2016年06月09日

舛添東京都知事・我田引水問題(2)〜因果応報という言葉だけでは納得できない所業の数々

変わったのは人か、歴史か、答弁か

舛添氏の報道が過熱するに伴い、にわかに取り沙汰された内容がある。
それが、氏が過去に発行した著書や、会見等で示した、不正に対する彼の見解だ。

「横領したような連中はきちんと牢屋に入ってもらうことは当たり前、泥棒でしょ?」
(厚労大臣時代、社会保険庁の不正に対して)
「そもそもせっかく大臣になったんだから、ファーストクラスで海外、というさもしい根性が気に食わない」
「私は議員の公用車も要らないと思っている」
「メディアに対応できない人は政治家になってはいけないというのが今の時代」
「私的な実利から潔癖に離れていさえすれば、カネにまつわるスキャンダルが相次ぐことなどなかったはずだ」
(以上、自身の著書より)

少なくとも発言した人間は同じだというのに、なんだ、この整合性の無さは。
タイムカプセルか何かで数年後に目にするために用意されたかのようなメッセージの数々。あるいは誰かが過去にタイムスリップして、歴史が変わってしまったのか。

記者からツッコまれた際、知事は「当時とは立場が異なるので……」と逃げたが、立場は問題ではない。立場が違うと仰るなら、実際にその職について、どう意識が変わったのかを、ぜひ訊いてみたい。

同じ不祥事でも都職員はアウト、都知事はセーフ?

この一件に関しては、都民も被害者ではあるが、直接的には都職員の苦労はいかばかりか。
不公平感、苦情処理、そして風説流布(?)。
同じ穴のムジナと思われるのは、本意ではないに違いない。

とりわけ、職員のインタビューで同意せずにはいられなかったのが、

「(公金の使い方について)都職員がやったら懲戒処分になるものばかりですよね」

というコメント。
確かに、職員が経費を使って家族で旅行に行ったなんつったら、間違いなく処分モノ。
絵画なぞ買い漁ろうものなら、誰か一人くらい首が飛んでもおかしくはない。
それが『世間一般の感覚』とゆーものだ。

公費で落とせるものは、食費から消耗品、趣味の費用にいたるまで、とことん公費でまかなう。普通の人なら『これくらいは自腹で買っておくか』と考えるものまで、完膚なきまでに経費化する、その徹底ぶりは『稀代の守銭奴』という二つ名を与えるにふさわしい。

それにしても、これらの行為が、都知事さまとなると、なぜお咎めなしなのか。
トップリーダーだから許されるのか?
さすが、トップリーダーさまは違うね。

彼がまだ威勢のよかったころに発していたメッセージで、
「政治家には、先々のことを、大きなグランドデザインを描く作業がある」
と強弁を張っていたことがあった。

思い描く理想図はあったのかもしれないが、あまりにも長期ビジョンにしか目がいかず、すぐ目の前の課題はほったらかし。壮大なグランドデザインとやらを前にして、公私混同も直近課題も思案のほか、となってしまったか。

彼は、上杉鷹山(江戸中期の治政家)になる気はさらさらない。
おそらくは田中角栄を目指していたのではないか。金遣いが荒くとも、放蕩三昧と言われても、大きな成果を出しさえすれば、皆、理解してくれるはずだ、と。

果たして、彼がいかなる成果をあげたのか。
残念ながら、そこの説明が難しいというのがツラいところだが。

かの知事は、隣の芝生を黒と見たか青と見たか

……と、つらつらとこれまでの経緯を(個人的見解を交えて)綴ってきた。

ワタシの見解などは完全に二番煎じの世界で、本件については、すでに各界からさまざまな意見が飛んでいる。

ある番組で、150円のカレーパンを見たビートたけしが、「カレーパンは普通60円だろう!」と驚いたというエピソードが紹介された。ビートたけしほどの大物が、カレーパンの価格に敏感(=庶民に近い感覚を持っている)というものだ。

たけしは、150円のカレーパンを高いと言う。
おそらく麻生副総理は、カレーパンは400円くらいだろうと言う。
おそらく舛添都知事は、150円程度のパンを都知事が食べるのは恥ずかしい、と言う。

もうひとつ、周囲の気になる発言を。
同じ都道府県知事からも、容易には同調できない意見が続出している。

その中で、我が神奈川県の黒岩祐治知事。
高額な海外出張費について、異論を唱えたのはよいのだが、そのコメント。

「東京とこんなに違うものかとがくぜんとした。桁が違う」

これ、このまま発言されたものとして、文面を素直に受け取ると、

「(神奈川は)東京と(出張費が)こんなに違うモノかとがくぜんとした
桁が違う(=東京の方が神奈川より一桁多い)

触れられてはいないが、あくまで主語が『神奈川県』であることを前提とした物言いである。今のところ、黒岩県知事の出張費は適正な範囲内に収まっているようだが、東京都がこれくらい許されるの『だったら、神奈川も東京並みの出張費にしちゃおっかな』とでも言い出しそうな論調にも感じる。

深読みが過ぎると言われるかもしれないが、ワタシは神奈川県知事を都知事並みに信用していないだけに、どうにも疑念を抱いてしまうのだ。

ところで、この小悪が徹底的にやりこめられている間。
世間では、東京五輪誘致の裏金問題や、前経済再生・TPP担当大臣の金銭授受問題など、はるかに大きな額の問題が、トーンダウンしていったわけだが。

あるいは都知事をいけにえにして、巨悪を隠ぺいしようという動きがあった、なんてことは……。

大東京帝国トップリーダーの明日はどっちだ。

posted by たいにー at 00:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2016年06月08日

舛添東京都知事・我田引水問題(1)〜これまでの流れを振り返ってみる

それは韓国人学校の問題から始まった(気がする)

事の発端は、韓国の朴槿恵大統領から要請された、韓国人学校の増設問題。

保育所や介護施設など、目の前に山積する問題をすべて放り投げ、かの国のためだけに(しかも不足しているわけではないのに)便宜を図ろうとしたことで、都民のみならず、多くの国民の不興を買った。

そして追及は、航空機ファーストクラスやホテルスイートルーム利用を含む海外の高額出張費問題、公私混同と妥当性が問われた湯河原別荘、および公用車使用問題に飛び火。瞬く間に業火に包まれた。

……といった、一連の舛添活劇。
どんなことがあったのか、ちょっと振り返ってみたくなったこともあり。
今回、記事にまとめてみた。

出るわ出るわの公費贅沢三昧

信長鉄砲隊ばりの一斉射撃を浴びた都知事は、会見で弁明することになる。

緒戦における都知事の姿勢は、まさに強気であった。
ファーストクラスやスイートルーム利用の是非を突っ込まれた際も、

「ファーストクラスを使うのは、しっかり寝ないと(外遊先で)仕事ができないから」
「香港のトップが2流のホテルに泊まりますか? 恥ずかしいでしょ?」
「公用車は動く知事室、仕事をしている」

うーん、似たような言い訳を、どこぞの元県議の号泣会見でも聞いたような。
週末の別荘通いや、そこへ公用車を使っている件については、

「公用車は動く知事室、仕事をしている」
「自宅の風呂が狭くて脚が伸ばせない。別荘の広い風呂なら大丈夫」

矢継ぎ早に取り沙汰された、正月の観光ホテル宿泊を会議費で計上していた件については、

「選挙への出馬や反省会を開くのに、このタイミングしかなかった」
「同席した人については、政治的に機微にかかわる問題なので、差し控える」

と、どんどん旗色が悪くなる。
そしていよいよ、判で押したセリフの大連湖大会が幕を開けるのだ。

定例会見が言い訳会見と化す

毎週金曜日の都知事定例会見。
都政についての質疑報告を行うべき場は、まるで都知事の糾弾詰問の場。
日に日に膨れ上がる取材陣と対峙する都知事。そこはまさに、戦場と化した。

「しっかりと精査したうえで、ご説明したい」
「公正な第三者の厳しい目で見ていただく」
「一日も早く調査結果を出すようお願いしている」

具体的な都民の批判については、

「真摯に反省したい」
(『真摯』って言うとまじめっぽく聞こえるでしょ?)
「疑惑をもたれるのは、私の不徳のいたすところ」
(なんだかいい響き、かっこいい謝り方だよね)
「極めて重く受け止め、信頼回復に努めたい」
(受け止めるだけは受け止めるよ、受け止めるだけね)
「都民の皆様にもご心配をおかけしました」
(迷惑じゃなくて心配、ね。心配かけてホントごめんちゃい)

会見のたびに、新しいエンドレステープが用意されているのかと錯覚するほど、その都度用意されたセリフが、会見の間中、繰り返し響き渡った。

首尾一貫した物言いは、絶対にしっぽを掴まれないようにするという、強い覚悟の成せる業か、あるいは流行語大賞を狙ってものか。

どういうつもりだったのか、どう感じたのか、どう考えているのか、知事本人しか知り得ない情報ですら「精査」「調査」「厳しい目」とやらでフィルタリングする必要があるというのだから、まだPepperくんの方が、誠実に答えてくれそうな気がする。

そして過日。
『第三者である元検事の弁護士』という、もっともらしい肩書きの調査員を伴い、会見に臨んだ都知事一派は、新たな流行語の創出に勤しんだ。

「一部不適切ではあるが、違法ではない」

ケシカランことではあるが、手錠をかけるまでのことではない、ということを、弁護士自らお墨付きを与えたのだ。

およそ政治活動とは言い難い出費てんこ盛り。
実に問題だ。
でも法的には問題ないんだとさ、これが。

このあたりの『問題視する感覚』に、第三者的要素を盛り込んだってことかね。
基本的には弁護士(対象者を擁護する)という立場を考えれば、第三者でもなんでもない気はするけれど。

posted by たいにー at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月18日

大阪都構想と橋下徹・大阪市長の終焉、市職員と市議会議員の権限、待遇は今後も安泰?

大阪市を5つの特別区に分ける『大阪都構想』の是非を巡って行われた住民投票。
文字通り、有権者を二分する大接戦の末、反対票が賛成票を上回り、大阪都構想は否決された。

同時に、橋下徹大阪市長は、今年末の市長任期満了をもって、政界から完全に引退すると発表。
大阪市は、都構想の青写真とともに、橋下徹という政治家を失う。
  • 賛成:694,844票
  • 反対:705,585票

票数にして、一万票あまりの差。
差としてはごくわずかだが、その結果は天と地ほどの差を生んだ。

今回の投票を見て思ったのは、日本人や保守的な民族なのだな、ということ。
私は大阪市民でもなんでもないが、大阪都構想については賛成派だった。財政的に窮地に立たされた大阪市を再建するうえで、荒療治を行い、批判を覚悟の上で矢面に立つ、そんな背水の陣を先導する政治家が必要である。大阪都構想は、現時点で、大阪市を立て直すための唯一の荒療治だと、私は考えている。

だが、保守層は変化を嫌った。
最も引っかかったのが、世代別の投票行動。
出口調査の結果だが、若い層が賛成票を多く投じた一方で、60代以上の高齢者層は、反対派が多かったという。言わば、これからの大阪を背負っていく人々の意思が、現状に甘んじる人々によって否定された格好だ。

また、反対推進派の戦術も巧みだった。
『大阪市がなくなる』『大阪市をぶっ壊す』といったネガティブな表現に終始し、具体的なその先の展望に目を向けさせなかった。『今より住民サービスは低下する』という根拠の乏しい不安説を唱え、とりあえず現状に甘んじる方へと誘導。

大阪市と同じ政令指定都市で、100万人以上多い人口と、2倍近い面積を持つ横浜市と比べて、なぜか行政区は大阪市の方が多く、市職員の数も横浜の約1.5倍。今回の投票結果は、この不可思議な構図を信任したも同然である。橋下氏の求心力低下が避けられない今後、自民党をはじめとする既成政党の市議会議員や市職員が息を吹き返すのは間違いない。

とはいえ、結論は出た。
わずかな差であっても、負けは負け。否決は否決。
事前の世論調査で、反対派が圧倒的に優位だったことを考えれば、賛成推進派が大いに善戦したと言うべきかもしれない。 これもまた、民主主義の出した一つの答えだ。

唯一の救いは、投票率が66.83%に達したこと。近年の日本における選挙では、考えられない数字だ。
住民にとって身近な問題であったり、考える機会を与えてくれることであれば、有権者は行動してくれることが立証された。逆に言えば、これまでの政治家を選ぶ選挙は、有権者に寄り添ってこなかったとも言える。

毛色は若干異なるが、いずれ国民投票で憲法改正の賛否を問うとされる安倍総理も、今回の投票結果をよくよく分析した方がよさそうだ。改憲問題については、私は現時点で結論を出しかねるが、今の生活に不満のない日本人を『突き動かす』のは、並大抵の努力では無理だということは、肝に銘じるべきだろう。

ともあれ、善し悪しはともかくとして、橋下市長という人物は、間違いなく『政治家』であった。
そして、そんな確たる政治家を、間もなく失うことになるのは、非常に残念でならない。
また、大阪の財政健全化は、確実に20年は遅れるであろうことを、嘆かわしく思うばかりである。

posted by たいにー at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年04月05日

選べない悩み、2015年神奈川県知事選挙は4月12日に投開票

きたる4月12日、第18回統一地方選挙が行われる。
その中で、神奈川県では各市議会議員選挙、県議会議員選挙、そして神奈川県知事選挙がある。まさにてんこ盛り状態。

この中で、最も神経を使うのは、言うまでもなく神奈川県知事選挙。
任期4年、何事もなければ、2019年4月までの県政を付託する、神奈川県の代表を決める、重要な選挙である。

しかし、今回の選挙。
私は大いに悩んでいる。
誰を選ぶべきかで悩んでいるわけではない。
投票すべきかどうか、で悩んでいる。

今回の立候補者の面々

まず、今回の立候補者を確認してみる。

まずは黒岩祐治氏、60歳。無所属・現職。

兵庫県神戸市出身。
フジテレビ報道記者・解説委員、国際医療福祉大学客員教授などを経て、2011年4月に神奈川県知事選挙に初出馬、および当選。

優先する政策は、

  • 原子力に依存しない、地産地消の新エネルギー体系の実現
  • 超高齢社会に対応できる持続可能な社会の構築
  • 東京五輪・パラリンピックを見据えた国際観光の支援

だそうだ。

もう一人の候補者は、岡本一氏、69歳。無所属・新人。

中国・鞍山市生まれ。
東京大学を卒業。民間企業に就職。退職後に神奈川労連結成に参加し、同副議長などを歴任。2005年と09年には川崎市長選に立候補するものの、いずれも落選。

優先する政策は、

  • 中学生以下の子供の医療費無料化と低所得者の医療費・保険料無料化
  • 企業のリストラ抑制と中小企業支援予算の増額
  • 子育て支援と教育設備の充実化

とのこと。

これ以外の政策を重視しない、というわけではないが、優先順位というのは、その候補者の思考や価値観を左右するものなので、検討材料の一つに値するものと思われる。

圧倒的優位の現職に潜む問題

2月に掲載された神奈川新聞の記事に、以下のような内容が書かれていた。
一部を抜粋して紹介させていただく。

キャスターとして常に心がけてきたのは「刺さる言葉」。当時取り組んだ救急医療キャンペーンでは、医療行為は医師にしか許されていないのを知りながら、あえて「医療行為のできる救急隊を実現しよう」とのフレーズを用いた。2年後、救急救命士法が成立。自らのメッセージが世の中を動かしたと実感した瞬間だった。

正確さよりも衝撃度。従来の首長にはない発想で繰り出されるメッセージは、しかし空回りすることも少なくなかった。「横浜をブロードウェーにする」「神奈川を独立国にする」「マイカルテ構想で医療革命を起こす」。いずれも華々しい物言いと、黒岩が実際に進める取り組みとの落差ばかりが際立った。

典型は、前回知事選で掲げた「4年で200万戸に太陽光パネル設置」の公約だ。選挙前、側近らは「数字を明記すべきでない」と止めたが、数字が持つ衝撃度に黒岩はこだわった。

太陽光パネルの公約については、以前に弊ブログでもとりあげた。その顛末は、『忘れてほしい』という衝撃的な知事発言と共に、雲散霧消してしまったのは、今なお鮮烈に記憶に残っている。

つまり、この知事の公約は発言は、あくまで客寄せパンダ、人の目(耳)を惹きつけるためのパフォーマンスであって、そこに中身は、ない。知事は否定するかもしれないが、自身の経歴と発言が、それを裏付けている。

この知事に、向こう四年の神奈川県を任せていいのか?

しかし、対抗馬として立ちあがった岡本一は、共産党の推薦候補者。
先にご紹介した政策についても、立派な内容は並ぶものの、どれも財源はどこから充てるつもりなのかと、有権者の方が心配してしまうようなものばかり。いまどきこんな耳あたりのいい話で投票行動を決めるほど、有権者は短絡的ではないはずだ。

生まれて初めて『投票するべきか否か』で悩む日々

さて、困った。

立候補者は二人。
個人的な心情では、どちらにも入れたくない。
自分の信任を与えたくないのだ。

とはいえ、放っておいても、どちらかは当選してしまう。
そのための権利放棄するというのも、有権者の立場としてどうか、とは思う。

とるべき手段は、放任か、苦渋の決断か。
白紙投票という方法が許されるなら、それも検討したいところだが……

あと一週間。
こんなことで悩まなければならないのが、なんとも口惜しい限りである。

posted by たいにー at 19:49 | Comment(4) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年12月15日

衆議院議員総選挙2014(3)〜神奈川10区、自民・田中氏が圧勝、前回選挙との得票比較は

第47回衆議院議員総選挙。
神奈川10区は、大方の予想通り、自民党・田中和徳氏に、当選確実が出た。

衆院選2014小選挙区 神奈川10区 投票結果
 候補者名所属政党得票数前回得票数
当選田中 和徳自民・前114,564104,994
 城島 光力民主・元66,89761,255
 中野 智裕共産・新38,02524,106

まったくもって、波乱も何もなし。

今回立候補した3氏は、前回選挙でもしのぎを削った方々。参考までに、前回選挙での得票数を併記してみた。

川崎市の中でも、人口増加の顕著な地域だけあって、各候補とも、前回選挙より得票数を伸ばしている。ただ、その『伸ばし方』には差が出た。

最も票を伸ばしたのが共産・中野氏(13,919票増)というのは驚きに値する。
次いで自民・田中氏が9,570票増、民主・城島氏は5,642票増にとどまった。城島氏は、前回に引き続きダブルスコアに近い差をつけられての敗戦。捲土重来は果たせなかった。

この得票数の前回差異を見比べてみても、自民の堅調、民主の伸び悩み、共産の躍進という構図が見て取れる。『波乱なし』を象徴するかのような結果、そして選挙区だったのかもしれない。

武蔵小杉界隈だけで見ると、一番がんばって選挙活動していたのは、城島氏だったようにも見えた。だが、政治活動ではなく、選挙活動をいくら頑張ってもらったところで、なかなか票に結び付けるのは難しい、ということだろうか。

posted by たいにー at 08:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年12月12日

衆議院議員総選挙2014(2)〜読売新聞に掲載された、神奈川10区立候補者3名の紹介内容

2014年のフィナーレを飾る……のかどうかは分からないが。
第47回衆議院総選挙まで、残すところあと僅か。

前回の記事で、神奈川10区から立候補する3人の候補者をご紹介した。
ただ、その内容は、あまりに穿って偏って、とても参考になりそうなシロモノではない。
(ごめんなさい)

そこで今回は、読売新聞に掲載された、立候補者お三方の紹介内容を引用してみる。
製作に関する質問から、座右の銘、趣味に至るまで、端的に、かつ多彩な情報がまとめられている。
未だだれに投票するか決めかねている方にとって、選択の一助になれば、幸いである。

衆院選小選挙区 候補者紹介・神奈川10区(読売新聞掲載)
政策 城島光力 中野智裕 田中和徳
民主党 共産党 自民党
争点としたいテーマ 国会議員の定数削減など選挙制度改革
景気・雇用対策
年金・医療制度など社会保障改革
教育改革
景気・雇用対策
消費税
景気・雇用対策
外交・安全保障
その他=犯罪・再犯防止
安倍政権の経済政策 評価せず 評価せず 評価する
消費税引き上げ先送り 評価せず どちらともいえず 評価する
原発の運転再開への賛否 どちらかといえば反対 反対 どちらかといえば賛成
館太平洋経済連携協定(TPP)参加の賛否 どちらともいえず 反対 どちらともいえず
集団的自衛権行使を巡る解釈見直し 評価せず 評価せず 評価する
座右の銘 百術は一誠に如かず 一人はみんなのために みんなは一人のために 意志在る処、路有り
趣味・特技 読書、釣り 野球観戦 (無回答)

ある種、各所属政党の色が、そのまま出た回答という気もする。
消費税や原発は争点としていろいろ見てきたけど、TPPってのは、意外な論点だったなあ、などと今さらながらに感じた私。でもこれって、確かに喫緊の課題では、ある。

運命の審判が下るのは、今週末。
皆様の審判も、ぜひ投票所にて、お下しいただきとう存ずる。

posted by たいにー at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年12月09日

衆議院議員総選挙2014(1)〜神奈川10区(川崎区/幸区/中原区)の立候補者を斬る

青天の霹靂のごとく、衆議院が解散したのは、11月下旬のこと。
気がつけば、もう今週末は総選挙だ。

川崎市の川崎区、幸区、中原区(大戸地区を除く)は、現行制度の小選挙区割りで、神奈川10区に該当する。比例区では南関東ブロックに所属。2013年の時点で、有権者数、およそ43万人となっているから、現在は45万人に近い数字となっているかもしれない。

前々回選挙(2009年)は、民主党政権交代の勢いを背に、城島光力氏が、前回選挙(2012年)は、自民党大勝の流れを受けて、田中和徳氏が選挙区戦を制した。とりわけ前回は、現職大臣の城島氏が、トップ田中氏に大差をつけられ、なおかつ比例での復活当選も果たせずという、波乱の展開に。

一勝一敗で迎えた、両雄の戦い。
対決に終止符が打たれるのか。
あるいは、第三勢力の台頭があるのか。

各候補者のプロフィールをご覧いただき、投票の参考としていただきたい。

ただし、当サイトの紹介には、かなり『穿った見方』が介在しているため、各陣営の公式サイトを閲覧したり、街頭演説を聞くなどして、より参考となる情報を入手してほしい。

民主党:城島 光力 (じょうじま こうりき)

公式サイトはこちら。

民主党所属の元衆議院議員。
年齢67歳。福岡県柳川市出身。
東大農学部から味の素を経て、1996年に新進党から立候補して、比例東京ブロックで初当選。
以降、政党が民主党に変わりつつも、東京都で計3回当選、2009年、神奈川10区に鞍替えしての選挙では、選挙区で当選(4度目)を果たした。

菅代表の元で政調会長代理に就任。野田内閣では国対委員長、次いで財務大臣を歴任。
大臣経験者という点は、10区の主、田中氏にも勝る実績だが、景気低迷に陥った民主党政権での財務大臣としての手腕は推して知るべし。

なおかつ、韓国の某大統領が竹島に上陸した際に、外交問題として集中審議しようとした自民党を相手に、国家公務員の団体交渉権締結を取引材料にしようとした過去が、どうにも引っかかる。

共産党:中野 智裕 (なかの ともひろ)

公式サイトは……探したけど、ないっぽい。

中野氏は、共産党所属の新人。
年齢56歳。大阪府大阪市出身。
東海大学文学部広報学科を卒業後、毎日新聞関連会社に入社。
現在は共産党の川崎南部地区委員長を務める。

前回の衆議院議員選挙で神奈川10区から立候補するも、候補者五人の中で最下位に沈む。
……くらいしか情報がない。
むしろ、情報求む。

自民党:田中 和徳 (たなか かずのり)

公式サイトはこちら。

自民党所属の前衆議院議員。
年齢65歳。山口県下関市出身。
法政大学法学部卒業後、政治家の秘書となり、その後川崎市議会議員2期、神奈川県議会議員1期を務める。1996年の衆議院議員総選挙で、自民党から神奈川10区に初めて出馬、比例で復活当選する。以降、復活当選を含めて計6期、衆議院議員を務める。

役職は小泉内閣時に国交大臣政務官、財務大臣政務官、外務大臣政務官、第一次安倍内閣で財務副大臣、第二次安倍内閣dえは環境副大臣に就任している。

目立った実績を上げたわけではないものの、堅実に政治活動を積み重ねている感はある。神奈川10区で4期選出されていることもあり、地盤の強さは一枚上。川崎への国家機関誘致も、人によってはありがたいんだろうけど、これを地元貢献と見るか、我田引水と見るかは人それぞれ。

もう一つ、パチンコ絡みの政治活動(議連参加や業界アドバイザーなど)も行っていて、それを公には明示していないのは、どうにも気になるところ。

選びたい人がいなくても、必ず誰かが選ばれる

……というわけで、今回は3人だけ。
正直なところ、入れたいと思う人が一人もいない。

ただ、代わりになる人がいるわけじゃない。
放っておいても、必ず誰かは当選してしまう。

だったら、他人任せにするのではなく。
『一番傷が浅くて済みそうな人』を選ぶという選択眼も、あっていいのではないか。
選挙ではありがちな『消去法的投票』だ。

投票を放棄するのは、白紙委任ではなく、選挙結果の無条件承認である。
誰に決まろうが、決まった人間がどういった政策を打ち出そうが、否定する権利ナシ。
だって、誰でもいいという結論ゆえの権利放棄なんだもの。

漫画『LIAR GAME』で、「本当の悪は『無関心』」という描写が出てくる。
この言葉の意味をかみしめつつ、できれば熟考に熟考を重ねて、投票所に足をお運びいただきたい。

posted by たいにー at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年05月18日

議員定数削減は遅々として進まず、でも引き換えだった議員歳費削減はとっとと解除の理不尽さ

とりあえず身を切る『フリ』だけしてみた政治家サマ

第二次安倍内閣発足から、約一年半。
この間、景気は緩やかに回復し、デフレ脱却も現実味を帯びてきた。各所に不安と火種を抱えてはいるものの、『民主党政権よりはマシ』という点では、概ね意見の一致をみるところではなかろうか。

だが、そんな安倍政権でも、評価できない要素はある。
その一つが、政治改革。とりわけ公約としてうたってきた議員定数の削減だ。

話が逸れるが、東日本大震災の復興費用捻出のため、政府は『復興特別減税』という形で、所得税が15年、住民税は10年間、増税を課している。知らない人もいるかもしれないが、我々の納める税金は、昨年から地味に上がっており、きたる6月からは、住民税も地味に上がる。

これに対し、痛みを分かち合うという名目のもと、国会議員の議員歳費も、復興財源捻出のために13%、議員定数削減実現までの措置として7%、それぞれ時限立法という形で削減されていた。

言わば歳費削減は、一日も早く成立・実施させなければならない定数削減実現までの『自戒』だった。ところが、ふたを開けてみれば定数削減問題は議論すらなされず、いつの間にか自戒を『自ら』解いてしまうありさま。

他人に厳しく、自分には甘い。
さすが、国家を代表する政治家サマの考えることは違うね!(褒めてません)

茶番劇だった、自民党復権『前夜』

この話の発端は、2011年11月にさかのぼる。
直前にとりまとめた民主・自民・公明の三党合意を経て行われた国会の党首討論では、民主党政権最後の宰相となった野田前総理と、安倍現首相が、こんなやり取りをしている。

野田「定数削減は来年の通常国会で必ずやり遂げる。それまでは議員歳費を削減する。約束できますか?」
安倍「この場でしっかりお約束しますよ!」

バッチリ、ハッキリ、言い切った。
ワタシも、当時の映像を見たし、このシーンは鮮明に覚えている。

民主党にとっては落日前の最後の一吠え。
自民党にとっては復権前の大風呂敷程度だったのだろうか。

これだけ大見得を切っておきながら、定数も歳費も削減されなかった。
政治家の約束なんて、所詮、そんなものである。
これで政治に興味を持てという方が、どうかしているのかもしれない。

国家公務員の給与削減終了(7.8%)は、やむを得ないとしても、国家の災害を国家で復興させる以上、身を切るのはまず政治家や役人各位が先陣を切るべきだ。その姿勢があってこそ、初めて国民はついてくる。

だが、現実は時限立法の時間切れを待ち、しらっと永田町・霞が関の界隈だけ『復興の痛み』から抜け出るおつもりのようで。

『カネのかからない政治』は絵空事に過ぎないのか

一応の言い訳として、自民党・石破自民党幹事長は、

「大幅な歳費の削減で、新人議員の政治活動に支障をきたしている」
(だから歳費削減の継続はムリだ)

と釈明した。
彼らの言う『政治活動』とは、すなわち自分たちが生き残る(当選する)ための活動だ。勝つためには、方々に(法の範囲で)カネをバラまく必要がある。そして有権者も、バラまく人を選んでしまっている。結局、どちらもまるで進歩していないのだ。

いっそのこと、歳費削減の終了は任意制としたらどうだろうか? 『新人議員は政治活動費捻出に困っている』だろうが、裏を返せば余裕のある中堅以上の議員サマは、『当然』歳費削減が継続できるはずである。また、削減継続する議員は、何らかの形で大々的に発表したらいい。『お金のかからない政治』ができる能力は、それだけで評価に値するし、今後の日本の政治家に必要な要素だ。

本当にお金がかかっているのなら、支給されている歳費や政党助成金の内訳をつまびらかにし、「●●するのに、あと××円足りないんです!」と嘆願したらいい。もとは国民の納めた税金である。『もらって当たり前』ではないのだ。説明に時間とカネがかかるとかいう問題ではない。それこそが議員サマの大好きな『誠意』ってやつじゃないのか。

我々にできることは、『知る』こと、そして『考える』こと

国家的大義が微塵もない、今回の歳費削減打ち切り。
これがいわゆる『永田町の常識』なのかもしれない。

こんなブログで、淡々と書き上げたところで、さしたる意味は成さないだろう。
無駄だとわかっていても、それでも言わせていただきたい。
政治家は、大きな発言力と権限を持つ。だからこそ、その発言と行動には責任を持つ義務がある、と。

その理想と使命感を持った人が、国会の門をくぐっているはずなのだが、現実とのあまりのギャップに辟易とした人が国会を去り、朱に染まった人が国会に残っている、それが今の政治なのかもしれない。

だからといって、我々が政治に無関心であっていいということはない。
無関心は、政治を庶民感情から遠ざけるだけだ。

それを避けるためにも、まず我々は『知る』ことから始めよう。
知ったら、次は『考える』ようにしよう。
そうすれば、おのずと答えは出てくるはずだ。
我々にできることはなんなのかを『考える』ことを。

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2013年12月20日

猪瀬東京都知事の辞任劇、徳洲会の闇に足を踏み入れたのは、彼だけにあらず

猪瀬直樹・東京都知事が辞任した。
発端は徳洲会の選挙資金問題だ。

まず最初にお断りしておくが、猪瀬知事の肩を持つつもりも、今回の事態を擁護する気もさらさらない。法律に抵触する可能性は高く、そこについては断罪すべきである。

その上で、その上で。

今回の騒動については、キーワードだけが飛び交っているイメージがある。

徳洲会。
選挙資金。
5000万円。

突如として浮かび上がってきた巨悪組織、徳洲会グループ。
きな臭く、汚い金というイメージがついて回る選挙資金。
そして5,000万円という多大な金額。

これらがことさらにピックアップされ、猪瀬氏は退陣を余儀なくされた。

もちろん、退陣するに十分な理由ではあるのだが、個人的には(前科があるわけではないし)、一度くらいは多めに見てあげてもいい気がする。そう考えた人は、私のほかにもいたと思うのだが、残念ながら議会での見苦しい答弁が、その寛容な見方をいっぺんに吹き飛ばしてしまい、「辞職やむなし」の空気を呼び込んだ。

では、具体的に猪瀬氏は何をやったのか?
何が悪かったのか?
ちょっとおさらいしてみたい。

猪瀬知事はいかにして5000万円を手中に収めたか

国政進出に舵を切った石原前知事の突然の辞任に伴い、2012年12月に行われた、東京都知事選挙。
前知事から後継者の氏名を受け、当時副知事の座にあった猪瀬氏が出馬する。

当時、十分な支持を得ていた石原氏の公認、副知事としての実績、そして知名度の高さ。
すべてを勘案して、猪瀬氏の当選は磐石と思われた。
そして実際に、圧倒的な強さで知事の座を射止めている。

にもかかわらず、選挙戦前、猪瀬氏は徳洲会の支持を仰いだ。
正確には、徳洲会側から応援の要請があったのかもしれない。
徳洲会はすぐに現金5000万円を用意し、これを秘密裏に猪瀬氏側に『手渡して』いる。こういった口座を通さない、俗に言う『足のつかない』手口は、永田町では日常茶飯事なのだとか。

問題は、このお金が『どういう名目』で渡されたのか。
そこが、本問題のキモとなった。

その5000万円は『借りたかった』のか、『借りることになってしまった』のか

選挙直前に渡された、突然の5000万円。
一般的に考えれば、このタイミングで、ほかのさしたる理由もない大金となれば、選挙資金と考えるのが妥当である。

選挙資金であるならば、使った/使わないを問わず、政治資金収支報告書に記載する義務がある。違反すれば、禁固3年以下、または50万円以下の罰金となる。報告書に記載されていないカネは、ただの『裏金』に過ぎない。

だが、猪瀬知事はこのお金を「個人的に借りたもの」として、問題回避を図った。
借用書や現金授受の再現、果ては貸し金庫の利用記録など、だまざまな情報が飛び交ったが、納得できる結論にたどり着くことはできなかった。

政治歴が浅く、永田町文化・文学にさほど精通していない猪瀬氏が、自らすべてを主導したとは思えない。おそらくは寄付や支持取り付けの流れを手引きした第三者がいるはずだ。

もっとも、『個人的に借りた金』だとしたところで、利息もなしにまとまったお金を借用するのは、贈与扱いと見なされてしまう可能性が高いわけだが。それくらい、大金の貸し借りは容易ではない。

問題の発端は、猪瀬知事ではなく、あくまで徳洲会

冒頭で触れたように、マスコミの論調は、とにかく
『徳洲会』『猪瀬直樹』『多額の選挙資金』
これを紐付けて報道している。

だが、忘れてはならないこと。
徳洲会グループは、徳田虎雄・元衆議院議員、徳田毅衆議院議員の支持母体であり、違法選挙スタッフであること。そして徳田父子自民党の議員である(あった)こと。

間違いなく猪瀬氏は氷山の一角である。
同等の、あるいはそれ以上の献金や裏金を受け取っている議員が、ほかにもいるはずなのだ。

にもかかわらず、猪瀬氏=徳洲会と言わんばかりの、この論調。
検察だけでなく、マスコミの中立性が問われる事件ではなかろうか。

東京都議会も都議会だ。
とりわけ百条委員会の設置は、都議会のパフォーマーぶりをいかんなく発揮した。真相究明を目的とするのが百条委員会の設置理由だったはずなのに、猪瀬知事が辞意を表明した途端、設置の見送りを発表。猪瀬知事辞任という結論ありきの議会とあっては、茶番どころか公権の乱用、ひいては税金の無駄遣いである。

悪事までは政治家になりきれなかった作家知事

猪瀬氏にとっての最大の誤算は、徳洲会グループの摘発。
これがなければ、猪瀬氏は今頃、東京五輪の青写真具現化に取り組んでいたに違いない。

そもそも徳洲会からお金を借りたのもまずかったが、バレたあとの対応はさらにまずかった。
前述の通り、彼は政治経験が少ない。資金管理がずさんになってしまったことを率直に詫び、都政に一層注力することで、その埋め合わせをするといった真摯さをアピールすべきだった。

だが現実は、年間給与の返上といった付け焼刃対応や、他界した妻や秘書に、事務作業を責を押し付けたり、記憶にないと回答をはぐらかす旧態依然の答弁手法に終始。本来、もっと得られたはずの同情意識を、自ら手放していった。

 

猪瀬氏は作家出身である。
石原前知事から副知事に取り立てられ、(道路公団民営化委員などの経験があるとはいえ)政界に毒されていない、民間出身の知事として、期待も大きかったし、またそれに応えてきたと思う。

ただ、民間出であるがゆえ、都議会との摩擦は大きく、それが最後の最後で露呈した格好だ。全国的に注目度の高い問題だったこともあって、質問に立つ都議の、なんとも大げさな物言いに、物事の本質を見極めようという姿勢があったとは、私には思えなかった。

私の超個人的な意見を言わせていただければ、かような不祥事(と敢えて言わせていただく)があったとしても、猪瀬氏に知事を続けて欲しかった。

なぜ、うさんくさい医療団体からカネを借りてしまったのか。
確かにそこには『慢心』があったのかもしれない。
返す返すも、残念でならない。

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2013年07月31日

決戦!第23回参議院選挙(10)〜川崎市民の『投票行動』から、その傾向を考える

投票率中心に、川崎市の投票結果を分析した(?)前回に引き続き。
第二弾は川崎市内、それぞれの区において、候補者、および政党に対してどのような投票行動が成されたのか、そのあたりを、さっくりと分析してみたい。

共産の健闘と維新のふがいなさが目立つ選挙区

区・候補者別比例得票数、および得票率(上位6名のみ)
島村
(自民)
松沢
(みんな)
佐々木
(公明)
牧山
(民主)
畑野
(共産)
水戸
(維新)
川崎区 24,461 12,615 18,645 7,959 13,526 5,349
(得票率) (28.14%) (14.51%) (21.45%) (9.16%) (15.56%) (6.15%)
幸区 19,698 11,983 13,184 7,475 9,620 4,601
(得票率) (27.95%) (17.00%) (18.71%) (10.61%) (13.65%) (6.53%)
中原区 31,714 21,141 14,677 11,248 13,814 7,210
(得票率) (29.80%) (19.86%) (13.79%) (10.57%) (12.98%) (6.77%)
高津区 25,251 19,934 15,264 8,777 11,208 6,076
(得票率) (27.37%) (21.60%) (16.54%) (9.51%) (12.15%) (6.59%)
宮前区 27,647 19,976 14,448 10,686 10,613 6,051
(得票率) (29.06%) (21.00%) (15.19%) (11.23%) (11.15%) (6.36%)
多摩区 23,067 20,935 12,699 10,787 12,324 5,327
(得票率) (25.41%) (23.06%) (13.99%) (11.88%) (13.58%) (5.87%)
麻生区 21,708 20,124 8,059 11,070 9,508 4,393
(得票率) (27.02%) (25.05%) (10.03%) (13.78%) (11.83%) (5.47%)
合計 173,546 126,708 96,976 68,002 80,613 39,007
(得票率) (27.89%) (20.36%) (15.58%) (10.93%) (12.95%) (6.27%)

すべての区で、島村氏(自民)の得票数・得票率がトップとなった。
トップ争いという点では、麻生区において、松沢氏(みんな)が肉薄している。これは、松沢氏が県議会議員時代、麻生区から立候補・当選しており、当時からの確たる地盤があるためかもしれない。

その松沢氏は佐々木氏(公明)と2位争いを展開。最終的に松沢氏が2位の座を堅持したわけだが、この二人、区によってかなり得票差がある7区中5区で、優劣は別にして5,000票以上の差がついているのが面白い。

一方、神奈川県選挙区としては最後の堰を獲得した牧山氏(民主)。
こと川崎市に限ってみれば、畑野氏(共産)の後塵を拝している。7区中5区で畑野氏が上回っており、最終的な当落とは別の結果が出ている点は、注目に値するかも。

以下の下位勢は、5位から大きく水をあけられる格好となった。
特に現職の水戸氏(維新)は、ふがいない結果と言わざるを得まい。もっとも、混迷を極めた維新である上に、民主出身とあっては、ネガティブ要因が多すぎたか。

比例区では区によって特色アリ?

区・政党別比例得票数、および得票率(1)
  自民 公明 みんな 民主 共産 維新
川崎区 28,531.329 13,693.008 9,583.151 8,365.414 12,111.940 9,655.607
(得票率) (32.90%) (15.79%) (11.05%) (9.65%) (13.97%) (11.13%)
幸区 23,259.513 9,256.669 8,796.604 8,025.315 8,694.195 8,156.219
(得票率) (33.02%) (13.14%) (12.49%) (11.39%) (12.34%) (11.58%)
中原区 37,083.195 10,053.918 15,453.148 11,653.098 12,163.491 12,817.003
(得票率) (34.79%) (9.43%) (14.50%) (10.93%) (11.41%) (12.02%)
高津区 30,489.985 11,208.613 13,498.736 9,041.796 10,218.368 11,033.965
(得票率) (33.01%) (12.13%) (14.61%) (9.79%) (11.06%) (11.94%)
宮前区 32,505.237 10,699.822 14,839.562 9,936.032 9,592.319 10,799.508
(得票率) (34.16%) (11.24%) (15.59%) (10.44%) (10.08%) (11.35%)
多摩区 28,972.343 9,141.519 13,124.432 11,191.440 11,470.268 9,829.099
(得票率) (31.91%) (10.07%) (14.46%) (12.33) (12.64%) (10.83%)
麻生区 26,869.916 5,718.335 12,649.315 11,362.517 8,839.260 8,358.152
(得票率) (33.44%) (7.12%) (15.74%) (14.14%) (11.00%) (10.40%)
合計 207,711.518 69,771.884 87,944.948 69,575.612 73,089.841 70,649.553
(得票率) (33.37%) (11.21%) (14.13%) (11.18%) (11.74%) (11.35%)
区・政党別比例得票数、および得票率(2)
社民 生活 緑の党 みどりの風 大地 幸福
川崎区 1,577.000 1,311.465 611.548 600.722 471.002 214.800
(得票率) (1.82%) (1.51%) (0.71%) (0.69%) (0.54%) (0.25%)
幸区 1,344.000 1,229.000 614.000 557.480 352.000 157.000
(得票率) (1.91%) (1.74%) (0.87%) (0.79%) (0.50%) (0.22%)
中原区 2,240.000 1,719.000 1,471.088 1,116.421 612.769 213.857
(得票率) (2.10%) (1.61%) (1.38%) (1.05%) (0.57%) (0.20%)
高津区 1,889.000 1,680.000 1,446.040 1,141.637 521.850 208.000
(得票率) (2,04%) (1.82%) (1.57%) (1.24%) (0.56%) (0.23%)
宮前区 2,005.000 1,669.000 1,293.000 1,123.787 490.718 205.000
(得票率) (2.11%) (1.75%) (1.36%) (1.18%) (0.52%) (0.22%)
多摩区 2,258.000 1,600.000 1,335.000 1,140.891 494.000 223.000
(得票率) (2.49%) (1.76%) (1.47%) (1.26%) (0.54%) (0.25%)
麻生区 2,280.000 1,475.000 1,081.000 1,150.499 416.000 157.000
(得票率) (2.84%) (1.84%) (1.35%) (1.43%) (0.52%) (0.20%)
合計 13,593.000 10,683.465 7,851.676 6,831.437 3,358.339 1,378.657
(得票率) (2.18%) (1.72%) (1.26%) (1.10%) (0.54%) (0.22%)

川崎市内各区における政党別の比例票は、上記のとおり。
まずは党を軸に考えてみる。

自民党が、各区で安定した票を獲得している。
割合にして、約30%。まさにつけ入る隙のない横綱相撲のようだ。

川崎市における比例の2位は、みんなの党。こちらも区のバラつきが少なく、市全域で一定の支持を得ていると見てよさそう。

面白いのが3位争い。公明、民主の間隙をついて、共産党が3位に滑り込んだ。
ある意味、今回の選挙の台風の目ともされた共産党は、川崎市でも猛威を振るった格好だ。それゆえ、選挙区で畑野氏が落選したのは、陣営にとっては残念至極といったところか。

じゃあ4位は公明か民主か? ……と思っていたら、4位は日本維新の会。
得票率11%台に、4つの党がひしめく激戦ぶりであった。

続いて、区を軸にして考えてみよう。

党ごとの得票率で、最も市平均とかけ離れた数字を叩き出していたのが、川崎区と麻生区。
川崎区は、公明、共産で高い数字を出した反面、みんなと民主の票が明らかに伸び悩んだ。
一方で麻生区は、みんな、民主が市内トップの得票率で、公明と維新が市内最下位の得票。共産も下から二番目。縦に長い川崎市で、最北の麻生区と、最南の川崎区が、ほぼ逆の傾向が見せたのは、なかなかに興味深い。

特に私が注目したのは、麻生区における公明党の比例得票率、7.12%という数字。
おしなべて10%前後、川崎区に至っては15%強の票を獲得している中で、7.12%というのはあまりにも低い。

何か原因はないかと思い、調べてみたところ、川崎市内にある創価学会支部の所在地に、関連を見出した。

  • 創価学会川崎文化会館(中原区)
  • 創価学会高津文化会館(高津区)
  • 創価学会多摩文化会館(多摩区)
  • 創価学会宮前文化会館(宮前区)
  • 創価学会幸文化会館(幸区)
  • 創価学会川崎平和講堂(川崎区)

ご覧の通り、麻生区だけ、創価学会の施設がない。
ゆえに、麻生区で公明党の推薦活動が進まなかったという推論が成り立つ。
やはり創価学会のネットワークは、公明党の集票力に一役買っている……かもしれないと思わずにはいられないデータである。

ちなみに、同じ論理で幸福の科学の施設を調べてみたところ、

  • 幸福の科学川崎支部 (幸区)
  • 幸福の科学川崎西部支部 (多摩区)
  • 宗教法人幸福の科学鷺沼支部 (宮前区)
  • 宗教法人幸福の科学 日吉拠点 (横浜市港北区)

……と、こちらは公明党ほど、明確に数字に表れてはいないようだ。
まあ、そもそもの母数、それぞれの規模が違いすぎるという話もあるが。

私の今回の投票行動

話題はガラリと変わって、以下は完全に私の個人的な考え方。
というよりは、今回の私の投票行動における考え方、と言った方が適当かもしれない。

自民党の圧勝が見えている中、投票のモチベーションを保つのは、確かに簡単ではない。
だが、『自民党が有利なのが分かっているから投票しない』なんてのは、愚の骨頂だ。

複数人区であれば、当然2位、3位をめぐる争いは、トップよりも険しくなるだろうし、仮に結果の見えている1人区であっても、2位以下の『負け方』というのが、のちのち大きく影響を及ぼす。選挙結果だけで見れば、落選候補者の票は死に表だが、長い目で見たとき、どのくらいの票差で負けたかという数字が大きな意味を持つことも十分にあり得る。

神奈川選挙区は、当選枠4議席。
自民党の圧勝が伝えられていても、(神奈川では)候補者を一人しか出していない以上、残り3つの席を巡る戦いは、有権者の一票が大きくものをいう。

今回は接戦の末、牧山氏(民主)が畑野氏(共産)を交わして最後の席を獲得したのはお伝えしたとおりだが、もしも投票率が60%、あるいは70%になっていたら、少なくとも2位以下の順位は、大きく変動していた可能性がある。

投票しない理由を正当化する暇があったら、素直に投票に行っちゃえばいいのに、と思う私。
選挙に行くと、ちょっと日本のことを知ろうという気になったり、そのおかげでちょっと賢くなった気になったり。
自分の見聞を広げるためにも、ぜひ選挙だ。
次の選挙は、かなり先の話になりそうだけど……。

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2013年07月28日

決戦!第23回参議院選挙(9)〜川崎市民の『投票率』から、その傾向を考える

選挙戦が終わって、はや一週間。
もはや、選挙を振り返っている人(メディア)など、あまりいないかもしれないが。

ここに、その数少ない一人がいる。
いや、単純に掲載が遅くなっただけという気もするが……。

前回記事で書いたように、今回の参議院選挙の投票率は、さんざんなものだった。
それは、こと川崎市に限ってみても、大きく変わるものではない。

以下に、川崎市の区ごとの投票率をまとめてみた。

  選挙当日
有権者数
投票者数 棄権者数 男性
投票率
女性
投票率
総投票率 前回
投票率
増減
川崎区 176,248 88,857 87,391 48.71% 52.47% 50.42% 51.93% -1.51
幸区 128,096 71,987 56,109 56.15% 56.25% 56.20% 57.07% -0.87
中原区 191,119 108,764 82,355 57.64% 56.13% 56.91% 56.44% +0.47
高津区 176,719 94,051 82,668 53.66% 52.77% 53.22% 54.01% -0.79
宮前区 176,745 96,914 79,831 55.37% 54.30% 54.83% 55.78% -0.95
多摩区 167,624 92,574 75,050 55.17% 55.29% 55.23% 54.99% +0.24
麻生区 137,709 81,931 55,778 60.70% 58.35% 59.50% 59.42% +0.08
合計 1,154,260 635,078 519,182 55.07% 54.97% 55.02% 55.49% -0.47

パーセンテージで出されると、いまいちピンとこないが。
具体的に人数で算出したときに、川崎市だけでも50万人以上の投票棄権者がいるというのは、実に由々しき事態である。

区別で見ると、特徴的なのは、

  • 川崎区の男性の投票率の低さ
  • 人口増加率の高い中原区民の投票意識の高さ
  • 麻生区の全般的な投票率の高さ

こうして見ると、川崎区・男性の投票率の低さが目立つ。
いったい、選挙戦中に、なにがあったのか。
皆、ラゾーナに買い物にでも出かけたか、あるいは川崎競馬に夢中になっていたか。

『あなたの一票が雌雄を決する』ことになったら、ちゃんと投票するのか?

『投票しても何も変わらないから』という、相変わらずの理由が大勢を占める。

これを逆説的に考えてみたい。
こういう人が、もしも「あなたの一票で選挙の行方が決定します」と言われた場合、本当に投票するのか? 出てくる答えは「そんな責任を負いたくない」という反応で、結局は投票を回避するものと想像する。

結局のところ、最たる理由は『興味がない』、これに尽きるのだと思う。
『政策はかくあるべき』とか『この方針なら生活がよくなる』という、確たる考えがないから、権利を行使する意欲もなくなるし、他人任せになる。

『誰に投票しても生活が良くならない』というのは、言い換えれば『誰でもいいから自分の生活をナントカしてよ』という、壮大な他力本願の意思の表れにも聞こえる。それを体よく正当化するための理由が『何も変わらない』なんだと、私は思っている。

だとすると、選挙に興味を持ってもらうには、どうするか?
その人の生活に、直接的な影響を及ぼすほか、ない。

一番分かりやすいのは、市民サービスの一部無効化、あるいは罰金制度といったペナルティ政策だ(私は反対だが)。選挙権停止程度の措置は、あまり意味を成さないと思っている。なんせ、そもそも行使しない権利なのだから、手放すことを厭う人が、そんなに多いとは思えない(権利がなくなることに恐怖を覚える人はいるかもしれないが)。

日本の選挙への無関心ぶりは、我々が考えている以上に根の深い問題なのかもしれない。もしくは、貴重な一票を投じて国の行く末を決めようと考えるほど、生活が困窮している人は多くない(=恵まれている)ということか。

それぞれの区民が、どの候補、どの政党に投票しているのか。
次の記事では、そのあたりを(懲りずに)まとめ、その傾向を分析してみたい。

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2013年07月23日

決戦!第23回参議院選挙(8)〜視聴率民放トップ『池上彰の参院選ライブ』の切れ味のスゴさ

選挙デー・夜のお楽しみといえば、選挙特番。
視聴率トップがNHKなのはまあ順当として、気になるのが二番手。

言わば『民放トップ』の座に輝いたのは、なんとテレビ東京の『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』であった。

順位 キー局 番組名 視聴率
1位 NHK 参院選2013首都圏開票速報 16.5%
2位 テレビ東京 池上彰の参院選ライブ 10.3%
3位 日本テレビ NNN参院選特別番組
ZERO×選挙2013・PART1
8.4%
4位 テレビ朝日 選挙ステーション 7.4%
5位 フジテレビ FNN参院選真夏の決断2013第1部 6.6%
6位 TBS 夏の決戦!参院選2013
ニッポンどこへ行く!?
あなたが選んだ未来
4.5%

なお、こと関西地区に絞ってみると、1位はNHKで同じだが、2位がフジテレビ、3位がテレビ朝日、4位が日本テレビと、順位は様変わりする。テレビ東京(テレビ大阪)の視聴率は5.3%と、実に倍近い差が開いてしまった。

昨年末の衆議院選挙特番で、党や候補者への容赦ない切り込み方が話題となったこの番組、知らない間に、放送文化の向上に貢献した番組や個人に送られる『ギャラクシー賞』のテレビ部門優秀賞を獲得していた。

あれから半年が経過し、舞台は衆議院から参議院へ。
しかしながら、池上氏の質問の『切れ味』は、今回も健在だった。
ちなみに、前回の様子はこちら。

キレたら負け! 見よ! 池上彰 vs 候補者の戦いを!

さあ、今回も、そのカミソリのように鋭い一問一答を大まかにご紹介しよう。

池上「(小泉議員の演説は)活字に起こしてみると、あまり大したことを言っていないんだよね」
(小泉進次郎議員の演説を分析してのコメント)

池上「維新としては、猪木さんの人気頼みということですね」
猪木「ん〜、まあね。人が困っているときに、手助けしたいというタチなもので」
(アントニオ猪木候補、当選時のインタビューより)

池上「林さんは衆議院に鞍替えしたかったんですよね、めでたさも中くらいいうところでしょうか?」
林「いえ、山口県の皆様からこれだけのご支援をいただきまして、うれしく思っております」
(林候補、当選時にのっけからこの斬り込みっぷり

池上「7つの担当大臣(を担当されている)というのは、例がないですよね?」
山本「実際は10くらいあるんですが、特に科学技術、宇宙、海洋、ITは成長戦略に結びついている分野なんで」
池上「(担当している)7つ全部言えますか?」
山本「沖縄振興、北方領土対策、領土問題、知財戦略、あと二つくらいあるんですけど、そんな感じです」
池上「あと二つが省略されてしまいましたね……」
(現役閣僚、山本一太候補の当選インタビューにて)

極めつけは、各候補の支持基盤に切り込んだ話題。
通常の報道番組なら、さらっと触れて終わりそうな公明党の支持母体・創価学会。
ここでも、池上彰は容赦ない。

しかも、血祭り(?)にあげられたのは、我が神奈川選挙区から立候補、そして当選を果たした、佐々木さやか氏。

池上「佐々木さんを応援している方のインタビューで『(応援は)功徳を積む』という言い方がありました。公明党を応援することが創価学会の方にとって功徳を積むということになるのでしょうか?」
佐々木「創価学会の選挙化活動方針について、私の方から申し上げる立場にはない」
池上「公明党と創価学会の関係は、政教分離という憲法の原則に違反しないのか?」
佐々木「政教分離は個人の宗教を制限、介入することを禁止するもの。創価学会が公明を支援するのは、通常の支援と同じ」

メディアのアンタッチャブル、パンドラの箱とも言うべき、公明党と創価学会の関係に、ここまでツッコミを入れられるのは、世界広しといえども、池上さん以外にあるまい。これだけでも、池上さん、ひいてはこの番組が支持される理由があるというものだ。

しかしながら、とはいえ、議員もやられっぱなしというわけではない。

宮崎「(日本が)右傾化しているのでは?」
安倍「よく言われるのですが、民主主義じゃない国に右傾化しているのではと言われても」
(宮崎美子が『安倍総理に聞きたいこと』に対しての回答)

池上「公明は下駄の雪のようなものだと言う人がいますが」
山口「別な方は、下駄の鼻緒と言う人もいます」
(公明党・山口代表へのインタビューで)

こういうときは、政治家の機転、度量が問われる。
これが、小泉進次郎氏の言うところの「マスコミに鍛えられる」部分なのだと思う。

池上氏のキレキレな質問の数々は、ネットでは『池上無双』などと言われる。
それが今回、番組側も『池上無双』を公認し、テロップでこの言葉を使用していた。
なかなかに、ニクイ演出ではないか。

池上氏の場合、くだらないことや、重箱の隅をつつくような質問を投げかけているのではなく、当選者として、あるいは政治家として聞いておくべき質問、言うならば『視聴者の声』をきちんと代弁しているところが、支持を得ている原動力だ。

もちろん、かなり意地悪と思えるような質問も、たまにはある。
だが、これは意図して投げかけられているもので、これに容易に立腹しているようでは、その政治家の力量も知れたものということになる。そこでウィットな切り返しができるかどうかは、政治家としての資質にも大きく影響してくるというわけだ。

初めて録画した選挙特番

それにしても、『録画してでも見たい』と思わせてくれた選挙特番は、これが初めてだ。
そしてその思いに背くことなく、私は生放送を鑑賞しつつも、あとでもう一度じっくり見る用として、しっかりとビデオ録画もした。

テレビ朝日も、そろそろニュース番組のノリから脱却し、『ビートたけしの選挙タックル』とかにしちゃえばいいのに。でも、浜田幸一氏(ハマコー)も三宅久之氏(政治評論家)も、すでにこの世になく、いささか機を逸した感は否めないか。

あるいは、日テレあたりが『太田光の私が選挙に立候補していたら……秘書田中。」とか、思いきって関西発で『たかじんのそこまで投票して委員会』とか。

とにもかくにも、ビデオに録っておいてよかった。
あとでじっくりと見返しながら、池上氏と各候補との応酬を振り返り、そして楽しみたいところだ。

「勝った政党にヒーローインタビューはしたくない。これからの重責と覚悟を聞きます」
番組前には、このように語っていた池上氏。
その意気込みにふさわしい番組であったといえよう。

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2013年07月22日

決戦!第23回参議院選挙(7)〜波乱はなかったが見どころはあった神奈川選挙区の結果

第23回参議院選挙が終わった。
結果は、ほぼ大方の予想通りといったところだろう。

当選者四名、そして惜しくも敗れた候補者たち。
最終結果は、以下のようになった。

当落 候補者名 所属政党 新旧 年齢 得票数
当選 島村 大 自民党 52 1,130,652
当選 松沢 成文 みんなの党 55 740,207
当選 佐々木 さやか 公明党 32 629,662
当選 牧山 弘恵 民主党 48 461,006
  畑野 君枝 共産党 56 444,955
  水戸 将史 日本維新の会 50 242,462
  露木 順一 みどりの風 57 119,633
  木村 栄子 社民党 65 76,792
  溝口 敏盛 諸派 66 41,359
  森下 正勝 無所属 69 30,403
  及川 幸久 諸派 53 10,006

す・ご・い・ですねぇ〜(by 所ジョージ)。

与党の横綱相撲は、神奈川でも揺るぐことなし。
島村氏(自民)は政権支持率を追い風に、佐々木氏(公明)は引退した松あきらの支持基盤をうまく継承して、危なげなく当選した。

この与党候補ワンツーフィニッシュに待ったをかけたのが、みんなの党・松沢氏。
こと神奈川県内での人気は健在だったようで、堂々の二位当選を果たした。あるいは、現神奈川県知事のふがいなさが、相対的に前知事の存在感を高めたか。

終盤までなかなか当確が出なかった最後の席は、かろうじて民主党・牧山氏が滑り込んだ。
近場では、武蔵小杉駅前に馬淵澄夫・幹事長代行が応援に駆けつけるなど、必死の応援がなんとか実を結んだ。

申し訳ない、正直なところ、畑野氏(共産)がここまで猛追するとは思ってもみなかった。確かに共産党躍進の件は、東京都議選のときから出ていた話ではあるが、ここまで方々に影響を及ぼすとは思っていなかったのだ。落選こそしたものの、6位の維新・現職にダブルスコアに近い大佐をつけているのだから、これはもう大健闘といっていい。

もう一つ、こちらは憂慮すべき点。
神奈川県の今回の投票率が、54.47%。これは前回2010年の参院選よりも、1.09%低い。
全国投票率52.61%は上回ったものの、およそ高い数字とはいえない。

ちなみに、神奈川県の期日前投票は873,528人。
これは前回比で13.29%増である。そして、この中に私も含まれている。

駅前に用事があるとき、ついでに中原区役所で投票できるというのは、結構ありがたい。人によっては、通常の投票会場に行くよりも便利、なんて人もいるのではなかろうか。
個人的に期日前投票、オススメである。

posted by たいにー at 21:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年07月21日

決戦!第23回参議院選挙(6)〜大勢ほぼ判明、大方の予想通り、自民・公明大圧勝の公算

2013年の参議院選挙。
みなさん、ちゃんと投票に行きましたでしょうか?

かくして、投票は締め切られた。
開票が始まった。
そして、結果予測は、ほぼ出揃った。

でてきた結論は、自民党の大圧勝。
現在の制度における、咲いた議席の獲得が、ほぼ確実となった。

情勢としては、ほぼ大方の予想通りといったところだろう。
自民・公明の与党陣が過半数を余裕で獲得し、民主が惨敗を喫する。
これまでの傾向に倣う形で、、直前の東京都議選の結果をそのまま反映する形となった。

いろいろ思うところはあるのだが。
とりあえず、自民党・石破幹事長の顔が黒すぎるぞ、と。
あなたは、どこの炭鉱で働いてきたのかというほどの焼けっぷり。

細かいことは、のちほどあらためて書かせていただくことになると思うが。
大勝した与党の各位におかれましては。
祝杯をあげる暇があったら、是非とも今後の政策談義に花を咲かせる、その時間をとっていただきたい。

その点、党の開票センターではなく、テレ朝に詰めていた菅官房長官。
ある意味『さすが』というべきなのかも?

posted by たいにー at 23:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

決戦!第23回参議院選挙(5)〜さあ、投票だ! 一票を投じて20時を待て!

いよいよ、2013年の参議院選挙投票日、その日を迎えた。

もう、ここまできたら、語ることはあまりない。
候補者にとっては、Facebookをどれだけ彩ろうが、Twitterでどれだけぼやこうが、もはや後の祭り。
本日、有権者各位の判断で、日本の未来が決まる。

……いや、それは大げさか。
でも、参議院のねじれが継続されるか、あるいは解消されるのかで、今後の政局は大きく変わることとなる。

聞けば、7月20日(土)までの期日前投票者は、のべ1064万4064人。
前回(2010年の参議院選挙)に比べ、10.9%増加したという。

だからといって、最終投票率が上がるというわけではないのだが。
ともあれ、幸先の良い数字が出てきたことは、素直に歓迎したい。

あとは、まだ投票していない方が、投票所に足を運ぶだけ。
期日前投票なんてのは、所詮は前座。
真打ちは、今日、投票される皆様。あすの日本は、未だ投票権を行使していない皆様の双肩にかかっている。

日曜日。
ぜひとも、その一票を投票箱に投じ。
そして、20時の開票速報を、チャンネルをあちらこちらと切り替えながら、楽しむ。
これが、あるべき選挙デーの楽しみ方である。

朝起きたら、朝ごはんをしっかり食べて、選挙へGO!
ちなみに、私はもう期日前投票しちゃったッ!

posted by たいにー at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年07月18日

決戦!第23回参議院選挙(4)〜投票率50%割り阻止のため、若者よ立て! 立てよ若者たち!

参議院選挙の投開票日まで、あと3日。
戦況や結果予想が、各メディアからまことしやかに聞こえてくるが、その中でもとりわけ気になるのが、

『投票率が低そう』

というお話。

前回(2010年)参院選の53.34%を下回るどころか、50%をも割ってしまうのではないかという予測も出るほどだ。時事通信より。

参院選、低投票率の見方=50%割れ予想も【13参院選】 (時事ドットコム)

21日投開票の参院選では、投票率の行方も注目されている。高低が選挙結果に影響を与えるとみられているためだ。昨年12月の衆院選、6月の東京都議選と記録的な低投票率が続いたことから、与野党内では、今回の参院選についても「50%を割り込むのは必至」(自民党選対幹部)などと低率を予想する声が多い。
(以下略)

投票率低下の主たる要因は、俗に言う『若者の政治離れ』だ。
ネット選挙活動が解禁されたにもかかわらず、その取り組みは功を奏していないらしい。
ネットを使おうが、駅前で叫ぼうが、そもそも興味のない話に耳を傾け、政策や人物を分析するような余裕は、今の若者にはないのかもしれない。

基本的に候補者は、表面上こそ若者の投票行動を奨励するが、本気度はきわめて薄い。
「若者に雇用を」「安心できる未来を」という言葉が、異口同音にマイクへ注がれるが、そこに具体性はない。

若者を優遇するということは、すなわち中高年層が持つ一部の既得権益を削ぐということであり、そんなことをしたら大票田足る中高齢者層の票を取りこぼしてしまいかねないからだ。泡沫候補ならいざ知らず、現実的に当選の芽がある候補にとっては、死活問題になりかねない。そこには『自身の政策信条よりも(当落の)損得勘定を優先する』日和見感が、どうしても見え隠れしてしまう。

こうして候補者(あるいは当選した議員)は中高齢者にすり寄り、若者は政治的に虐げられていく。本来なら、政治に対して最も声高に叫ばなければならない層であるにも関わらず、だ。

このままではイカンと感じた若者たちが、各地で動く

こうした危機感は、少しずつではあるが、全国各地で『動き』となって表れ始めている。

若者が主体となり、若い世代だけの討論会を開いたり、同世代への投票啓蒙活動(ティッシュ配りなど)を行ったり、『このままではイカン』と感じる若い層が、その危機意識を訴えているのだ。

徳島市では、カフェや居酒屋、ラーメン店など約30店が協力し、投開票日の21日から31日までに、投票はがきの一部を店に持参すると、1ドリンク無料や500円引きといった特典が受けられるようにしている(できれば7/13〜7/21あたりを対象にして、期日前投票を促すようにした方がよかったんじゃ)。

長野県松本市では、それまで新成人の誕生月に送っていた啓発カードを、選挙月である今月6月に送付。新たな権利を得た新成人の自覚を促す狙いだ。同じ長野県小諸市では、投票した人に証明書の入ったティッシュを配布し、協力店舗で提示すれば、割引などのサービスを受けられるようにしている(こちらは7/5〜7/28まで)。

島根県では、島根大学の学生サークルが、地元の中学校に足を運び、実際の選挙立候補者の政策を説明。模擬投票を行ってもらい、一連の選挙イベントを知ってもらおうという取り組みを行っている。次世代の有権者を育成するための、地道な取り組みだ。

即効性のある投票率向上策を考える(公職選挙法は無視)

いっそのこと、国政選挙にAKB総選挙をぶつけてみる、なんてのはどうだろう?
投票行動はまったく別になってしまうが、同じ日に結果が判明するということになれば、いやでも双方、意識せざるを得なくなる。

仮に衆参同時選挙となれば、『衆参AKBトリプル選挙』という、史上初(?)の三本立て選挙となる。

懸念されるのは、国政選挙が芸能イベント化してしまいかねないことだが、今の低投票率を見る限り、そんなことを言っていられる場合ではない。候補者によっては、特定のAKBメンバーとの共闘を画策したり、イメージ戦略に走る人が出てくるかもしれないが、まずは投票してもらう『きっかけ』を作ることが肝要だ。

私が今考え得る、最も確実な投票率向上作戦だと思うのだが、いかがだろうか。
とはいえ、実現にあたっては、公職選挙法の一部改正やら、テレビの放映権問題やら、いろいろと壁はありそうだけど……。

 

参院選は、一回につき約500億円かかると言われている。
選挙そのものが無駄だとする意見もあるが、だからといって選挙がなくなったら民主主義国家ではなくなるし、そうならないのは皆さんご承知の通り。

しかもこの500億円、財源は当然ながら、我々の納めた税金である。
選択の余地なく払うことになる税金(選挙費用という意味では、一人あたり500円足らず)なのだから、これを無駄にしたくなければ、持ちうる権利は行使した方が、納税者の行動として理に適っていると思うのだが、いかがだろうか。

500円、ただで政治家に献上する?
それとも、500円分の権利は行使する?
どうする、どうする? キミならどうする?

posted by たいにー at 22:39 | Comment(0) | TrackBack(1) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年07月16日

決戦!第23回参議院選挙(3)〜勝負はこの一週間、ボートマッチで最適な投票先を探せ!

投開票日が残り一週間と迫ってきた、2013年の参議院選挙。
今回の争点は、郵政選挙のときのような明確な要素はないにしても、細かいところでいろいろ存在している。

憲法改正、原発、消費税、TPP、教育、子育て支援、年金福祉、etc……

例えば、この中で『私はTPPの是非だけで選ぶ!』とかなら、実に分かりやすい。
だが、現実には、そう短絡的に決められる人は、そんなにいないだろう。
実際は、さまざまな政策に対する姿勢を、総合的に判断して決めるという人がほとんどではないだろうか。そしてその場合、あの政党はAの政策は支持できるんだけど、Bの政策がなあ……と、100%推挙できる政党が見つかるなんてことは、まずあり得ない。

それでも、どの候補か、どの政党かは、選ぶ必要がある。
選ばずして棄権するなどという選択肢は、有権者としてはあってはならじ。

そんなときにお役に立つのが、毎度おなじみ「たけや〜、さおだけ〜」ならぬ、ボートマッチ。

ボートマッチについては、弊ブログでも何度となくご紹介してきたが。
平たく言うと、いくつかの質問に答えていくことで、自分が投票すべき候補、あるいは政党が見えてくるというもの。

マッチングの結果については、当然ながら個人差があるし、サイトによっても若干異なる。
だが、大筋では、だいたい似たような傾向が出てくる。

例えば、私の場合は、概ねマッチングの割合が高いのが、日本維新の会、みんなの党、そして自民党。
逆にマッチング度合いが低いのが、社民党、共産党、緑の党あたり。

別にこれを真に受ける必要もないし、完全にこれらの情報を信じてもいい。
ただ、投票に向けた判断材料の一つになることは確か。

確かな一票を投じるためにも。
貴重な一票を国政に届けるためにも。

使えるものは、しっかり使って。
投票すべき人、そして政党を、決めていただきたい。

決めるのはアナタだ!

posted by たいにー at 00:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年07月09日

決戦!第23回参議院選挙(2)〜参院選の華? 注目の有名人・タレント候補は

今年の参議院選挙、いつもの参院選と比べると、ちょっと雰囲気が違う。
参院選というと、比例代表候補がクローズアップされがち。
なぜなら、衆院選とは異なり、参院選の比例区は、地域ブロックではなく全国区。誰か一人でも、強烈に集票できる候補がいれば、それはすなわち、所属政党の得票となる。超強力集票マシーンの獲得は、党の存亡すら左右しかねない。

で、その超強力集票マシーンとなりうるのが、おなじみのタレント候補、芸能人候補。
参院選では、彼らがことさらにピックアップされるところだが、今年はそれが(全然ないわけではないが)あまりない。ひょっとすると、ワイドショー系の番組であれば、もう少し扱っているのかもしれないが。

というわけで、いま一度、自分で整理してみる意味でも。
ここでは、個人的に気になった参院選の有名人候補(主に比例区)を紹介してみたい。

佐竹 雅昭(自民・比例区)

日本人K-1ファイターの草分けであり、初期の格闘技人気を支えた立役者。
人呼んで『怪獣王子』の異名をとる武士(もののふ)が、政界を視界に捉えた。

約10年、表舞台から遠阪あっていた彼が、何をもって政治を志したのか。彼の胸に去来したものは何なのか、定かではない。だが過去の人とはいえ、全盛期にファンの中心層だったと思われる、現在の30〜50代あたりからは、一定の支持を受けそう。
よもやアントニオ猪木に触発されて、ということはないとは思うが、めでたく自民党から公認を受け、永田町に殴り込みをかける。

アントニオ猪木(維新・比例区)

現在はすでに存在していない、スポーツ平和党の元代表。
ことここに至り、今回は日本維新の会から比例での立候補となった。
かつての議員時代から、金回りの問題でスキャンダルを抱えた猪木氏。情勢不安定の維新の会において、起爆剤となるか、混乱に拍車をかける存在となるか。

それにしても、まさかとは思うが、消費税増税を目前に控えるこのタイミング。
キャッチフレーズはやはり「国会に卍固め、消費税に延髄斬り」なのだろうか。

鈴木宗男(新党大地・比例区)

正確には、有名人でもなんでもない。
有名人(=新党大地の代表)と同姓同名であり、なおかつ同じ党から出馬するというのが、最大のポイント。
公民権停止により、2017年4月まで選挙活動ができない代表に成り代わり、文字通り『第二の鈴木宗男』を擁立した新党大地は、ある意味すごいと思う。

木工品製造業の73歳男性ということ以外、情報は何もなし。
『政策や理念が一致した結果の出馬であり、同姓同名なのはたまたま』としているが、明らかに代表の知名度にあやかった勘違い得票を狙う戦略は見え見えである。
今からでも遅くはない。『ムネオハウス』などのイベントを精力的にこなしていけば、あるいは当選の芽も出てくる……かも。

 

以下は、比例区ではなく、選挙区から出馬する方々。
熾烈を極める東京選挙区に終結した、有名人候補の面々である。

小倉淳(維新・東京選挙区)

『独占!!スポーツ情報』や、『アメリカ横断ウルトラクイズ』などで名を馳せた、日本テレビ出身の元アナウンサー。
現在はフリーランスで活動するほか、大学教授も務める傍ら、気がつけば日本維新の会・東京選挙区から立候補する運びとなった。
ニュース読みからバラエティまで、オールラウンドにこなせる人気アナ。維新に吹く逆風を交わし、激戦区東京の議席を獲得することができるかどうか。

山本太郎(無所属・東京選挙区)

東日本大震災によって、自身の生き方を大きく変えた俳優。落選こそしたものの、2012年末の衆議院議員選挙では、次点に食い込む健闘を見せた。
とりわけ反原発に対する姿勢は並々ならぬものがあり、その活動ぶりは執念のようなものすら感じさせる。ただ、政治姿勢が非常に明解で、政党のしがらみを受けないため、反原発、反TPPを志す有権者の受け皿にはなりやすい。もちろん、心意気は買うべきだが、それが政治家としての資質足るかどうかは、別の話だ。

マック赤坂&ドクター中松(無所属・東京選挙区)

かたやスマイル党総裁、かたや和製エジソン。
どうみても泡沫候補の域を脱しない二人が、今回も懲りずに出馬する。
都知事選や衆院選など、東京都の選挙といえば必ず出てくる、まさにおなじみの顔。
マック赤坂氏は、国政選挙としては4度目の出馬。
同じくドクター中松氏は、実に8度目の出馬。
毎度毎度、広告費用として300万円という額は安いのかと思わせるほど、惜しみなく供託金を注ぎ込む二人。
東京都の議席数5を巡って、念願の初当選なるか。

 

比例区の投票は、政党名で投票するのが一般的だが、候補者名を記入しても、もちろんOK。
候補者数が多いのが難点だが、できるだけ自分の目で見極めて、然るべき人に、貴重な一票を投じたいものだ。

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2013年07月07日

決戦!第23回参議院選挙(1)〜これが神奈川選挙区の候補者11名だ

7月4日、第23回参議院選挙が公示された。

投票日は7月21日(日)。
期日前投票はすでに始まっている。
思い立ったら、速やかに投票所へ!

とはいえ、判断材料ナシに投票へ足を運ぶのも、それはそれで気が引けるもの。
ここでは、神奈川県選挙区に立候補した11名の候補者を、簡単にご紹介したい。

なお、プロフィールや製作に関する考え方については『Yahoo! みんなの政治』を参考にさせていただいた。

候補者名 所属政党 新旧 年齢 肩書き
畑野 君枝 共産党 56 共産党中央委員
露木 順一 みどりの風 57 元開成町長
及川 幸久 諸派 53 幸福実現党員
水戸 将史 日本維新の会 50 元県議会議員
佐々木 さやか 公明党 32 弁護士
松沢 成文 みんなの党 55 元神奈川県知事
牧山 弘恵 民主党 48 民主党県連副代表
木村 栄子 社民党 65 元藤沢市議会議員
島村 大 自民党 52 歯科医師
森下 正勝 無所属 69 畳職人
溝口 敏盛 諸派 66 新風県代表

 

× ×
賛成 やや賛成 中立 やや反対 反対
政策 畑野 露木 及川 水戸 佐々木 松沢 牧山 木村 島村 森下 溝口
共産 みどり 諸派 維新 公明 みんな 民主 社民 自民 諸派
憲法96条改正 × ×   × × ×  
憲法9条改正 × ×   × × ×  
金融緩和 × ×    
公共事業   × ×  
TPP参加 × ×   ×   ×
TPP農業非聖域化 × ×   × × × ×   ×
原発再稼動 × ×   ×  
原発ゼロ   ×   ×
消費税増税 × ×   × ×   ×
雇用流動化 × ×   × × ×  
低所得者対策    

本命第一候補は、自民党から出馬する島村大氏。
日本歯科医師連盟の理事長を務めた経験もある歯医者さん。
政界と医療業界へのパイプ役といったところだろうか。
ご本人の政治家としての素養が未知数なのだが、衆参のねじれ解消を目指す高支持率の自民党候補ということで、本命の筆頭株とした。

本命第二候補は、公明党・佐々木さやか氏。
神奈川選挙区の候補者としては最年少。一昔前なら『美しすぎる参議院選挙候補者』という肩書きがついてもおかしくなさそう。
創価学会の支持をバックに、磐石の選挙戦を展開。
参院選では投票率が低迷しがちなだけに、投票率が下がれば下がるほど、有利に戦いを進めそうだ。

対抗第一候補は、みんなの党・松沢成文氏(みんなの党)。
アナタ、以前は民主党(野党時代)だったじゃないですか、というツッコミはともかく。
勘違い現知事を生み出す原因を作った方ではあるが、やはり神奈川県知事2期8年の実績は大きい。
タレント活動を経て、知名度も十分。東京都知事選落選の捲土重来なるか。

対抗第二候補は、水戸将史氏(日本維新の会)。
現職ではあるが、民主党の離脱組。今春までならともかく、橋下共同代表の慰安婦発言(私はまっとうだと思っているが)で、苦戦は必至。しかもこの方、田中和徳氏(自民党衆議院議員)などと同じく、パチンコチェーンストア協会のアドバイザーなんだよねぇ……。

そして気になるのは、民主党の牧山弘恵氏。
こちらも現職ではあるが、まったく有利感が感じられない。都議選の結果などを見ても、明らかに民主党の旗色は悪く、維新以上に苦戦を強いられそう。連合や日教組などの組織力をフル動員し、改選議席4枠に食い込めるかどうか。


ちなみに、毎度毎度の相性診断( )を行ってみた結果。
自分に最も考え方の近い政党ベスト3は、上から

  1. みんなの党(76%)
  2. 日本維新の会(73%)
  3. 自民党(70%)

逆にワースト3は、下から

  1. 社民党(23%)
  2. 共産党(27%)
  3. 生活の党(36%)

となった。
私が支持すべきなのは、改憲勢力ということですかな。
いや、だからといって、ワタシがこの三政党のいずれかに入れるというわけではないのだが。

幸い、まだ時間はある。
あと二週間。
じっくり考えて、投票しようぞ。

テレビで若者が「投票に行く価値を見出せない」と言っていたが。
キミら若い世代が投票しないと(投票率の高い)高齢者世代向けの政策ばかりが重視され、若者向けの支援や政策は無視されるのだということを、頼むから、お願いだから、後生だから、ご理解いただきたい。

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2013年06月24日

自民公明大圧勝の裏で敗戦処理の真っ最中、戦犯度が上なのは橋下か、はたまた海江田か

皆さん、東京都議選には足を運んだかな?
ワタシは運んでないよ。
なぜなら都民じゃないからね。れっきとした川崎市民。
川一つを隔てた向こうの世界なんざ、知ったこっちゃない。

……と、やさぐれていても仕方がないので。

今回の選挙の結果はこちら。

政党 今回 選挙前 増減
自民党 59 39 +20
公明党 23 23 0
共産党 17 8 +9
民主党 15 43 -28
みんなの党 7 1 +6
生活者ネットワーク 3 2 +1
日本維新の会 2 3 -1
生活の党 0 0 0
社民党 0 0 0
みどりの風 0 0 0
諸派 0 0 0
無所属 1 6 -5

今回私が注目していたのは、三つ。

  • 民主党がどれくらい負けるか
  • 日本維新の会がどのくらい議席を伸ばすか
  • 生活/社民/みどりが1議席でも取れるかどうか

で、結果を見てみると……。

日本維新の会は、最後まで橋下騒動が尾を引く形となった。
彼の主張が間違っているとは思わないが、こと選挙戦において、そのネガティブイメージは徹底的に利用された。さらに、石原代表を含めた党内との軋轢が露呈したのもまずかった。結局、騒動が収集したのは投票日間近になってからであり、結果として政策論同どころか、お家騒動だけが印象として強く残ってしまった。

生活の党、社民党、みどりの風の議席ゼロは、まあ予想通り。
何事もなければ、参議院選挙の結果もこれに類するものとなるだろう。

そして民主党。
それはもう、気持ちがいいくらいの負けっぷり。ボロ負けであった。
そもそも敗戦の原因を、活動不足だとか、組織固めの不備とか言っているところで、すでに分かっていない感が強い。私は解党するか、最低でも党名を変えない限り、民主党の再興はないと思っている(もちろん、やっても難しいだろうが)。

安愚楽牧場問題がここにきて本格化したのも、誰かが仕掛けたんじゃないかと思えるほどのタイミングのよさ。所詮、海江田くんは、総理どころか党首の器でもなかったということか。

意外だったのが、共産党の躍進。
「アベノミクスには、国民の皆さんの所得を増やす矢は一本もない」
の主張が理解されたかどうかは分からないが、とりあえず『言っていることがぶれない』という点は、評価に値したのかも。

それにしても、これだけ注目される地方議員選挙は、ほかにはあるまい。
とはいえ、注目度こそ高かったものの、これだけ酷い選挙もなかったように思う。

ワタシはテレビを通してしか選挙戦の様子を知ることはできなかったが、相次いで選挙区入りした各党重鎮の口から出てくる言葉は、おしなべて『自分たちが勝たなければ日本はダメになる』というもの。この選挙は、日本の未来の前に、東京の未来を考える選挙ではなかったのか。

毎日新聞の調査では、ネットを活用した候補者ほど、落選比率が高くなったという分析も出ている。

これは見方を変えれば、この低投票率(43.50%!)では、ネット情報を投票行動に反映させる層が投票しなかったということなのではなかろうか。
その意味でも、ネット選挙活動において、候補者が真っ先に訴えるべきは、

「皆さん、投票に行きましょう!」

ということなのかもしれない。

もっともこの理論からすると、現職の政治家先生方にとっては、投票率が上がらないほうが当選しやすくなるわけで、ゆっくりとFacebookやTwitterの使い方を勉強する余裕もあるのかもしれないが。

posted by たいにー at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年02月09日

首謀者は軍部かはたまた政府内か、中国海軍、海上自衛隊に射撃管制用レーダー照射の影響

去る1月30日、中国海軍の艦船が、海上自衛隊の護衛艦に向け、射撃管制用のレーダーを照射したと、発表があった。

中国国内では、レーダー信号の受信など日常茶飯事で、いまさら騒ぎ立てるほどのことかと憤慨しているらしいが、今回の射撃用レーダーとは次元も周波数も異なる。位置の捕捉などを目的とするレーダーと異なり、射撃用レーダーは攻撃の一歩手前、明らかに敵対的威嚇行為だ。

当然、日本政府は抗議するわけだが、2日かけて弾き出した中国政府の回答は、

「中国海軍が照射したのは、あくまで監視用レーダーである」
「射撃用レーダーを照射した事実はない」
「日本側が中国の正常な訓練活動を歪曲するためのでっちあげだ」

とする、なんとも『予想されたもの』だった。
さまざまな事象を捏造したりパクったりする本家には言われたくないものだが。
それだけならまだしも、漏れ聞こえてくる話としては、

「日本はかつて、自ら爆破事故を引き起こして中国側の責任だと糾弾した満州事変を起こした張本人だ」
「こうやって中国脅威論を煽り、国内、あるいは世界各国の反中感情を高めようと画策するものだ」

という斜め45度論法まで飛び出す始末。
さすがは中国、というほかない。

いろいろな配慮を施した上での政府見解だろうが、配慮のない中国世論は容赦がない。

「コメントを出すのに、なんでこんなに時間がかかってるの?」
「反応遅すぎ、こんなに情報伝達が遅くて、実際に戦争になったら勝算はあるのか?」
「そもそも国防部に(射撃用レーダーを)照射する勇気なんてないんじゃないの?」
「中国軍部は、日本とやりあう勇気はないらしい」
「本当に(射撃用レーダー照射を)やっていないなら、日本に謝罪を要求するはず」

中国政府、日本、その他、のべつまくなしに言いたい放題だ。
もっとも、最後の『謝罪を要求する』のくだりは、確かにその通り。メンツを重んじる中国が、濡れ衣を着せられておいて「やってないよん」の一言で片付けるとは到底思えない。

中国としては、日本を刺激し過ぎない程度に『日本は嘘つき』呼ばわりして済ませたいところなのだろう。本格的に糾弾して、徹底した事実究明を進めるといった展開だけは、なんとしても避けたいはずなのだ。空白の2日間は、そういった苦悩と葛藤の時間だったに違いない。

そもそも現代の技術からして、監視用レーダーと射撃用レーダーの周波数を取り違えるとは到底思えない。中国がここで自国の非を認めることは、日本だけでなく、国内世論、そして各国の対中感情を刺激することにほかならず、それだけはなんとしても避けたいはずだ。

今回の一件。
中国の挑発的行動の抑止剤となるか。
はたまた、火に油を注ぐことになるのか。
東シナ海は当面、一触即発の緊張状態が続きそうである。

そりゃー、尖閣諸島を含む東シナ海が、欧州の領有権争いの渦中にあったバルカン半島になぞらえるのも分かるというものだ。もっとも東シナ海の場合、構図的には『中国 vs 周辺諸国』という図式になっており、すべては中国の横暴が根源にあるようにも思えるのだが……。

posted by たいにー at 09:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年12月21日

2012年 衆議院議員総選挙の顛末(7)〜公明・維新・共産・社民はかく戦ったか

すべて計算・計画通りの公明党

今回の総選挙、自民党の勝利を『予想外の大勝』とするならば、公明党の勝利は『シナリオどおりの大勝』とでも言うべきか。

改選前比で10議席の増加(21→31)。
9人の候補を立てた小選挙区では完全勝利。
磐石の支持母体に支えられ、比例票も着実に伸ばすなど、派手さはないが、横綱相撲ならぬ横綱選挙だったように思う。投票率が下がったのも、結果的には公明党に追い風となった。

とりわけ大きいのが、かつての重鎮、太田昭宏・前代表と北側一雄・元幹事長の返り咲きだ。ダミ声のボスと国交省のトラブルシューターの復活で、公明党の存在感回復は必至。日本再生を担う与党の一翼として、手腕を振るうことになりそうだ。

このまま自民党の支持率が高水準で推移すると、公明党の連立維持が困難になるとの見方もあるが、右手を前に突き出してひとこと。「そうはいかんざき!」(それは神崎武法・元代表)

日本維新の会の真価は来年に持ち越し

『第三極』という言葉が登場したのは、いつの頃だったか。
そのときから、常に渦中の、それも中心にいたのが大阪維新の会。
やがて大阪は日の本を目指し、太陽の党(旧・たちあがれ日本)を吸収して日本維新の会が立ち上がった。

獲得した議席数は、実に54。
改選前議席数が11だったことから考えれば、大躍進といっていい。
だが、勝ったかどうかといえば、判断に悩むところでもある。

合流前の太陽の党(たちあがれ日本)の立場から見れば、大勝利だろう。
だが元祖・日本維新の会からしてみれば、一時は二大政党に肩を並べるとまでもてはやされ、最低でも100近い議席をにらんでいた……とするならば、これはもう敗北以外のなにものでもない。この感覚の差が、情勢判明後の石原慎太郎代表(そこそこ上機嫌)と橋下徹代表代行(かなり不機嫌)に、そのまま表れたといってよい。

特に、大阪以外の小選挙区では大苦戦。維新の威信(笑うところです)を錦の御旗に見立てて立ち上がった新人候補には、なんともツライ結果となったことだろう。

とはいえ、なんだかんだ言いつつも、比例代表では40議席獲得と大健闘。
比例だけなら民主党をも凌ぐ、紛れもない二番手である。

これらの結果を、来年の参院選にどう活かすかが勝敗を左右しそう。
もう『準備不足』の言い訳はできない。
次回の参院選は、第三極の真価が問われることになるだろう。

共産党の主義主張に一片のブレなし?

雨後のタケノコというよりは、細胞のように吸収と分裂を繰り返した新興勢力(第三極)。
政策的にもメンツ的にもブレにブレまくり、時間の経過と共に不信感が増幅していったのは、結果にも表れている。

その一方で、終始一貫した主張を展開した共産党。
第三極の『ブレ具合』に不信感が集まったのであれば、共産党の一本調子はもっと評価されてもいいはず。
だが、現実はそうはならなかった。

何が原因かを究明するのは、私にはちと難しい。
ただ、あまりに原則論にこだわり、目新しさや現実味に欠ける印象を持ったのも事実である。

共産党の今後の課題は、社会主義、共産主義の方向性だけでなく、多少の痛みを伴ってでも実現性において説得力を持つ政策を訴えかけていくことがカギとなりそう。

もっとも、そうなると共産党が共産党ではなくなる気もするけれど。
個人的には(共産党は)主流にはなり得ないが、主流の対抗勢力、あるいは対抗概念として存在すべき必要性はあるようにも思う。『確かな野党』という表現は、共産党の立ち位置を実に的確に言い表していると思うのだが、いかがだろうか。

民党の最大の問題は党代表にアリ?

ブレなかったという点で、共産党に勝るとも劣らないのが社民党。
にもかかわらず、こちらは共産党以上に議席を減らした。

社民党の最大の課題は、その存在感がどんどん希薄化していることにある。
申し訳ないが、党首の発言は金切り声を上げて叫んでいるようにしか聞こえず、そこに建設的な主張、汲み取るべき真意があるようには感じられない。

また、超小規模政党と化してしまった今となっては、社民党にできることは限られている。
「○○が実現できるのは社民党だけ」
というフレーズにも、まったく説得力が伝わってこないのはそのためだ。
そもそも今のあんたらじゃ何もできんだろ、というのが有権者のホンネなのだ。

であればこそ、もっと主張を裏付けるような具体的な数字・政策を併せてアピールしないことには、有権者の意識は離れていく一方だろう。まずは党のポリシー・理念の正当性を『理』をもって国民に納得してもらう。社民党の立て直しは、そこから始まるように思える。

女性党首(古い言葉で言えば『マドンナ旋風』)がもてはやされたのも今は昔。大変申し訳ないが、党の顔たる党首の交代が現実味を帯びるタイミングではなかろうか。国会議員ではない人が党の代表を務める風潮が珍しくなくなった昨今、もっと国民に真剣味を伝えられる代表の擁立が望まれる。

posted by たいにー at 09:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年12月20日

2012年 衆議院議員総選挙の顛末(6)〜自民党は勝者無き戦いの一応の勝者

笑いが止まらないほどの大勝を収めた自民党。
選挙対策本部長的立ち位置だった石破幹事長は、ほっと胸をなでおろしていることであろう。

しかし、これだけ圧倒的な支持を集めたかのように見える自民党だが、私の周りから聞こえてくるのは、

「自民党がこんなに勝っちゃっていいんですかね」
「次回の参議院選挙は、反動があるんじゃないの?」
「事情があったにせよ、一度総理の座を自ら退いた人がまた就くのはどうなの?」

という声が聞こえてくる。
もちろん自民推進派もいるのだが、今回の獲得議席数ほどに自民党が圧倒的支持を受けているようには感じられないというのが実感だ。

それは、各所でささやかれているところの、
「自民が勝ったわけではない、民主政権が否定され、その受け皿が自民だったというだけ」
を証明しているかのようでもある。

事実、比例代表の得票数(1662万票)は、民主に大敗した前回2009年の衆議院総選挙での得票数(約1881万票)を下回るというありさま。まさに戦術の勝利と言えるかもしれない。

『勝ちすぎ』という声が出てくるほどの結果に、安倍総裁、石破幹事長をはじめとする党幹部は開票速報の最中から緊張感を持ってインタビューに答えていた。とにかく大勝イメージを払拭し、浮き足立った素振りを見せないよう努めている。

それは、少しでもほころびを見せれば、来夏の参議院選挙に向けて、大きく坂道を転がり落ちる可能性を危惧してのことでもあろう。今回の民主党が踏んだ轍を、自民が踏まないという保証はどこにもないのだ。

かくして、選挙戦はハッキリと決着した。
ねじれ国会を(言葉は悪いが)力づくでねじ伏せるための議席数、320議席も自公で確保した。
あとは、停滞した日本の政治、日本の経済を可及的速やかに前進させるのみ。

次期参院選を危ぶむ声は、判官びいきの傾向が強い日本人なら仕方がないかもしれない。
ただ、それもこれも、自民党新政権が善政を敷けばすべて解決する話。判断期間はあまり長くないが、向こう約半年の政権運営を見ながら、有権者は冷静にその審判票を参院選で投じればいいだけの話だ。

勝利の余韻に浸っている暇はない。
294(議席)という数字の重み、そして民主党の三年間が残した体たらくぶりを我が事として捉え、公約で掲げていた『日本を取り戻す』を実現していただきたいものである。

がんばれ、自民党。

posted by たいにー at 00:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年12月19日

2012年 衆議院議員総選挙の顛末(5)〜マニフェストと共に大臣の価値を軽くした民主党

『5人に2人が放棄した』今回の選挙。
日本の行く末を決めるにはあまりにも関心が薄かったものの、前回の記事でもご紹介した選挙戦の結果を、政党別にシロート・アイでほじくり返してみようと思う。

まずは、栄枯盛衰、三年天下、公示前の第一党から。

大河ドラマの平家と共に倒れ行く民主党

公示前議席数、230。
改選後議席数、57。

予想していたような、それでも現実は厳しすぎるような。
見ての通り、それはもう見事なまでに。
ここまで負けるかというくらいに、民主党は負けた。

惨敗の理由は、今さらここで語るまでもあるまい。
誰もが分かっていた負け戦である。数字の読み方は前後しただろうが、過半数割れ、与党転落、野田代表の辞任と、これらはすべて既定路線だったに違いない(もちろん当事者たちは否定するだろうが)。

当選者を見ても、テレビや会見で見かける論客がかろうじて踏みとどまった程度で、閣僚経験者(10名)はおろか、現役閣僚(6名)までもがことごとく討ち死に。名のある武将が無名の鉄砲足軽の前に次々と倒れていった『長篠の合戦』を思い起こさせるが、例えるなら今回の戦は、数だけ揃えてみたものの、内部の裏切りと一枚岩の東軍軍勢の前に、完膚なきまでに叩きのめされた『関が原の戦い』での西軍のようだ。

とにかく、大臣という肩書きがここまで軽んじられた選挙も珍しい。
それだけ民主党が閣僚ポストを叩き売りしたツケでもあるわけだが。

ここでは、総選挙で華々しく討ち死にした現役閣僚、および閣僚経験者をご紹介しておきたい。
併せて、命からがら比例での復活当選を遂げた閣僚経験者もご紹介しておく。
見つけたからとて、なにとぞ落ち武者狩りなどすることのなきよう。

落選した現職閣僚
候補者名 年齢 閣僚経歴 選挙区 負けた相手
三井 辨雄 70歳 厚生労働大臣 北海道2区 吉川 貴盛(自民)
城島 光力 65歳 財務大臣 神奈川10区 田中 和徳(自民)
中塚 一宏 47歳 金融・少子化対策
担当大臣
神奈川12区 星野 剛士(自民)
田中 真紀子 68歳 文部科学大臣 新潟5区 長島 忠美(自民)
藤村 修 63歳 内閣官房長官 大阪7区 渡嘉敷 奈緒美(自民)
樽床 伸二 53歳 総務大臣 大阪12区 北川 知克(自民)
落選した閣僚経験者
候補者名 年齢 閣僚経歴 選挙区 負けた相手
鹿野 道彦 70歳 前農林水産大臣 山形1区 遠藤 利明(自民)
細川 律夫 69歳 元厚生労働大臣 埼玉3区 黄川田 仁志(自民)
田中 慶秋 74歳 前法務大臣 神奈川5区 坂井 学(自民)
小宮山 洋子 64歳 前厚生労働大臣 東京6区 越智 隆雄(自民)
川端 達夫 67歳 前総務大臣 滋賀1区 大岡 敏孝(自民)
平野 博文 63歳 元内閣官房長官 大阪11区 伊東 信久(維新)
平岡 秀夫 58歳 元法務大臣 山口2区 岸 信夫(自民)
仙谷 由人 66歳 元内閣官房長官 徳島1区 福山 守(自民)
松本 龍 61歳 元環境大臣
元復興担当大臣
福岡1区 井上 貴博(自民)
復活当選した首相・閣僚経験者
候補者名 年齢 閣僚経歴 選挙区 負けた相手
荒井 聡 66歳 元国家戦略担当大臣 北海道3区 高木 宏寿(自民)
海江田 万里 63歳 元経済産業大臣 東京1区 山田 美樹(自民)
松原 仁 56歳 元拉致問題担当大臣 東京3区 石原 宏高(自民)
菅 直人 66歳 前内閣総理大臣 東京18区 土屋 正忠(自民)
赤松 広隆 64歳 元農林水産大臣 愛知5区 神田 憲次(自民)
原口 一博 53歳 元総務大臣 佐賀1区 岩田 和親(自民)
高木 義明 66歳 元文部科学大臣 長崎1区 冨岡 勉(自民)

開票直後の記事でも書いたが、小沢グループの離脱、老齢議員の淘汰などで、都落ちの民主党は、かなりスリムになった。あくまでポジティブに捉えるなら、期せずして若返りが図れたわけで、政権を犠牲にして若手(中堅)が党の実権を完全に掌握したととれなくもない。

事実上、第二党の座すら追われた感のある民主党。
巻き返すには、大胆な政策転換、そして相当の時間が必要になるだろう。

とりあえず、彼らはまがりなりにも与党を経験して、下野することとなった。
であれば、おのずと旧野党時代の民主党とは、少なからず態勢が変わるはず。

与党時代に、野党・自民党に投げかけていた言葉で、自戒していただきたい。「与党を経験しているのだから、やみくもに反対するだけの審議はやめてほしい」と。

果たして民主党の再興はなるのか。
はたまた、このまま歴史から名を消してしまうのか。
22日に行われている代表選挙が、その運命を左右する出発点となりそうだ。

新生・民主党の明日はどっちだ?

posted by たいにー at 09:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年12月18日

2012年 衆議院議員総選挙の顛末(4)〜神奈川10区(川崎市川崎区・幸区・中原区)の結果

そんなわけで、まずは我が都(?)、神奈川10区(川崎市川崎区・幸区・中原区)の開票結果をおさらい。
記事の掲載について、出遅れた感があるのは、一度書いた記事が消えてしまったから……。経験者なら分かっていただけるであろう、失意のどん底から這い上がった苦労を、できればお察しいただきたい。

まあ、そんな個人的事情はともかくとして。

神奈川10区の争いについては、戦前にこんな記事を書かせていただいた。

2012年末決戦、衆議院議員総選挙(2)〜神奈川10区(川崎市中原区ほか)候補者を紐解く

我ながら、ずいぶんと当たり障りのないことを書いておりますな。
おかげで、結果がどう転んでも、あまり気に病まなくていい、自己保身丸出しの選挙区紹介記事である。

で、その結果がいかに転んだかといえば。
すでにご存知の方も多いと思うのが、全国の流れにさからうことなく、自民の圧勝劇となった。

2012年 第46回衆議院議員総選挙 神奈川10区 投票結果
  候補者名 獲得票数 得票率 年齢 党派 経歴
田中 和徳 104,994票 37.5% 63歳 自民・前 元財務副大臣
  城島 光力 61,255票 21.9% 65歳 民主・前 財務大臣
  久米 英一郎 44,493票 15.9% 47歳 みんな・新 元航空会社社員
  石川 輝久 44,185票 15.8% 62歳 維新・新 元県議会議員
  中野 智裕 25,310票 9.0% 54歳 共産・新 党地区委員長

みよ、この強さを!
田中和徳氏が強いのか!?
あるいは他の候補がダメだったのか?

いろいろ考えるところはあるだろうが、自民党の田中和徳氏が、川崎駅東口に拠点を構えて(??)の堅実な選挙戦を展開し、6期目の当選を果たした。田中氏にとっては前回、小選挙区で城島氏に敗れているだけに、見事雪辱を果たした格好でもある。

その敗れた城島光力氏(民主)だが……。
現役閣僚、しかも次期総理の有力候補と見られることの多い財務大臣という花形ポストをもってしても、彼に勝利が舞い込むことはなかった。しかもトップと約4万票の差。まごうかたなき完敗である。

民主党に対する否定票の煽りをもろに食らったと見るのが妥当だが、比例による復活当選を果たせるほどの惜敗率にも満たなかったことから、自身の活動や資質、人望にも省みるべき点はあるかもしれない。今現在、日本の金融・財政をつかさどっている人が、もうすぐただの人になってしまうのだから、政治の世界は恐ろしい。

大きく引き離された1位・2位の票差に対し、比較的縮まったのが2位・3位の差。
その3位争い(3位・4位の差)はさらに大激戦。約300票の差で、久米英一郎氏(みんな)が石川輝久氏(維新)の上に立った。
いずれの候補にとっても、神奈川10区二強の壁は厚かったというところか。

両者とも無党派層の票をかなり確保しているとは思うのだが、有力な支持団体を持たないのがツライところ。だからこそ、みんな・維新の間で選挙協力が検討されたわけだが、当選挙区ではそれが叶わなかった。二人の得票数を合わせれば、余裕で城島氏を超えていたわけで、この準備不足は(特に維新にとっては)悔やまれるところだ。

ちなみに、単純にこの二人の争いとして見た場合、話題性だけなら日本維新の会に軍配が上がるのだろうが、石川氏は元・民主という経歴が、3位との差に表れた……かも?

最下位に甘んじた中野氏は、約2万5千票を獲得してはいるものの、得票率という点では、最近6回の神奈川10区に出馬した共産党候補の中では最低となってしまった。共産党候補は年々その得票率を減らしており、今年はついに10%未満。供託金(300万円)没収の憂き目を見ることに……。

かくして神奈川10区は、田中氏が圧勝した。
当選6回は、すでにベテランの域に入りつつある。おそらく支援者の間では、そろそろ重要ポストを、なんて話も出ているはず。
『パチンコチェーンストア協会政治アドバイザー』という肩書きが引っかかるところではあるが、環境問題に明るく、衆議院環境委員会筆頭理事としての実績も十分。

ときの民主党政権は、その未熟さ、および挙党不一致の酷さに愛想を尽かされ、その座を追われた。今こそ経験豊富な代議士先生方にこの国を立て直していただくべく、田中氏には、そのエンジンの一部となって、奮闘していただきたいものである。

posted by たいにー at 09:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治・選挙・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする