2016年06月05日

ヘイトスピーチをめぐるデモ中止騒動、舞台は川崎市川崎区から中原区(武蔵小杉付近)へ

それは、一つの法案の成立から始まった

先月の衆議院本会議で、一つの法案が成立した。

ヘイトスピーチ解消法。
民族差別などを該当のデモ活動などで扇動する、ヘイトスピーチの対策として掲げられた法案だ。

そもそも『ヘイトスピーチ』とはなんなのか。
定義はあいまいだが、主たるところは、人種や国籍など、個人にとって欠点と見なされる要素を誹謗中傷する行動・発言を指す。

北朝鮮の拉致問題や韓国の反日活動に異を唱える団体、『行動する保守運動』主催の『川崎発!日本浄化デモ第三弾』が、川崎市川崎区桜本地区で、デモ活動を行うと予告された。この桜本地区というのは、通称『川崎コリアンタウン』ともよばれる、在日朝鮮・韓国人居住者の多い地域とされている。

これに対し、同地区に居を構える社会福祉法人が反発。デモの会場となる公園についても、許可を出す川崎市が『不当な差別的言動を行う恐れがある』として、公園使用の不許可を決定した。

しかし、デモ団体は、これでめげることはなかった。
デモ活動の舞台を、川崎区から中原区へと移したのである。

そのデモは、我々のすぐ近くで行われるはずだった

新たなデモ活動の舞台となったののは、武蔵小杉と元住吉の中間に位置する、中原平和公園だった。

デモ主催者は、基本的に平和公園に端を発する綱島街道でのデモを計画。公園の利用許可が自治体であるのに対し、道路の使用許可を管轄するのは警察。神奈川県警は、暗に中止を打診したが、デモは決行。結果として、現場で『カウンター』と呼ばれる反デモ活動グループと衝突し、デモは中止と相成った。

ちょうど私も、お昼過ぎにグランツリーへと買い物に出かけた。
すると、綱島街道に、神奈川県警の警察官がたむろしているではないか。

なんだ? このあたりの交通違反がひどくて、ようやく神奈川県警も本腰を入れる気になったのか?

……などとのんきなことを考えていたワタシだが、そのわずか数百メートル南の位置で、上記のような騒動が繰り広げられていたということになる。いや〜、元住吉へ買い物に行かなくてよかった。

敵はヘイトか、ヘイトを発する恐れのある者すべてか

正直なところ、ヘイトスピーチと呼ばれるものは、ないに越したことはない。

ただ、ヘイトスピーチが起こるからには、その理由もあるはずである。
スピーチを元に暴動、抗争に発展するのならいざ知らず、デモのレベルで済んでいる行動に、そこまで目くじらを立てるのも、いかがのものかと思ってしまう。それこそ、純然たる言論の自由を侵す恐れすらある。

また、このヘイトスピーチ解消法成立の背景には、明らかに対・朝鮮半島に対する不当な見識・発言の抑制を意識した節が見られる。もちろん、それも検討すべき材料ではあるが、『朝鮮半島に対して物申してはならじ』となっては、一体誰のための法律か、という話になる。

『不当な発言』は規制されて然るべきだ。
だが、反対勢力の声が大きければ、不当でないもの(=単純に時刻に不利益をもたらす発言)ですらも、規制の大将になるのではないか、という懸念を抱いてしまう。今回のデモについても、十数名のデモ行進に対し、数百名の反対グループが取り囲んだ、というが、正義が悪を蹴散らすにしても、いささか数の暴力に過ぎはしないか。あの場で、地域(それこそ通行を妨害されたバスなど)に迷惑をかけていたのは、デモ隊か、あるいは反デモ隊か。

現実に事が起こってからでないと、なかなか重い腰をあげない、それが立法だと、私は考えている。
ヘイトスピーチに関しては、その現実を未然に防ぐ意味で、実に素早い動きを見せ、罰則はないにしても、法案成立までこぎつけた。その速さは、異端とも言える。

ヘイトスピーチは憎むべき存在だが、該当しない発言にまで『ヘイト』の肩書をかぶせようとする勢力がいるような気がしてならない。

そんなことを、身近で起きたデモ中止騒動に感じた、梅雨入りの週末であった。

posted by たいにー at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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