、長い沈黙を破っての単独ライブは、ひとまず成功を見た。
会場は、すし詰めになるというほどではなかったものの、ほぼほぼ人で埋め尽くされ、盛況であったことは間違いない。興行面で見てどうだったかは、私にはわからないが、お世辞抜きにして、会場は大いに盛り上がったと思う。

楽曲面で見ると、個人的にはいささか不満が残った。
というのも、GMTLから日がなかったとはいえ、まっとうな追加曲が『Shooot!!』くらいだったからだ。
アンコールの声にもあった通り、スカルファングやサンダーゾーン、あるいはマジカルドロップといったあたりの曲を期待していた人も多いに違いない。それなりにレパートリーを備えるゲーマデリックだからこそ、GMTLとは違った面をもっと見たかった(聴きたかった)という人は多いと思う。

もう一つは、トータルの演奏時間が一時間半にも満たなかったという点が挙げられる。
GMTLのステージを一度経験した直後だけあって、我ながらやや高望みしすぎた点は否めない。

そんな中でも、『Vapor Trail』後半のバラードバージョンが演奏されたのは、ちょっとした発見だった。
ゲーマデリックのスローテンポナンバーは、実はあまり多くない。かつてライブで演奏された曲で見ると、私の記憶では『遥かなるアトランティス』(ヘラクレスの栄光IV)くらいだ。ライブ全体の流れで、抑揚をつけようと思ったとき、こういったバラード調の曲の存在は、重要になると思われる。

さて、華麗なる復活劇を、二度のライブで飾ったゲーマデリック。
ファンにとっては、夢のようなステージが、嵐のような勢いで目の前に現れ、そして過ぎ去っていった。

となると、問題は『今後』ということになる。

『ゲーマデリックはこれにて復活終了』ということであれば問題はない(?)のだが、彼らの姿勢を見る限り、これで終わりということではなさそうだ。我々ファンにとって、真夏の夜の夢で終わるわけではないというのは、まずは一安心と言える。

だが、ことは簡単ではない。
同じく復活を遂げた、ほぼS.S.T.BANDことBlind Spot同様、今後の活動の難しさという点では、ゲーマデリックも同じ問題を抱えている。過去の資産のみが支える楽曲、新しい曲を創作する余力の捻出が難しい現状。『かつての企業の曲を演奏する』という立ち位置としては、Blind Spotよりも好材料に恵まれている節もあるが、未来志向の活動展開という視点で見たとき、Blind Spotに比べ、ゲーマデリックのそれは困難を極めると思われる(決してBlind Spotが順風満帆だというわけではないが)。

ファンとしては、活動してくれる限り、応援はしていきたい。
だが、残念ながら、それ以上のサポートができない(しづらい)のは、ジレンマでもある。
我々にできることは、こうしたネットワークを通じて、ゲーマデリックの良さ、魅力を発信していくことくらいだ。
それが、従来のファン層の枠を突き破るのは難しいとも考える。

ただ、間違いなく言えること。
それは、これからもワタシは、ゲーマデリックの曲を聴き続けていくということ。
願わくば、耳に馴染んだ彼らの曲を、ヘッドフォンからではなく、生演奏で聴く機会に、また巡り合うことができたなら、幸いである。

そのために、待つ覚悟はできている。
なにせ私たちは、16年も待ったのだから。

<ゲーマデリックライブ・セットリスト>

  1. ゲーマデリックのテーマ
  2. カルノフが街にやってきた (カルノフ)
  3. Walk Like Super Cop (ロボコップ)
  4. 大怪獣デブラス (せいんと☆ぴーち ピアノソロ)
  5. Shooot!! (フライングパワーディスク)
  6. Gallant Savage (デスブレイド)
  7. 上を向いて歩こう (坂本九 カバー曲)
  8. The Lifeline of New York (クルードバスター)
  9. Vapor Trail 後半部バラード (空牙)
  10. Vapor Trail (空牙)
  11. Rohga (ウルフファング)

<予定外(?)のアンコール>

  1. ゲーマデリックのテーマ・1番のみ

おまけの発掘画像

引き出しを整理していたら、こんなものがでてきた。

ゲーマデリックお宝(?)アイテムゲーマデリックお宝(?)アイテム

90年代に開催された、ゲーマデリックのライブチケット、ライブ開催告知のはがき、そして当時のゲーマデリックメンバーのサイン入りCDポーチだ。
CDポーチは、表裏にメンバーのサインが入っているので、写真を二枚とさせていただいた。
このような写真掲載を、業界用語で『自慢』という。

ゲーマデリックライブ告知のはがき(1997年)

それにしても、このはがきは、我ながらよくとっておいたものだと感心する。
『うなるベース』ってのはともかく、『迫るギター』ってのはなんだ?
今は亡き原宿ルイード、その記憶を呼び起こしてくれる、貴重な資料である。
そして『一度は見ないと損をする』というのは、実にその通りだと、ここで捕捉させていただこう。

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2013年08月09日

ゲームミュージックトリビュートライブ報告(6)〜スペシャルセッションと一観客視点の総括

2日目の最後にスペシャルセッションがッ!

総括する前に、もう一つご紹介しておかねばならないことがあった。

アンコールという形ではなかったが、最後の最後にスペシャルステージが用意されていた。
2日目出演のバンドに加え、初日のみ出演のゲーマデリックメンバーも交えた、豪華コラボレーションが実現したのだ。

GMTL: スペシャルセッション
  • Sp. Let’s Go Drive It! 〜 The Theme of GMTL

今回のGMTL前売りチケット購入特典として販売されたCDに収録されている、GMTLのテーマ曲だ。ちなみに、作曲は飯島丈治(Blind Spot)、作詞をMr.K(ゲーマデリック)、編曲は飯島丈治&ATOMIC(ゲーマデリック)という豪華布陣。

ツインドラムにツインベースという重厚リズム隊に、ツインキーボードとギターカルテットという、それはもう贅沢すぎるほどの『音の全部盛り』状態。

これはこれでとてもゴージャスだし、聴き応えも十分だ。
だが、せっかく複数のバンドが一堂に会しているのだ。例えば、初日であればgaQdan+ゲーマデリック+Blind Spot、二日目なら古川もとあき+葉山宏治+Blind Spotのジョイントで、それぞれの持ち曲を一曲ずつ演奏する、なんて仕掛けがあっても、面白かったのではないか。私の思い違いかもしれないが、『ゲームミュージックフェスティバル(GMF)の頃よりも、そのあたりの融通が利きそうな気がするのだが。

なお、CDの方は全2曲収録で、このほかに、葉山宏治氏による『ビーバップ』が収められている。

誰もが手探りだったGTML

というわけで2日間、全ステージを拝見させていただいた。
以下は、あまり読む価値のない長文がずらずら並ぶだけなので、無視して他のサイトに飛んでいただいてOKです。

今回の出演者は、5つのバンド(楽団)と4人のゲストシンガー、そしてMC・トークが4人。
高橋名人のトークは、かなり客層を意識していたようで、少なくともゲームに興味のある来場者にとっては、面白く感じられたに違いない。誰が『人見知りで口下手』(自称)なんだとツッコミたくなるほど、饒舌というか、トーク慣れしているというか。

MCを務めたファミコン芸人・フジタさん。私は『お願い!ランキング』の出演程度しか存じ上げないのだが、さまざまな出演者、およびアシスタントの中で、がんばっていらっしゃったと思う。ゲームの造詣はかなり深いようだが、ゲーム音楽という点ではまだまだのようで、より一層の精進(?)を期待したい。

観客を見ていて一番面白かった点。
それは、GMバンドと声優さんのステージで、その反応が真っ二つに分かれたこと。

GMバンドではピクリともしなかったような人が、声優さんステージでは豹変。コールは飛ぶわ、体も跳ぶわで、90年代の声優ブームが一時的に復活したかのような錯覚すら覚えた。

逆に、主に女性のGMファンは、声優さんステージでは非常にドライな反応。手拍子を打つ程度には乗るが、周囲の変貌ぶりに、困惑する人もちらほら。

実際、特定の声優さんだけを目当てに来場された方もいらっしゃった様子。もちろん、イベントはそれぞれの楽しみ方があって然りなので、なんの問題もないのだが、最前列の席で、お目当てのステージだけひとしきり盛り上がって、終わったら(残りのステージ見ずに)とっとと帰っちゃうというのは、もったいないというか、なんというか。

世代的にGMバンドブームと声優ブームは重なるので、(GMF'95のように)両者が同時に出演するというのは的を射ていると思うが、相乗効果を生むわけではないのが、難しいところだ。

約20年の歳月は、財産でもあり、敵でもあり

今回のGMTLは、とかく『GMFの再来』という言われ方をする。
だが、メーカーおよびレコード会社サポートの有無、対象ファン層への訴求ルート、なによりアルバム発売などのセールス展開など、状況は当時とはまったく異なる。

今回のイベントだけを見ても、随所に試行錯誤感が見られた。
ゲストでGMファンと親和性の高そうなゲスト声優を出演させたり、トークショーを挟んだり、コスプレでの来場を推奨したり。

いかんせん、これらがプラスに作用している向きはあまりなかったが、同じ声優さんに歌わせるのであれば、カラオケなどではなく、生バンドで歌わせてあげてほしいとも思う。その意味で、gaQdanのコラボは意欲的なチャレンジだったと思う。

広報戦略も時代の変化に追随した。
今回のGMTLは、主に公式サイト、ブログ、Twitterの情報発信を軸とし、ポスターやテレビCFなど、メディアへの露出も積極的に展開。私が想像していたよりも、かなり力を入れていたように見えた。

