2016年08月14日

武蔵小杉駅発着のJR路線2つが190%超え 今後も悪化する混雑に解決の糸口はあるか

東京圏の混雑ワースト3路線に、武蔵小杉関連が2つも

武蔵小杉駅の混雑・利用率が、うなぎのぼりである。

……と書いたのは、何も最近の話ではない。事態は2010年に入ってから顕在化し、改善の見込みはまったく見えてこない。

先ごろ、東洋経済オンラインにて、武蔵小杉駅の混雑ぶりを憂いた記事が掲載された。
記事の要旨は、乗り入れる路線の混雑率のみならず、駅のホーム、果ては駅に入場する改札までもが混雑、交通機関の対応が、街の発展に追いついていない、とするものだ。

国土交通省が発表している、平成27年度の『東京圏における主要区間の混雑率』によると、東京圏における混雑率上位ランキングの中で、実に3位と5位に、武蔵小杉駅の名が燦然と輝いている。もちろん、あまりうれしくない人の方が多いとは思うが。

順位 会社 路線(区間) 混雑率
1位 JR東日本

総武線 (錦糸町→領国)

199%
2位 東京メトロ 東西線 (木場→門前仲町) 199%
3位 JR東日本 横須賀線 (武蔵小杉→西大井) 193%
4位 小田急 小田原線 (世田谷代田→下北沢) 191%
5位 JR東日本 南武線 (武蔵中原→武蔵小杉) 190%

言うまでもないが、これらの路線は、ラッシュ路線として定評のある中央線快速(中野→新宿)や、東急田園都市線(池尻大橋→渋谷)よりも上位ということになる。

で、実際のところはどうなのさ

かの路線は、なぜここまで混雑するようになったのか、という疑問をここで呈するのは、あまり意味がない。
とかく車両内の混雑ばかりが取りざたされる南武線、横須賀線両線だが、利用している方ならご存知の通り、この2線、駅のホームも、朝を迎えるたびに戦場と化す。

ここでは、実際の現場感(2016年7月現在)をお伝えしてみる。

東急東横線

バイパス線である東急目黒線の登場で、混雑が緩和されたのも、今は昔。
今や副都心線、西武線、東武線などへの乗り入れの影響……かどうかはわからないが、朝の混雑は高止まりしている感がある。

無論、各駅停車よりも快速、特急の方が、混雑率は高まる。
そして、各線乗り入れと、過去の元住吉衝突事件の影響からか、以前よりも遅延するケースが増えたような気がする。もちろん、無理のない運行を心がけていただくのは当然なのだが、一分一秒を争う朝の時間帯では、どうしてもストレスを増す要因となってしまう。

東急目黒線

紹介した4路線の中では、最も混雑率が低い。
もちろん、座れるほどの余裕はないが、少なくとも乗れるかどうかを心配するほどの混雑はない。
朝の上り方面だけでなく、夜の下り方面も、他の路線と比べると、その混雑度は一段下回る。

遅延についても、乗り入れている東京メトロ南北線、都営三田線がさほど遅延することもないためか、あまり頻繁に遅延が発生するというイメージはない。状況が許せば、一番使いたい路線である。

JR横須賀線

現在、私がメインで使っている路線である。
東京圏混雑率第3位の肩書は伊達じゃない。混む。とにかく混む。

また、横須賀線は東海道線や東横線の振り替え路線としても使われるため、この二線がコケると、もはや武蔵小杉からは乗車することさえ容易ではなくなる。横須賀線は遅延していないのに、なぜか乗車できない(遅延証は出ないのに遅れる)という最悪の事態も。

武蔵小杉駅ホームには、各乗り場に横須賀線列と湘南新宿ライン列の表示があるのだが、混雑してくると、湘南新宿ライン列から無法状態で横須賀線車両になだれ込み、一触即発の空気に包まれることもしばしば。

遅延の頻度? 言うに及ばず、というレベルである。

JR湘南新宿ライン

私が以前にメインで使っていた路線。
横須賀線に比べると、確実に混雑率は低いので、乗れないということは、まずない。

ただし、基本的にダイヤ通りには動かないと考えた方がいい路線。仮に渋谷や新宿に行くのであれば、私であれば、定期代の額面を気にしないという前提で、湘南新宿ラインではなく、東急東横線を選ぶ。

週末に使う程度ならともかく、できるのであれば、通勤用に使うのはお勧めしない。

JR南武線

スミマセン。
ほかの線は、なんだかんだで朝の通勤ラッシュ時間に利用することがあるので、その様子もなんとなく把握しているのだが、南武線に限っては、利用する機会がないので、こちらの様子はわからない(わかりたくない、というのが正直なところかも)。

一時期、『よんれつ』という独特のデザインを用い、4列待機の啓蒙を行った南武線だが、いかんせん、一編成6両という輸送力の限界がボトルネックとなっており、混雑の解消には至っていないものと思われる。

朝の遅延については、頻度こそ横須賀線ほどではないが、一度遅れると、影響がかなりデカい。
こうなってみると、廃案となってしまった川崎市縦断地下鉄を、南武線のバイパス路線として検討する価値は、あったんじゃないかと、これはいまさらの話。

 

南武線については、以前からある路線ゆえ、やむを得ない部分もあるだろうが、横須賀線ホームについては、完全に再開発を前提……というよりは、再開発のシンボルにすらなった存在だ。これはJR、および自治体の読みの甘さを指摘されても、仕方があるまい。

しかも、武蔵小杉の人口増は、まだ道半ばである。
マンションはまだまだ建設され、人もまだまだ増える。当然、駅も列車もまだまだ混む。

この悪化の一途をたどる混雑に、どう対処していくのか。
もうこれは、武蔵小杉駅を利用する人々の宿命なのかもしれない。

posted by たいにー at 21:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 武蔵小杉・新丸子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもBlog興味深く拝見しております。
一ヶ月も前の記事に今更のコメントとなり大変恐縮なのですが…
当方南武線(川崎行)ユーザーなのですが、ラッシュ時の混雑は湘南新宿ラインと同等かそれ以下かなという印象です。
途中停車駅の矢向、尻手からの乗車客によって車内はすし詰になりますが少なくとも武蔵小杉から乗れないほどの混雑ということはないですね。
しかし問題なのはホームにたどり着くまでの道程です。
ご存知の通りラッシュ時間帯は東横線・南武線で降車した乗客が一斉に横須賀線・湘南新宿ラインホームに向かうため、
その逆方向へ向かう乗客の歩行スペースはほとんどありません。
左側通行の表示こそあるものの、それを守る人がいるわけもなく…新南口改札を通り南武線方面へ向かう乗客の肩身の狭いこと狭いこと…。
横須賀線ホームへ向かう人の波に押され何度もヒヤヒヤする思いをしました。
JR、もっと言えば武蔵小杉の駅員がこの事態を把握していない筈がないのですが、誘導員を配置するなどの措置は一切取られていないのが現状です。
横須賀線ユーザーが大半だから南武線に向かう人間のことなんて構っちゃいられないよという事なのでしょうけれども、あまりに酷い状況に(不謹慎ですが)一度事故でも起きないと何の手も打ってくれないのだろうなと腹ただしい思いです。

JRとしても苦労している面があるのは理解していますが、何度駅員に改善を申し出ても無視されている現状は非常に苦々しいです。
お互い通勤頑張りましょう…。
Posted by bird at 2016年09月20日 09:04
birdさん、こんにちは。
対抗したわけではありませんが、こちらも返信が遅れて恐縮です……。

ワタシも、一度だけ南武線〜横須賀線の連絡通路を通勤時間帯に使用したことがありますが、恐怖というか、世界が違う感覚に囚われました。

ホームにも連絡通路にもいえることですが、あれ以上のキャパシティを設けることが事実上不可能なだけに、JRとしても、よほどの大惨事にでもならないかぎり、対策を講じるには至らない気がします。

とはいえ、まだまだ人口は増えそうですし、武蔵小杉駅の利用者も増えそうです。駅の処理能力は、すでに限界近い状況にあるわけで、JRがどのように考えているのか。お願いだから、無策ではないことを祈るばかりです。

大変だとは思いますが、birdさんも(トラブルを回避しつつ)通勤、がんばってください!
Posted by たいにー at 2016年10月17日 00:26
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