一方、各バンドのの戦略はハッキリと分かれた。
FacebookやTwitterなど、ソーシャルメディアを駆使したゲーマデリックとBlind Spot。それに対し、比較的平静を保った古川もとあき氏、そして葉山宏治氏。

今回の広報戦略に問題点があったとすれば、イベント名とバンドの名前だけが露出しすぎて、イベントの中身が見えにくかった点が挙げられる。直前まで発表されなかったタイムテーブルや、バンドあたりのボリューム感、あるいはGMF経験者じゃないと分かりづらいステージの雰囲気など、初心者お断り的な雰囲気も、多分にあったのではないか。

約20年前に開催されていた、GMF。
今となっては伝説と化しつつあるこのイベントは、GMTLにとって目指すべき目標でもあり、また比較される対象でもあるというジレンマを、感じずにはいられない。

真夏の夜の夢で終わらせてなるものか

さまざまな課題は、客入りにも表れた。
今回は残念ながら、一階席をも埋め尽くせる状態ではなかった。特に初日は平日開催ということもあって、開演時点の客入りは、一階席の1/2程度ではなかっただろうか。

商業的に見たとき、今回のGMTLは、お世辞にも成功したとは言い難いかもしれない。
だが、衰退していく一方のゲーム音楽業界において、昔の作品を今なお愛するファンの存在、そしてそれら楽曲たちの輝きを、いま一度、再確認する契機にはなり得た。

全体的なファンの裾野を広げていくのは、難しいかもしれない。
だが、当時を知る潜在的なファン予備軍は、まだまだいるはずなのだ。

実際、今回のライブについても「地方在住なので」「仕事で都合がつかず」「そもそもイベントの存在を知らなかった」などの理由で、足を運べなかった人も多いはずだ。反面、比較的物販が好調だったことからも、当時のファンが、それなりに経済力を身につけてかえってきたと捉える向きもある。実際、私も(別に経済力にモノを言わせたわけではないが)CDやらDVDやら次のライブチケットやらで、ざっと2万円近い散財を……。

だからこそ、今回まず『開催』できたことに、意義がある。
今まで再興は二度と叶わないと思っていた夢のステージは、現実に復活足りえた。
これが来年、再来年と継続していけるかどうかは、出演者もさることながら、ファンの心意気にもかかっている。

ライブ終了後の各方面での反応を見る限り、ファンはおおむね満足の様子。
そして出演された皆さんも、終了後の打ち上げの写真などを拝見する限り、その楽しさが伝わってくる。見ている我々が、その場に居合わせたいと思うくらい、充実した表情が見てとれた。

現代は、超情報化社会。
さまざまな情報が飛び交い、処理されていく。
主催者発信はもちろん、我々ファン同士でも、人気の掘り起こし、あるいは底上げを行っていく努力は、できる範囲で行っていきたい。

それらが結実したとき、その成果が。
来年の新たなステージを創り出すのだと信じて。

出演バンド、ゲストシンガー、司会進行、トークショー、物販、会場設営、宣伝活動…・・・、
およびもろもろの運営に携わった皆様。
素敵なひとときを、本当にありがとうございました。

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2013年08月07日

ゲームミュージックトリビュートライブ報告(5)〜真打ちは二度やってくる、盟主・Blind Spot

2日間に渡ったゲームミュージック・トリビュートライブ。
そのいずれもトリを飾ったのが、ほぼS.S.T.BANDこと、Blind Spot。

かつて、ゲームミュージックフェスティバル'91でも、同様に二日連続の出演という経験はあるが、両日ともラストを任されるのは、これが初めて。

まずはゲーマデリックの熱気を引き継ぐ形で始まった、初日のレポートから。

期待と確信が同時に高まっていったアウトランコンプリート

かつてはアンコールナンバー。そして最近(といっても最初は1992年だけど)はオープニングナンバーとして演奏されることが多くなった『Like The Wind』からスタート。
イントロからしてパワフルなこの曲は、会場のボルテージを瞬く間に引き上げる。

再結成後はライブハウスでのステージが多かった反動からか、渋谷公会堂の広いステージを、ギター陣が縦横無尽に駆け巡る。彼らのステージに『ソフトランディング』という言葉は存在しないらしい。

間髪入れずに『Outride A Crisis』へとなだれ込む。生粋のS.S.T.ファン以外には、おそらく馴染みが薄いと思われるが、まああまり気にしない(気にしてもしょうがない)。

……とまあ、ここまでは、割といつものBlind Spot。
ここからが、ちぃとばかり違った。

言うならば、初日の後半戦は、コンセプトステージ。
舞台は『アウトランステージ』と化した。

まずはネーミングBGM『Last Wave』。
ここ数回のBlind Spotライブで演奏されていた、JazzyなB-univバージョンではなく、どちらかというとGMF'90のそれに近いアレンジ。並木氏のギターが(ちょっと音量でかめだったけど)泣かせる、そして聴かせる。

ここまでノンストップ、ただ一度のMCも挟まずにきただけに、往年のZUNTATAを思わせるような、ノーMCステージが展開されるのかと思いきや、

「今回は(スケジュールが)絶対押すだろうと思って、MCのないメニューを練習してたんだけど……」

意外なことに(?)、ここまでのステージ進行が、思いのほかタイムテーブル通りにきていたため、予定外の、それもぐだぐだなMCが数分ほど挟まれた。たぶん、すべて即興のはず。そのほか、告知としては、

  • 7月24日に『セガラリー』のCDが、『なぜか』キングレコードから発売
  • 12月12日(木)に高田馬場CLUB PHASEで単独ライブを開催予定

そして、この時点であと3曲宣言。
『たった3曲!?』と思った人が多いであろうファンのガッカリ感をおいてけぼりにするかのように、演奏は再開された。

すっかり落ち着いた会場のテンションを上げたのが、『Splash Wave』。
私はこの曲をライブで聴くのは、これが初めて。以前のレポートでも「ぜひ演奏を!」と切望していただけに、ようやくこの時が来ましたよ状態。できれば原曲にあるようなハンドクラップを、会場全体でできるようなアレンジにしてほしかった……って、それは贅沢か。

続いては、最近のBlind Spotライブの定番となりつつある『Passing Breeze』。
毎度のことながら、イントロのパーカッションだけを聴くと、一瞬『ん? ファンタジーゾーンか?』と勘違いしてしまう私がいる。これは未だに慣れない。
『Splash Wave』が暑い夏なら、こちらは爽やかな夏。海岸線を法定速度内で走る、そんなスタイリッシュ(?)なドライブにぴったりのアレンジだ。

『Last Wave』、『Splash Wave』、そして『Passing Breeze』。
ここまできて、残りはあと一曲。
となると、演奏されるのはもしや……と予想を巡らせていると、あまりにも聞き覚えのある、あのメロディー。
締めを飾るのは、S.S.T.BAND創世記のラストといえばコレ、という『Magical Sound Shower』。
この曲も、過去のレポートでさんざん語りつくしたので、ここでは割愛(いいのか? そんなんで)。

全6曲という曲数の少なさに、これは絶対にアンコールがあるに違いないと踏んでいたのだが、その期待を袖にするかのように、会場に流れる「本日の公演は、これですべて終了となります」の無情な声。

というわけで、終わってみると『アウトラン・コンプリート』を含めた、レーシングゲーム・ステージとなった。
意図したものかどうかは分からないが、ライブ中の一定時間を、あるテーマに沿った楽曲で固めるというのは面白い。例えば80年代セガサウンドとか、例えば今回のような特定ゲームの曲オンパレードとか、エンディング・ネーミングメドレーなんてのも、バラードっぽくまとめられそう。

内容はともかく、量的な物足りなさが拭えないが、まだ明日がある。
その気持ちが、このもどかしさを、ひとまずは鎮めてくれる。
そして、舞台は二日目へと移る。

GMTL: Blind Spot 1日目セットリスト
  1. Like The Wind (パワードリフト)
  2. Outride A Crisis (スーパーハングオン)
  3. Last Wave (アウトラン)
  4. Splash Wave (アウトラン)
  5. Passing Breeze (アウトラン)
  6. Magical Sound Shower (アウトラン)

2日目は予告通りの25曲メドレーでスタート

初日はゲーマデリックのあとを受けて、二日目は葉山宏治&ブラザーズのあとを受けて。
いずれも異様な盛り上がりを見せたあとだけに、その流れをフィナーレへと導くBlind Spotの役割は、本イベントの成功のカギを握るといっても過言ではなかった。『終わりよければすべてよし』の言葉が重みを増す。

そんなプレッシャーはどこへやら。
Blind Spot セカンドステージは、かねてから予告されていた『25曲メドレー』から始まるのだが。
その出だしは、私が全く予想もしていないナンバーからスタートした。

以下が、そのメドレーの全容。
基本的に飯島さんのツイートを元に、ご本人の進言どおり補正をかけてご紹介する。

  1. セガサターン起動音
  2. Dural(バーチャファイター)
  3. Jacky (バーチャファイター)
  4. Sarah (バーチャファイター)
  5. Adjustment Mind (パワードリフト)
  6. Poker Face (パワードリフト)
  7. Side Street (パワードリフト)
  8. Silent Language (パワードリフト)
  9. Artistic Traps (パワードリフト)
  10. Enduro-Racer Main Theme (エンデューロレーサー)
  11. なんてったってあ・ひ・る (ダイナマイトダックス)
  12. Battle Field (スペースハリアー)
  13. Alien Storm (エイリアンストーム)
  14. Level 1 (獣王記)
  15. Power Games (セガラリー)
  16. Red Out (アフターバーナー)
  17. Maximum Power (アフターバーナー)
  18. City 202 (アフターバーナー)
  19. Super Stripe (アフターバーナー)
  20. Alex Kid (アレックスキッド)
  21. Haya-Oh (スペースハリアー)
  22. Let's Go Away (デイトナUSA)
  23. Condition Reflex (セガラリー)
  24. Quartet Main Theme (カルテット)
  25. セガタイトル (せ〜が〜)

見よ、この予想もつかない曲の数々を!
まず、のっけのセガサターン起動音で、すでに興奮。
会場の反応ぶりを見る限り、メガCDの起動BGMでもイケたかもしれない(?)。

それにしても、毎度のことながら多曲メドレーは一長一短だ。
たくさんの曲が一度に楽しめる反面、何の曲だっけ? と思い悩む場面がしばしば。昨秋の単独ライブで演奏した20曲メドレー同様、曲が始まる→聴いたことある!→何の曲だか思い出す→なんだっけ!?→すでに次の曲という負の連鎖が、後半になるに従って増えてくるというありさま。

05〜08は、GMF'90のパワドリメドレー、ほぼそのまま。ここに、みんな待ってたEコースBGM『Artistic Traps』が本邦初登場。前日の『Like The Wind』を加え、パワドリ、ここにめでたくコンプリート。

17〜19は、同じくGMF'90のアフターバーナーメドレーに類似。その頭に『Red Out』が添加され、(今回は『Final Take Off』演奏してないけど)ライブアレンジとしてのアフターバーナーもコンプリート。前日のアウトランを含め、セガ体感ゲーム代表作3作品、ここに完結(!?)。

そのほか、このメドレーは語り出すとキリがないのだが、どうしても触れておきたい点だけ。

  • 『エンデューロレーサー』、泣けた!
  • 一瞬『Bonanza Bros.』と勘違いした『ダイナマイトダックス』!
  • 一度演ってみてほかった、そしてライブアレンジはやはりカッコよかった『Battle Field』!
  • やっぱり、安定感のあるリズム隊でこそ輝く『カルテット』!

ラストのセガタイトルは、これはこれで面白かったが、個人的には、ボツになったという『ペンゴ』のコーヒーブレイクデモで流れる『第九』(ベートーヴェン)を、もちろんメインBGM(Popcorn)を入れてもらえればなお嬉しいし、そのままのテンポで演奏してもウケたかも。で、そのまま(同じくペンゴの)ステージスタートBGM(もちろんブロック配置音込み)につないでフィニッシュ、と。ダメ?

この時点で「残りは3曲」と告げられる、初日と同じ衝撃のカウントダウン。
とはいえ、25曲も聴いたあととあっては、贅沢も言えまい。
でも、なんかまだ始まったばかりという気がするのだが……。

2曲目にして最後から3番目のナンバーは、ギャラクシーフォースより『Beyond The Galaxy』。
バラードではないのだが、比較的スローテンポで、テンションの上がりきった観客を落ち着けるのに適した曲。もう何度も聴いているのだが、相変わらずイントロの7/8拍子は、手拍子しづらいというか、ノリづらいというか。

まるで夜が明けていくかのような静かな導入部から一転、力強くも爽やかな明るさを感じさせる……そんな快活なメロディーが弾けたのが、『Space Harrier Main Theme』。楽曲的にも演奏的にも、非常に明朗な曲なので、仮に聴いたことのない人であっても、このスペースハリアーのテーマは、実にノリやすい曲だと思う。

そしていよいよラストナンバー。
ドラムの8ビートリズムが聴こえてきたら、それはもう、アノ曲の足音。
そう、『After Burner』だ。

アフターバーナーについては、もはや説明不要だろう。
おそらくはほとんどの人が知っていただろうし、ほとんどの人がノっていた。
性別問わず、年齢問わず、体を動かさずにはいられないパワーが、この曲にはあるように感じるのだ。

2日間合わせて、全10曲。
メドレーの中身をバラすと、全34曲。
一つのナンバーも被ることなく、Blind Spotは走りきった。

GM界の盟主としての立ち位置

今回のライブで、唯一の二日間公演を行ったBlind Spot。
GMバンド界の盟主たる存在感を発揮し、おそらくは多くの来場者が(程度の差はあれ)このバンドを楽しみに訪れていたと思う。

ただ、Blind Spot(正確には並木さん)が、GMTLの全体統括者という立場を兼任していたこともあり、どちらかというと、ゲーム音楽イベントとしていかに成功させるか、他のバンドをいかに盛り上げるかという点に腐心されていたように見えた。

その姿勢は、Blind Spotのセットリストからもうかがえる。
25曲メドレーというキテレツナンバーこそあったが、そのほかを見渡すと、奇をてらわない、比較的オーソドックスなタイトルが並んだ。

CDが発売されたばかりという状況を考えれば、もう少しセガラリーを前面に出してもおかしくないタイミングではあったが、敢えてそれをせず、往年のファンに馴染みが深いであろうアウトランやアフターバーナーといったあたりを中心に据えたのは、今回のステージが『Blind Spot Live』ではなく、『Game Music Tribute Live』だったからではないか……というのは、私の思い過ごしだろうか。

前述のとおり、ゲーマデリックと同じく、Blind Spotも後日の単独ライブが告知されている。
この感動をもっと味わいたいという人は、そちらに足を運べば、今回とはまた趣の異なる音を耳にすることができるに違いない。

GMTL: Blind Spot 2日目セットリスト
  1. 25曲メドレー
    • セガサターン起動音
    • Dural(バーチャファイター)
    • Jacky (バーチャファイター)
    • Sarah (バーチャファイター)
    • Adjustment Mind (パワードリフト)
    • Poker Face (パワードリフト)
    • Side Street (パワードリフト)
    • Silent Language (パワードリフト)
    • Artistic Traps (パワードリフト)
    • Enduro-Racer Main Theme (エンデューロレーサー)
    • なんてったってあ・ひ・る (ダイナマイトダックス)
    • Battle Field (スペースハリアー)
    • Alien Storm (エイリアンストーム)
    • Level 1 (獣王記)
    • Power Games (セガラリー)
    • Red Out (アフターバーナー)
    • Maximum Power (アフターバーナー)
    • City 202 (アフターバーナー)
    • Super Stripe (アフターバーナー)
    • Alex Kid (アレックスキッド)
    • Haya-Oh (スペースハリアー)
    • Let's Go Away (デイトナUSA)
    • Condition Reflex (セガラリー)
    • Quartet Main Theme (カルテット)
    • セガタイトル (せ〜が〜)
  2. Beyond The Galaxy (ギャラクシーフォース)
  3. Spece Harrier Main Theme (スペースハリアー)
  4. After Burner (アフターバーナー)

これにて、GMTLにおける各バンドのレポートは終了。
あと一回、一観客としての総括をもって、このシリーズをまとめてみたい。

posted by たいにー at 22:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゲームミュージックトリビュートライブ報告(4)〜兄貴の魂がここに! 葉山宏治&ブラザーズ

およそ世の中に『兄貴』の愛称で親しまれる人は、結構な数、存在する。
それは哀川翔(俳優)だったり、水木一郎(アニソン歌手)だったり、金本知憲(元プロ野球選手)だったり。

しかし、私にとっての『兄貴』はただ一人。
それこそが、自称『King of Game Music』こと、葉山宏治氏。
そして、その彼が率いるバンドこそが、葉山宏治&ブラザーズだ。

1993年、衝撃のデビューライブ(インクステイック鈴江ファクトリー)以来、ゲーム音楽界の異端児的存在でありながら、GMF'94、'95ではトリを務めるまでに人気を集めた、GMライブに実にマッチしたミュージシャンだ。

絶頂期だった90年代以降、幾多のGMバンドが消えていった。
その中で彼らは、精力的にライブ活動を行った、数少ないバンドだ。

そんな葉山宏治&ブラザーズも、GM不遇の時代には、逆らえない。
その姿を間近で拝見する機会は減り、独特のサウンドは、ファンのMP3プレイヤーの中にとどまるのみとなった。

しかし、転機は突然訪れた。
昨秋のBlind Spotライブの前座として、葉山宏治氏が単独出演。3曲を披露している。
(そのときのレポートは、こちらでご覧いただけます)

「また皆で集まって、ライブができたらいい」

このときは夢物語だと思っていたが、それから一年も経たないうちに、それは現実となる。
しかも、往年のブラザーズのメンバーを引き連れて。

さあ、ご登場願おう。
筋属バット一号風に紹介するならば。
「葉山宏治の入場です!」

20年前と変わらぬ、本能を開放するステージ

兄貴ライブのファーストナンバーといえば、それはもう『New Sexy Dynamite』をおいて、ほかにはない。

葉山氏は歌うわけでもない。演奏するわけでもない。随所随所でポーズをとったり、会場を挑発したり、シャウトしたり。しかし、それこそがこの曲の『スタイル』であることを、ファンは知っている。ちなみに、スタート時点ですでに藤井修氏(Drum)はパンツ一丁のいでたちだが、これもブラザーズのライブでは、いつものことだ。いろいろな意味で、とても50過ぎとは思えないパフォーマンスである。

間髪入れずに流れてくるイントロ。そこに乗せて発せられたのは、

「世の中、どいつもこいつもバカばっかりだ!
こうなったら、筋属バット一号を呼ぶしかない!」

エラケンタポテカワモデスプリュールの呪文と共に爆発したのは、その名も『筋属バット一号』。アホっぽいタイトルと侮るなかれ、この曲のカッコよさは、聴いたものにしか分からない! そして、アナタがCD(MP3)で聴いているそれは、そのカッコよさの半分程度しか伝えられていない! なぜなら現実(ライブ)はもっとスゴイからだッ!

かなり抑えた滑り出しに見えた葉山氏だが、実はすでにオーバーヒート気味。3曲目のタイトルを忘れてしまい、そのままりゅう先生に進行をお任せする一幕も。

その3曲目は、この曲名を忘れちゃいけないでしょう、『ANIKI 01 '99』。
「アニキ、もうだめだ!(ちゅど〜ん)」は当然、会場全体で。渋谷の真ん中で「アニキ、もうだめだ!」を叫ぶ人々。その姿は、20年前のデビューライブと変わらず「もう我慢できない!」。

兄貴攻撃は激しさを増す。
「揺るぎない磐石の絆」で始まる『サムソンとアドン』。
「キミは?」「サムソーン!」
「ボクは?」「アドーン!」
嗚呼、いい歳したオッサン軍団が、意味不明の絶叫を繰り返している。
すでに自律神経が侵食されている兆候だ。

兄貴攻撃はとどまることを知らない。
この地でライブをやるからには、やはりコレでしょ、の『黒い弾丸、渋谷に現る』。
本ステージ一のハイスピードナンバーで、葉山氏の酸欠度が徐々に高まる。
自律神経は、もはや崩壊寸前。

そして兄貴攻撃はここに極まる。『兄貴と私 -THE NEWS-』。
「兄貴、兄貴、兄貴と私!」
「兄貴と私、ボディービル!」
文字に起こすと、狂気じみた雰囲気すら伝わってくるが、これが会場では合言葉のように高らかに連呼される。自律神経? そんなものあるわけなかろう。

ブラザーズのライブは、今も昔も、とにかく体力を消費する。
このテンションで最後まで演ると、本当にぶっ倒れかねない。

それを懸念したのか、ライブの最後を飾るのは、大抵ゆったりとしたナンバー。
代表的なのが、この日も演奏された『男たちのバラッド』だ。

この曲は94年のリリース後、途中で歌詞に少し手が加えられた。
「男はどこまでも戦い続ける 男たちのバラッド」
この歌が聴ける間は、そして口ずさんでいる間は、日々戦いなのかもしれない。

7曲演るならこれしかない、という7曲

というわけで、演奏曲は全部で7曲。
ハッキリ言って、私が選んでも、間違いなくこのラインナップにするであろう、必要十分にして完全無欠の7曲であった。

時間に余裕があったなら、『仁義なき兄貴』あるいは『OH! YEAH!』あたりを組み入れるだろうか。MCのフジタさんがやたらと推していた『姐』(あねさん)のナンバー『イカすぜ!ネエちゃん』あたりを演奏していたら、また違った雰囲気になっていただろうか(おそらく、知っている人はあまりいないと思われるが……)。

いずれにしても、葉山宏治にライブで演ってほしい曲のトップ7とも言える、ファンが最も望んでいるであろう曲たちを、惜しげもなく並べてくれたのは、実に嬉しい。そして、楽しかった。

また、このライブがことさらに盛り上がったのは、ブラザーズのメンバーなくしては語れない。20年前から比べると、皆、相応に歳をとったものだが、ことブラザーズのステージにおいては、そんなことを吹き飛ばすパワーを感じさせてくれる。

惜しむらくは、りゅう先生の圧倒的声量を見せつけるお約束の場となっていた、メンバー紹介がなかったのは、残念といえば残念。これも、時間の問題を考えれば、仕方あるまいて。

曲名だけを見ると、知らない人なら『ふざけてる』としか思えないようなタイトルばかり。
しかし、その実はイロモノ一辺倒ではない、硬派なナンバー、あるいはフレーズを、随所に感じることができる。ただの面白い曲というだけなら、ファンが20年も聴き続けるに足るものではないだろう。

葉山宏治、48歳のメッセージ

かつてのライブで、葉山氏は必ずといっていいほど、観客にメッセージを伝えてきた。

「とにかく頑張ろう!」
「腐った大人にはなるなよ!」
「ピッとしたオトナになろうぜ!」

時代は移り、かつての若者は、オトナと呼べる年齢になった。
葉山氏自身も、齢48。自ら『体力は全盛期の1/20』と語るだけに、衰えは否めない。

トークでは、ご自身が飼っていた猫が亡くなった話を紹介した。
それを受けて、出てきた言葉は、

「がんばって長生きしよう」

ライブデビューしてからの20年間、おそらくはいろいろ思うところがあったはずである。かつての兄貴節から比べれば、随分と丸みをおびえた表現になったが、我々ももう説教を受けている年代でもあるまい。生き方はそれぞれで考えるとして、まずはそのための素地(健康)をしっかりしたいものである。

自身のWebサイトでも書いているが、葉山氏は
「20年前のライブで、10年経っても『兄貴』って呼んでくれよ」
と言っていた。

そして今回、ファンはごく自然に(というよりは呼ばないわけがないだろうと、うずくかのように)「兄貴」コールを連発した。
あの声援を耳にして、葉山氏の胸に去来したものはなんだっただろうか。

いずれにしても、桁外れのパワーを要したステージである。
とても『次も期待しています』と、今の段階で軽々に口にはできない。

でも、もしも、もしもできることなら。
周囲の目をはばからず、「兄貴!」と叫べる日が来ればいいと、密かに思うのである。

GMTL: 葉山宏治&ブラザーズ セットリスト
  1. New Sexy Dynamite
  2. 筋属バット一号
  3. ANIKI 01 '99
  4. サムソンとアドン
  5. 黒い弾丸、渋谷に現る
  6. 兄貴と私 -THE NEWS-
  7. 男たちのバラッド

さあ、残すバンドはただ一つ。
『ほぼS.S.T.BAND』改め、Blind Spotだッ!

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2013年08月06日

ゲームミュージックトリビュートライブ報告(3)〜古川もとあき with VOYAGER、東京降臨

二日目のトップバッターは、元・矩形波倶楽部のリーダー、古川もとあき氏が率いるバンド。
その名も『古川もとあき with VOYAGER』。

VOYAGERは、古川氏がコナミ所属以前のアマチュア時代から存在したバンドで、『コンテスト荒らし』の異名をとるほどの実力を誇っていた。近年、ゲーム曲のみならず、オリジナル曲も交え、神戸を中心にコンスタントにライブ活動を展開。そして今回、5年ぶりに東京のステージに立つ!

『ゲーム音楽』に特化した珠玉の7曲

古川もとあき with VOYAGER(GMTL)

オープニングは、予告ナンバーでもあった『Vampire Killer』。
初出は1987年発売の『コナミック・ゲーム・フリークス』。矩形波倶楽部、そしてゲーム音楽演奏者・古川もとあきの事実上のデビュー作といってもいいアルバムだ。その中に収録されている『Vampire Killer』は、ホラーアクションゲーム・悪魔城ドラキュラのメドレー形式をとるナンバー。恐ろしさどころか、カッコよさが光る曲だ。

続く2曲目は、ゼクセクスより『Breeze』。
矩形波ライブの定番ナンバーでもあり、バンドとしての矩形波倶楽部の最後を飾った曲でもある(GMF'95の矩形波倶楽部ラストナンバー)。ゲームよりも曲(CD)の人気が高かったとされる、当時のGM人気を象徴する一曲。サビのキメで見せる古川氏のドヤ顔がまぶしい(?)。

コナミ退職後の古川もとあき、その名前を磐石ならしめた音ゲーの曲も忘れちゃいけない。ギラフリ&ドラマニからは『The Ocean and You』と『Captain's Voyage』を披露。ゲーム原曲をアレンジしたという類のナンバーではないだけに、オリジナルのフュージョン曲のようなイメージで聴ける、古川氏らしさが前面に出た曲だ。

ここからは、まさにオッサンホイホイ状態。
Farewell』は矩形波アレンジとも、また『Sound Locomotive』(古川氏のソロアルバム)アレンジとも違う、言わばVOYAGERアレンジ。同じグラディウスIIから、別名・空中戦2とも呼ばれる『A Shooting Star』。こちらは無理なバンドアレンジを施さない、比較的原曲に忠実なシンプルアレンジなのが印象に残った。

個人的に度肝を抜かれたのが『Command 770』。A・JAXなんて知ってる人いるのか? と3秒くらい心配しつつ、A・JAXの特徴であるオーケストラヒットの迫力を生バンドでひしひしと感じるのだ。

そしてとどめは、往年の矩形波ライブではラスト(アンコール)ナンバーとしてお馴染みだった『Tiny Boy』。
私がどのくらいこの曲を好きかは、私のハンドルを見てもらえればお分かりいただけるだろうか(『たいにー』の由来は、この『Tiny Boy』なのだ)。私は初めて、ハンドルの祖とも言える曲を生で聴くことができた。これを無上の喜びと言わずして何と言う!?

聴く者を楽しくさせる矩形波サウンド、そして古川スマイルは健在

某バンドの規格外メドレーを除くと、今回のイベントにおいて、最も多くの曲数をこなしたのが、この古川もとあき with VOYAGERであった。

曲紹介とメンバー紹介以外のトークはナシ。徹底した演奏重視のステージ構成にも、その方向性は見て取れる。持ち時間が短かった(約35分)だけに、この密度から感じられる満足感はきわめて高かった。

何より、オリジナルナンバーも数多く輩出している中で、今回、特に『ゲームミュージック』にこだわって選曲していただいたことに、深く感謝したい。セットリストを見ると、2008年に開催された『EXTRA』と被るところも多かったのだが、そんなことは知ったことか状態。もちろん、他にも聴きたい曲は山ほどあるが、これ以上望むのは失礼だと思えるほどに、古川さんの、そしてVOYAGERの心意気を感じた。

正直なところ、今回は不安のほうが強かった。私自身、古川氏のステージを見るのはGMF'95以来18年ぶり。コナミ退社後、度重なる苦難に苛まれた氏が、果たして以前のようなパフォーマンスを見せることができるのかどうか。

古川もとあき(GMTL)

実際に目の当たりにしてみて、その心配が杞憂だと気付かされる。
さすがにその顔立ちからは年齢を感じさせるものがあった(それはお互い様)が、演奏だけでなく、表情でも観客に爽やかさを届ける古川スマイルは、今も健在。派手さが感じられない反面、細かい演奏テクニックや、ちょっとした表情・しぐさが映えるギタリストと言えるかも。

欲を言えば、演奏を重視するあまり、トークがほぼ皆無となり、古川氏以外のVOYAGERのメンバーがあまりクローズアップされなかったのが、残念ではある。このあたりは、『古川もとあき with VOYAGER』の単独ライブを見に来いということか。神戸は遠いが、いずれは……。

物販会場では、売り子に立つ古川さんを前に、買おうと思っていたCDと、買うつもりじゃなかったCDまで買い、サインと握手までしていただいて、一人悦に入る私であった。

註:ブログ内で掲載の写真は、許可のあった場面で撮影したものです。

GMTL: 古川もとあき with VOYAGER セットリスト
  1. Vampire Killer (悪魔城ドラキュラ)
  2. Breeze (ゼクセクス)
  3. The Ocean and You (ギターフリークス・ドラムマニア)
  4. Captain's Voyage (ギターフリークス・ドラムマニア)
  5. Farewell (グラディウスII)
  6. A Shooting Star (グラディウスII)
  7. Command 770 (A・JAX)
  8. Tiny Boy (ツインビー3)

なんだか記事がどんどん長くなっていくのはなぜだろう? と自問自答しつつ。
レポート第四弾は、兄貴こと、葉山宏治&ブラザーズ編だッ。

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2013年08月04日

ゲームミュージックトリビュートライブ報告(2)〜16年の時を経て、ゲーマデリックが復活!

ゲームミュージックトリビュートライブ、初日の目玉。
いや、gaQdanの正体不明っぷりや、Blind Spotの王道ぶりも捨てがたいのだが、やはり初日の目玉は、実に16年ぶりの復活を遂げた、ゲーマデリックであると、私は強く申し上げたい。

今さらではあるが、ゲーマデリックというのは、今は亡きゲームメーカー・データイーストのサウンドチームメンバーで結成された、純正社員バンド。アルバム『空牙』で母体となるユニットを結成し、ゲームミュージックフェスティバル’91(GMF)でバンドデビュー。

以降、幾度かのGMF出演、および原宿ルイードでの単独ライブを開催。元々のデータイーストゲームの特製(=ヘンなゲームなら任せとけ!)もあって、大ヒット作品には恵まれなかったものの、着実に、それも根強いファンを増やしていった。

ゲームショウなどのミニイベントを除くと、1997年の単独ライブを最後に、バンドの活動はナリを潜め。
そして社員バンドの悲劇というか運命というべきか、2003年、会社の倒産とともに、バンドは消滅してしまった。

あれから16年。
もう二度と見られないと思われていた彼らのステージを、こうして再び目の当たりにできる日が来るとは!

かなり誇張表現が入るが、この日訪れた観客の大多数は、
『Blind Spot(S.S.T.BAND)も好きだけど、お目当てはゲーマデリック』
というヒトだったのではないかと思う。少なくとも、私の周辺に座っていらっしゃった方々は、(私を含めて)『ゲーマデリック優先枠』でチケットを購入された方々と思われ、開演前の話題は、ほぼゲーマデリック一色であった。

ステージに先立って、舞台上の大型スクリーンに映し出されたのは、ゲーマデリックライブ高齢恒例、前座ムービー(後日註:ATOMICさん、Twitterであたたかいツッコミ、ありがとうございます&誤字脱字が多くてごめんなさい…… m(_ _)m)。
毎度のことながら、これがよくできている。かつての前座映像は、小芝居中心の寸劇(?)テイスト映像だったが、今回は小ネタをちりばめることなく、直球勝負。過去のデータイースト作品のインストカードを次々と見せる手法で、デコの歴史を振り返った。

やがて映像の映し出されたのは、いつかどこかで見たことのある、教授と助手の姿。
どうにもそれっぽくない王冠を見つけ、印のようなものを確認する。
唐突に登場するドロロン星人。助手は笛で彼らを呼べと教授から告げられる。
助手はその『彼ら』を呼んだ。
そう、それこそが『ゲーマデリック』だッ!

ファンが待っていた珠玉の7曲

16年ぶりの復活ステージ、その最初を飾るのは、もちろん『ゲーマデリックのテーマ』。
16年ぶりでも、みんな歌詞をバッチリ憶えてる。フルバージョンだってなんのその。

ゲーマデリック(Game Music Tribute Live)

勢いそのままに、序盤ナンバーの定番『カルノフが街にやってきた』、『Walk Like Super Cop』へ。
ハッキリいって、ゲームの『カルノフ』をやったことのある人って、会場にどれくらいいるんだろうとも思うが、そんなことが気にならないような吸引力が、この曲にはある。

ラップと並ぶゲーマデリック二本柱の一本・ハードロックナンバーは、『Gallant Savage』でスタート。
こちらは92年に発売された『GAME MUSIC FESTIVAL 〜Super Live ‘92〜』にもライブver.が収録されているので、その雰囲気を知っている方も多かったはずだ。

Mr.KとMARO(ゲーマデリック)

The Lifeline of New York』の間奏パートにてメンバー紹介。
ゲーマデリックのライブではお馴染みの

Mr.K「MAROのギターはかっこいい!」(会場復唱)
Mr.K「MAROのギターは世界一ィィ!」(会場復唱)

も16年ぶり。いや、MAROさん、緊張してはいらっしゃったようですが、カッコいいっす!

基本的にラップナンバーなので、聞かせどころはMr.K氏のボーカルだが、随所で耳を惹きつけるインストパートがあるのも、この曲の特徴。サビを間奏っぽくしつつも、しっかりと聴かせどころになっているので、中だるみのない曲構成、全編サビ状態(それは言い過ぎか)なのもポイントだ。

MAROのギターは世界一ィィ!(ゲーマデリック)

そして最後は「データイーストといえば、このシリーズ『牙』!」。
ということで、みんなが待ってたこの2曲『Rohga』、そして『Vapor Trail』。

『Rohga』は、バンドメンバーにRAIKA氏(ウルフファングの作曲者)がいる以上、演らないわけにはいかない一曲。後半のキーボードvsギターバトルも健在だ。

そして『Rohga』の興奮冷めやらぬ中に斬り込んできたギターソロ、おそらくこの瞬間を待っていたというゲーマデリックファンも多いであろう『Vapor Trail』が渋谷公会堂に轟いた。このカッコよさは、GMTL随一ではなかっただろうか(多少のひいき目が入っているのは、ご容赦いただきたい)。

註:ブログ内で掲載の写真は、許可のあった場面で撮影したものです。

夢の舞台は終わり、そして再び

こうして16年ぶりのステージは、幕を閉じた。
今回のライブにあたり、ゲーマデリックからお知らせが。
一つは、

「(ゲーマデリックの所属していた)データイーストが倒産してしまいました」

会場大爆笑(皆、当然知っている話なので)。
確かに、これを公式に聞いたことは、これまでなかったかもしれない。
再結成を果たしたゲーマデリックだが、このためにインディーズとして活動を継続しない限り、新曲を作ることができないのが、目下の悩み種。お金持ちの方がいらっしゃったら、ぜひゲーム会社を作っていただいて、ゲーマデリックにゲーム音楽を発注していただきたい、とはMr.K氏の弁。

そしてもう一つは、9月7日にゲーマデリックのプライベートライブ開催が決定!
チケットは8月8日から発売開始(当日は会場でも販売、ワタシも買いました)。
一夜限りの夢の舞台で終わらない、まだ夢の続きを見られる喜び。16年の歳月を埋めるに十分な朗報だ。
詳しくはネットでお知らせするとのことなので、公式サイトやFacebookをチェックされたし。

今回はわずか7曲で終わってしまった、復活のライブ。
9月のステージでは、もっと多くのナンバーが聴けるに違いない。
今回は硬かった演奏ぶりも、次回には多少こなれているに違いない。

まだゲーマデリックを楽しみに待てるというのは、実に嬉しい。
Blind Spotの復活に続き、また自分のスケジュールを調整しなければならないという、喜ばしい悲鳴をあげることになりそうだ。

会場では、歓喜の声を上げる人はもちろん、泣いているファンもいた。
決してせいんと☆ぴーち氏(キーボード)のピンクの衣装に恐れおののいたとか、そーゆー涙ではなかったはず。
それほどまでに、皆、待ち焦がれたステージだったのだ。
いつまで続くかはわからないが。
活動する限り、陰ながら応援していきたいバンドである。

最終日、N’gja三浦さんが投げ入れてくれた、GMTLのタオル。
それをなぜか受け取ってしまった私。
9月7日は、このタオルを片手に、堂々参戦しまっせ!

GMTL: ゲーマデリック セットリスト
  1. ゲーマデリックのテーマ
  2. カルノフが街にやってきた (カルノフ)
  3. Walk Like Super Cop (ロボコップ)
  4. Gallant Savage (デスブレイド)
  5. The Lifeline of New York (クルードバスター)
  6. Rohga (ウルフファング)
  7. Vapor Trail (空牙)

レポート第三弾は、古川もとあき with VOYAGERだ!

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ゲームミュージックトリビュートライブ報告(1)〜未知の楽団、gaQdanとゲスト出演の声優陣

8月2日(金)、3日(土)の二日間にわたり、渋谷公会堂でゲーム音楽の祭典、『ゲームミュージックトリビュートライブ』が開催された。

本ブログではその模様を、いくつかの記事に分割して、適当に雰囲気を交えてお伝えしていきたい。

まずは、初日最初のステージに立った、gaQdan、および二日間にわたって出演された、声優陣の皆様から。

異色のオーケストラ集団・gaQdan

バンド紹介の記事に書いた通り、私はこのユニットに対して、まったく予備知識を持っていなかった。
Webなどの紹介を見る限り、

『レコーディング専門のオーケストラ』
『電子楽器との共存・共演』

といった言葉が並び、今までのオーケストラの概念を崩す、超少人数、あるいは演奏者がまったくいないようなオーケストラなのではないかと、あらぬ方向に想像(妄想)を広げていった。

そして当日、ステージの上に現れたのは、至って普通の、至ってオーソドックスな楽器を携えた、約20名前後の演奏者の皆さん。弦楽器中心の構成で、メンバーは、おそらくは30代が中心と思われ、オーケストラの構成としては非常に若い。これもまた、演奏する楽曲ジャンルが象徴していると言えるかもしれない。

面白いのは、オーケストラでありながら、指揮者がいないこと。
コンサートリーダーと思しき演奏者が、ところどころで大きなアクションで、全員のタイミングをとる。
こういった形態のオーケストラは、前例がないわけではないが、単純に指揮者なしでもオーケストラが成り立ってしまうのだなあというのは、目の当たりにしてみると、目から鱗である。

肝心の楽曲の方は、残念ながら、筆者が知っている(遊んだことのある)作品が、一つもなかった。
だが、すべてが無理のないオーケストラアレンジを施された楽曲で、心穏やかに聞き惚れるオーケストラコンサートとしては、非常に良かったと思う。

ちなみに、下記セットリストは、gaQdanの公式Twitterから転載したものなので、間違いはない、と思う。

GMTL:gaQdan セットリスト
  1. キングダムハーツメドレー
    (Dark Impetus〜Dearly Beloved〜Hand In Hands〜Never Land Sky〜Pirates Gigue〜Musique pour la tristesse de Xion)
  2. 鳥児在天空飛翔 魚児在河里游泳(LIVE A LIVE)
  3. HISTORIA (ラジアントヒストリア) Vocal: 霜月はるか
  4. 檄!帝国華撃団(サクラ大戦) Vocal: 横山智佐

これ目当てで足を運んだ方もいた、声優出演陣

今回、バンドグループとは別に、4名のゲストシンガーが出演された。
初日に横山智佐、霜月はるか、二日目は金月真美、野田順子といった顔ぶれ。
(このうち、霜月さんだけは声優ではありませんが……)

初日のお二人は、gaQdanとのコラボレーションを披露(各人一曲ずつ、gaQdanの演奏をバックに歌唱、他の曲はすべてカラオケ)。ゲームをやったことがなくてもCMでさんざん聞いたという人も多いであろう、サクラ大戦のテーマソング『檄!帝国華撃団』もgaQdanコラボ。ただ、オーケストラ演奏ということで、ノリノリというよりは、雄大に聴かせる歌声であった。

霜月さんは、同人活動時代から名前は存じていたものの、恐れながら初めてご本人の歌を耳にした。
非常に透明感のある歌声で、今回披露したような、もの悲しい、あるいはミステリアスな曲調が合いそうな声質。
YouTubeで、あらためて曲を聴いてみたのだが……やばい、CD買ってしまうかも。

GMTL:初日ゲストシンガー セットリスト
  • 横山智佐: 檄!帝国華撃団(サクラ大戦) with gaQdan
  • 横山智佐: お月様とダンス(銀河お嬢様伝説ユナ)
  • 霜月はるか: HISTORIA (ラジアントヒストリア) with gaQdan
  • 霜月はるか: 白夜幻想譚 (イリスのアトリエ)

二日目は、俗に言う『ときメモヒロインコンビ』。
一作目、二作目のときめきメモリアルヒロインが揃い踏みした。ときメモのイベントで一緒になることはあったものの、かなり久しぶりのご様子。

お二人ともとにかくノリノリだったのだが、金月さんのテンションがハンパじゃない。真っ白なドレススカートをひらひらさせながら、右へ左へ走って飛び跳ね、水を得た魚……という表現が適切かどうかはわからないが、このステージを十二分に楽しんでいるご様子であった。

対する野田さんは、10月19日に行われる単独ライブの告知も兼ねた、いわば前哨戦ステージ。自身、声優活動20周年という節目の年でもあり、盛り上げ方も気合が入っていた。当日のバンマスは、Blind Spotの『ターボくん』こと斉藤昌人氏(Bass)が担当すると、観客向けのアピールもしっかりと。

  • 金月真美: もっと!モット!ときめき (ときめきメモリアル)
  • 金月真美: 二人の時〜forever〜 (ときめきメモリアル)
  • 野田順子: 勇気の神様 (ときめきメモリアル2)
  • 野田順子: Adventure (ときめきメモリアル2 Substories 〜Dancing Summer Vacation〜)

初日と二日目で決定的に違ったのことがある(曜日の影響もあるだろうが)。
二日目は、明らかに金月・野田のお二人、それだけを目当てに会場に足を運んだファンがいたということだ。
金月さんがステージに登場した瞬間、渋谷公会堂は、GMTLから『ときめきメモリアル・イベントキャラバン』の雰囲気に大変身。場内には「L・O・V・E、ラブリー真美さん!」の声がこだまし、まったく知識のないお客さんを唖然とさせていた。

さらに印象的だったのは、金月・野田ステージが終了するや否や、会場をあとにした方が何人かいらっしゃったこと。もちろん、参加の仕方は個人の自由だが、たかだか数曲のためだけに、来ちゃう人もいるのだなあと、あらためてファンの力強さ(?)を実感。しかも最前列なのに……。

レポート第二弾は、ゲーマデリック編。
熱いぜ! 熱くて死ぬぜ!

posted by たいにー at 15:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年07月29日

ゲームミュージックトリビュートライブ、葉山宏治&ブラザーズのメンバーはやはり!

ゲームミュージックトリビュートライブ(GMTL)まで、あと4日。
すでに最終準備は完了しているというバンドがほとんどで、あと準備が必要なのは、参加するファンの意気込みくらいかもしれない。

そんな中、GMTLのライブ会場で発売する予定のグッズが、公式紹介されている。

発売されるグッズは、GMTLとしての総合的なグッズから、出演者が製作したものまでさまざま。皆、それなりにミュージシャンなので、品目としてはCDやDVDが中心となるのは、ある種、当然の流れ。

私自身、いくつか買おうと心に決めているものがあり、全部足すと、確実に一万円札は必要になりそうな勢い。ん〜、イベント自体が待ち焦がれたものだから、ある程度のご祝儀奮発(?)は覚悟の上だ。

そんな中、グッズ一覧の中に、目をキラリン☆とさせるものがあった。

「葉山宏治」CD各種
「りゅうてつし」CD各種
「吉原かつみ」CD各種

これらの意味するところ。
それはすなわち、りゅうてつし(Keyboard, Chorus)、吉原かつみ(Guitar)のお二人が、葉山宏治&ブラザーズの一員として(おそらく)参戦するであろうということだ。

この二人は、同バンドのオリジナルメンバー。
葉山宏治ナンバーの『かっこよさ』の根幹を支えていたのは、間違いなく吉原かつみの「弾いちゃうぞ〜」ギター(アルバム『超葉山〜兄貴番外地』より)であり、兄貴サウンドのの迫力を生み出していたのは、りゅう先生の圧倒的ボイスパワーだ。

なにせブラザーズ久々のライブである。
メンバーが、全員壮健であるとは限らない。皆、同じだけ年齢を重ねているであろうことから、あの凄まじいステージに、元祖ブラザーズのメンバーが立つのは実に喜ばしい反面、大丈夫だろうかという、幾ばくかの不安も付きまとう。

他のメンバーは分からないが、ドラム・藤井修、ベース・上村晃一が揃えば、まさに鬼に金棒。間違いなく、あの興奮が甦るはず。

あとは、葉山宏治氏本人の体調が、万全であることを願うのみ。
たのんますぜ、『兄貴』!

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2013年07月24日

もうすぐゲームミュージックトリビュートライブ、出演バンドをちょっとだけおさらい

GMTL(Game Music Tribute Live)まで、あと10日ほど。二週間ほど。
気がつけばJGMF(JAPAN GAME MUSIC FESTIVAL 2013)も終了し、メンバー、スタッフ、そしてファンと、各方面とも臨戦態勢に入っていることと思う。

少しずつ情報も発表され、PVや過去の映像など、雰囲気を盛り上げる素材も続出。
きたるべき『その日』を迎える準備は、整いつつある。

本記事ではいま一度、各バンドの傾向と対策(?)をまとめてみたい。

ゲーマデリック (8月2日出演)

『ヘンなゲームなら任せとけ』を地で行く、今は亡きゲームメーカー・データイーストのGMバンド。結成から解散まで、純然たる社員だけで構成された唯一のGMバンドでもある。2003年、会社の倒産と運命を共にした(せざるを得なかった)バンドが、約10年ぶりに甦る。

GMフェス'91でバンドデビューを飾って以来、原宿ルイードの単独ライブ、東京ゲームショウのミニステージなどを精力的にこなす。ちなみに筆者は、これらのステージのほぼすべてに参加した(原宿は皆勤賞)。

曲の傾向としては、ラップと重厚なハードロックの二本柱が持ち味。
元々のゲームの原曲をバンドアレンジするという形式は他のバンドと同様だが、演奏はもちろんのこと、アレンジの構成が巧いという印象がある。

また、晩年はまったく同じメンバーで『スーパーデリック』という、ゲームとまったく関係のない楽曲を演奏するバンドとしても活動していた。

<当日の傾向>
おそらくはこちらも奇をてらわない、王道的なナンバーが並ぶことと思う。
予告ナンバーは『ゲーマデリックのテーマ』、『カルノフが街にやってきた』(カルノフ)、『Gallant Savage』(デスブレイド)。

とりわけYouTubeに公開されている二つのライブ映像(公認)は、ぜひとも予習しておきたい。バンドの雰囲気、および『ラップ』『ハードロック』二本柱の雰囲気を掴むのには、格好の材料となるであろうて。

<要チェックアルバム>
・DELICIOUS SELECTION
・BACK IN THE GAMADELIC!! DATAEAST ARRANGE ALBUM

gaQdan (8月2日出演)

……すみません。
情報がありませぬ。

『録音専門オーケストラ』という肩書は、果たしてどのようなバンドなのか。
そもそもバンド? オーケストラ?
今のところ、まったくもって正体不明。
現地にて、その実像を確かめてきたい。

葉山宏治&ブラザーズ (8月3日出演)

自身の音楽人生をすべてゲームミュージックに捧げてきた、人呼んで『King of Game Music』。PCエンジン版『超兄貴』の音楽でブレイクし、インクスティック鈴江ファクトリーのライブで鮮烈なステージデビューを飾る。『兄貴』の愛称で親しまれ、数々の作曲・ライブ活動を行うが、実は虚弱体質で、ライブ中にしょっちゅう体調を崩すことで有名。

葉山宏治氏としては、スマッシュヒットとなった『超兄貴』のイメージが今なお色濃く、いまだにそのイメージを引きずっていることに、本人としても複雑な心境を常に抱き続けてきた様子。だが今回は、そういった雑念を払しょくし、『超兄貴』仕様でブラザーズとともに復活すると、これはご本人のお言葉。

知名度は決して高くないが、ゲームとは関係ない、完全なオリジナルナンバーも味わい深い曲が多い。超兄貴テイストを継承する『筋属バット一号』は、今回のライブでも要チェック事項だ。

<当日の傾向>
おそらくは最盛期のド定番ナンバー、『兄貴と私 -THE NEWS-』『サムソンとアドン』『男たちのバラッド』あたりは鉄板と思ってよさそう。
予告セットリストとして発表されているのが『New Sexy Dynamite』と『ANIKI 01 '99』。
久しぶりに、

ナレーション「あの〜、一つだけ訊いていいですか?」 観客「OK!」
ナレーション「アナタはなぜ超兄貴なの?」 観客「Great!」

の掛け合いが聞けそうだ(何を言っているのか分からない方は、ぜひ会場で確かめられたし)。

<要チェックアルバム>
・'99超兄貴伝説 Best & Super Remix
・筋属バット一号

古川もとあき with VOYAGER (8月3日出演)

『ミッシェル古川』の愛称を持つ、元・矩形波倶楽部のリーダーにしてギタリスト。ゲーム音楽はもちろん、ゲーム音楽にこだわらないオリジナル楽曲を収録したアルバム(『矩形波倶楽部』、『HOPE』)、果てはソロアルバム『SOUND LOCOMOTIVE』もリリースしている。

S.S.T.BANDやZUNTATAなどと並び、ゲーム音楽黎明期の頃から活躍し続ける、最古参ゲームミュージシャンの一人。当時からライブも積極的に行い、1989年のスタジオライブを皮切りに、数々のプライベートライブ、およびGMフェスなどのステージをこなす。

フュージョン主体の音楽性に加え、演奏時の爽やかな古川スマイルが印象的。コナミ退社後、阪神大震災でご両親を亡くされたり、大病を患うなど、幾多の艱難辛苦を乗り越えつつ、ソロで音楽活動を展開。近年は、アマチュア時代に結成したバンド『VOYGER』とともに、『古川もとあき with VOYAGER』として、コンスタントにライブを行っている。

<当日の傾向>
古川氏が手掛けた曲を中心に、矩形波倶楽部で演奏していた曲も織り交ぜて演奏されるとのこと。となれば、期待されるのは『In the wind』(グラディウスIII)、『Breeze』(XEXEX)、『Vampire Killer』(悪魔城ドラキュラ)、『Tiny Boy』(ツインビー3)など……。

とりあえず『Vampire Killer』だけは、演奏が予告されている。
あとの楽曲が、どのような構成になるのか、楽しみにその日を待ちたい。

<要チェックアルバム>
・矩形波倶楽部
・KONAMI GM HITS FACTORY I/II

Blind Spot (8月2日、3日両日出演)

GMバンド界の草分け、あるいは伝説のバンドとも評される、S.S.T.BAND(セガ)を母体とする大御所。
メンバーは森藤氏(Keyboard)を除き、1993年解散時のオリジナルメンバーそのまま。

レパートリーは当然セガの、それも1990年代のゲーム作品の曲が中心。
2011年に電撃的な復活を遂げて以来、精力的にライブをこなし、今年はじめにはライブDVDも発売。

約20年近い時を経て、待望の再結成を果たすも、完全なインディーズバンドとしての船出を余儀なくされた。だが解散前よりもライブの開催頻度が高かったり、ネットを使った情報発信を活発化させるなど、明らかに解散前よりパワフルに動いている。

<当日の傾向>
両日共にトリを務めることが決定している。演奏曲目は二日間とも『かぶらない』とのことで、うち一曲は『25曲メドレー』という超大作になるとか。

また『AFTER BURNER』、『OUT RUN』、『POWER DRIFT』、『GALAXY FORCE』の曲を演奏することが発表されているが、個人的な予想としては『ARTISTIC TRAPS』を演奏して、POWER DRIFTをコンプリートさせるのではないかと期待している。

<要チェックアルバム>
・SEGA RALLY CHAMPIONSHIP 1995 -New Century Arrange Album- (2013年7月24日発売)
BACK IN THE S.S.T.BAND!! 〜THE VERY BEST〜

いまだにタイムテーブルが見えてこないのはなぜ?

ところで、今回のライブ。
今のところ、予定が

8月2日(金)18:30〜
(出演:ゲーマデリック、gaQdan、Blind Spot ほか)
8月3日(土)13:30〜
(出演:古川もとあき with VOYAGER、葉山宏治&ブラザーズ、Blind Spot ほか)

となっており、一つのバンドあたりの演奏時間は、約30分ほど、演奏曲数としては7曲前後と見積もられている。
(このあたりは、往年のゲームミュージックフェスティバルと同様)

両日とも、上演時間は約2時間半。
多少(?)時間が押すことを計算に入れると、初日は21時半、二日目は16時半あたりが閉演時間になるものと予想される。

ただ、いかんせん、そのタイムテーブルがまったく出てこない。
私が見つけられないだけなのかもしれないが。

最近のBlind Spotのライブなどで顕著だが、なにせこのジャンルの中心ファン層が、それなりに責任を持つ、それなりに忙しい世代になっている。当然、時間の調整もつけづらいわけで、当日になってみなければ、行けるかどうか分からないという人もちらほら(そのため、Blind Spotのライブは当日券がやたら売れるのだとか)。

すべてのステージを見たい(見る)という人ならともかく、時間の関係で途中から(あるいは途中まで)しか見られないという人もいるはず。

そんな多忙を極めるファンのためにも、このあたりの情報は早めに出して、参加者がスケジュール調整しやすくなるよう、努めてあげるべきだと思うのだが。

最後に、GMTLの公式ブログについて。
テンション高めなのはいいんだけど、紹介するなら、せめて曲名くらいは正確に書いてほしいなあ。

こんな枝葉末節が気になるのも、私が歳を取った証拠ですかね。
ああ、いやだ。

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2013年03月13日

ゲームミュージックトリビュートライブの続報と、ゲーマデリックのバンドメンバー発表

東京音協の『ゲームミュージック トリビュートライブ』。
このライブに関するページが、人知れず、少しずつ、アップデートされている。

[出演者・出演バンド]

  • 古川もとあき
  • Blind Spot (ほぼS.S.T.Band)
  • 葉山宏治 & ブラザーズ
  • ゲーマデリック

[スペシャルゲストシンガー]

  • 8/2(金) 横山智佐
  • 8/3(土) 金月真美

[スペシャルトーク]

  • 高橋利幸 (高橋名人)

[MC・ロビーイベント]

  • MCアシスタント: 西口杏里沙(8/2(金))/持月玲依(8/3(土))
  • ロビーイベントMC: 大久保雅也/うさみともこ
  • キャンペーンガール: 加藤遥


今のところ出演バンドに関する情報は据え置かれているが、トークやゲストシンガーなど、イベント部分での情報が追加された。

特にゲストシンガーの顔ぶれについては、なぜか國府田マリ子の名前が引っ込み、代わって新たにお二方の、見覚えのありすぎる名前が並んだ。

横山智佐といえば、GM的代表曲は、
「はしれ〜光速の〜帝国華撃団〜♪」 (檄!帝国華撃団/サクラ大戦)

金月真美といえば、これをおいて他にはあるまい、
「好きとかっ、嫌いとかっ♪」 (もっとモットときめき/ときめきメモリアル)

いずれも1990年〜2000年代を席巻した、俗に言う当時の『アイドル声優』代表格。
このライブのターゲット観客層を見事に狙い撃ちするかのような重鎮である。
いや〜、当日会場に集う観客の年齢層が目に浮かぶ……

復活するゲーマデリック、そのメンバーが発表

一方、このライブで電撃的に復活を果たす、故・データイーストのゲームミュージックバンド、ゲーマデリック。
復活に先立ち、ライブ当日のメンバー構成が発表された。

  • MARO (Guitar)
  • ATOMIC (Bass)
  • MR★K (Rap & MC)
  • NGJA (Drums)
  • RAIKA (Keyboard)
  • MOMO (Keyboard)

おなじみの名前から、初登場(MOMO)まで。
ほぼ変わらぬ面々が揃うようで、ファンとしては嬉しい限り。
(パオンに移籍したMARO氏はともかく、ATOMIC氏はセガ在籍なのよね……)

ゲーマデリックのライブといえば、その前座として必ずムービーが流れていた。
内容は毎回違うが、B級っぽい作りながら非常にセンスがよく、見ていて面白かった。
もちろん、これにも期待したい。

ただ、本当に期待するのは、やはりデータイースト時代の名曲群。
調子に乗って、超個人的希望セットリストをのっけておく。
これにどれほどの意味があるのかは、分からないが(たぶん、ない)。

  • THEME OF GAMADELIC
  • WALK LIKE A SUPER COP (ロボコップ)
  • THE LIFELINE OF NEW YORK (クルードバスター)
  • DRAGON GUN (ドラゴンガン)
  • 天昇龍覇 (水滸演武)
  • SKULL FANG (スカルファング)
  • OPERATIONS THUNDER ZONE (サンダーゾーン)
  • SHOOOT!! (フライングパワーディスク)
  • ROHGA (ウルフファング)
  • VAPOR TRAIL (空牙)

最後に、私は弊ブログにおける過去記事で、こんなことを書いていた。

GA-CORE 元ゲーマデリック・吉田“MARO”博昭氏インタビュー(4)

データイースト時代のゲーム作品は、いろいろな会社にその権利が渡り、もはやゲーマデリックが再結成されるという可能性は、皆無と言っていいだろう。
それでも、あの日、あの時聴いた音色は、旋律はいまでも忘れることができない。
いつの日かもう一度、生演奏で空牙を、ウルフファングを、聴くことができたなら。
無理だろうとは思いつつ、そんな日を夢見てもいいかな、なんてね。

自然消滅した(データイーストが破産した)あの日から、苦節10年。
夢見ていたその日が、ついに来る! その日が来る!
掛け値なしに楽しみなのである。

posted by たいにー at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年03月05日

伝説のSTG傑作が約20年越しにサントラ化、『マジカルチェイス オリジナルサウンドトラック』発売

マジカルチェイス。
この名前にピンとくる人は、ただのオールドゲーマーだ。
いや、『ただの』という言い方は失礼か。『骨のある』とでもいうべきか。
ま、なんでもいいや。

一応、知らない方のためにざっくりと紹介しておくと……。

1991年に発売された、PCエンジン用の横スクロールシューティングゲーム。
当時、PCエンジンCD-ROM2の上位版にあたる『SUPER CD-ROM2』が出たばかりで、CD-ROMゲームの隆盛期になろうかという時期に、本作はHu-CARDソフトとして登場。ファンタジータッチなグラフィック、さまざまなゲームの長所を合わせ、昇華させたゲームシステムは、当時から高い評価を受けていた。

さらに、発売元であるパルソフトの倒産や、知名度がないゆえの少量生産も災いし、ソフトは市場からあっという間に消え失せ、中古市場では価格が1万円以上に暴騰するなど、伝説的なソフトとなった。

このゲーム、確かにシューティングゲームとして非常に面白い。私もハマった。
だが、それと同様に評価が高かったのが、サウンドだ。

……と、前振りがかなり長くなったところで、本題に。
本記事の主役は、この『マジカルチェイス』のサウンドトラックである。

マジカルチェイス オリジナルサウンドトラック

あまり意味はないかもしれないが、念のため、トラックリストをご紹介。

  1. おちつきがないわよっ! (タイトル)
  2. Awakening (スタート)
  3. Gizmo march (ステージ開始)
  4. Rampish Chase (1ST STAGE - WALL TOWN)
  5. Uncle Pumpkin (ショップ)
  6. デバッグじゃないよ。 (2ND STAGE - RUINS)
  7. Azure way (3RD STAGE - DUAL SNAKE)
  8. Gizmo Dancing (1〜3面ボス)
  9. ひゅ〜 ひゅ〜 (ステージクリア)
  10. リプルのテーマ (らくらくモードエンディング)
  11. コオリじゃないのよ! (4TH STAGE - BLOCK MAZE)
  12. アクマがきたりて うたうたう (4,5面ボス)
  13. ああ、よかった…! そのいち (ミス)
  14. めいそうのワルツ Part2 (5TH STAGE - HELL FIRE)
  15. ラー族のセンリツによる へんそうきょく (6TH STAGE - SUNCTUARY)
  16. Termination (最終面ボス)
  17. えんでぃんぐ (エンディング)
  18. ああ、よかった…! そのに (ゲームオーバー)
  19. めいそうのワルツ Part1 (未使用)
  20. Azure way (アレンジバージョン)
  21. ボス戦メドレー (アレンジバージョン)
  22. めいそうのワルツ Part2 (アレンジバージョン)
  23. えんでぃんぐ (アレンジバージョン)
  24. リプルのテーマ (アレンジバージョン)
  25. 発掘トラック #01 (アレンジバージョン)
  26. 発掘トラック #02 (アレンジバージョン)

ベイシスケイプ・ストアサイトでは、上記リストのうち5曲ほどが試聴できるので、ぜひ聴いてみていただきたい。

■あらためてサウンドトラックが出ることの意味

実は私、Windows95版の『マジカルチェイス』を持っている。
PCでの操作のため、ゲームで遊ぶという点についてはかなり厳しいものがあるのだが、幸いにして音楽は全曲がオーディオトラックで収録されており、私にとってはゲームではなく、音楽CDとして今まで機能していた。今回のサウンドトラック発売により、その役目も終わったのだ。めでたしめでたし。

実際のところ、ゲームの楽曲という意味では、前述の通りWindows95版のソフトで事足りていた。
では、なぜ今、あらためてCDを買う必要があるのか。
それは、各種アレンジバージョンが収録されていたからにほかならない。

まさか20年以上の前の作品を、こうしてサントラで、しかも新たなアレンジバージョンが収録されて聴くことができる機会に恵まれるとは思ってもいなかった。アレンジについてはいろいろな方向性の曲が入っており、好みは分かれるところだろうが、個人的には『めいそうのワルツ Part2』の優雅な雰囲気が、そのまま再現されていたのは嬉しかった。この曲はオーケストラのような荘厳な音づくりをしても映えそうなものだが。

ちなみに『発掘トラック』となっているのは、#01が『Rampish Chase』、#02が『めいそうのワルツ Part2』の制作過程曲……ということになるのだろうか。若干メロディが異なったり、マイナスワンっぽい作りだったりと、原曲との違いが楽しめるトラックだ。

■音源の質と音楽の質は同義ではない

なにせ、元のゲームがHuCARD版である。
HuCARD版ということは、CD-ROMではない。すなわち、BGMにも内蔵音源を使用している。

PCエンジンの内蔵音源といえば、CPUに内蔵された波形メモリ音源。
当時としては(ファミコンとの比較もあって)優れたスペックを誇ったが、今となってはその表現力の低さは否めない。ただ、PCエンジンのサウンドについては、各ゲームメーカーともギリギリまで音の品質にこだわったという作品が少なくなかった。

この『マジカルチェイス』も、その一つ。
音のチープさは否めないが、PSGサウンドにも通じるような『音の心地よさ』がある。そしてこの音だからこそ奏でられる曲だと感じさせるバランスのよさが、『マジカルチェイス』のサウンドにはある。

この曲にはこの音が合う、そう感じさせるだけのバランスの良い楽曲が揃っているのだ。
音源を限界まで使い切り、その音源にあった曲作りをするという点では、PSGにおけるナムコ、あるいはSCCで数々の名作を生み出したコナミのようでもある。

約20年後に聴いてみて。
音は古くても、その旋律は今なお我々の耳を楽しませてくれる。
いいものは、いつ聴いてもいい。
できれば、ゲームも何らかの形でリバイバルを果たしてくれると、このCDももっと売れるのだろうけど……。
その意味でも、当時、このゲームに思いを馳せた人には、ぜひ手にしてほしいアルバムである。

posted by たいにー at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする